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2019/09/04

軒下のオニグモ(蜘蛛)を狩るヒヨドリ(野鳥)



2019年6月中旬・くもり

街なかを流れる川沿いに建つコーポ2階の外廊下で奇妙なホバリングを繰り返すヒヨドリHypsipetes amaurotis)が気になりました。
私が急いでカメラを向けると、ヒヨドリは外廊下の手摺に止まって周囲の様子を伺っています。
その場で黒い糞をドロリと排泄し、手摺に付着しました。(@0:04)
普段は白い鳥の糞が黒いのは珍しく思いました。

急に飛び上がったヒヨドリが外廊下の天井付近で偵察のためにホバリング(停空飛翔)しました。
再び手摺から飛び上がり、今度は廊下の天井から何か黒い獲物を嘴で器用に捕食しました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、獲物は天井板の目地に潜んでいた黒くて大きなクモでした。
おそらくオニグモAraneus ventricosus)でしょう。
手摺に舞い戻ったヒヨドリは、暴れるオニグモを手摺に軽く叩きつけて殺しました。
このときクモの歩脚が数本落ちました。
ヒヨドリは動かなくなったクモを咥え直し、鳴きながら意気揚々と飛び去りました。
丸々と太ったオニグモをその場で食べずに持ち去ったので、巣で腹を空かせて待っている雛に給餌するのでしょう。
近くの住宅地に巣があるようです。
私は未だヒヨドリの巣を見つけたことがありません。
ヒヨドリがオニグモの天敵になるとは予想外でした。
野鳥がクモを狩る決定的瞬間の証拠映像が撮れたのは、かなり嬉しかったです。

オニグモは夜行性で、昼間は網をたたんで物陰に隠れているのですが、隠れ方が甘かった個体は捕食者によって自然淘汰されてしまうのでしょう。

実は、ヒヨドリが採食時に停飛(ホバリング)するのはお手の物です。

▼関連記事(6年前の撮影)
干し柿を盗み食いするヒヨドリ【冬の野鳥:HD動画&ハイスピード動画】

ヒヨドリ(野鳥)@コーポ2F外廊下+停飛
ヒヨドリ(野鳥)@オニグモ(蜘蛛)捕食
ヒヨドリ(野鳥)@オニグモ(蜘蛛)捕食



2019/09/01

池で獲った魚を木に叩きつけてしめるカワセミ♂(野鳥)



2019年6月中旬・午後17:50

夕方の池に飛び込んで素早く魚を獲ったカワセミ♂(Alcedo atthis bengalensis)がすぐ岸に戻り、桜の横枝に止まりました。
(映像はここから。)
薄暗いので画質が粗く、カメラのAFも効きにくいです。

この個体は下嘴が赤くないので、♂ですね。
暴れる小魚を足元の横枝に何度も叩きつけて殺しています。
周囲の桜の葉に白い鳥の糞が大量に付着しているので、カワセミお気に入りの止まり木なのかな?
(あるいは野鳥のねぐらになっているのかもしれません。)

締めた魚をカワセミ♂が自分で飲み込んだように撮影中は見えたのですが、映像をじっくり見直すとどうやら小魚を食べずに咥えたまま飛び立っているようです。
蒼い稲妻のように飛び去るカワセミ♂を流し撮りしたものの、見失ってしまいました。
巣で待つ雛に給餌するために魚を獲ったのでしょう。
飛び去る瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

この池でカワセミを見れたのは2回目です。
近くにカワセミの巣があるのなら嬉しいニュースです。


カワセミ♂(野鳥)@池畔:桜樹上+魚捕食



2019/08/29

道端の側溝内で虫を捕るスズメ(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:07

ここ雪国では道端の水路は冬になると除雪した雪を捨てる融雪溝として使われます。
流れる水深が浅くても歩行者や自転車がうっかり落ちると危ないので、普段は鉄格子で蓋をしています。

夕方に1羽のスズメPasser montanus)成鳥が側溝の鉄格子に止まっていました。
側溝内に何度も飛び降り、すぐに出て来ます。
夕方になると水路の周りを蚊柱のように盛んに飛び回るようになる微小なユスリカなどを捕食しに来たのでしょう。
初めスズメは嘴に何も咥えていなかったのに、側溝に出入りした後は小さな虫を咥えています。
街なかの害虫駆除にスズメは一役買っているのです。
最後はこちらに向かって飛んで来て、住宅地に姿を消しました。
スズメが飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
捕らえた虫をその場では食べず、嘴に貯め込んでいたので、巣で待つ雛に給餌するための採餌活動であることが分かりました。

スズメが出入りしていた水路の中を覗いて見ると、浅いものの結構速い流れでした。
スズメは水面に触れないようホバリングしながら虫をフライングキャッチしているのですかね?


▼関連記事
道端の側溝内で虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



スズメ(野鳥)@側溝内外+捕虫
側溝・全景
側溝・全景

2019/08/27

ウスバキトンボ♂を捕食し円網を取り壊すアカオニグモ亜成体♀(蜘蛛)



2016年9月中旬・午後17:01〜17:22・曇りのち小雨

湿地帯の近くの道端にアカオニグモ♀b(Araneus pinguis)の垂直円網を見つけました。
セイタカアワダチソウの先端に近い葉を糸で綴った隠れ家に腹部の黄色い亜成体♀bが潜んでいます。
そのセイタカアワダチソウおよび隣に生えたアメリカセンダングサの茎を外枠の支柱として、直径約20cmの小ぶりな垂直円網がきれいに張られていました。
地上から網のこしきまでの高さは約120cm。
交接の機会を待つアカオニグモ♂の姿は近くに見当たりませんでした。
網の左下が一部破損しているので、この日は既に何か獲物がかかった後のようです。
別個体♀aが張った網のすぐ近くですが、2匹が張った円網の向きは異なっていました。

近くで捕獲したウスバキトンボ♂(Pantala flavescens)を円網の右下部分に給餌してやると、暴れるトンボの振動に反応して隠れ家からアカオニグモ♀がすぐに出て来ました。
駆け付けたクモは暴れるウスバキトンボの胸背に噛みついて毒液を注入します。
噛まれたトンボはすぐにおとなしくなった…と思いきや、再び激しく暴れました。
捕帯の糸を大量に使って強引にラッピングを始めました。
トンボの周囲の糸を切りながら、自分がトンボの周りを回って捕帯を掛けています。
(もっと成長したクモなら、歩脚で獲物をクルクルと回しながらその場で捕帯を掛けるはずです。)

獲物を網に残したまま、隠れ家に一旦戻りました。
このときラッピングした獲物から糸を引いて行き、引き糸の端を隠れ家の付近に固定したようです。
隠れ家でアカオニグモ♀は身繕いして、しばし休憩。
毒液がトンボの体内に回るのを待っているのでしょう。
再び隠れ家から出て、網に残したラッピング済の獲物を取りに戻りました。
この頃から小雨が降り始め、円網に水滴が付くようになりました。
私は小さなビニール袋をカメラの上に広げて、濡れないようにガードしました。

ようやく網からトンボの包みを切り外すと、吊り下げた状態で捕帯でしっかりラッピングします。
トンボの翅や長い腹部も丸め込まれて全体がコンパクトになり、小型のアカオニグモ♀は歩脚で獲物をくるくる回しながらその場でラッピングできるようになりました。
(風が吹いて回っただけ?)

ラッピングが完成すると、右の第4脚の先に獲物をぶら下げて、ようやく隠れ家に持ち帰りました。
このラッピング作業により、円網のこしきも含めてほぼ全体が壊れてしまいました。
隠れ家に落ち着いたアカオニグモ♀は身繕いしてから獲物を引き上げ、捕食開始。

撮影機材や荷物が雨に濡れないように私が慌てて撤収していたら、アカオニグモ亜成体♀bが食事を中断して隠れ家から出て来ました。
獲物は隠れ家に吊るしたまま、円網を自分で取り壊し始めました。
網が雨で濡れてしまうと横糸の粘着力も落ちるので、獲物を捕らえる罠として使い物にならなくなります。
もう十分な獲物が獲れたので、店仕舞いするのでしょう。
円網を張ったままにしておくと、夕立や嵐などの悪天候で枠糸なども破損してしまう恐れがあるのでしょう。
クモは賢いですね。
破網しながら白っぽい液状便を2滴、排泄したようですが、残念ながらピンぼけです。
しまいかけたカメラを慌てて取り出して動画で記録したものの、薄暗くなってきたのでカメラのAFが合焦しにくく、撮影に苦労しました。
破網後はセイタカアワダチソウとアメリカセンダングサの支柱を水平に結ぶ太い枠糸だけが残されていました。
アカオニグモ亜成体♀は隠れ家に戻って食事を再開しました。


アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏・全景
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏+ウスバキトンボ♂捕食
アカオニグモ亜成体♀b(蜘蛛)@隠れ家:セイタカアワダチソウ葉裏+ウスバキトンボ♂捕食・全景

ウスバキトンボ♂:胸部側面@捕獲
ウスバキトンボ♂:翅の縁紋@捕獲
ウスバキトンボ♂:顔@捕獲
ウスバキトンボ♂:腹端@捕獲

2019/08/26

草刈り中の土手に来たハクセキレイ♀の謎(野鳥)



2019年6月上旬

川沿いの土手で数人の作業員が草刈り機を使った除草作業をしていました。
そのうるさいエンジン音をものともせず、川岸に居たハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)が草刈り直後の土手に向かって小走りで移動しました。
草刈りでバッタなどの虫が次々に飛び出してくるのを期待して捕食に来たのだとしたら、一種のオートライシズムと言えるでしょう。


▼関連記事
耕運機を利用して虫を捕食するムクドリの群れ:オートライシズム(野鳥)

しかし残念ながら捕食シーンは撮れませんでした。
もう一つ別な解釈は、土手の草むらに巣があったのに草刈りされてしまって呆然としている親鳥♀かもしれません。
私はハクセキレイの巣を未だ見つけたことはありませんが、こういう場所には営巣しない気がします。


ハクセキレイ♀(野鳥)@探餌徘徊:土手(草刈り直後)

2019/08/24

巣内で獲物を捕食後に抱卵するノスリ♀(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#5



▼前回の記事
柳樹上の巣で抱卵するノスリ♀(野鳥)

2019年5月上旬

9日ぶりの定点観察。
現場についてとりあえず手持ちカメラで対岸の巣を覗くと、ノスリButeo japonicus)親鳥(おそらく♀)が珍しく巣内で立ち上がっていました。
何をしているのかいまいちよく見えないのですが、どうやら♂が運んできた獲物を♀が食事中だったようです。
(撮影中は、素人目には転卵しているのかと思いました。)
私がもう少し早く来ていれば、獲物の搬入シーンが見れたかもしれません。

急いでカメラを三脚に据え付けたものの、この日は晴天でも風が強くてカメラが振動してしまいます。
もっと三脚に投資して本格的で(プロ仕様の)剛健な物を買い揃えないといけませんね。
お金が無い者は無いなりに色々と工夫するしかありません。
まず、動画編集時に手ブレ補正すると、風による振動もかなり改善されました。
後日の撮影では、水入りのペットボトルを三脚に吊るして重しにして、振動を抑えるようにしました。

巣内の親鳥♀は、こちらを向いてキョロキョロ見回しています。
巣の縁にずっと立っていた親鳥♀がその場で足踏みを始め、つづけて座り込みました。(@3:45〜)
抱卵を再開したようです。
対岸から見ている私の目を避けるように、巣内で姿勢を低くしています。

30分ほど現場を離れてからこっそり再訪しても、巣内のノスリ♀は抱卵を続けていました。
営巣木の柳や河畔林のニセアカシア高木が強風で大きく揺れています。
周囲からホオジロ♂の囀り♪が聞こえます。

ノスリの営巣地に隣接する河畔林が一部伐採されていることに気づきました。
伐採作業のせいで親鳥が巣を放棄するのではないかと心配です。
なんとかこのストレスを乗り越えてくれれば、やがて伐採跡に草地が広がって野ネズミが増え、ノスリは巣の近くで獲物が増えて嬉しいかもしれません。

つづく→#6:ノスリの雛が孵化した!(野鳥)


ノスリ♀(野鳥)@巣:柳樹上+獲物捕食?
ノスリ♀(野鳥)@巣:柳樹上+抱卵

2019/08/22

ユリノキで雨宿りしながら虫を捕食するスズメ(野鳥)



2019年6月上旬

大木に育ったユリノキで黄色い花が満開に咲いていました。
あいにくの雨模様で訪花昆虫の活動は見れません。
その代わりに、1羽のスズメPasser montanus)が樹上で雨宿りしていました。
枝から枝へ飛び回り、葉裏に付いた虫(アブラムシ?)を次々に喋んでいます。

スズメが雨宿りしていると思ったのは私の勘違い(先入観)で、このぐらいの雨なら平気なスズメがユリノキの葉裏で雨宿りしている虫を捕食しに来たのかもしれません。


ユリノキ花
ユリノキ花
ユリノキ蕾+花
ユリノキ幹

スズメ(野鳥)@ユリノキ樹上+雨宿り
スズメ(野鳥)@ユリノキ葉裏+虫捕食

2019/08/18

道端の側溝内で虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月上旬

ここ雪国では道端の水路は冬になると除雪した雪を捨てる融雪溝として使われます。
流れる水深が浅くても通行人がうっかり落ちると危ないので、鉄格子で蓋をしています。

小雨が降る日に街なかでハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が奇妙な動きをしていました。
バス停の横で側溝に蓋をしている鉄格子の上をピョンピョン跳んで渡り、その隙間からときどき水路の中に飛び降りています。
どうやら水路の中で発生した蚊やユスリカなどの虫を捕食しているようです。
都市に適応したハクセキレイの面目躍如です。


▼関連記事(2年前の撮影)
道端の側溝内で採餌するハクセキレイ♀(野鳥)

もし雛に給餌するためだとすると獲物を嘴に貯めているはずですが、映像をよく見直しても貯め込んではいませんでした。
その場ですぐに虫を食べてしまったのか、あるいはここでは虫捕りに失敗したのでしょう。

最後は側溝から飛び去りました。


ハクセキレイ♂(野鳥)@雨天:側溝内外+虫捕食

2019/08/07

セグロセキレイ♂が中州で虫をフライングキャッチ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2019年5月下旬・午前6:47〜7:10

▼前回の記事
川岸で水浴するセグロセキレイ♂(野鳥)

川で水浴を済ませたセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)は、雑草だらけの中州で小さな虫を捕食し始めました。
飛んでいる昆虫を華麗に舞うように空中で繰り返しキャッチしています。

フライングキャッチの妙技を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:00〜)
捕らえた獲物を嘴に貯めているので、巣に持ち帰って雛に給餌するのでしょう。
画面奥の川面にはカゲロウの成虫が飛び交っています。
セグロセキレイ♂は何度も果敢に飛び上がっているものの、実はフライングキャッチの成功率は高くないようです。

最後は意外な珍客の登場です。
セグロセキレイ♂と入れ替わるように、川の向こうから1羽のコチドリCharadrius dubius curonicus)が飛来し中州に着陸しました。
この2種間で縄張り争いは特に見られませんでした。


2019/08/04

川岸で水浴するセグロセキレイ♂(野鳥)



2019年5月下旬・午前6:44

川の中州の水際でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が朝から水浴びしていました。
浅瀬に浸かったまま勢いよく羽ばたくと盛大に水飛沫が上がります。
ハイスピード動画に切り替える余裕がありませんでした。
私はセキレイ類の水浴シーンを今まで見たことがなかったので、ようやく観察できてかなり嬉しかったです。(早起きは三文の得!)

水浴びを済ませたセグロセキレイ♂は、少し飛んで中州の石の上に移動しました。
身震いして羽根の水気を切ると、目の前にいた虫をいきなり捕食しました。
水浴後に羽繕いをするのは、カラスの行水と同じですね。



つづく→セグロセキレイ♂が中州で虫をフライングキャッチ【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)

セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴
セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴
セグロセキレイ♂(野鳥)@川岸:中州+水浴

2019/07/29

水入れを始めた水田で虫を捕食するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年5月中旬

田んぼでようやく水入れが始まりました。
ハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が泥の上を歩き回って餌を探しています。
水深が浅ければ平気で水にも入ります。

土の中に暮らしていた土壌動物(昆虫や幼虫、ミミズなど)が水攻めに遭うと溺れそうになり、慌てて地表に出てきます。
ハクセキレイ♂は次々に獲物を見つけては捕食していました。
巣で待つ雛に給餌するためではなく、その場で自分で食べていました。
一方で、目の前の泥の上をアメンボがピョンピョン跳びはねても、捕食せず見逃しました。

ハクセキレイ♂は畦を飛び越え、隣の田んぼにも移動して採餌を続けます。
畦道の雑草が不自然に茶色く枯れているのは、おそらく農家の人が除草剤を撒いたのでしょう。

野鳥にとって田んぼの水入れは、楽して大量の獲物が手に入る、年に一度の夢のような食べ放題バイキングです。
ちなみに、水入れ前の田起こしのときにも、掘り起こされた土壌動物を目当てにムクドリなどの野鳥が集まります。

▼関連記事
耕運機を利用して虫を捕食するムクドリの群れ:オートライシズム(野鳥)

ハクセキレイ♂(野鳥)@水田:水入れ開始直後+虫捕食
ハクセキレイ♂(野鳥)@水田:水入れ開始直後+探餌
ハクセキレイ♂(野鳥)@水田:水入れ開始直後+虫捕食

2019/07/23

水田でタニシを捕食し巣に持ち帰るハシボソガラス(野鳥)



2019年5月中旬


▼前回の記事
ハシボソガラスが水田の畦道でカエルを捕食(野鳥)

水入れが始まった水田の畦道で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が少し離れて採食しています。
おそらくこの辺りを縄張りとしている♀♂つがいなのでしょう。


そのうちの1羽が畦の縁の直下でタニシの一種らしき獲物を見つけました。
嘴で殻を壊してから中味を咥えると、その場では飲み込まずに飛び立ちました。
▼関連記事(2年後の撮影)

 雛に給餌するため巣に持ち帰るのでしょうか。
まずは1/5倍速のスローモーションで帰巣?シーンをご覧下さい。
離陸直後に右旋回すると、田んぼの奥に生えているオニグルミの樹上にフワリと着地しました。
畦道に居たもう1羽のハシボソガラスも後を追うように水田の上を低空で飛び、クルミの枝に止まりました。
映像を見直すと、オニグルミの樹幹に多数の枯枝を組み合わせて建造したカラスの巣があるようにも見えます。
撮影時の私は巣の存在に気づきませんでした。

しつこく見ている私を嫌ったカラスが飛んで逃げて、樹上でタニシを落ちついて食べるのかと思っていました。
後日に現場を再訪したときにはクルミの枝に葉が生い茂って巣を見つけられませんでした。
(秋に落葉すれば再び古巣が現れるでしょう。)



カラスの縄張りがしっかりしているのであれば、約3週間前にここの裏手にある河畔林でツルウメモドキの蔓を巣材としてせっせと集めていた♀♂ペアと同じなのではないかと思いました。
▼関連記事
ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)

しかし、あの日に巣材を持ち帰った方角とは明らかに異なります。
その後、この近くの送電塔にもう一つハシボソガラスが作りかけた別な巣を見つけました。
カラスを個体識別できていないので推測でしかありませんが、どうやらこの辺りの田んぼは、複数のつがいが共有する採食地のようです。
つまり、複数のつがいの縄張りが重なり合う地点なのかもしれません。(縄張りの境界?)
もう一つの解釈は、同じ♀♂番が縄張り内に複数の巣を次々に作り、最終的にその一つで本格的に繁殖を始めた、というものです。


2019/07/19

川面を走るカイツブリ(野鳥)



2019年5月中旬

川面に♀♂つがいと思われる2羽のカイツブリTachybaptus ruficollis)が浮いて居ました。
羽繕いしたり、魚を捕るために潜水漁をしたりしています
川の水が緑色に濁っているため水中の様子は見えず、潜水したカイツブリが次にどこから浮上するか予測できません。

ときどき、急に慌てたように羽ばたきながら水飛沫を上げて水面を走り出します。
1/5倍速のスローモーションでまずご覧下さい。
カワウの離陸とは異なり、両足を交互に前に出して水面を走っています。

▼関連記事
川から飛び立つカワウの助走は両足跳び(野鳥)【HD動画&ハイスピード動画】

助走の後で飛び立つのではなく、真っ直ぐ短距離走をした後で滑り込むように着水しました。
着水の最後は上半身を仰け反って停まります。
おそらく水掻きのついた両足を水中で前に出して急ブレーキを掛けているのでしょう。

水面を走るこの行動が、川岸からカメラを向けて撮影している私に対する警戒・逃走なのか、何か別のディスプレイ(誇示行動)なのか、よく分かりません。
必ずしも私から遠ざかるように走り去るとは限らないからです。

縄張りへの侵入者(私)に対する威嚇誇示なのでしょうか?
素人目には、着水の滑り込みが楽しそうで、ただ遊んでいるようにも見えます。
カイツブリは潜水漁に適応した体の作りになっているため、翼が短く飛ぶのは苦手なのだそうです。
近くの川岸で喧しく鳴いているオオヨシキリ♂の囀りさえずりに混じって、ときどきキュルルル♪というカイツブリの鳴き声が川からかすかに聞こえました。
外見からカイツブリの性別を見分けられないのが残念です。
確かカイツブリの求愛誇示は♀♂が並走すると聞いたことがあります。

対岸の水際にペットボトルなどのゴミが漂着していて見苦しく、民度の低さがお恥ずかしい限りです。
川面に大量に浮いている白い物は、川を汚染する洗剤の泡やゴミではなくて、この季節の風物詩である柳絮りゅうじょです。(柳絮について詳しくは別の記事にします)

つづく→カイツブリのつがいが川面で羽繕い(野鳥)


カイツブリ(野鳥)@川面+着水

2019/07/17

ハシボソガラスが水田の畦道でカエルを捕食(野鳥)



2019年5月中旬

水入れ直後の水田の畦道でハシボソガラスCorvus corone)が餌を探し歩いています。

畦道に落ちていた黒くて丸い物体に興味を示しました。
クルミの実のように見えますが、カラスは嘴でちょっと触れただけで、なぜか採食せずに素通りしました。

クルミの殻を割るのは大変なので、他の餌が豊富な時期には労力に見合わないのでしょう。

やがて私に背を向けると、畦道の横の草むらで餌を探し始めました。
そしてカエル(アマガエル?)と思われる生きた獲物を見事に捕食しました。
ハシボソガラスが生きたカエルを狩る様子を観察したのは初めてです。

▼関連記事
ハシボソガラスが蛙の死骸を拾い食い【野鳥】
トノサマガエルの死骸を食すハシボソガラス(野鳥)

この後のハシボソガラスの行動が興味深いのですけど、残念ながら後ろ姿でよく見えません。
土手の斜面を少し登ると、殺した獲物を草むらに隠して(貯食)その上に草を被せたように見えたのですが、どうでしょう?
その場でカエルを食べた(飲み込んだ)後で嘴を草で拭ったのかどうか、定かではありません。
営巣中ならば獲物を喉袋に入れて巣で待つ♀や雛に運ぶはずです。

実はこのとき、♀♂つがいが一緒に畦道で採食していました。

つづく→水田でタニシを捕食し巣に持ち帰るハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@水田畦道+カエル捕食

2019/07/14

ナツグミの木でアブラムシを捕食するスズメ(野鳥)



2019年5月中旬

噴水池の畔に植栽された庭木にスズメPasser montanus)が来て、チュンチュン♪鳴きながら枝先で何やら採食していました。
見慣れない黄色い花で吸蜜しているのかと初めは思ったのですが、よく見ると葉裏などに群がるアブラムシをつついて捕食しているようです。
葉縁を嘴で咥え込むこともありました。
ただし葉をちぎり取ることはしません。
食餌の合間に嘴を足元の小枝に擦り付けました。


スズメ(野鳥)@ナツグミ樹上+アブラムシ捕食
スズメ(野鳥)@ナツグミ樹上+アブラムシ捕食

庭木に疎い私は、この灌木の樹種を知りませんでした。
黄色い花はキバナウツギやツクバネウツギとも違います。


ナツグミ花+葉
ナツグミ花+葉
ナツグミ花+葉
ナツグミ花+葉
ナツグミ花+葉
ナツグミ幹

後日(6月下旬)に現場を再訪すると、赤い実がなっていたことから、ようやくナツグミと判明。

ナツグミ果実
ナツグミ果実
ナツグミ果実

2019/07/12

モミの巨木に登りクモなどを捕食するコゲラ(野鳥)



2019年5月中旬

モミの巨木でコゲラDendrocopos kizuki)が木登りしていました。
幹をピョンピョンと上に登るだけでなく、下に降りたり横に移動したり、体の向きは一定のまま自由自在に動けます。
樹皮の割れ目に潜んでいたクモ?をほじくり出すと、その場で捕食しました。(@0:36)
獲物の正体が分かった貴重な例です。
コゲラはモミの幹をどんどん登り、あちこちで立ち止まると嘴で樹皮をほじくって隠れている虫を探しています。
虫を捕食後に足で顔を掻くことがありました。

初めは私の背丈ぐらいの高さから登り始めたコゲラを、モミ高木の真下から見上げて長撮りしていたら首が痛くなってしまいました。


コゲラ(野鳥)@モミ幹+木登り+クモ?捕食
コゲラ(野鳥)@モミ幹+木登り
コゲラ(野鳥)@モミ幹+木登り

モミ幹
モミ枝葉
モミ枝葉

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