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2012/07/07

プライアシリアゲ♂の身繕い



2012年5月下旬

水辺の草むらで葉裏に止まっていたシリアゲムシの仲間。
プライアシリアゲ♂(Panorpa pryeri)のようです。
足先を擦り合わせていました。
♀にプロポーズするため(婚姻贈呈)の獲物や唾液分泌物を持っているかと期待したものの、手ぶらの♂でした。



図鑑『札幌の昆虫』p179によると、
本種の♂は口から分泌した液で玉を作って♀に渡し、♀がこれを食べ始めると交尾する習性がある。

そんな奇妙奇天烈な配偶行動をいつか観察してみたいものです。



2012/03/08

雪面を動く雑木林の影【微速度撮影の習作】




2012年2月上旬・気温5℃→2℃

スノーシューを履いて里山に登りました。
お昼ご飯を食べる大休止のついでに、微速度撮影にトライ。
気持ちのよい晴天だったので、雑木林の雪面に木々の影が日時計のように動いていく様子を作品にしてみました。
三脚を立てて20秒間隔のインターバル撮影を行いました。
仕上がりの映像(100倍速)を見ると、もう少しインターバルを密にしても良かったですね。
撮影時間の1時間で影は15°(=360°÷24h)動くはずです。
インターバル撮影中は影の動き(地球の自転)を実感できませんでしたが、近くの木の影をなぞって雪面に印を付けてみると時間経過と共に確かに影が移動していました。

ところが残念ながら次第に雲が増え、後半は影が消えてしまいました。
天気予報通り、昼過ぎから天気は下り坂に。
午後もずっと晴れてくれれば、夕方の西日で影が伸びてくる様子も撮りたかったです。

撤収前に別撮りした動画から自然の音を抜き出して作品のBGMとしました。
静かな雪山で耳を澄ますと、木の枝からドサッと落雪する音や溶けた雪がポタポタ滴り落ちる水音、上空を飛ぶ飛行機、野鳥の鳴き声などが聞こえてきます。



2011/12/29

水面に浮いて跳ねるエビガラトビムシ?集団



2011年11月下旬

ミニ・ビオトープの水盤で何か黒い物が水面に浮かんでいました。
よく見ると夥しい数の黒い小さな虫が集まっています。
水面に大小幾つもの集団が浮いて離合集散し、ときどき空中にピンピンと跳ねる個体がいます。
カメラを動かしてパンしなくても、風で集団が水面を流されていきます。


大概の生物は平気で苦手意識などは無いつもりだったのに、初めて見る得体の知れない蟲が大群で蠢く様子を接写していたら不覚にもゾワゾワと少し気分が悪くなってしまいました。
単に慣れの問題だと思いますが、この日は採寸したり採集したりする気になれませんでした。
跳躍器で跳ぶ様子をハイスピード動画に撮ればよかった…と帰ってから後悔しても後の祭り。




帰ってから調べてみると、どうやらトビムシの仲間のようです。
以下の記述を見つけてミズトビムシかなと思ったりするものの、全くの当てずっぽうで定かではありません。
ミズトビムシ科のミズトビムシPodura aquaticaはしばしば群をなして水面に浮かんでいるのがみられる種で、全世界に分布する。(小学館『日本大百科』より)

【追記】
『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』に掲載された、シロトビムシ科エビガラトビムシHomaloproctus sauteri)の写真が素人目には似ている気がしました。
(一属一種で日本特産の本種は、)冬季の夕方に、地表に出てくることで知られている。トビムシ類の大集団の発現はそれほど珍しくない。 (p54より引用)



全く馴染みが無い生き物だったので、こちらの動画↓でトビムシ全般についてお勉強。




↑【おまけの動画2】
「Slo-mo camera reveals why springtails land perfectly every time」by New Scientist
トビムシの跳躍と着陸の仕組みをスーパースローの映像で解明しています。

2011/11/03

秋の空の微速度撮影と飛行機雲



2011年10月中旬
インターバル撮影で10月の青空を撮って100倍速の映像作品にしてみました。
雲には色んな種類がありますね。
女心と秋の空。


ところで「October Sky」(邦題「遠い空の向こうに」)という名作映画をご存知でしょうか。
タイトルが原作「Rocket Boys」のアナグラム(文字の並べかえ)になっているというのは有名な話(お洒落〜)。

理系の魂を熱くする青春映画です。
原作も良し映画も良し、という稀有な作品で万人にお勧めします。
特に若い人は必見!
(最近は教科書にも載っているらしいですね。)
本が好きな人は原作にも挑戦してみてください。
秋の夜長にいかがでしょうか。



原作者のHomer Hickam Jr.氏(NASAエンジニア)に捧げるために、本当は種子島に渡り国産ロケット打ち上げの映像を撮って付け足したかったところですが、空を切り裂く飛行機雲で代用しました。


↓予告編





2011/10/03

夕暮れの空(微速度撮影)



2011年9月中旬
「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」(清少納言『枕草子』より)



あるハチの定点観察をしていて、待てど暮らせど帰巣しません。
暇つぶしに夕暮れの空をインターバル撮影してみました。
5秒間隔で64分間撮った大量の写真を連番で動画編集ソフトに取り込み、20fpsの動画に仕立てました(100倍速)。
予め夕焼けになりそうな方角を狙えばよかったですね。





2011/10/02

スジチャタテの室内徘徊



2011年9月中旬

夜に室内の卓上を触角の長い変な虫がうろうろと徘徊していました。
まるで見たことのない虫で、何科に属するのかすら見当も付きませんでした。
カメラを取り出すのが間に合わず、動画を少し撮れただけで見失いました。
採集すればよかった…。
映像を元に調べてみると、どうやらチャタテムシの仲間のスジチャタテPsococerastis tokyoensis)のようです。







2011/09/23

流れる雲のインターバル撮影

2011年9月中旬
最近クワコ幼虫が繭を紡ぐ様子を微速度撮影して以来、インターバル撮影にすっかりはまりました。
関連記事はこちら→「繭を紡ぐクワコ終齢幼虫(蛾)の微速度撮影
このときはカメラをUSB接続した状態でパソコンからリモート撮影しました。
私のカメラにはインターバル撮影機能が内蔵されていないのですが「なんとか野外で使える方法はないかなー」と探してみました。
ある人から「電子レリーズ、タイマーリモコン」なる物を教えてもらい、早速購入。


微速度撮影の練習の定番として、庭で三脚をセットし空にカメラを向けてみました。
タイマーを5秒間隔にセットしてインターバル撮影してみます。




まずは46分間の雲の様子を10fpsの動画にしました(50倍速)。
静止画の設定のまま撮ったので、せっかくの高画質なのに画面が4:3になってしまいました。



次はHD動画に収まるよう16:9にカメラの設定を変えました。
タイマーは5秒間隔のまま夕方暗くなるまで1時間49分間のインターバル撮影を行ない、20fpsの映像(100倍速)にしてみました。
手前の枝が目障りですけど、練習ですのでご容赦下さい。
高度によって雲の形状も流れる向き(風向き)も違うのがよく分かります。

この便利な新兵器があれば、色んなtime-lapse動画を量産できそうです♪





2011/04/14

YouTube動画エディタを用いた手ブレ補正

YouTubeに最近導入された動画エディタを試してみました。
予めアップロードした動画を素材にして、ブラウザ上で簡単な映像編集が出来るのです。
もちろん無料のWEBアプリです。
何よりも気になっていた手ブレ補正機能(stabilizer)をテストしてみます。


オリジナル映像↓。



次にこちら↓が手ブレ補正後の映像。



未だ一つのサンプルで試しただけですけど、なかなか良さそうです。
カメラ本体にも光学手ブレ補正機能があるのですが、手持ちで撮った映像がまるで三脚で固定したように安定しました。
(stabilizerのパラメータは初期設定のまま。)
ローカル環境(自分のパソコン)で手ブレ補正のデジタル処理を施すには相当強力なCPUパワーが必要となります。
私はこれまで無料の動画編集ソフトVirtualDubのDeshakerフィルタを用いて手ブレ補正していました。わずか数分の映像でもエンコード処理に数時間かかっていました。
ファイル容量の大きなHD動画ともなると計算(エンコード)時間や消費電力も馬鹿になりません。
これをYouTube/Googleが無料で肩代わりしてくれるのですから、恐るべき(夢のような)サービスと言えるでしょう。
クラウドに力を入れているGoogleの面目躍如。
節電効果もありそうです。


使い方の解説記事は、例えばこちら→
複数の動画を連結したりトランジションやBGMを付けることもできるそうなので、追い追い試してみます。
特に凝った編集をしない人は高価な動画編集ソフトを買い求める必要がなくなりそうですね。


2011/03/19

路上のミミズ



2008年5月中旬

日中の舗装路に迷い出たミミズ
一体ミミズの種類はどこで見分けるのでしょうね? 
ミミズは雌雄同体で環帯に近い方が頭だそうです。
…この程度の知識しかありません。


【追記】
カタツムリ関連の本を読んでいたら、比較対象としてミミズの移動法について詳しく解説してありました。
環形動物であるミミズの移動するメカニズムは比較的よくわかっています。ミミズは、からだ全体が体節という無数の節目に分かれています。移動するときには体節の1つ1つは伸び縮みしていて、伸びているときには低く、縮んでいるときには高くなります。移動するときには体節の伸び縮みが、波のように頭から尾の方へと流れていきます。体節からは、カギ状に曲がった短い毛が出ていて、これを地面にひっかけながら、体節を伸び縮みさせることによって前進します。  (野島智司『カタツムリの謎: 日本になんと800種! コンクリートをかじって栄養補給!?p59-60より引用)



ブルーバックスのシリーズで鈴森康一『ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか―工学に立ちはだかる「究極の力学構造」 』にもミミズの移動法が詳しく解説してありました。
「進行波と逆方向に移動する」代表例は、ヘビやウナギ、ミミズである。(中略)ミミズは横方向にからだをくねらせるのではなくからだの縦方向に伸縮を使って移動する。ミミズのからだは、「体節」と呼ばれるユニットが縦に連結した構造をしている。各体節には筋肉があり、筋肉が働くと体節は体軸方向に縮むと同時に径方向には膨らむ。この動作を前方の体節から後方の体節に向かって順に行っていくのである。したがって、進行波はからだの後方に進むことになる。 この動きは、私たちの腸が食物を運ぶ蠕動運動と同じである。 (p69-70より引用)


2011/02/23

イカリモンガ(蛾)を捕食するコウガイビルの仲間



2008年8月下旬

雨上がりの林道でイカリモンガPterodecta felderi)という蛾が止まったままパタパタ暴れていました。
(現場ではテングチョウと勘違いしてしまった。)
濡れた葉に翅がへばりついているのかと近寄ってよく見ると、胴体に細長いものが巻き付いていました。
コウガイビルの仲間(種名不詳)だと虫我像掲示板にて教えて頂きました。
噂にはよく聞くものの、実物の狩りを見るのは初めてで興奮しました。
頭部がT字形でない種類もいるのですね。
体全体で獲物に巻きつき、腹面中央部の口から吻を伸ばし、肉を消化しつつ飲み込むらしい。


【追記】
YouTubeのコメント欄にて、Artioposthia japonicaという種類ではないかとご教示頂きました。リクウズムシ科らしい。


2011/02/21

軒先で溶けゆく氷柱(つらら):30倍速



2011年1月中旬 気温12℃
30倍速の早回し映像でお届けします。
本当は氷柱が成長する様子を記録したかったのですが、この日は気温が高すぎたようです。

ヤマトシリアゲ♂



2008年8月中旬

ヤマトシリアゲPanorpa japonica)。
シリアゲムシの仲間は♂が♀に求愛する際に餌をプレゼントするそうです。
この求愛給餌を一度見てみたいものです。

2011/02/20

セッケイカワゲラの雪面歩行



2009年1月上旬

雪の林道(湿雪、気温2℃)でセッケイカワゲラの仲間(種名不詳)を初めて見つけました。
場所は雪渓ではないものの川沿いの林道で、以前本で読んだ通り確かに上流方向に歩いていました。
同一個体を追いかけて撮影。
さすがに氷雪昆虫の代表だけあって雪面で見つけた虫の中で一番動きが活発でした。
太陽コンパスで定位しているそうなので、機会があれば調べてみたいものです。


【参考】
幸島司郎『雪と氷の世界に生きる昆虫たち』
(『虫たちがいて、ぼくがいた:昆虫と甲殻類の行動』第4-2章p152-157)

2011/02/13

手ぶれ補正のデジタル処理(タケカレハ幼虫の接写)



高倍率のマクロ動画を撮影すると手ぶれが一層目立つようになります。
カメラ側の光学手ぶれ補正でもカバーできなくなり、映像を見直すと酔いそうになります。
かといってフィールドでは咄嗟に三脚などを用意する暇もなかなかありません。
そこで動画の揺れを除去するデジタル処理の出番です。
動画編集ソフトVirtualDubでDeshakerフィルターを施してみると見違えるほど映像が安定しました。
ただし私の非力なPCではエンコードに従来の何倍も時間がかかるのが難点です。
三脚取り付けにもたついて撮影チャンスを逃すよりも、手ぶれのひどい映像でも取り合えず撮っておけば後でデジタル補正できることが分かり、気が楽になりました。 


Avisynthを使えば動画素材を二つ並べて披露できることが分かったので、今回はその習作です。
Avisynthは上級者向けのような気がして敬遠していたのですけど、サンプル・スクリプトを参考にしたら簡単に出来ました。
全て無料ソフトなのが味噌です♪ 
是非一度お試し下さい。

手ぶれ補正のデジタル処理



高倍率のマクロ動画を撮影すると手ぶれが一層目立つようになります。
カメラ側の光学手ぶれ補正でもカバーできなくなり、映像を見直すと酔いそうになります。
かといってフィールドでは咄嗟に三脚などを用意する暇もなかなかありません。
そこで動画の揺れを除去するデジタル処理の出番です。
動画編集ソフトVirtualDubでDeshakerフィルターを施してみると見違えるほど映像が安定しました。
ただし私の非力なPCではエンコードに従来の何倍も時間がかかるのが難点です。
三脚取り付けにもたついて撮影チャンスを逃すよりも、手ぶれのひどい映像でも取り合えず撮っておけば後でデジタル補正できることが分かり、気が楽になりました。 


Avisynthを使えば動画素材を二つ並べて披露できることが分かったので、今回はその習作です。
Avisynthは上級者向けのような気がして敬遠していたのですけど、サンプル・スクリプトを参考にしたら簡単に出来ました。
全て無料ソフトなのが味噌です♪ 
是非一度お試し下さい。

2011/02/12

手ぶれ補正のデジタル処理3:風対策として



手ぶれのひどい動画をデジタル修正するのに動画編集ソフトVirtualDub(無料)の専用フィルターDeshakerを愛用しています。
手ぶれだけでなく、例えば虫のマクロ撮影で被写体が風で激しく揺れている映像に対してもかなり有効なことが分かりました。
このサンプルはカメラを一脚で軽く固定して撮りましたが、風に悩まされオリジナル映像を見ると酔いそうになります。
デジタル処理による安定化効果は一目瞭然、本当に凄いです。
Deshaker処理の都合により、シーンの変わり目で1秒間暗転しますが、後でこの部分を編集でカットすれば完成です。


日本語で使い方を解説しているブログはこちら


2011/02/09

炭酸ガスで虫に麻酔をかけてみる



2009年5月上旬

前年のフィールドワーク(定点観察)でアシナガバチを個体標識する必要に迫られました。
単独営巣期の女王蜂は穏健でなんとかマーキング出来たものの、ワーカーは怖くて手を出せませんでした。
捕獲した虫を一時的に麻酔できれば安全かつ容易にマーキングできるでしょう※。
※ 参考図書:『アシナガバチ一億年のドラマ:カリバチの社会はいかに進化したか』 北海道大学図書刊行会 p97 


色々と調べ回って、便利そうな物を通販で見つけました。
本来は熱帯魚飼育で水草の成長を促進するため水中に炭酸ガスを添加するための装置らしいです。
セットをほぼそのまま流用します。
長過ぎたビニールチューブを半分に切り、不要な吸盤を外し、拡散筒底を厚紙で塞いだだけ。


他の方法として冷蔵庫などで冷やすだけでも虫は簡単に麻酔可能です。
しかし重いクーラーボックスや保冷剤をフィールドに持ち歩くよりも、このスプレー缶は断然軽いという利点があります。
消耗品のCO2ボンベは3本セットで購入可能。
今回は蝿2匹を使って麻酔の練習です。
操作は簡単で即効性があり、外気に戻すとすぐに麻酔から醒めて元気になります。
欠点を挙げるならば、CO2は温室効果を生じる点です。
もっと簡単あるいは安上がりな(コストパフォーマンスに優れた)方法をご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい※。


用途 
  • 危険なハチの個体標識作業 
  • 同定用に特殊なアングルや部位の写真を撮るのに生きた虫の動きを止めたいとき。 殺生が嫌いな人向け。
  • クモなど肉食の虫の飼育で生餌を与える際の作業にも便利。 など


※ とあるブログで耳寄り情報を得ました。
重曹とクエン酸を1対1くらいで混ぜて水分を加えると炭酸ガスで泡が発生する。
実際に試してみないと分かりませんが、コストパフォーマンスはどうだろう? 

2011/02/07

手ぶれ補正のデジタル処理2



無料の動画編集ソフトVirtualDubで手ぶれ補正フィルターDeshakerの効果をテストしました。
冬にヒレンジャクを撮った動画で試してみました。
若干デジタルズームを施して、目障りな動く外枠を消す設定にしてみました。
効果は歴然で、もう手放せません。
三脚でしっかり固定して撮るのが王道なのでしょうけど、アマチュアの動画愛好家には福音だと思います。
技術の進歩は素晴らしいですね。 


《追記》
手ぶれだけでなく、例えば虫のマクロ撮影で被写体が風で激しく揺れている酔いそうな映像に対してもかなり有効なことが分かりました。
本当に凄いです。

2011/02/06

ワラジムシの脱皮



2009年5月上旬


団子虫の飼育のついでにワラジムシPorcellio scaber)も同居させています。
見慣れないツートンカラーの個体がいたので写真を撮り始めると、目の前でするりと脱皮しました。
ダンゴムシと同様に(本で読んだ)、まず体の後ろ半分だけ脱皮し、その後で前半分も脱皮するらしい。
ダンゴムシは脱皮殻を自分で食べてしまうそうですが、このワラジムシは光を嫌ったのか白い抜け殻を残して逃走。
落ち葉の下に隠れたのをめくって撮影続行。
新しい下半身を膨張させている様子が観察できました。

【追記】
『脱皮コレクション』p70によると、
脱皮前にまず後ろ半分の殻に含まれるカルシウムをいったん体液中に吸収します。それから後ろの殻を脱ぎ、その下に現れた新しい皮膚に、体液中に吸収していたカルシウムを戻してかたくしていきます。続いて前半分の殻も同様に。こうして貴重なカルシウムを賢く再利用しながら行われるのです。脱ぎ終わったら殻も残さず食べ、もともと持っていた栄養分をきちんと回収したら、脱皮の完了です。




2011/02/05

アリジゴクにワラジムシを与えてみる



2009年4月下旬

神社の床下に今年もアリジゴクの巣(ウスバカゲロウの仲間の幼虫)が出来ていました。
小さ目のワラジムシPorcellio scaber)を巣穴に投入し、観察してみます。

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