2012年5月下旬
水辺の草むらで葉裏に止まっていたシリアゲムシの仲間。
プライアシリアゲ♂(Panorpa pryeri)のようです。
足先を擦り合わせていました。
♀にプロポーズするため(婚姻贈呈)の獲物や唾液分泌物を持っているかと期待したものの、手ぶらの♂でした。
図鑑『札幌の昆虫』p179によると、
本種の♂は口から分泌した液で玉を作って♀に渡し、♀がこれを食べ始めると交尾する習性がある。
そんな奇妙奇天烈な配偶行動をいつか観察してみたいものです。
本種の♂は口から分泌した液で玉を作って♀に渡し、♀がこれを食べ始めると交尾する習性がある。
ミズトビムシ科のミズトビムシPodura aquaticaはしばしば群をなして水面に浮かんでいるのがみられる種で、全世界に分布する。(小学館『日本大百科』より)
(一属一種で日本特産の本種は、)冬季の夕方に、地表に出てくることで知られている。トビムシ類の大集団の発現はそれほど珍しくない。 (p54より引用)
「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」(清少納言『枕草子』より)
関連記事はこちら→「繭を紡ぐクワコ終齢幼虫(蛾)の微速度撮影」このときはカメラをUSB接続した状態でパソコンからリモート撮影しました。
(stabilizerのパラメータは初期設定のまま。)ローカル環境(自分のパソコン)で手ブレ補正のデジタル処理を施すには相当強力なCPUパワーが必要となります。
私はこれまで無料の動画編集ソフトVirtualDubのDeshakerフィルタを用いて手ブレ補正していました。わずか数分の映像でもエンコード処理に数時間かかっていました。ファイル容量の大きなHD動画ともなると計算(エンコード)時間や消費電力も馬鹿になりません。
環形動物であるミミズの移動するメカニズムは比較的よくわかっています。ミミズは、からだ全体が体節という無数の節目に分かれています。移動するときには体節の1つ1つは伸び縮みしていて、伸びているときには低く、縮んでいるときには高くなります。移動するときには体節の伸び縮みが、波のように頭から尾の方へと流れていきます。体節からは、カギ状に曲がった短い毛が出ていて、これを地面にひっかけながら、体節を伸び縮みさせることによって前進します。 (野島智司『カタツムリの謎: 日本になんと800種! コンクリートをかじって栄養補給!?』p59-60より引用)
「進行波と逆方向に移動する」代表例は、ヘビやウナギ、ミミズである。(中略)ミミズは横方向にからだをくねらせるのではなくからだの縦方向に伸縮を使って移動する。ミミズのからだは、「体節」と呼ばれるユニットが縦に連結した構造をしている。各体節には筋肉があり、筋肉が働くと体節は体軸方向に縮むと同時に径方向には膨らむ。この動作を前方の体節から後方の体節に向かって順に行っていくのである。したがって、進行波はからだの後方に進むことになる。 この動きは、私たちの腸が食物を運ぶ蠕動運動と同じである。 (p69-70より引用)
※ 参考図書:『アシナガバチ一億年のドラマ:カリバチの社会はいかに進化したか』 北海道大学図書刊行会 p97
脱皮前にまず後ろ半分の殻に含まれるカルシウムをいったん体液中に吸収します。それから後ろの殻を脱ぎ、その下に現れた新しい皮膚に、体液中に吸収していたカルシウムを戻してかたくしていきます。続いて前半分の殻も同様に。こうして貴重なカルシウムを賢く再利用しながら行われるのです。脱ぎ終わったら殻も残さず食べ、もともと持っていた栄養分をきちんと回収したら、脱皮の完了です。