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2018/11/26

チゴハヤブサ同士の空中戦と止まり木を巡る争い(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
チゴハヤブサ幼鳥が止まり木で羽ばたき練習、羽繕い、餌乞い♪(野鳥)

翌日も例の止まり木を見に行くと、チゴハヤブサFalco subbuteo)は不在でした。
諦めて帰りかけたら、数羽が飛来してくれました。
交差点で信号待ちをしながら撮影したので、手前の建物や電柱、電線が邪魔になり、飛んでいる個体数もよく分かりませんでした。

モミの巨木の天辺に止まっている個体を見つけました。
そこへ別個体が飛来し、止まり木を乗っ取りました。
襲われた個体は驚いて止まり木から飛び立ちました。
しかし止まり木を乗っ取った個体もすぐにモミ樹冠から飛び去りました。
チゴハヤブサの高速飛翔を1/5倍速のスローモーションでまずご覧ください。
幼鳥同士が遊びの空中戦を繰り広げているのでしょうか?
子別れにしては時期が早い気がします。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

視界が開けた場所まで急行し、撮影を続けます。


つづく→止まり木で獲物を食べ飛び去るチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)




【追記】
与名正三『森のハヤブサ―ナニワの空に舞う』という素晴らしい写真集を見ていたら、
幼鳥同士空中で足を掛け合い、天敵に対する攻撃の練習を行なう(巣立ち後8日目)。(p57より引用)
と題した見事な生態写真が目に留まりました。
チゴハヤブサとハヤブサは別種で習性が異なるのかもしれませんが、参考になりました。
巣立ち後は幼鳥の飛翔力を高めるために親鳥が幼鳥になかなか獲物を渡さなくなり、幼鳥が追いかけたりすることもあるそうです。

2018/11/25

川の護岸で枯草をむしり餌を探す雪国のハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月上旬

街中を流れる川で3羽のハシボソガラスCorvus corone)が冷たい川に入っていました。
コンクリート護岸の所々に雪が積もっています。
除雪で川に捨てられた雪塊です。
1羽のカラスがその雪塊に飛び乗り、嘴で雪を掻き分けて壁際を探っています。
残る2羽は、護岸の隙間に生えて枯れた草の辺りを必死で調べたり嘴でグイグイと枯れ草をむしったりして餌を探しています。
護岸に生えた苔(地衣類?)を嘴で毟り取ったり、コンクリートブロックの護岸の継ぎ目の土をほじくったりする個体もいます。
枯れ草やコケそのものを食べているのではなく、おそらくその奥に潜んで越冬中の虫やカエルなどを必死で探しているのでしょう。

雪国の野鳥は厳冬期に日々の餌を探すのは大変そうです。
いっそのこと暖かい地方へ渡って冬を越せば良いのにと思うのですが、ハシボソガラスは留鳥として冬も居残り逞しく生きています。

厳冬期に同じ川でカワガラスが水中に潜って貝などの小動物を捕食していたのですけど、陸のカラスにはそんな芸当はできません。
▼関連記事
潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
真冬の川に潜って小魚を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
カワガラス:厳冬期の潜水漁(冬の野鳥)

最後に1羽がフワリと飛んで対岸へ渡りました。
実は堤防の上の道にもう1羽が居ました。
おそらく、この4羽が家族群なのでしょう。


ハシボソガラス3(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス2(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌
ハシボソガラス(冬の野鳥)@川:護岸草むしり+探餌


2018/11/24

ドバトの求愛行動(野鳥)



2018年8月中旬・午後15:02〜15:06

公園に集まるカワラバト(=ドバト;Columba livia)の群れの中に、ナンパ(求愛)している♂が居ました。
地上で餌を啄んでいる♀を♂が必死で追い回しています。
なんとか♀の前に回り込むと、精一杯膨らませた鳩胸を見せつけます。
一緒に見ている観客のお姉さんの解説が的を射ていますね。
このペアの体格は一見すると♂>♀ですが、♂が体を膨らませているからそう見えるだけなのかな?

ようやく♀が興味を示してくれると♂は立ち止まり、首を曲げて自分で羽繕いを始めました。
これも首元の美しい羽毛を♀に誇示しているのでしょう。
羽毛を逆立てたり身震いしたりもして、デートの前に身だしなみを整えています。

♀は♂を意識しつつも地上採食を続けています。
砂利道を離れて木の下に来ると、遂に♀が♂の前で静止しました。
♀の方から♂に歩み寄り、キスをせがみました。
熱烈なキスが始まりました(ビリング)。
互いに嘴を噛み合いながら首を上下に動かし、全身を震わせています。
一旦離れると♀が食後のように嘴を動かしていることから、おそらく求愛のキスは♂から口移しでピジョンミルクを求愛給餌してもらっているのでしょう。

平凡社『日本動物大百科4鳥類II』によれば、

ヒナの食物であるピジョンミルクは、哺乳類とは異なり雌雄ともに分泌し、♂もヒナへの給餌を行なう。(p23より引用)

その間、♂は羽繕いで美しい羽毛を♀に誇示します。
再び♀の方からキスをせがみ、♀が♂の首に嘴でちょっと触れたように見えました。(♀が焦っただけ? 対他羽繕い?)
♂が嘴を開くとその中に♀が嘴を突っ込みました。

せっかく熱いキスを交わして♀♂ペアが盛り上がっているのに、別のライバル♂が2羽も乱入し、自らの首を誇示する求愛行動を始めました。
♀は♂の品定めをするでしょうか?
初めの♂はさり気なく♀をガードし、ライバル♂を追い払いました。
♀を巡り♂同士で激しい喧嘩にならなかったのが意外でした。

恋敵♂が居なくなった後で、♂は求愛(首の誇示)からやり直し
かなり紳士的で慎重な振る舞いですけど、なかなか交尾しないので、見ている私は焦れったくなります。
ところが通行人の誰かがドバトの群れを驚かせてしまったようで、鳩は一斉に飛び立ちました。
交尾まで見届けられず、残念無念。
それでもドバトの求愛を間近でじっくり観察できたのは収穫でした。

▼関連記事
ドバト♀♂の求愛・交尾(野鳥)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛♂→♀
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス
ドバト(野鳥)@公園+求愛キス

2018/11/23

樹上で羽繕いするキジバトの幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬・午前10:55〜10:59

屋内の三角出窓のすぐ外に立っている常緑針葉樹(樹種不明)の横枝に1羽のキジバトStreptopelia orientalis)が止まっていて室内を不思議そうに覗き込んでいました。

野生のキジバトをこれほど間近から撮れたのは初めてかもしれません。

普通の羽毛とは別に、体のあちこちから柔らかそうな産毛のような羽根が生えています。
なんとなく換羽中の幼鳥のような気がしました。
キジバトはアイリングが赤いのが普通ですけど、この個体のアイリングは黒でした。
キジバト特有の首の縞模様もこの個体にはありません。
本で調べると、やはり幼鳥(巣立ち雛)だと判明。

姿や大きさでキジバトの♂と♀を見分けることはできません。若鳥は目が褐色なので成鳥と区別がつきます。(@『しぜんのせかい11:きじばと』p6より引用)

『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p142によれば、キジバトの襟の部分にある縞模様があれば成鳥で、無ければ幼鳥とのことでした。




もしかすると、この針葉樹の梢にキジバトの巣があって、巣立ち前後の幼鳥が落ちてしまったのかもしれません。
キジバト幼鳥は横枝に座り込んだまま、体をねじって嘴で羽繕いを始めました。
やがて急に立ち上がって翼を伸ばすと、私の視線を避けようと横に移動しました。
私も動画を撮りながら横にずれて、しつこく狙います。
羽ばたき練習や羽繕いをする合間に何度か排泄する素振りを見せたものの、排便しませんでした。
キジバトは落ち着き無く再び横に移動して後ろ向きになったり、少し飛んで近くの枝に止まり直したりしました。
とにかく私に見られていることが嫌なようで、必死で死角に入ろうとしています。
それでも私がしつこく追いかけるように撮り続けていると、最後はこの木から飛び去ってしまいました。(飛び立つ瞬間は撮り損ねました)

私がブラインドを張るか隠しカメラでこっそり監視を続けていれば、親鳥が幼鳥にピジョンミルクを給餌しに来るのを観察できたかもしれません。
せっかく出窓のすぐ外に隠れていて観察しやすそうだったのに、惜しいことをしました。

撮影中の私は、キジバト幼鳥が樹上を逃げ回る先に巣があるのかと思ったのでした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
出窓のガラスの外面が汚れているせいで、見苦しいだけでなく、カメラのピントがなかなかキジバトに合わず苦労しました。




キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@羽繕い
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外
キジバト幼鳥(野鳥)@?針葉樹上/出窓外



【追記】
この常緑針葉樹の樹種を調べてみると、現時点ではおそらくイチイではないかと予想しています。
同定のために葉を採取して精査したくても横枝は手が届かない高さにあり、秋に実がなるはずなのになぜか見つけられませんでした。


イチイ?枝葉
イチイ?枝葉
イチイ?枝葉
イチイ?幹

2018/11/22

チゴハヤブサ幼鳥が止まり木で羽ばたき練習、羽繕い、餌乞い♪(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
飛行訓練の後にモミの木で休むチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)

ヒノキの枯れた樹冠部の横枝に2羽のチゴハヤブサFalco subbuteo)幼鳥が止まって辺りをキョロキョロ見渡しています。
影で見えにくいのですが、もしかすると右側の個体Rは成鳥ですかね?
見た目の体格から♀L>♂Rと予想されますけど、横枝が斜めに伸びているので遠近感でRが小さく見えているだけかもしれません。

冒頭で、左の個体Lが止まり木で翼をちょっと広げました。
バランスを崩しただけかもしれませんが、巣立つ前にやっていた羽ばたき練習の名残りなのかな?

しばらくすると、左の個体Lが左足で体を掻き始めました(@2:03〜)。
続いて右の個体Rも嘴で胸の羽毛を整え始めました。(@2:40〜)
同時に左の幼鳥Lがキーキーキー♪と甲高く鳴いて餌乞いを始めました。
空腹の幼鳥Lは首を回して周囲を飛び回るスズメバチを鋭い眼光で見ています。
しかし、親鳥はもう給餌に戻ってきてくれません。

羽繕いを終えた右の個体Rが右足を胴体に引っ込め、片足立ちになりました(@3:44〜)。


※ チゴハヤブサの特徴が分かりやすいように、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→チゴハヤブサ同士の空中戦と止まり木を巡る争い(野鳥)


2018/11/21

飛行訓練の後にモミの木で休むチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬
▼前回の記事
チゴハヤブサ幼鳥が餌乞い♪する止まり木とスズメバチ(野鳥)


撮影アングルを更に変更しました。
ヒノキの大木の枯れたてっぺんに2羽のチゴハヤブサFalco subbuteo
幼鳥a,bが上下段に別れて止まって休んでいます。
(影で見えにくいのですが、もしかして右側の個体は成鳥ですかね?)

そこへ別の幼鳥2羽c,dが飛来し、止まり木の上空を高速で旋回しました。
1/5倍速のスローモーションで見ると、飛来したのは幼鳥と確認できました。
飛行訓練も兼ねて、遊びで追いかけっこをしているのでしょう。
飛んでいた幼鳥cが近くに生えたモミの大木の樹冠に着陸し、枝渡りで移動しました。
もしかしたらそこにチゴハヤブサの巣があるのかもしれない…と想像するものの、下から見上げてもよく分かりません。

もう1羽の幼鳥dもモミの大木の梢に着地しました。
2羽の幼鳥が相次いで跳び上がって羽ばたき、上の枝へ移動。

モミの樹冠には緑色の大きな球果が上向きに実っていました。

※ チゴハヤブサの特徴が分かりやすいように、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→チゴハヤブサ幼鳥が止まり木で羽ばたき練習、羽繕い、餌乞い♪(野鳥)


2018/11/20

朝の池畔に佇むゴイサギ幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬・午前7:13〜7:26

▼前回の記事
ゴイサギ幼鳥の群れが昼塒のヨシ原で羽繕い、脱糞(野鳥)

溜池の畔のヨシ原に佇むゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥を朝から観察しています。
一本足で立っているように見えます。
今にも昆虫や小魚を捕食しそうな気がしたのですが、長撮りしても空振りでした。

池の近くの線路を列車がガタンゴトンと騒音を立てて通過しました。(@2:55)
しかしゴイサギ幼鳥は特に驚いたり警戒したりせずに、慣れた様子でフリーズしたまま無反応でした。

後半は水辺のアシの茎に止まり池の方を見ながらも、眠そうな目付きになってきました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/11/19

電線に片足立ちで羽繕い、排便するセグロセキレイ♂(野鳥)



2018年8月中旬

街中を流れる川をまたぐように張られた電線に夕方、一羽のセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が下流を向いて止まっていました。
辺りをキョロキョロ見回しながら羽繕いや身震いしています。
このとき電線でしばらく片足立ちになっているのが珍しく思いました。
片足立ちで休むのはサギ類ではよく見られる姿勢ですけど、セキレイ類では見たことがありませんでした。

次に、尾羽根を軽く持ち上げながら、丸い固形糞をポトリと排泄しました(@1:14)。
最後は鳴きながら飛び立ち、下流の市街地へ飛んで行きました。


セグロセキレイ♂(野鳥)@電線+片足立ち+羽繕い

2018/11/18

チゴハヤブサ幼鳥が餌乞い♪する止まり木とスズメバチ(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
止まり木の周囲で飛行訓練を繰り返すチゴハヤブサ幼鳥の群れ(野鳥)

撮影アングルを更に変更しました。
チゴハヤブサFalco subbuteo)の幼鳥1羽がヒノキ樹冠の枯れた横枝に止まり、甲高い鳴き声でキーキーキー♪と餌乞いを続けています。
しかし私の周りで鳴いている蝉しぐれや水音がうるさくて、チゴハヤブサが親鳥を呼ぶ鳴き声はかき消されてしまいそうです。

キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)?と思しきワーカー♀が数匹、先程からチゴハヤブサの周囲を飛び交っているのが気になります。
獲物を探す探餌飛翔でしょうか?
ヒノキの枯枝に着陸する個体もいたので、樹皮を剥いで巣材を集めに来たのかもしれません。
このヒノキの樹上のどこかで営巣している可能性もありますが、望遠レンズで見た限りではスズメバチの巣は見当たりませんでした。
止まり木のチゴハヤブサ幼鳥にスズメバチを恐れる様子は無く、不思議そうに首をぐるっと回して飛び回るスズメバチを目で追っています。
スズメバチの巣を専門に襲って蜂の子を捕食するハチクマという猛禽類がいるものの、チゴハヤブサにそのような習性は知られていません。

他にはトンボもチゴハヤブサの止まり木の近くを飛び回っていました。
これはチャンスがあればチゴハヤブサが自力で捕食してしまうかもしれません。

※ チゴハヤブサの特徴を見分けるために、動画編集時に彩度を少し上げています。

つづく→飛行訓練の後にモミの木で休むチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)


2018/11/17

止まり木の周囲で飛行訓練を繰り返すチゴハヤブサ幼鳥の群れ(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
チゴハヤブサ親鳥に餌乞い♪し、ヤンマを給餌してもらう幼鳥(野鳥)

逆光のアングルを解消するため、撮影の合間に私は少しずつ移動しています。
その間に上空をチゴハヤブサFalco subbuteo)が飛び回っていました。
ヒノキの樹冠では3羽の家族群が枯れた横枝に止まって留守番しています。(上段に幼鳥1羽、下段に親鳥と幼鳥の2羽が並んでいます。)
こちらを向いて止まっている個体の胸の縦縞模様が見えるようになりました。

もう一羽が飛来し、家族群の頭上を高速でかすめるように飛び去りました。(@0:23)
1/5倍速のスローモーションでじっくり見ると(逆光で分かりにくいのですが)、飛んできたのもおそらく幼鳥のようです。
止まり木の上段に居た幼鳥が怯えて翼を広げ、バランスを崩しかけたものの、なんとか踏みとどまりました。
巣立ち後に飛べるようになったのが嬉しくて、幼鳥が飛行訓練しながらふざけるように止まり木の兄弟に見せつけているような印象を受けました。(遊びの威嚇・挑発?)
躊躇している兄弟の飛び立ちを促しているのでしょうか?

しばらくすると、横枝の下段の左側に居た親鳥が力強く羽ばたいて飛び立ちました(@1:13)。
隣の幼鳥に巣外給餌した親鳥が今まで休憩していたのです。
これで止まり木に留守番しているチゴハヤブサは、上下段に1羽ずつの幼鳥が計2羽になりました。

私が止まり木に更に近づくと、下段にこちらを向いて止まっている幼鳥がキーキーキー♪と甲高い声で餌乞いしている姿をばっちり撮ることができました。(@1:29〜)
下から見上げズームインすると、図鑑の記述通りチゴハヤブサの翼は長く、翼を畳んで止まっているときに尾羽の先を越えることが確認できました。
数匹のスズメバチがヒノキの梢でチゴハヤブサの周囲を飛び交っているのが興味深いです。(別記事で書きます。)

下段の個体aに注目している間に、上段に居た個体が止まり木から右下へ飛び去りました。(@1:44〜)
1/5倍速のスローモーションで見ると、成鳥ではなく幼鳥でした。
飛び去る兄弟の姿を幼鳥aは目で追いましたが、つられて飛び立つことはありませんでした。
止まり木に独り残った幼鳥aは餌乞い♪の声を発し続けています。

飛び立った元気な幼鳥2羽がヒノキ高木の周囲を高速旋回しながら追いかけっこしているようで、続けざまに画面を右から左へ横切りました。
(@2:19〜)

ようやく順光で撮れるアングルを見つけました。(@2:52〜)
しかし今度は、手前に繁ったヒノキの枝葉で止まり木(枯れた横枝)の一部が隠れてしまうため、一長一短です。
飛び回っていた個体も相次いで横枝に戻って来て休んでいます。

止まり木の上段で真上を向いていた個体が横枝を蹴って下に飛び去りました(@3:19〜)。
スローモーションで見ると、赤褐色なのは後脚の脛の羽毛だけで下腹部は茶色でないことが順光ではっきり確認できたので、間違いなく幼鳥です。
左の横枝に居たもう2羽の幼鳥が相次いで左下へ飛び去り、止まり木には誰も居なくなりました。
この家族群の幼鳥は発育段階に若干のばらつきがありそうですが、全員が一応飛べるようです。

つづく→チゴハヤブサ幼鳥が餌乞い♪する止まり木とスズメバチ(野鳥)


2018/11/16

川の水を飲んでから屋上に塒入りするハシブトガラス(野鳥)



2018年6月下旬・午後17:58

夕方にカラスの群れが河原に集まって行水していました。
川岸で水を飲んでいる一羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)に注目しました。
水を飲み終えると飛び立ち、川沿いにある鉄筋コンクリート建ての某施設の屋上に止まりました。
そこには既に多数のカラス(ハシブトガラスとハシボソガラスの混群)が集結していました。
日没には未だ早いのですけど、おそらくここで夜を過ごす集団塒になっているようです。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後19:06。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシブトガラス(野鳥)@川岸+飲水:就塒直前

2018/11/15

チゴハヤブサ親鳥に餌乞い♪し、ヤンマを給餌してもらう幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
チゴハヤブサ幼鳥にヤンマを給餌する親鳥(野鳥)

チゴハヤブサFalco subbuteo)の止まり木に更に少し近づいたのですが、相変わらず逆光で後ろ姿です。

飛んで来る親鳥の姿を見つけた3羽の幼鳥が嬉しそうに餌乞いを始めました。
近づいた甲斐あって、キーキーキー♪という幼鳥の甲高い鳴き声が聞こえるようになりました。
ヒノキ横枝の止まり木で幼鳥が方向転換してくれたおかげで、赤褐色の脛毛をかろうじて確認できました。
これでようやくチゴハヤブサと判明したのです。

飛来した親鳥が止まり木の下段に着陸すると、その右で待っていた幼鳥aが慌てて駆け寄り、巣外給餌を受けました。(@0:16)
私がこれまで観察してきた他の種類の幼鳥とは異なり、幼鳥が餌乞いする際に両翼を持ち上げる仕草をしないのが興味深く思いました。
シルエットから獲物は今回も大きなトンボで、おそらくヤンマの一種でしょう。
幼鳥aは足で獲物を押さえつけ、早速食べ始めました。
トンボの透明な翅を毟り取って捨て、肉を食べています。
さっきから幼鳥aばかりが続けざまに給餌を受けているのは親鳥の依怙贔屓にように思えますけど、兄弟の中で一番空腹な個体なのでしょう。
止まり木の上段に居る2羽の幼鳥b,cは、下段で給餌を受ける兄弟の幼鳥aをキーキー♪鳴きながら見下ろしているだけで、獲物を奪い取りには行きませんでした。

そこへ別個体が左から鳴きながら飛来しました。(@0:49)
ヒノキの梢をかすめるように高速で飛びましたが、止まり木のチゴハヤブサ家族群4羽に威嚇され、そのまま逃げたようです。
もう1羽の親鳥が家族の様子を見に来たのでしょうか?

幼鳥aはヤンマの胴体を美味そうに飲み込み、翅は下に捨てました。
食後も満足せず、左隣りで待っている親鳥に対してすぐに鳴いて♪おかわりを催促しています。
幼鳥aは餌乞いの合間に足元の枝で嘴を拭いました。

再び別個体が高速で飛来しました。(@2:03)
枯枝の上段と下段の間を猛スピードで通過しました。
親鳥かと思ったのですが、これは縄張り争いのような、威嚇の誇示行動なのでしょうか?
止まり木の家族群4羽は一瞬だけ警戒して迎撃態勢になりました。
このときに発したキーキーキー♪という警戒声は幼鳥の甘えるような餌乞いよりもテンポが早くて切迫しています。

やがて、止まり木の上段から一羽が急に左へ飛び去りました(@2:38)。
餌乞いしていたのでてっきり幼鳥だと思っていたのに、これで分からなくなりました。
(飛び去る様子をスロー再生しても、素人目には成鳥には見えません。)
巣立ち雛(幼鳥)の中でも発育の度合いに個体差があるのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→止まり木の周囲で飛行訓練を繰り返すチゴハヤブサ幼鳥の群れ(野鳥)

【追記】
チゴハヤブサはこの辺りに多いドバトを襲って捕食するのではないかと予想したのですが、私が観察した捕食シーンや幼鳥への給餌メニューはいつも昆虫、特にトンボでした。
平凡社『日本動物大百科3鳥類I』でチゴハヤブサの習性を調べると、

食物としてはトンボやセミなどの飛翔性昆虫からスズメ、メジロ、ツバメなどの小鳥類、ヒヨドリやイカルなどの中型の鳥まで、すぐれた飛翔力をいかして空中で捕食する。 (p172より引用)




2018/11/14

川に飛来したカルガモの群れが着水(冬の野鳥)



2018年1月上旬

街中を蛇行する川を2羽のカルガモAnas zonorhyncha)が上流に向かって飛び、着水しました。
少し遅れてもう1羽が近くに着水。
直後に1羽が川面で伸び上がりながら羽ばたきました。
川岸は雪で覆われています。



2018/11/12

ゴイサギ幼鳥の群れが昼塒のヨシ原で羽繕い、脱糞(野鳥)



2018年8月中旬・午前7:14〜7:21

溜池の周囲のヨシ原に隠れるようにゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥が4羽休んでいました。
ここが昼塒なのでしょう。
じっとしていればゴイサギ幼鳥(別名:ホシゴイ)の迷彩柄は目立ちません。
互いに少し離れ、のんびり自分で羽繕いしています。

1羽が池にお尻を向けて足を屈め、粘り気のある白い糞を水面に排泄しました(@0:57)。
その後は葦原の茂みの中へ移動し、隠れました。

辺りに成鳥の姿は見当たりませんでした。
なぜか、この池でゴイサギの成鳥を見つけたことがないのです。(とても上手く隠れているのか、親子で完全に別行動しているのか、不明です。)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:葦原
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:葦原
ゴイサギ幼鳥(野鳥)@池畔:葦原+羽繕い

2018/11/11

チゴハヤブサ幼鳥にヤンマを給餌する親鳥(野鳥)



2018年8月中旬


▼前回の記事
親鳥に巣外給餌してもらい食後に脱糞するチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)

チゴハヤブサFalco subbuteo)の止まり木に少し近づいてから撮影を再開。
相変わらず逆光のアングルでシルエットしか写っていませんが、幼鳥への巣外給餌を再び観察することができました。

ヒノキ横枝の下段に居る幼鳥aの右に再び親鳥が飛来し、狩ってきた獲物を幼鳥に与えました。(撮り損ね)
獲物はどうやらオニヤンマやギンヤンマなど大型のトンボのようです。
翅をむしったり肉をついばんだりする幼鳥の横(右)で親鳥が見守っています。
獲物を平らげた育ち盛りの幼鳥aが食べ残しを下に落とし、物足りないようで隣の親鳥におかわりを求めました。
餌乞いの鳴き声は周囲の喧騒で聞き取れませんでした。
催促された親鳥は、すぐにまた採餌に出かけました。(@0:55)

その間に新しい個体が飛来し、横枝の上段に居る幼鳥bのすぐ左に並んで止まりました。(@0:20)
幼鳥bに巣外給餌しなかったので、これは親鳥ではなく幼鳥cなのかもしれません。
逆光で羽根の色が全く分からないので、成鳥か幼鳥か見分けられないのです。
これで計4羽の家族群となりました。
親鳥の♀♂つがいは体の大きさで性別が見分けられるらしいのですが(♀>♂)、観察を始めたばかりで慣れていない私には未だよく分かりません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→チゴハヤブサ親鳥に餌乞い♪し、ヤンマを給餌してもらう幼鳥(野鳥)



【追記】
平凡社『日本動物大百科3鳥類I』でチゴハヤブサの習性を調べると、
巣立ちして間もないヒナは親の姿を見つけると「キーキー」と鋭い声でくりかえし鳴いては食物を催促する。その後、1ヶ月から1ヶ月半ぐらい親鳥から給餌を受け、10月ごろ独り立ちする。 (p172より引用)



2018/11/10

親鳥に巣外給餌してもらい食後に脱糞するチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)



2018年8月中旬
▼前回の記事
獲物を捕食するチゴハヤブサ(野鳥)

前回初めて見つけてから12日後、ようやくチゴハヤブサFalco subbuteo)と再会できました。
今回は逆光のアングルになってしまいましたが、家族群の行動を観察することができました。
お気に入りの止まり木となっているヒノキの大木の枯れた梢をチェックすると、幼鳥(巣立ち雛)と思われる2羽が止まっていました。
ヒノキのてっぺんが枯れて風化しており、なかなかフォトジェニックで味わい深い止まり木です。

羽ばたきと滑翔を繰り返しながら辺りを飛び回っていた親鳥が、ようやく止まり木に戻ってきました。
狩りに成功したようです。
空腹で待っていた幼鳥a(巣立ち雛)が餌をねだり、親鳥から給餌してもらいました。
遠くて餌乞いの鳴き声は聞き取れず、獲物の正体も不明です。
細長い小枝のように見えたので、もしかするとナナフシまたはヤンマの仲間かな?
一段上の横枝に止まっているもう一羽の幼鳥bは、その間もおとなしく待っていました。

給餌を済ませた親鳥はすぐに左へ飛び去ると、近くの針葉樹の梢に止まっていた野鳥に高速でアタックしました。
獲物とみなして襲いかかったのか、縄張りから追い出す威嚇の攻撃なのでしょう。
襲われた鳥(カラス?)は慌てて逃げ出しました。

止まり木で留守番している2羽の幼鳥にレンズを向け直すと、幼鳥a(下の枝の個体)がポトリと食後の脱糞をしました(@0:49)。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→チゴハヤブサ幼鳥にヤンマを給餌する親鳥(野鳥)


2018/11/09

川の護岸で脱糞するセグロセキレイ♂(野鳥)



2018年8月中旬

街中を流れる川のコンクリート護岸上でセグロセキレイ♂(Motacilla grandis)が右に左に歩いていました。
脚を少し屈むと少量の白い糞を排泄しました。
次にその場で身震い。
最後は下流へ鳴きながら飛び立ちました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


セグロセキレイ♂(野鳥)@川護岸

2018/11/08

獲物を捕食するチゴハヤブサ(野鳥)



2018年8月上旬

カラスが鳴き騒いでいると思ったら、水辺の森に小型の猛禽類が飛び込んで、すぐにまた飛び立ちました。
咄嗟に流し撮りした映像を、まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
チゴハヤブサFalco subbuteo)の成鳥でした。
下腹と脛毛が赤褐色なのが成鳥の特徴らしいです。
てっきりカラスに虐められて(モビング)逃げてきたのかと現場では思いました。
しかしチゴハヤブサの食性を図鑑などで調べると、おそらく樹上で昆虫(または小鳥)の狩りに成功したのでしょう。

近くに聳え立つヒノキの高木の最上部が枯れていて、チゴハヤブサはその横枝に止まりました。
ここがお気に入りの止まり木なのだと、後々分かってきます。
何か小さな獲物(昆虫?)の翅を毟って食べ始めました。
残念ながら望遠レンズを装着するのが間に合わず、獲物の正体は不明です。

しばらくするとチゴハヤブサは止まり木を離れ、辺りを高速で飛び回り始めました。
羽ばたきと滑翔を繰り返しています。
鳴き声は聞き取れませんでした。

チゴハヤブサを撮れたのはもちろん初めてで、とても興奮しました。
実は数年前から見慣れない謎の小型猛禽類が飛ぶのを極稀に目撃していて、気になっていたのです。
ついに手がかりを掴みました。(ブレイクスルー)
近くで営巣しているのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→親鳥に巣外給餌してもらい食後に脱糞するチゴハヤブサ幼鳥(野鳥)


2018/11/07

柿の木に来たジョウビタキ♂(冬の野鳥)



2018年1月上旬

川沿いの民家の庭のカキノキジョウビタキ♂(Phoenicurus auroreus)が落葉した枝に止まっていました。
尾羽を震わせています。
聞こえてくるのは大声で鳴くカラスやヒヨドリだけで、川の対岸からはジョウビタキ♂の鳴き声を聞き取れませんでした。
後半は枝から枝へ飛び回ったり、下の雪面に飛び降りたり、ブロック塀に乗ったりと忙しなく動き回ります。
枝にわずかに残っている熟柿を食べるかと期待したのですが、対岸の私を警戒してか残念ながら逃げてしまいました。


ジョウビタキ♂(野鳥)@カキノキ樹上
ジョウビタキ♂(野鳥)@カキノキ樹上

熟柿@カキノキ

2018/11/06

ドバト♀♂の求愛・交尾(野鳥)



2018年8月中旬・午後17:38〜17:42

市街地の某施設の屋上で2羽のカワラバト(=ドバト;Columba livia)が並んで奇妙なダンスをしていました。
やがて熱烈なキス(口づけ)を始めたので、求愛中の♀♂つがいと分かりました。
ドバトの前戯はなかなか官能的ですね。
求愛中のキスは♂の嘴の中に♀が嘴を入れるらしいので、もしかすると求愛給餌の一種かもしれない、と思いつきました。
鳩は雛に給餌する際に、ピジョンミルクを吐き戻して口移しするからです。

【参考】:

キジバトの求愛は、♀のそばで♂がクークー鳴くクーイングの後、♂の嘴の中に♀が嘴を入れるビリングを行います。(『しぜんのせかい11:きじばと』p14-15より引用)


熱いキスを交わしながら♀♂カップルは首を上下に動かしています。
一旦離れると♂は鳩胸を誇示し、頭を下げて羽繕い。
すると♀が再びキスをせがみます。
鳩胸の効果で、見た目の体格は♂>♀でした。
熱いキスを繰り返して盛り上がると、♂が♀の背後から飛び乗りました。
マウントしながら♂が羽ばたき、交尾が無事に成立しました。
交尾が終わると♀Lは♂Rから少し離れ、自分で羽繕いを始めました。
後戯で仲睦まじく相互羽繕いするのかと思ったのですが、私の予想は外れました。
♀だけが羽繕いするのも、ドバト特有の儀式的な求愛行動の一環なのでしょうか?
♂が鳩胸を強調しなくなると、つがいの体格差は素人目には分からなくなりました。
夕日を浴びた事後のカップルが艶めかしいですね。
交通量の多い大通りに面しているので様々な騒音がうるさく、一連の配偶行動中のドバト♀♂ペアの鳴き声は聞き取れませんでした。

野鳥の求愛・交尾行動の一部始終をしっかり観察できたのはこれが初めてで、ようやく悲願達成です。
▼関連記事(3年前の撮影)
キジバト(野鳥)の交尾と三角関係

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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