2019/01/16

イチモンジセセリ?の舌舐めずり



2018年9月下旬

川沿いにある民家の庭の花壇でイチモンジセセリParnara guttata)らしき蝶が菊の葉に止まっていました。
いつものように翅は半開き状態です。

ゼンマイ状の口吻をクルクルと曲げ伸ばす謎の行動を何度も繰り返しているのが目を引きました。
葉の表面を舐めている訳ではありません。
先程までタンポポの花で吸蜜していたのと同一個体ではないかと思います。

▼関連記事
セイヨウタンポポの花蜜を吸うイチモンジセセリ

擬人化すると、吸蜜後の余韻を味わいながら「舌舐めずり」をしているのでしょうか?
蝶が羽化直後以外でこのように口吻を伸縮させるのを見るのは初めてかもしれません。
羽化直後の蝶や蛾(鱗翅目)は、左右に別れた口吻のパーツをクルクルと曲げ伸ばしながらジッパーのように閉じて1本のストローにします。
このジッパーの噛み合わせの具合が悪くなって改めて整えていたのだとすると、身繕いの一種と言えそうです。

最後に飛び立つと、近くに咲いていた野菊の花で吸蜜を始めました。(映像なし)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2019/01/14

日没後の夜空を飛ぶゴイサギ(野鳥)♪



2018年8月上旬・午後19:15〜19:21

ゴイサギNycticorax nycticorax)の群れが昼間にねぐらとしている池の畔の森をまた見に来ました。
夜行性のゴイサギは日没から約30分後に、塒から続々と飛び出して夜間の採餌に出かけるようです。
まるでコウモリのような暮らしです。
この日の日の入り時刻は午後18:44。

群れが一斉に離塒するのではなく、クワッ♪と不気味に鳴きながらばらばらに飛び去ります。
初めは塒から離れるのを躊躇って、少し飛んだだけで塒の森に戻ってしまう個体もいます。
ドラマチックな映像にはならず、なんだかとりとめのない記録になってしまいました。

薄暗い条件下で普通のカメラで撮ろうとすると、オートフォーカス(AF)が効きにくくなり、しっかりズームできません(望遠レンズの性能を充分に活かせない)。
したがって、残念ながら夜空を飛んでいるゴイサギのシルエットが幼鳥か成鳥かも見分けられないのです。
(赤外線の暗視カメラを使っても、赤外線投光器の補助照明が届かない距離の被写体は撮れません。)
今回はあえて動画を自動色調補正せずに、暗さをそのまま伝えることにします。

ゴイサギが夜に採餌する様子を観察(撮影)してみたいのですが、いつも塒からの追跡に失敗してしまいます。
採餌場を突き止めるのが課題です。
成鳥と幼鳥が夜も家族群として行動を共にしているのか、知りたいところです。

また、秋になると、ゴイサギはこの昼塒から忽然と姿を消します。
一体どこへ行ったのでしょう?
図鑑などでゴイサギは留鳥とされていますけど、ここ(東北地方の雪国)で観察したイメージでは完全に夏鳥です。
冬は暖かくて餌の豊富な地方に南下してしまうのでしょう。


スイゼンジナの葉を食べるヨトウガ(蛾)の幼虫



ヨトウガ(蛾)幼虫の飼育記録#4



▼前回の記事
ヨトウガ(蛾)の幼虫がシュウカイドウの蕾を食害

2018年10月上旬

庭から適当に採取してきたシュウカイドウを餌に飼っていたヨトウガMamestra brassicae)の幼虫(俗名ヨトウムシ:夜盗虫)がウロウロと徘徊探索したり植物体から自発的にボトッと落下したりするようになりました。
ヨトウムシがいくら広食性と言えども、シュウ酸やサポニンを多く含むシュウカイドウがやはり口に合わないのでしょうか?
試しにカキノキやタニウツギの枝葉を与えてみたものの、葉に食いついてくれません。
繰り返し脱走を試みるばかりです。
脱皮前で食欲が無いだけなのか、それとも空腹のまま探餌徘徊しているのか、判断に悩みました。

そこで次に、新しい生野菜として出回り始めたキク科のスイゼンジナ(別名:はんだま、金時草)に幼虫を移してやりました。
するとようやく徘徊が止んで落ち着き、葉を摂食し始めました。
やや萎れかけた葉を与えたのに、シュウカイドウより気に入ってくれたようです。
スイゼンジナは葉表が緑で葉裏は紫と毒々しい配色ですが、ヒトも生で美味しく食べられるように品種改良されているので、シュウ酸などの植物毒はきわめて少ないはずです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#5:ヨトウガ(蛾)幼虫の脱糞


ヨトウガ(蛾)幼虫@スイゼンジナ葉+蚕食
ヨトウガ(蛾)幼虫@スイゼンジナ葉+蚕食

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