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2017/08/28

巣で給餌後に抱雛するハシブトガラス♀(野鳥)



2017年5月下旬・午前5:13~5:17

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#5


早朝から見に行くと、巣内でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛鳥が孵っていて、親鳥(おそらく♀)が甲斐甲斐しく世話していました。
手前にある松葉の茂みが邪魔で巣の様子がよく見えず、もどかしいですね。
しばらくすると親鳥♀は巣に座って抱雛します。

急に親鳥♀が立ち上がって飛び立ちました(右へ滑空)。
私がこっそり隠し撮りしていることが遂にバレたようです。
澄んだ声でカァカァと繰り返し鳴きながら私の頭上を左へ横切り、近くの高木に止まりました。
私に対して「そこに居るのは分かってるんだぞ!」という怒りの警告(イエローカード)ですね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#6:巣内の雛に給餌するハシブトガラス(野鳥)



2017/08/23

屋根裏の巣で待つ雛に虫を給餌するムクドリ♀♂つがい【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



2017年5月下旬・午前10:29~10:43

また新たにムクドリSturnus cineraceus)の巣を見つけました。
郊外(農村部)の納屋の軒下に破れたような穴が空いていて、その奥でお腹を空かせた雛が鳴いています。
すぐ横の道を走る車の音がうるさいのですが、耳を澄ませば雛の鳴き声が聞こえます。
巣口直下の壁面は鳥の糞で汚れています。

しばらく待つと案の定、2羽の親鳥が相次いで採餌から戻って来ました。
雛鳥のため嘴に虫を何匹も咥えて運んできた親鳥は、私のことを初めはかなり警戒し、帰巣するのを躊躇しています。
いくら人家近くに営巣しているとは言え、やはり見知らぬヒトに巣の位置をなるべく知られたくないのでしょう。
営巣地の近くの電線に止まり、横歩きで少しずつ営巣地に近づいたり、電線から電線へ飛んで右往左往したりしています。
しかし私が少し離れてから静かに(なるべく動かず)撮影を続けると、結局は巣口に飛び込んで雛へ給餌するようになりました。
番(つがい)の♀♂が共働きでせっせと給餌していますね。
顔の斑紋で親鳥の個体識別ができるかもしれません。
踏切が鳴り♪列車が近くを通過しても、親鳥はもう騒音に慣れてしまっていて全く動じません。

巣口に出入りする親鳥を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@3:12~4:14、5:23~5:50)
親鳥の警戒を少しでも和らげるため、私は車道を挟んで少し離れた位置からカメラで狙うことにしました。
ムクドリは入巣の際に、壁の手前で見事なホバリング(停空飛翔)を披露してくれました。

飛来したスズメが壁際でホバリングした後、なぜか納屋の壁の水平なでっぱりに止まりました。
スズメ自身の営巣地を物色しているのかもしれません。
慌てて飛んで来たムクドリの親鳥はスズメを追い払ってから巣に入りました。(このとき虫は運んでいなかったようです。)
親鳥が2羽同時に巣に入ることは出来ない(巣が狭い)ようで、巣口の手前で鉢合わせになると渋滞することがありました。

通常のHD動画と交互に撮影しました。
親鳥が巣口に飛び込むと、雛鳥たちが一斉に餌乞いの鳴き声を発して賑やかになります。
ハイスピード動画では鳴き声を録音できない仕様なので、一長一短です。
親鳥は出巣した後も近くの電線に一旦止まってから次の採餌に出かけることが多いです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

実はこの屋根裏の穴に毎年ムクドリが営巣していて目をつけていたのですが、動画をじっくり撮影できたのは今回が初めてです。


つづく→排糞行動(ハイスピード動画)



2017/08/21

雛のために橋で虫を捕食するハクセキレイ♀(野鳥)



2017年5月下旬・午後18:15頃(日の入り時刻は午後18:52)

夕方の河川敷を歩いていると、橋でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)を見つけました。
橋の欄干の外、コンクリートの縁に沿って歩きながら昆虫をせっせと捕らえていました。
横の車道を車が走っても全く気にしていません。
獲物はイモムシではなく、川に多いユスリカやガガンボ類(成虫)のようです。
自分の食欲を満たすためにその場で捕食するのではなく、嘴に獲物を何匹も溜め込んでいるということは、巣で待つ雛鳥のために採餌しているのです。
初めは嘴に何も咥えてなかったのに、次々と虫を捕まえて、最後は大漁です。
団子状の虫の塊をどうやって落とさずに、次の獲物を捕獲できるのか、不思議ですね。
飛び上がって空中で捕虫する妙技も披露してくれました。

途中で橋脚の基礎部分に飛び降りました。
てっきり橋脚に巣があるのかと思いきや、再び欄干へ戻って虫捕りを続けています。
橋の袂まで歩いて戻り、最後は巣へ飛び去りました。
土手を越えて住宅地へ向かったようです。
いつかハクセキレイの営巣地を突き止めたいものです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



【追記】
宮崎学『野生動物の首をしめるゴミ (かわりゆく環境 日本生き物レポート)』を読むと、似た事例が書いてありました。
 ハクセキレイの行動を追っていてわかったのだが、この野鳥は、日中、自動販売機や人家の玄関先など、夜間に照明のともるようなところで、えさとなる虫たちを捕まえていることをよく目にする(中略)。 これは、夜、明かりに集まる虫たちは、夜間の照明によってホルモンの調整がおかしくなって、昼間、その場所に動かないでとどまっていることが多いためなのである。その虫たちをハクセキレイはさがしだして捕まえているわけである。 (p103より引用)

確かに、夜になると橋を照らす外灯に大量の虫が川から誘引されますから、昼間は死んだ虫や休んでいる虫が橋の上に散乱しているのでしょう。



2017/08/20

ハシブトガラス♀♂の求愛給餌と相互羽繕い(野鳥)



2017年5月上旬

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#4


ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の巣があるアカマツに対して左奥の落葉高木(樹種不明)にいつの間にか親鳥の1羽αが止まっていました。
芽吹き始めた樹上で嘴を足元の枝に擦り付けたりのんびり羽繕いしたりしています。
やがて右から番(つがい)のもう一羽βが飛来しました。(@0:30)
同じ枝に並んで止まると左のαLが両方の翼を持ち上げてばたつかせました。
これはカラスの雛や幼鳥がやる餌乞い行動と同じです。
右のβRがそれに応え、口移しで給餌しました。
食後は2羽とも嘴を枝に擦り付けています。
カラスの求愛給餌行動を見たのは初めてです。
きっとβRが♂なのでしょう。
遠くて風が強いこともあり、α♀による餌乞いの鳴き声などは聞き取れませんでした。

プレゼントで♀の胃袋を掴んだ後に右の個体R(♂)がキスを迫ると左の個体L(♀)がのけぞって嫌がっているのが、見ていて微笑ましく思いました。
めげずにR♂がL♀に軽い相互羽繕いを数回行いました。(ニホンザル同士の蚤取り行動を連想します)
お返しの羽繕いはなかったので、厳密には「相互羽繕い」ではなく「対他羽繕い」ですね。
とにかく仲睦まじい様子で熱々です。
妬けるねー。

『科学のアルバム:カラスのくらし』によると、

この時期には、♀のカラスが♂のカラスに食べ物をねだることがあります。この行動は、のちにたまごをうむ♀のカラスに、より多くの栄養分をあたえることにやくだっているようです。
♀のカラスに食べ物をあたえる、♂のカラス。♀は羽をふるわせ、クークーと鳴いています。(p14より引用)
♂が♀に食べものをあたえる行動は、♀が産卵期をむかえてからもずっとつづきます。(p15より)



最後はほぼ同時に枝から飛び立ちました。
カーカー♪鳴きながら左に飛び、1羽はスギ高木の天辺に止まりました。
また私に対する警告です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

私がハシブトガラスの巣を撮影しているとあまりにも親鳥が嫌がるので、短時間で切り上げて帰りました。
親鳥がストレスでこの営巣地を放棄してしまうのでは本末転倒になってしまいます。

つづく→#5:巣で給餌後に抱雛するハシブトガラス♀(野鳥)



▼関連記事(3、6年後に撮影)
モミ樹上の巣で求愛給餌するハシボソガラスの♀♂つがい(野鳥)

パートナーにパンを求愛給餌するハシブトガラス(野鳥) 



営巣木との位置関係

2017/08/18

雛のために幼虫を運ぶホオジロ♂(野鳥)



2017年5月下旬

川の堤防の歩道でガードレールの柵にホオジロ♂(Emberiza cioides)が止まっていました。
口元をよく見ると、嘴に2匹の黄色っぽいイモムシ(幼虫)を咥えています。
巣で待つ雛鳥に給餌する途中なのでしょう。
獲物を咥えながら鳴いていて驚きました♪(地鳴き? 警戒声?)
さすがにこの状況でリップシンクロは確認できないものの、この個体の鳴き声で間違いありません。
尾羽根を神経質そうに上下に動かしています。

最後は右から来た歩行者に驚いて、住宅地ではなく川の方へ飛んで逃げました。
実は土手のどこか近くに巣がありそうです。
もしかするとヒトに巣の位置を悟られたくないため、私に見られている間は帰巣しないのかもしれません。
ホオジロの繁殖期の育雛行動を見たのは初めてです。
次は巣を発見したいものです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/08/12

白梅の樹上で幼鳥2羽に巣外給餌するスズメ(野鳥)



2017年5月下旬

民家の庭に植えられた白梅の枝にスズメPasser montanus)の幼鳥が2羽隠れていました。
近くの枝に寄り添うように並んで各自が羽繕いしています。
スズメの幼鳥は嘴の端が黄色っぽく、頬班が薄い点が特徴です。
巣立ったばかりの幼鳥なのでしょう。
親鳥が数分間隔で通って、せっせと食料を給餌しています。
幼鳥は近くに親を見つけると直ちに餌乞いを始めます。(撮影条件が悪くて鳴き声は聞き取れません。)
口移しで給餌した親鳥(頬班が黒い成鳥)は大抵すぐに飛び去ります。

雨上がりで肌寒いのか、親鳥を待つ間に幼鳥は首を横に曲げて嘴と顔を翼の羽毛に埋めました。
換羽していない幼鳥は見た目がホワホワしています。(膨ら雀?)
ふとした拍子に目覚めても、眠そうにしています。
白梅の枝には未熟な果実(青梅)が幾つも実っています。

親鳥はいつも同じ個体(手前に居る個体)に給餌してばかりなので、不公平ではないかと他人事ながら心配になります。
後半、ようやく奥の幼鳥も給餌してもらえました。

連続して2羽の親鳥が幼鳥の面倒を見に来ることがありました。
♀♂の番(つがい)が共働きで巣外給餌しているでしょう。
たまたまだと思いますが、後から来た親鳥は何も食物を運んで来ず、すぐに飛び去りました。
(映像はここまで。)

この後、私が欲を出して白梅の木に近づいたら、スズメの幼鳥2羽は茂みから飛んで逃げてしまいました。
この樹上にはスズメの巣が無いことは確認してあります。
すぐ横の家屋の軒下などに親鳥は営巣し、そこから巣立った幼鳥と思われます。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事
巣立ち雛に給餌するスズメ(野鳥)


2017/08/06

屋根裏の巣で待つ雛に虫を給餌するムクドリの♀♂つがい(野鳥)



2017年5月中旬

郊外の住宅地で電線に止まっているムクドリ(Sturnus cineraceusを見つけました。
嘴に数匹の幼虫(イモムシ)を咥えています。
雛のために周囲の畑などで捕まえてきたのでしょう。
電線から飛び立ったムクドリの姿を追うと、目の前にある2階建ての民家の軒先に開いた穴に飛び込みました。
奥の屋根裏で営巣しているのでしょう。
耳を澄ますと案の定、穴の奥から雛の鳴き声が賑やかに聞こえてきます。
給餌を済ませた親鳥が巣口から顔を出したものの、辺りを警戒して再び奥に引っ込んでしまいました。
ようやく外に出てきた親鳥は目の前の電線に止まりました。(このときは空荷で出巣)
私を見下ろしてかなり警戒していますが、次の餌を探しに飛び去りました。

そのまま私がしばらく粘って待つと、なんとか親鳥の帰巣シーンを撮ることができました。
直後に巣の中で雛鳥たちが賑やかに餌乞いし、しばらくすると静かになりました。
給餌を済ませた親鳥が出巣する前に、またもや躊躇して引っ込みました。
私が見ているのでひどく警戒しているのか、それとも雛が食後に脱糞するまで待っているのかもしれません。
ようやく出巣した瞬間に、右から別個体の親鳥が飛来しました。
番(つがい)の親鳥が入れ替わるように入巣したのです。
(このときも排糞せず空荷で出巣しています。)
見事なシフトの交代ですね。
巣になるべく親鳥のどちらか片方が残って、大切な雛を守るようにしているのでしょうか。
…と思ったら、後から来た親鳥も給餌後は巣を留守にしました。
食べ盛りの雛を育てるため、親鳥は共稼ぎで虫を捕りに出かけていることが分かりました。

次に帰巣する親鳥を待ち構えて監視していると、今度は営巣地の屋根の右角に着陸しました。
嘴に何か虫を運んでいます。
すぐに飛び降りると屋根裏の巣に入って行きました。
雛に給餌した親鳥はすぐに巣口から顔を出し、辺りを警戒します。
巣から空荷で出てきた親鳥は目の前の電線に一旦止まりました。
少し休むと鳴きながら飛び立ちました。

この屋根裏は何年も繰り返して使われている営巣地だろうと推理しました。
なぜなら、巣穴の空いたベニヤ板だけが他とは違っているからです(この区域だけ多数の孔が空いているタイプの板を使用)。
雛の糞で汚れた区域のベニア板を最近張り替えたのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→排糞行動



2017/08/04

営巣地の縄張り内で配偶者を侵入者と誤認したハシボソガラス(野鳥)



▼前回の記事
水田で水を飲むハシボソガラス(野鳥)

高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#8


2017年5月中旬・午後17:24~17:43

久しぶりに給餌シーンを撮影すると、巣内のハシボソガラスCorvus corone)雛鳥が順調に育っていました。
雛の数はおそらく3羽。

帰巣した親鳥αが鉄骨を伝って巣に接近すると、育ち盛りの雛は一斉に伸び上がって必死に餌乞いします。
このときの背丈で雛の成長を感じます。
大きく開けた嘴の中が赤いことをしっかり確認できました。
これがカラスの幼鳥の特徴で、成鳥になると黒くなります。
遠くて餌乞いの鳴き声は聞き取れませんが、空腹を一番アピールできた雛が親鳥に餌をもらえるのでしょう。
食後に未だ覚束ない足取りで巣内を動き回る雛を親鳥はしばらく見守っています。
雛が脱糞しなかったようで、親鳥αは次の餌を取りに出かけました。

しばらくすると、外出したはずの親鳥αが鉄塔の右の車道沿いの電線に止まって休んでいることに気づきました。
遠くから撮影している私の存在に気づいて見張っているのかもしれません。
次に興味深いことが起こりました。

左の餌場から飛来した別の親鳥βが鉄塔に着地せず素通りしました。
一体どこに向かうのかと不思議に思って見ていると、住宅地の電線に止まった親鳥αの方へ急行しました。
おそらく営巣地の縄張りに侵入したよそ者だとみなして、追い払うために駆けつけたのでしょう。
攻撃する直前にパートナーだと気づいたようで、挨拶してから(?)旋回して鉄塔に引き返しました。
帰巣した親鳥βは雛に給餌してから飛び去りました。
ニアミスした際に番(つがい)の間で合言葉のような音声コミュニケーションがあったのですかね?(私には聞こえませんでした)
視覚に頼っているのだとすれば、カラス同士はどうやって個体識別しているのか、カラスに聞いてみたいものです。
(カラスの専門家でも外見からの性別判定や個体識別はほとんど無理なのだそうです。)
番(つがい)はお互いの行動パターンをほぼ把握していて、もしかすると今回αはいつもと違う場所に止まっていたのでβは不審に思ったのかもしれません。
私もここで観察していると、親鳥がお気に入りの止まり場所が何箇所かあることに気づきました。
ここでαとかβと呼んだのは全く便宜的なもので、どちらが優位とか大きいなど他意はありません。

3回目に戻ってきた親鳥はなぜか回りくどい帰巣ルートをとりました。
左から飛来すると、巣の右下の鉄骨に一旦着地しました。
すぐに飛び上がって巣の上の鉄骨に止まり直し、鉄骨を一段降りてから帰巣しました。
雛に給餌を済ませると巣の右横の鉄骨で休息。
今度はなかなか出巣せず辺りを監視しているだけなので、映像はここまで(残りのシーンは退屈でカット)。

つづく→#9:巣で羽ばたき練習をするハシボソガラスの雛(野鳥)



2017/08/02

電柱の角パイプ内の巣に出入りするスズメ♀♂【野鳥:HD動画&ハイスピード動画】



2017年5月中旬
▼前回の記事
電柱の角パイプ内に飛び込むスズメ(野鳥)

郊外の交差点で電柱の最上部に設置された金属の角パイプ内に営巣したスズメPasser montanus)の定点観察です。
PAS(気中負荷開閉器;実際の装置には表面にFTASと表記)を吊り下げるために電信柱の天辺で水平に固定された2本の角パイプのうち、片方は端に蓋がされています。
スズメは開放端の角パイプを利用していました。
角パイプの開放端をよく見るとネジが縦に貫通しており、左右に別れた片方のスペースからスズメは出入りしています。
細い角パイプ内でスズメがすれ違ったり通り抜けたり出来るのか不明ですが、親鳥は角パイプの両端から出入りしていました。
例えば天敵のヘビが角パイプ内に侵入したとしても、スズメの家族は逆側の出口から脱出することができそうです。
2羽の親鳥が連続して巣に出入りすることがあるので、♀♂番(つがい)が共稼ぎで雛に給餌しているのでしょう。
この交差点は交通量が多くてうるさいため、餌乞いする雛鳥の鳴き声などは聞き取れませんでした。
長い角パイプの端から巣材の藁などは見えませんでした。
この角パイプ内で営巣する分には、スズメが感電して焼き鳥になったり漏電事故を起こしたりする危険性は無さそうに思います。
しかし電力会社もおそらく蓋付きのパイプに少しずつ交換することで、野鳥の営巣を防止する対策が進んでいるのでしょう。(※追記2参照)

後半は巣穴に出入りする親鳥のスズメを240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。(@1:36~)
狭い巣口に器用に飛び込む様子や出巣した直後の羽ばたき、急旋回が見ものです。
角パイプ内で2羽の親鳥がすれ違うことが可能と判明しました。

佐野昌男『わたしのスズメ研究 (やさしい科学)』によると、

 営巣場所を失ったニュウナイスズメの一部は、集落に入って、人家のスズメの繁殖場所をねらいますが、からだの大きなスズメとの争いに勝つことができず、思うようには入り込むことができません。
 そこで、ニュウナイスズメたちは、たとえばスキー場のリフトの角パイプの中や電柱の角パイプの中に巣を作り始めました。これらの角パイプは、1辺が数cmくらいと狭い上、日中は高温になるなど、巣としては条件がよくありません。たとえ、数羽の雛が生まれても、雛の成長とともに、巣が狭くなるため、最終的に1~2羽しか生き残れないのです。しかも最近の角パイプの端はふさがれるようになり、巣としては利用できなくなってしまいました。(p63~64より引用)



【追記】
テレビ番組のタモリ倶楽部で「スズメの写真撮影にチャレンジ」という回を視聴していたら、この角パイプの名前が正式には「水平アーム」または「腕金(うでがね)」と呼ばれていることを知りました。


【追記2】
松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』によると、
スズメは電柱の支柱などパイプを巧みに利用して営巣しています(中略)。道端の電柱を見てみるとわかりますが、パイプの先端は金具やキャップなどで「通せんぼ」されていることがよくあります。これはまさにスズメ避けです。スズメが営巣しても直接被害があるわけではないのですが、スズメを狙ってヘビが登ってくると電線をまたいでショートさせる恐れがあり、あまりありがたくないのです。スズメが営巣しているのは、こういった「通せんぼ」が壊れている場所や、機器の増設のためにパイプを切断したままになっている箇所です。(電子書籍版より引用)
私も電力会社がなぜパイプの端にスズメ避けを設置するかいまいち分からなかったのですが、これを読んで初めて納得しました。





2017/07/31

雨の日に巣内の雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)



▼前回の記事
雨の日は巣にこもって雛を温めるハシボソガラスの親鳥(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#6


2017年5月中旬・午後15:13~15:14

雨に打たれながら巣でじっと抱雛しているハシボソガラス♀?(Corvus corone)を長撮りしていると、もう1羽の親鳥(♂?)が飛来しました。
巣の右横の鉄骨に一旦着地してから外巣に乗ると、♀が立ち上がって少し横にどきました。
外出できない♀に給餌するのか、興味深く見守りました。
どうやら♂は雛に給餌したようです。
餌乞いする雛のシルエットが見れなかったのは、♀が背後に立っていたからでしょう。
♂はすぐに巣を離れ、右に飛び去りました。
一方♀は巣に座って抱雛を再開。
やはり親鳥は性別による役割分担があるのか、抱雛を交代しませんでした。(外見ではカラスの性別を形態的に見分けられません。)
さすがに親鳥♀自身の空腹が限界に達すれば、抱雛を♂と交代して採餌に出かけるはずです。

雨の日は餌となる虫を探すのも苦労するのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#7:水田で水を飲むハシボソガラス(野鳥)


2017/07/29

巣内の雛に給餌し辺りを見張るハシボソガラスの♀♂つがい(野鳥)



▼前回の記事
高圧線鉄塔の巣で雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#4


2017年5月上旬・午後17:52~18:13

撮影に最適なアングルを見出しました。
去年のように鉄塔に近づいて下から見上げても逆効果で、望遠レンズを付ければ鉄塔から離れた方が巣をよく見えるし親鳥への悪影響も少ないと分かりました。
時間帯に応じて太陽の逆光にならないように撮影ポイントを変えるべき、ということも分かりました。
(どのみちカラスは真っ黒なので、逆光のシルエットでも被写体が強調されて好都合、という考えもあります。)
私が太陽を背にして撮影すれば、巣の親鳥から見て私の方角が逆光になってバレにくいでしょう。

実はこの日の昼下がりにハシボソガラスCorvus corone)の巣をチェックした際は親鳥が不在でした。
雛は未だ小さいため、巣内の雛は餌乞いで背伸びをしないと外からは見えません。
なんとなく巣が前回より少し小さくなった気がしました。(巣材が少し減った?)
てっきり電力会社にまた巣が撤去され、親鳥が作り直しているのかと早合点。
念のため帰路でもう一度巣を見に行くと、雛鳥への給餌シーンを観察できて一安心。
親鳥♀♂、雛鳥ともに無事でした。
被害妄想はいけませんね。(トラウマになっているのです…)

帰巣した親鳥が毎回必ず雛に給餌するとは限りませんでした。
採餌場で食物を見つけてこれなかったのでしょう。
留守中に雛が心配になったのか、様子を見るためだけに帰巣することも結構あるようです。
手ぶらで(空荷で)帰巣した親鳥が巣にピョンと跳び乗ると、その振動で雛(3羽?)が一斉に首を伸ばして餌乞いします。
しばらくすると雛は諦めておとなしくなりました。
親鳥が巣から鉄骨に跳び移るときも振動に反応して雛は反射的に餌乞いしました。
その後も親鳥は巣の横の鉄骨に移動して辺りを監視したり雛鳥を見守ったりしています。(休息?)
カラスの本に書いてある通りに雛の赤い口を見ると給餌したくなる衝動に駆られるのなら、どうして親鳥はすぐに採餌に出かけないのか、不思議です。
鳴き声から雛の空腹状態がそれほどでもないと総合的に判断したのかな?

餌を取ってきた親鳥が帰巣する前に一旦高圧線に止まることがありました。
高圧線から飛び立ち、旋回すると鉄塔に着陸しました。
歩いて帰巣すると雛に給餌。
その後は巣の横の鉄骨にずれて場所を譲ったと思ったら、入れ替わるようにもう1羽の親鳥が帰巣し、雛に給餌。
初めの親鳥が巣を離れると、もう1羽の親鳥は一番上の高圧線に飛び上がって辺りを監視する役目に回ります。
どうやら、送電線のこの場所がお気に入りの止まり場所らしい。
親鳥の性別による役割分担があるのかどうか、個体標識して調べたいところです。

しばらくすると、別の親鳥が再び帰ってきて雛に餌を与えました。
出巣の直前に雛の排泄した糞を咥えたように見えました。(排糞行動?)
やや遠いので決定的な映像とは言えず、私の想像でしかありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#5:雨天時の抱雛


一脚を使ったので、恥ずかしながら水平が取れていませんね…。

2017/07/28

高圧線鉄塔の巣で雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)



2017年5月上旬・午後14:44~14:57および17:20~17:26
▼前回の記事
高圧線鉄塔の巣に出入りするハシボソガラスの♀♂つがい(野鳥)

高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#3


抱卵期を終えハシボソガラスCorvus corone)の雛が孵化したのをようやく確認できました。
雛がある程度成長してお椀状の巣の深さよりも大きくならないと、外からは見えないのが悩みでした。
鉄塔の直下の小さな水田には、田植えに備えてもう水が張られていました。

親鳥が雛に甲斐甲斐しく給餌するシーンを何度か撮ることができました。

巣立ち後のスズメ幼鳥やカラス幼鳥への巣外給餌は何度か見たことがありますけど、野鳥の雛への(巣内)給餌を観察するのは初めてで、とても感動しました。
ハシボソガラスの巣は高所とは言え剥き出し(丸見え)状態なので、バードウォッチングの初心者向けですね。
♀♂番(つがい)が同時に巣に居て親子が全員集合するときもありました。

帰巣した親鳥が嘴に餌を咥えてきたようには見えません。
喉袋に詰めてきた餌を雛に吐き出して与えるのですかね?
親鳥は餌を少量ずつ複数の雛に口移しで分け与えています。

帰ってきた親鳥が巣に飛び乗ると、雛が振動に反応して一斉に背伸びをして餌乞いを始めます。
遠いので聞こえませんが、うるさく鳴いていることでしょう。
口の中が赤いのがカラスの雛や幼鳥に共通した特徴です。
この赤い色が親鳥に給餌行動を解発する刺激となっています。

ちなみにカラスの幼鳥が成鳥になると、口の中は黒色になります。

食後に雛が排泄した糞を捨てるはずですが、排糞行動は見れませんでした。
雛が幼い間は、親鳥が雛の糞を食べてしまうそうです。
雛に給餌した後に親鳥が何かを啄んで食べるのを見ました。
しかし雛の食べ残しなのか雛の排泄した糞なのか、不明です。

親鳥は外出する前に鉄骨に止まって辺りを監視したり羽繕いしたりすることがあります。
鉄骨から巣に乗る度にその振動で雛が反応し、餌乞いを一斉に始めます。(もちろん餌はもらえません)
反射行動なのでしょう。

親鳥2羽が共に巣を留守にすることも珍しくなく、夫婦共働きのようです。
晴れていれば充分に暖かいし、抱雛する必要が無いのでしょう。
親鳥♀♂が巣から出ていく方角はまちまちで、各自が採餌してくるようです。
撮影する私の頭上を通り過ぎたのは、警戒して偵察に来たのでしょう。


鉄塔の周りで色んな撮影アングルを探りながら観察しました。

午後17:45頃まで粘ったものの、親鳥は巣に戻って来ません。
夜は抱雛しないのかな?
近くの雑木林に親鳥や若鳥の集団塒がありそうです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#4:巣内の雛に給餌し辺りを見張るハシボソガラスの♀♂つがい(野鳥)



2017/07/26

高圧線鉄塔の巣に出入りするハシボソガラスの♀♂つがい(野鳥)



2017年4月下旬・午後17:36~17:39
▼前回の記事
高圧線の鉄塔に作られた巣で抱卵するハシボソガラス♀(野鳥)


高圧線の鉄塔#19でのハシボソガラス営巣記録#2

ハシボソガラスCorvus corone)の巣を狙って撮っていたら、鉄塔の左下から2羽の親鳥が相次いで帰巣しました。
性別は見分けられないのですが、これが♀♂の番(つがい)なのでしょう。
足環を付けて標識しない限り個体識別も無理なので、繁殖ペア以外のヘルパーの存在は当面考えないことにします。

ヘルパー (動物) - 動物行動学で、仔が成長後も親の元に残り、親の子育てを助けること、あるいはそれを行う仔のこと。(wikipediaより引用)

親鳥の直前の行動をしっかり見ていないのですが、2羽ともに巣を留守にしていたということは、縄張りへの侵入者を協力して追い払っていたのかもしれません。

小枝などの巣材を搬入しなかったので、造巣中でないことは確かです。

(産座のために柔らかい巣材を搬入したのを見落とした可能性は残ります。)
鉄骨に阻まれて、巣内の行動がよく見えないのがもどかしい…。
外巣の縁に止まった親鳥は巣の中をしきりに覗き込んでいます。
卵の様子を確認しただけかもしれませんが、もしかすると卵から孵化したばかりの小さな雛たちに給餌したのかもしれませんね(想像)。
雛がお椀状の巣の深さよりも成長すると遠くからでも雛の姿が見えるようになるのですけど、雛が若い(小さい)うちは鉄塔を登って巣の中を覗きに行かない限り様子が全く分かりません。

先に飛び立った親鳥の1羽(♂?)が左に滑空し、住宅地に姿を消しました。
もう1羽の親鳥(♀?)が巣に座り込むと、その尾羽根が巣から突き出て見えます。
抱卵・抱雛しているとすれば、♀なのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#3:高圧線鉄塔の巣で雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)



2017/01/11

餌付けされたハシボソガラス(野鳥)



2016年9月下旬

街中の交差点で信号待ちをしていたら、前方の路上にハシボソガラスCorvus corone)が一羽立っていました。
車の交通量が結構多い通りですが、赤信号で車が来ないタイミングをカラスは理解しているようです。
クルミ割り行動ではないので不思議に思って撮り始めると、左手の豆腐屋から急に食物が投げられました。
カラスは転がった餌を走って取りに行くと、その場では食べず、嘴に咥えて飛び去りました。
繁殖期は終わっているはずなので、巣に帰って雛に給餌するのではなく、どこか落ち着いた場所で自分が食べるのか、あるいは貯食しに行ったと思われます。
どうやら店の主人がカラスに餌付けしているようです。
餌は茶色の塊でしたから、おそらく「油揚げ」または「がんもどき」でしょう。
「鳶に油揚げをさらわれる」という諺がありますけど、「烏に油揚げをさしあげる」のは初めて見ました。



【追記】
 柴田佳秀『わたしのカラス研究(やさしい科学)』によると、
実験の結果から、カラス(ハシブトガラス)は生肉が一番好きで、次に魚肉ソーセージと油あげが好きだということがわかりました。反対に野菜やめざしはきらいなようです。 
・カラス(ハシブトガラス)を飼育している人から聞いた話では、パンにバターをぬると、その部分だけを食べるといいます。とにかくカラスは「あぶら」が大好きなのです。(p19より引用)

2016/12/28

交尾前ガード中のアカオニグモ♀♂(蜘蛛)の網にムラサキツメクサの花を給餌すると…?



2016年9月上旬・午後16:07〜16:09

▼前回の記事
アカオニグモ(蜘蛛)の交接前ガード

造網性クモが花を食べるという再現性に乏しい奇妙な食性がずっと気になっていて、機会がある度に調べています。

▼まとめ記事(リンク集)
花を食べる造網性クモの謎
営巣地の近くに咲いていたムラサキツメクサ(=アカツメクサ)の花を採取してアカオニグモAraneus pinguis)の垂直円網に投げつけてみました。
1投目は花が網を素通りしてしまい、失敗です。
網が揺れたのに隠れ家に潜むクモは♀♂共に無反応でした。
(映像はここから)

2投目で花が網に付着しました。
それでも意外なことに、隠れ家(画面左のイヌタデ)のクモは♀♂共に無視したままです。

そこで花に振動を与えるために、音叉を鳴らして花や網に触れてみました。
この振動数(A-440Hz)は網にかかった昆虫が暴れる羽ばたきとほぼ同じらしく、クモを騙せることが知られています。
ところが繰り返しやっても今回のクモは無反応でした。
♀を交接前ガードしているだけの♂成体の食欲が無いのは当然というかよく分かります。
しかし、♀は色気より食い気なのが普通です。
つい先程、隠れ家の♀が歩脚の先で網から伸びる信号糸に触れていることを確認したばかりです。
網にかかった花や音叉の振動を気づいているはずなのに、無反応なのは不思議です。
食欲がなくても網にかかった異物を取り除くために隠れ家から出てきても良さそうなものです。
♀は脱皮前の眠なのかな?

後で思うと、もう少し小さな花を給餌していれば結果は変わっていたかもしれません。
巨大な虫が網にかかったのかと思い、アカオニグモはすっかり怖がってしまったのかな?
以前、造網性クモが食べてくれたアメリカセンダングサの花は未だ咲いていませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

しつこい私はそれでも懲りずに、生きた昆虫を網に給餌してみることにしました。


つづく→網に給餌したアキアカネ♀を捕食するアカオニグモ♀亜成体(蜘蛛)





2016/10/06

セマダラコガネを狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀



2016年7月上旬・午後18:37

堤防の土手に咲いたネムノキの灌木にコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が訪花していました。
花蜜が目当てではなく、獲物を探して飛び回っています。
未だ明るいのに、ネムノキの葉が閉じかけています。

蜂が花の陰で何か獲物を捕らえました。
近くに生えたススキの群落に飛んで移動し、枯れ茎にぶら下がると、獲物を解体して肉団子を作り始めました。
コガタスズメバチ♀は左後脚の跗節を引っ掛けただけで器用にぶら下がっています。
獲物はおそらくセマダラコガネExomala orientalis)だと思います。

▼関連記事
ウツギの花で食事するセマダラコガネ
獲物の翅を毟り取って捨て、邪魔な脚も切り落としているようです。
セマダラコガネの筋肉を噛みほぐして肉団子が出来上がりましたが、かなり粗挽きの挽肉です。
コガタスズメバチはこれを咥えて巣に向かって飛び去りました。



2016/09/16

ウワミズザクラ?樹上で授乳するニホンザル♀の警戒心



2016年6月下旬

山間部の道端で雑木林の樹上で野生ニホンザル♀(Macaca fuscata fuscata)が枝の又の部分に腰掛けていました。
単独行動かと思いきや、赤ん坊ザルを抱いていたと後に判明します。
非常に警戒心が強く、チラチラとこちらを気にしています。
離れたところから望遠レンズで撮っている私にも赤ん坊を絶対に見られないように背を向けていました。
樹種はおそらくウワミズザクラかな?
母猿は口をモグモグと動かしています。
手を動かす採食活動はしてませんので、頬袋に溜め込んだ食物を咀嚼しているのでしょう。

右の樹上にもう一頭のニホンザルが居たようですが、木を下りるまで私は気づきませんでした。
一方、ウワミズザクラ樹上の母猿は動きません。

最後に私がそっと近づいてから撮ると、気づいた猿が慌てて逃げ出す際に、赤ん坊ザルを腹に抱えていました!
素早く木から下りて森へ逃げて行きました。
私に背を向けて乳児を隠しながら、長い間ずっと授乳していたのかもしれません。
私はこの日どうしても先に急ぎたい用事があり、母猿の横をの道を通る必要がありました。
しばらく待っても遊動する気配がなかったので、母猿を驚かせたくはなかったのですけど、動画を撮りながら静かに進みました。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2016/09/15

枯れたハンノキでさえずり♪虫を捕食するオオヨシキリ♂(野鳥)



2016年6月中旬

池の畔で立ち枯れしたハンノキオオヨシキリ♂(Acrocephalus arundinaceus)が枝から枝へ飛び回り、枝を啄んでいました。
早朝(午前6:33)から餌となる虫を探索しているようです。
やがて樹冠へ登り囀り始めたので、♂と判明。

ラストシーン(午前7:20)は別個体かもしれませんが、嘴に何か虫を咥えたまますぐにハンノキから飛び去りました。
巣で待つ雛に給餌するのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2016/09/13

授乳中の子連れニホンザル♀の身体能力



2016年6月下旬

峠道のガードレールに座っていたニホンザルMacaca fuscata fuscata)子連れ♀です。
赤ん坊猿を胸に抱いて授乳していました。
私に気づくと、母猿は赤ん坊ザルを腹にしがみつかせたままガードレール上を渡りながら歩き去りました。
さすがに少し重そうで、一度は足元を滑らせかけました。
母猿がガードレールから立ち上がったのでどうするのかと思いきや、子猿を胸に抱いたままシナノキの枝を掴むと飛びつきました。
素晴らしい身体能力に惚れ惚れしました。
最後は木に登って安全な枝に腰掛けました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


赤ん坊は母親の乳首をしっかり吸っています。

2016/09/08

青虫で肉団子を作るコアシナガバチ♀



2016年6月下旬

平地の道端の草むらでコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が青虫を狩りました。
イネ科の草の葉先に止まると、獲物を噛み解してせっせと肉団子に丸めています。
最後は住宅地の方へ飛び去ったので、そちらに巣があり自分たちの幼虫に給餌するのでしょう。



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