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2018/07/27

田んぼの水面で芋虫を捕食して巣に運ぶハクセキレイ♂(野鳥)



2018年5月中旬

水入れしたばかりの田んぼでハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が虫を捕食していました。
その場で食べずに嘴に細長い獲物を何匹も咥えていることから、巣で待つ雛鳥のためにせっせと餌を集めているのだと分かりました。
水面に浮いた藁や塵芥の島に身軽なハクセキレイ♂が乗り、溺れた虫(イモムシや土壌生物)が水面に浮いてきたのを捕らえているようです。
最後は住宅地の方へ飛び去りましたが見失い、営巣地は不明です。


ハクセキレイ♂(野鳥)@水田水面+虫捕食運搬

2018/07/26

池の畔で白いキノコ?を採食するハシボソガラス(野鳥)



2018年6月上旬

池の畔で一羽のハシボソガラスCorvus corone)が地面の落ち葉を嘴でめくって(掻き分けて)います。
初めは貯食行動かと思ったのですが、どうやら採食中のようです。
何か白くて薄いものを食べました。
なんとなく、これはキノコですかね?
麩菓子や煎餅など、池の鯉に与える餌なのかもしれない、と想像したりもしました。
撮影後に対岸に渡って採食メニューの正体を突き止めるつもりでいたら、別の被写体が気になってしまい、すっかり忘れてしまいました。

食後もハシボソガラスは池の岸を歩き回り、探餌行動を続けます。
捨てられたお菓子の空き袋のゴミを見つけると、嘴で摘み上げました。
包装には「こいのぼーろ」と書いてあります。
赤い鯉のぼりのイラストが印刷されていることから、5月の端午の節句辺りに売り出された季節限定の菓子なのでしょう。
中身は入っていないことに気づいたカラスはそのゴミをすぐに捨てました。



その後、ハシボソガラスは地面の草で嘴を拭い、羽繕いを始めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+白キノコ?採食
ハシボソガラス(野鳥)@池畔+ゴミ拾い:菓子袋

2018/07/25

キジ♂が畦道で羽繕いし、耕された田んぼを歩いて採食(野鳥)



2018年5月中旬
▼前回の記事
田起こし後の畦道で縄張り宣言の母衣打ち♪を繰り返すキジ♂(野鳥)

動画を撮り続けていると、近くの線路(単線)にローカル列車が通りかかりました。
この辺りを縄張りとするキジ♂a(Phasianus versicolor)は慣れているようで、ガタンゴトンという列車の騒音を聞いても逃げ出したりしませんでした。
こちらをじっと見すえています。


▼関連記事(1年前に別の地域で撮影)
列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)

ようやく落ち着くと、羽繕いを開始。
やがて畦道から降りると、耕された田んぼを歩きながら横の畦を啄んで何かを採食しました。
すぐに畦道へ登り直すと、別個体♂bが居る隣の縄張りを見張りました。
そのまま農道をゆっくり歩き去ります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→隣の縄張りのキジ♂b


キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い
キジ♂α(野鳥)@田んぼ畦道+羽繕い

2018/07/24

給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)



2018年5月上旬


▼前回の記事
ハシボソガラス親鳥♀♂が雛に給餌しに通うニセアカシア樹上の巣【10倍速映像】(野鳥)

ニセアカシア樹上に作られた同じ巣に対して同じ日に撮影地点を色々と変えながら給餌シーンなどを動画で記録しました。
ハシボソガラスCorvus coroneつがいの親鳥♀♂2羽が同時に帰巣し、続けざまに雛鳥へ給餌するシーンが撮れました。
親鳥に餌をねだって雛鳥が背伸びする映像を見る限り、巣内で育つ雛はおそらく計4羽だと思います。

出巣間際に親鳥が何かを喉袋に入れました。
食餌をした直後の雛がお尻を向けて排泄し、ゼラチン質で包まれたカプセル状の糞を親鳥が拾い上げたようです(@0:54)。
喉袋を膨らませた親鳥が巣を離れて左へ滑空し、対岸の河畔林の樹上に止まり直しました。
直後に喉袋から雛の白い糞を吐き出し(排糞行動)、嘴を足元の枝で拭いました。(@1:20)
親鳥が止まって木の枝には蔓植物の藤の花が咲いています。
雛への給餌と排糞はほぼワンセットです。
雛の糞を毎回巣の外へわざわざ捨てに行くのは、巣内を糞で汚さないように衛生的に保つためと、雛を襲う天敵に糞で巣の位置を悟られないようにするためだと思われます。

川を横切る電線に親鳥♀♂が互いに離れて止まり、採餌の合間に辺りを見張っていることがありました。

動画には撮れていませんが、夕方になるとねぐらを目指してカラスの群れが鳴きながら川の上流へ飛んで行きました。
このとき営巣地の縄張りを領空侵犯されたのに、親鳥は迎撃しませんでした。
その代わり帰巣して雛に付き添って守りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ハシボソガラスの巣立ち雛(幼鳥)がニセアカシアの枝で羽繕い、脱糞(野鳥)


ハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@電線
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@電線

2018/07/23

川岸で採食、羽繕いするカワラヒワのペア(野鳥)



2018年5月上旬・午後16:38

川岸に2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が飛来しました。
水際の湿地(水たまりの近く)に来たので、夕方の水浴びまたは飲水するかと期待して動画を撮り始めたものの、予想が外れました。
私のことを警戒しているのかもしれません。

一羽は枯れ茎に止まって羽繕いしています。
もう一羽は地面を喋んで餌を探しています。
最後は相次いで飛び立ち、河原の土手の方へ逃げて行きました。
行動を共にしているということは、つがいなのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ2(野鳥)@川岸+採食

2018/07/22

ハシボソガラス親鳥♀♂が雛に給餌しに通うニセアカシア樹上の巣【10倍速映像】(野鳥)



2018年5月上旬・午後16:47〜18:10 (日の入り時刻は午後18:34)
▼前回の記事
ハシボソガラスの育雛放棄?(野鳥)【10倍速映像】

4日ぶりの定点観察。
前回の反省を踏まえて、営巣地からかなり離れた地点に三脚を立ててハシボソガラスCorvus corone)の巣を望遠レンズで狙うことにしました。
これなら親鳥も安心して巣に出入りして雛にせっせと給餌してくれます。

下手に隠れるよりも私の姿が親鳥から丸見えの方がむしろ安心してくれるような印象を受けました。
それでも初めは私の近くまで親鳥が偵察に来ました。
隣の縄張りからも別のカラスが様子を見に来ました。(繁殖しない若鳥かも?)


微速度撮影で親鳥の給餌活動を長時間監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
親鳥が留守中も腹を空かせた雛がときどき巣内で首を長く伸ばし餌乞いしていました。
1時間23分間の撮影で親鳥の給餌行動が計11回録画されていました。
平均すると7.5分に1回、給餌していました。

親鳥の性別判定や個体識別ができないのですが、ときどき2羽の親鳥が相次いで帰巣、給餌していたので、共働きしていることが分かりました。
給餌の合間に親鳥は、営巣地の手前を横切る電線や近くに立つ別のニセアカシアの樹上に止まったりして、ときどき休む(辺りを見張る)姿も捉えられていました。
親鳥♀♂のどちらがサボり気味なのか、育雛(給餌)の貢献度合いをきちんと調べるには、親鳥に足環を付けて個体標識して性別を見分ける必要があります。

遠くの山には未だ残雪が見えます。
ニセアカシアの枝には急速に葉が茂りつつあります。



巣に目一杯ズームインするよりも、やや引きの絵で撮った方が、親鳥がどのように(どこを経由して)入巣したか分かりやすく面白い映像になりますね。

夕方で薄暗くなると、引きの絵の方が少しでも明るく撮れるという利点もあります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@巣:ニセアカシア樹上・遠景
ハシボソガラス親鳥(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌

2018/07/21

雛のためにイモムシを捕まえるハクセキレイ♀(野鳥)



2018年5月中旬

耕した畑の畝でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)が大量のイモムシ(幼虫)を嘴に咥えていました。
雛鳥たちに給餌するために帰巣したのでしょう。
畑からすぐに飛び去り見失ってしまい、営巣地は不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハクセキレイ♀(野鳥)@畑

2018/07/20

ハシボソガラスの育雛放棄?(野鳥)【10倍速映像】



2018年5月上旬・午後15:28〜16:51
▼前回の記事
川沿いの荒れ地で雛の餌を探すハシボソガラスの親鳥(野鳥)



5日ぶりの定点観察にやって来ました。
カメラの三脚を立てて親鳥が雛に給餌する行動をじっくり長時間撮影しようとすると、前回の撮影ポイントは通行人の邪魔になってしまいます。
そこで今回は対岸に渡り、河畔林の茂みの陰に三脚を設置しました。
前回もここから撮影しようとしたら親鳥に警戒されてしまったので、今回は三脚とカメラ全体に迷彩ブラインドを被せました。
これで巣から私の姿は目立たなくなるはずです。



私は横の茂みの陰に隠れて座ったのですが、横や背後からは丸見えです。
時間が経つと親鳥が近くまで様子を見に来て、私の存在があっさりばれてしまったようです。
知能が高く警戒心の強いカラスの子育てをフィールドで観察するには、テント型の迷彩ブラインドの中に隠れるか、本格的なギリースーツを着用する必要がありそうです。

いずれも私は持っていないので、別の工夫を考えます。(※追記参照)



ハシボソガラスCorvus corone)が営巣したニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝には冬芽から若葉が芽吹き始めました。

雛鳥は未だ小さいので、巣を見上げるアングルでは雛が背伸びをしてくれないと姿が全く見えません。
カラスの巣に狙いを定めて微速度撮影で長時間監視してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
この日は親鳥もなかなか帰ってこないので、ここ数日の間に雛が死んでしまったのではないか、親鳥が巣を見捨ててしまったのではないか、と心配になりました。

しかし早回し映像を見直すと、留守番している雛鳥が巣内でときどき動いている姿が写っていました。

雛の無事を確認できて一安心。
次に気になるのは、なぜ親鳥が給餌しに帰巣しないのか?という問題です。
雛が幼いうちは給餌頻度が低くても大丈夫なのかな?
飢えた雛が共食いを始めるのではないかと気が気ではありません。
これまでの私の経験では、親鳥の餌探しが不調でもときどき帰巣して雛の様子を見に来るはずです。
やはり、巣の近くで居座る怪しい私の存在が気に入らず神経質になっているのかもしれません。

親鳥が帰巣しないのに雛が餌乞いする姿が映像に写っていました。
大きく開いた嘴の中が真っ赤なのが幼鳥の特徴です。
もしかすると近くの電線や木の枝に親鳥が来たのかもしれませんが、巣にズームしている映像には写っていません。

撮影中に営巣地の周辺では次のような興味深い行動が色々と見れたのですが、カメラが一台しか無いので証拠映像を撮れず残念無念。
しばらくすると親鳥らしきカラスが近くの電線に止まって辺りを監視していました。
カワウが縄張りに飛来すると親鳥2羽が下流へ追い払いました。
親鳥?が整地された河川敷の水際で川の水を何度も飲み、その後は河川敷で採食していました。
カラス同士で縄張り争いの空中戦も目撃しました。
個体識別できていないのですけど、どうやら近くに若鳥の群れが居るようです。
ときどき鳴き騒いだり、遊びのような模擬空中戦を繰り広げたりしています。

そのうちバッテリー切れとなりました。
やむなくカメラを三脚から撤収し始めた途端に、私の様子をどこかで見張っていた親鳥が巣に戻り雛に給餌しました。
その際に雛鳥が餌をねだる賑やかな鳴き声が聞こえました。
やはりハシボソガラスの親鳥が巣に近づかなくなったのは、あからさまに怪しい私の存在とカメラを警戒したせいだと分かりました。
これがもしハシブトガラスなら、凄い剣幕で怒り狂って私を威嚇してくるはずです。
ただ耐え忍んでいるだけのハシボソガラスは健気ですね。
育児(育雛)放棄されては困るので、次回からは親鳥の邪魔をしないように撮影ポイントを巣から遠く離れた地点に変えることにします。
ニセアカシアの葉が茂ると巣が隠されてしまいそうなので、いつまで観察できるか、時間との勝負です。

※ 風が吹いてほぼ絶え間なく木が揺れるため、三脚を使っていても酔いそうな映像になりました。
それでも動画編集時に手ブレ補正のデジタル処理すると、だいぶ改善されました。

つづく→ハシボソガラス親鳥♀♂が雛に給餌しに通うニセアカシア樹上の巣【10倍速映像】(野鳥)




※【追記】
私は未だカモフラージュネットを上手く使いこなせていないのですが、プロの鳥類学者(カラスの研究者)はこういうとき、カモフラージュネットを頭から被ってしまうのだそうです。(参考:松原始『カラス先生のはじめてのいきもの観察』p31)


ハシボソガラス(野鳥)巣@ニセアカシア樹上
ハシボソガラス(野鳥)巣@ニセアカシア樹上

2018/07/19

田起こし後の畦道で縄張り宣言の母衣打ち♪を繰り返すキジ♂(野鳥)



2018年5月中旬

広い田んぼのどこか遠くでキジ♂(Phasianus versicolor)がケンケーン♪と鳴く声が聞こえました。
望遠レンズで鳴き声の主を探すと、田起こしの済んだ田んぼの畦道に一羽のキジ♂aが立っている姿を見つけました。
(後に別個体bが登場するので、便宜的にaと呼ぶことにします。)

こういうときは動画を長撮りしながら辛抱強く待つと、数分間隔で鳴いてくれます。
2回続けて映像で記録することが出来ました。
ケンケーン♪という勇ましい絶叫は♂による縄張り宣言の鳴き声囀りさえずりで、鳴いた直後に力強く翼を羽ばたいてドドドド♪とドラミングします。
この一連の行動は母衣ほろ打ちと呼ばれます。
母衣打ちの合間にキジ♂αはキョロキョロと辺りを見回しました。
隣り合う縄張りの♂同士が交互に鳴き交わしているようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→キジ♂が畦道で羽繕いし、耕された田んぼを歩いて採食(野鳥)



2018/07/18

川沿いの荒れ地で雛の餌を探すハシボソガラスの親鳥(野鳥)



2018年4月下旬
▼前回の記事
孵化した雛に給餌するためニセアカシア樹上の巣に通うハシボソガラス(野鳥)

巣で待つ雛鳥を養うためにハシボソガラスCorvus corone)の親鳥は対岸の荒れ地で餌を探し歩いていました。

この辺りの河川敷は人手によって整備されておらず荒れ放題です。
川に沿って岸には流木や倒木などが散乱しています。
放置されたゴミ(プラスチックのビールケース)が見苦しい…。
春の植物も未だほとんど育っておらず、カラスの餌となる虫もあまり居なさそうです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ニセアカシア樹上の巣で親鳥を待つハシボソガラスの雛たち(野鳥)【10倍速映像】


ハシボソガラス(野鳥)@河川敷+採食

2018/07/16

孵化した雛に給餌するためニセアカシア樹上の巣に通うハシボソガラス(野鳥)



2018年4月下旬・午後16:33〜17:50
▼前回の記事
ニセアカシア樹上の巣で抱卵するハシボソガラス(野鳥)

7日ぶりの定点観察。
ニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝に葉は未だほとんど芽吹いていません。
ハシボソガラスCorvus corone)の巣内では既に雛鳥が孵っており、親鳥がせっせと給餌しに通っていました。

親鳥が帰巣すると、ニセアカシアの枝に着陸した振動に反応して雛鳥が一斉に伸び上がり、嘴を大きく開けて餌乞いします。
カラスの雛や幼鳥は嘴の中が赤いのが特徴です。(成鳥になると黒くなる)
少なくとも4羽の雛が見えます。
未だ羽毛が生え揃っていない裸の雛たちに親鳥は少量ずつ餌を口移しで与えています。
親鳥を個体識別できないので、♀♂つがいが交互に給餌に来ていることを確かめられませんでした。
食事を済ませると雛は巣にうずくまって休んでいるらしく、外からは全く見えません。
春風が吹くとニセアカシアの高木がゆっくり左右に揺れます。

給餌を済ませた親鳥は巣を離れると旋回、滑空して河畔林の枝に止まりました。
足元の枝に嘴を擦り付けています。
出巣した親鳥が近くの電線に止まって休むこともありました。
雛鳥に給餌した後に親鳥が雛の排泄した糞を巣の外へ捨てに行く排糞行動が、この日は私が見ている間は一度も見られませんでした。
孵化したばかりの幼い雛鳥は食後すぐには排便しないのかもしれません。
幼い雛は巣内に糞を垂れ流すのかもしれません。

親鳥は主に対岸の河川敷(荒れ放題の草地)で採食しているようです。(映像公開予定)
採食を済ませてもすぐには帰巣せず、近くの電線や木の枝などに一旦止まって辺りを警戒し、安全を確認してから雛鳥の待つ巣へ戻っていました。

この河畔林にはハシボソガラスとハシブトガラスが両種とも生息・営巣しています。
2種の縄張りや棲み分けはどうなっているのか興味深い問題です。

撮影アングルを変えながら同じ巣を観察しています。
対岸にこっそり渡ってから巣を狙ってみたり、撮影アングルを試行錯誤してみました。
巣に近づいても見上げるアングルになると、巣内にいる雛の姿がほとんど見えなくなってしまいます。
親鳥が私に対して露骨に警戒するようになり、私の頭上を偵察飛行に来たりしました。
その後、親鳥は巣に近寄らなくなってしまいました。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後18:26。
午後18:40まで粘って対岸から監視したものの、親鳥は巣に戻って来ません。
おそらく怪しい私の存在がばれてしまい、警戒して帰巣したくないのでしょう。
もう夜も気温が高いので抱雛する必要がないのかな?
だとすれば親鳥は夜どこに塒入りしているのか、気になります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→川沿いの荒れ地で雛の餌を探すハシボソガラスの親鳥(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス(野鳥)@帰巣:ニセアカシア樹上+雛給餌
ハシボソガラス(野鳥)巣@ニセアカシア樹上
ハシボソガラス(野鳥)巣@ニセアカシア樹上
ハシボソガラス(野鳥)巣@ニセアカシア樹上

2018/07/15

河川敷の草地を歩き回り採食するヒバリ♂(野鳥)♪



2018年5月上旬

私が河原の堤防を歩くと、ヒバリ♂(雲雀;Alauda arvensis japonica)が空高く飛びながらさえずる鳴き声が聞こえました。
しかし飛んでいる姿は見つけられず、河川敷の草地に舞い降りたところから撮影開始。
草地でじっと静止していると保護色で全く目立ちません。
近くに巣があるのではないかと期待したのですが、警戒心が強いようです。(※追記参照)
キョロキョロと辺りを見回しています。
ようやく歩き回りながら採食を始めてくれました。

水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』によれば、

ヒバリは草の種子も食べるが草原の中の昆虫も捕食する。(p25より引用)



ときどき甲高くピィピィ♪と鳴いています。
結構遠いのですが、鳴き声と嘴の動きが一致したので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
これがヒバリの地鳴きなのかな?
バードリサーチ鳴き声図鑑」サイトで調べた「ヒバリの地鳴き」とは違うので、気になります。


オスは頭部の冠羽をよく立てるが、メスはオスほどは立てない[11]。(wikipediaより)
とのことですが、この個体は冠羽を立てませんでした。



※【追記】
小林朋道『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』によれば、
(ヒバリの)親鳥が帰ってきた。まずは巣から数メートル離れた場所に降り立った。これはヒバリの習性である。それから、巣のほうは見ないで、ジグザグに巣に近づいていった。これも、巣の場所を知らせないためのヒバリの習性である。 (p45より引用)
「ヒバリは環境への順応性が高く、多少のことでは巣を放棄したりしない」「ヒバリは人間からの干渉にかなり耐性のある動物」とも書いてあったので(p19、21)、早く私もヒバリの巣を見つけられるようになって営巣・育雛行動を観察してみたいものです。


ヒバリ♂(野鳥)@河川敷:草地



2018/07/14

ニセアカシア樹上の巣で抱卵するハシボソガラス(野鳥)



2018年4月中旬

河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の樹冠にハシボソガラスCorvus corone)の巣を新たに見つけました。
未だ枝の冬芽がほころんで葉が開く前なので、カラスの巣が丸見えです。
枝には前年に出来たニセアカシアの豆果が多数ぶら下がっています。

ニセアカシアの枝の二又になったなった部分に営巣していました。
多数の枯れ枝を組み合わせて作られた外巣は深いコップ状に見えます。
内巣に座った親鳥(♀?)の頭部と尾羽根だけが巣から覗いていて、顔をわずかにキョロキョロさせていました。
私に見つからないように、なるべく顔も動かさないようにしているのかな?
巣に少し近づいて撮影アングルを変えると、親鳥の瞬きが見えるようになりました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

撮影中、近くの河川敷をブルドーザーで整地工事していて騒音がひどく、親鳥のストレスが心配です。
この巣は堤防上の歩道から比較的近いので観察しやすいのですが、雛が孵化したら親鳥が警戒心を強めて通行人が襲われるのではないか?という懸念もあります。
どうなるのか見届けるために、定点観察に通ってみることにします。

つづく→孵化した雛に給餌するためニセアカシア樹上の巣に通うハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛
ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛
ハシボソガラス(野鳥)@在巣:ニセアカシア樹上+抱卵/抱雛・全景

2018/07/13

川岸で採食するイソシギの鳴き声を声紋解析してみる(野鳥)



2018年5月上旬

夕方の川で他の野鳥を観察していると、ずっと高音の奇妙な鳴き声を発しながら川岸で活動する小さな鳥が気になりました。
てっきりカワセミがいるのかと思いきや、気になる鳥の正体はイソシギActitis hypoleucos)でした。
川岸の砂地を鳴きながら歩き回り、採食しています。
歩行中の尾羽の振り方に注目しました。
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか(岩波科学ライブラリー)』によると、

・イソシギという鳥は、セキレイと同じように、頻繁に尾を振っている。もっとも、イソシギはよくよく見ると尾を尻ごと振っている。尻を上下させるから、その先にある尾も上下に動くようだ。他にもいくつかのシギの仲間が、尾または尻を振っている。
・先述のとおりイソシギは、尾を振るのではなく、尻を振っている。もっと正確に言うと、体幹を傾斜させて尾を上下させている。(p110より引用)


イソシギはときどき地面をついばみながら、ピュピュピュピィ、ピュピュピュピィ♪と高音で繰り返して鳴いています。
嘴の動きと鳴き声が一致しているので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
イソシギの鳴き声を初めて聞くのですけど、これは私に対する警戒声なのでしょうか?
カワセミよりも鳴くテンポがずっと速いですね。



【追記】
『日本の野鳥:さえずり・地鳴き図鑑』でイソシギの鳴き声を調べると、
秋冬期にはチーとかツィーと鳴く。ヒナがいるとピーイ、ピーイと繰り返し鳴く。 (p138より引用)



イソシギの鳴き声を声紋解析してみる

オリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出します。
次にピピピピ、ピピピピ♪と繰り返し鳴いている部分を適当に切り出してからスペクトログラムを描いてみました。
川のせせらぎがノイズに入っているかと思ったら、意外にきれいな声紋が得られました。



最後は下流へ飛び立ちました。
私がもっと早く気づいていれば、じっくり撮れたのに…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

▼関連記事
イソシギを見つけた!:羽繕いからの飛び立ち(野鳥)


イソシギ(野鳥)@川岸+採食
イソシギ(野鳥)@川岸+採食


2018/07/12

雪解けした畑でミミズを捕食するハシボソガラス(野鳥)



2018年3月下旬

雪国の根雪が溶け始めた広い農地(畑)でハシボソガラスCorvus corone)が地面をほじくって何かオレンジ色の実を美味そうに食べています。
冬の間に深い雪で押しつぶされていた植物(作物?)だと思うのですが、採食メニューは不明です。
カラスの上嘴に茶色の食べ残しが付着しています。


やがて、雪解け水で水浸しの農地を畝から畝へと歩いて渡り始めました。
遠くの地面で動いているミミズを目敏く見つけたようで、一目散に歩み寄ると長大なミミズを捕食しました。
のたうち回る獲物を足の爪で押さえつけながら嘴で引き千切り飲み込みます。
食後は水たまりで嘴をかるくゆすぎました。

画面の奥でもう一羽のハシボソガラスが餌を探し歩いています。
この2羽はつがいなのでしょう。
初めのカラスが少し歩くと二匹目のドジョウならぬ、2匹目のミミズを捕食しました。(@1:00)
カラスはミミズが好物なのかもしれません。

▼関連記事
路肩でミミズ?の死骸を食べるハシボソガラス(野鳥)
川でミミズ?を捕食するハシボソガラス(野鳥)

雪解けした畑では土壌が水浸しになってミミズが溺れそうになり、地上に避難してきたところを捕食者に狙われるのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/07/10

ポプラ樹上の巣に戻り雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)



2018年5月上旬
▼前回の記事
ポプラ樹上の巣で抱卵するハシボソガラス(野鳥)

5日ぶりの定点観察。
川の近くに立つポプラ(=セイヨウハコヤナギ)高木の枝で冬芽が芽吹き、葉が開き始めました。
ハシボソガラスCorvus corone)の巣に私がカメラを向けたタイミングで親鳥が採餌から戻って来てくれました。
画面右下から飛来すると樹冠を回り込んで入巣。
雛に給餌したようですが、ピント合わせが間に合わず雛の姿は確認できませんでした。
未だ孵化したばかりで小さい雛は、背伸びしても巣の外からは見えないのでしょう。
春の風が吹いてポプラの枝が大きく揺れています。
給餌を済ませた親鳥は休む間もなくすぐに次の採餌へ飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

その後はポプラの葉がみるみる茂ってカラスの巣が完全に隠されてしまい、定点観察できなくなってしまいました。
親鳥はそれを予測してこの営巣木を選んだのでしょう。


ハシボソガラス(野鳥)巣@ポプラ樹冠
ハシボソガラス(野鳥)巣@ポプラ樹冠
ハシボソガラス(野鳥)巣@ポプラ樹冠・全景

2018/07/09

早朝のコムクドリ♂(野鳥)



2016年5月上旬・午前4:57(ちなみに、日の出時刻は午前4:36)

コムクドリ♂(Sturnus philippensis)が木のてっぺんに止まって朝日を浴びていました。
最後は飛び去りましたが、実は群れで居たのかもしれません。

夏鳥のコムクドリを見かけたのは2016年ではこれが初めてでした。


2018/07/08

樹上のトビを激しく襲うカラス混群【HD動画&ハイスピード動画】(野鳥)



2018年4月下旬

川沿いでトビMilvus migrans)が飛来してアカマツの樹冠の横枝に止まりました。
背後は杉の木で守られていますが、怯えたように辺りをキョロキョロ見回しています。
その周囲を数羽のカラスが飛び回り、樹上のトビを繰り返し襲い始めました。
近くの河畔林にカラスの営巣木がありますから、天敵の猛禽類を縄張りから追い払おうと激しいモビング(擬攻撃)を加えているのでしょう。
防戦一方のトビはピーヒョロロ♪と甲高い悲鳴を上げています。(威嚇の鳴き声?)
空からカラスが高速で向かってくると、頭を下げてお辞儀のような迎撃体勢になります。
ぶつかりそうになる寸前でトビが翼を広げて威嚇しました。
このとき翼裏面の白斑が見えたので、襲われている猛禽類の正体がトビと判明しました。
カラスもトビに対して神風特攻隊のように嘴でぶつかって行く意図は無く、あくまでも脅しのための擬攻撃で、トビの頭上すれすれを飛び交います。

モビングするカラスの動きが速過ぎて、なかなか外見から種類を見分けられません。
騒ぎの間、カーカー♪澄んだ声で鳴いていたので、ハシボソガラスではなくハシブトガラスCorvus macrorhynchos)のようです。
仲間を呼び寄せる声なのか、トビに対する威嚇の鳴き声なのでしょう。
3羽のカラスが代わる代わるモビングしていました。
つがいとヘルパーなのか、あるいは隣の縄張りのカラスが加勢しに来たのかもしれません。

途中から240-fpsのハイスピード動画に切り替えてカラスのモビング行動を記録してみました。(@1:50〜3:21)
カラスはとにかく天敵の猛禽類を飛び立たせて縄張りから追い出したいようです。
トビの頭上をかすめるように飛んだり、トビが止まっている横枝のすぐ下を高速でくぐって飛ぶこともあり、なかなかスリリングです。
トビが翼を広げて威嚇した拍子に白い羽毛が1枚抜け落ちて飛び散りました。

スローモーションでじっくり見てもなかなかカラスの種類を同定できません。
しかし一羽が樹間の空を背景に飛んだ瞬間に横向きの頭部のシルエットが一瞬見え、ようやくハシボソガラスと分かりました。
ということは、ハシブトガラスだけでなくハシボソガラスも共同戦線を張って共通の天敵に対してモビングしているようです。

今思うと、直接トビに飛びかかっている個体と遠巻きで鳴き騒いでいるだけ(野次馬)の個体とを区別して見分けるべきでしたね。(動画撮影に集中していると、なかなかそこまで気が回りません)

後半はHD動画に戻しました。
カラスの中には空中戦に加勢せずにすぐ左のアカマツの枝に止まって鳴き騒ぎ、トビに圧力をかける個体も居ます。(松葉の茂みに隠れて映像ではよく見えません)

頭上スレスレのモビングをかわす際にトビが堪りかねたようにフワリと飛び上がり、右の枝先へ移動しました。(@3:35)
枝先は細いので、ますますトビの足場が不安定になります。(トビが動く度に枝が激しくしなります)
再びトビがフワリと飛び上がり、横枝の中間部へ戻りました。(@4:05)
ここなら足場が比較的安定しています。

一層激しくなったカラスの波状攻撃に耐え切れず、遂にトビがアカマツ樹上から飛び立ちました。(@4:28)
空中でもカラスが容赦なく襲いかかります。
急激な方向転換など飛翔時の敏捷性はトビよりもカラスが上手です。
トビはピーヒョロロ♪と甲高く鳴きながら羽ばたきと旋回(滑翔)を繰り返し、必死で逃げ惑います。
追い回すカラスがガーガー♪と濁った声で鳴いていたので、やはりカラスの連合軍にはハシボソガラスが混じっているようです。
最後に右手(川の上流)へ飛び去るつがいのシルエットもハシボソガラスでした。
一方、アカマツの樹上には2羽のハシブトガラスが残っていました。
このつがいは左手(下流へ)へと澄んだ声で鳴きながら飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

7日前に対岸から撮影したモビングも丁度この辺りで行われたことに気づきました。
トビとカラスは人知れず連日のように神経戦を繰り返しているのでしょう。

▼前回の記事
河畔林でトビを追い回すカラスのつがい(野鳥)



【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読むと、2種類のカラスの関係性について興味深い記述がありました。

ボソとブトの両種は鳴き声が違うだけでなく、お互いの言葉が通じていないという説もあります。ただ、悲鳴の声(Distress Call)などは種を超えて理解しあっているようにも思います。 (p48より引用) 
大人のボソとブトが仲良くすることはない。 p66より引用)


トビ(野鳥)@アカマツ樹上

トビ(野鳥)@アカマツ樹上vsカラスsp@モビング
トビ(野鳥)@アカマツ樹上vsカラスsp@モビング

ハシブトガラス2(野鳥)@アカマツ樹上+モビング後

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