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2019/11/19

オニグルミ樹上で虫を捕食するニホンザル



2019年7月下旬・午前6:40

山麓に育ったオニグルミの大木で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)が活動していました。
枝にはクルミの青い(未熟な)実がついています。
横枝を移動する若い♂αに注目して撮ると、座って体を掻きました。
口をモグモグさせています。
同じ枝の右の方に別個体βが飛び乗り、その反動で枝が揺れました。
枝に座っていた個体αが不意をつかれても咄嗟にバランスを取り戻したのはさすがです。

右の個体βが横枝を移動中に左手をさっと伸ばし、枝の下面に付いていた虫を捕まえました。(@0:51)
スロー再生しても獲物がよく見えないのですが、セミですかね?
食事のために座り直そうとしたら、足で枯枝を折ってしまい落ちてきました。
食事のために座り直し、獲物の翅を毟っているようです。
この後私は左の個体αの動きに気を取られてカメラを左にパンしてしまい、肝心の食事シーンが撮れていません。
森のあちこちに猿が散開し、色々なことが同時多発するので、どうしても目移りしてしまいます。
身軽に隣の幹に跳び移ると、どんどん上に登って行きます。
再び右の個体βに注目すると、オニグルミの枝を引き寄せて何やら(葉を?)採食中でした。
(βの性別は?)

どうやらニホンザルは虫も結構よく食べるようです。


ニホンザル@オニグルミ樹上+虫捕食

2019/11/15

樹上の虫を手掴みで捕食するニホンザル



2019年7月下旬・午前6:30頃

山麓の雑木林の林縁で若いニホンザルMacaca fuscata fuscata)が灌木に登り、左手を素早く伸ばして横枝に止まっていた獲物を鷲掴みで捕らえました。
虫(?)を捕食した猿はすぐに灌木から降りてしまいました。
電光石火の早技でした。
翅を毟ったりせずにその場ですぐ口に運んで食べてしまったので、黒っぽい獲物の正体は不明です。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみても、よく分かりません。
気温の低い早朝は昆虫の動きが鈍いので、昼間よりも捕まえやすいのでしょう。
(カエルの可能性もありそうです。)

ところで、この灌木の樹種は何ですかね?
同定のために葉などの写真を後でじっくり撮るつもりだったのですが、周囲に散開したニホンザルの群れが次から次へと面白いことをするので、すっかり忘れてしまいました。



2019/10/31

道の真ん中で羽繕いするハクセキレイ♂(野鳥)



2019年7月中旬・午前8:07

郊外の閑静な新興住宅地を通る車道の真ん中でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が朝の羽繕いをしていました。
交通量の少ない道とは言え、随分と大胆な個体ですね。
羽繕いの合間にチュチン♪と鳴いています。

身だしなみを整えたハクセキレイ♂は、道を歩いて横断しかけてから引き返し、路上の小さな虫を啄みました。
車が走って来ると小走りで道を渡り、民家の庭へ逃げ込みました。
かなり人馴れしているような印象を受けました。
住宅地で営巣しているのかな?

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を上げています。
この動画は背景の情報が乏しいので、いつものように手ブレ補正処理すると副作用が酷くなってしまいます。
仕方がないので今回は手ブレ補正処理をしていません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@舗装路上

2019/10/25

庭で獲物を捕食するフタモンアシナガバチ♀



2019年7月上旬

砂利が敷き詰められた民家の裏庭でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀を見つけました。
砂利の上で何か小さな獲物を大顎に咥えています。
アオムシのようにも見えますが、定かではありません。
小石の上で獲物を引きずると、獲物から滲み出た体液で小石が濡れました。
獲物を噛みほぐして肉団子を作り始めたものの、蜂が背を向けてしまったために、肝心の口元が全く見えません。
やがてフタモンアシナガバチ♀は身繕いしてから飛び立ちました。
飛翔シーンを1/5倍速のスローモーションにしても、肉団子を抱えているようには見えません。
自分の栄養補給のためにその場で全て捕食したのでしょうか?
(ただしアシナガバチは固形物を飲み込むことはできず、獲物の体液を啜るだけです。)

狩りの後は肉団子を巣に持ち帰って幼虫に給餌するはずなのに、庭を低空で飛び回っています。
辺りに生えたスギナやハハコグサの群落を飛び回ったり、葉に一時着陸したりと、なぜか油を売っています。
スギナハバチの幼虫など次の獲物を探索しているのかな?(探餌飛翔)

この裏庭は砂利の隙間からスギナやハハコグサなどの雑草が疎らに生えているだけなので、ひどく貧弱な植生と思って私は見過ごしていました。
しかしアシナガバチ♀にとっては貴重な狩場になっているようです。


フタモンアシナガバチ♀@庭砂利+肉団子作り
フタモンアシナガバチ♀@スギナ葉+獲物探索

2019/10/22

池に張り出した枝先で魚を待ち伏せするササゴイ(野鳥)



2019年7月中旬・午前5:15頃(日の出時刻は午前4:29)

岸から池に張り出した桜(ソメイヨシノ)の枝先に早朝からササゴイButorides striatus amurensis)が止まっていました。
池の水面をじっと見つめています。

ササゴイと言えば、疑似餌などの道具を使って漁をすることで有名です。
国松俊英、坂梨輝男『わたしのノンフィクション:魚釣りの名人ササゴイ』という本によると、

 ササゴイは、池につきだした木の枝にとまり、下を見おろしています。水面から1.5メートルくらいの高さです。そこで、水中の魚のようすをうかがっていました。魚の群れが近づいてくると、ササゴイは木の葉を一枚くわえました。そしてねらいをつけると、木の葉を水面に落としたのです。その瞬間、ササゴイは木からジャンプし、みごとに魚をとらえました。(p42より引用)



(ササゴイによる)ルアーフィッシングの方法には、大きく分けて三つのやり方があることがわかりました。
(1)池の岩や、岸の岩から首をいっぱいにのばし、水面にそっと餌(疑似餌)をおく。ゆっくりと水の流れにのってただよう餌を見ながら待っている。魚が餌に近づくと、矢のようにくちばしをつきだすか、または水中にとびこみ、魚をつかまえる。
(2)おなじような岩から魚の動きをうかがって、餌を飛ばす。飛ばす距離は1メートルくらい。落ちた餌にあつまった魚を、すばやくとらえる。
(3)岸や小島から池にはりだした木の枝にとまり、水中の魚の動きを見る。魚が近づくと、餌を水面に落とし、とびついた魚をダイビングしてつかまえる。 (p43より引用)

本に書いてあったのとまさに同じ状況で水中の魚を真剣に狙っているので、対岸から長撮りしてみました。
しかし、飛び込み漁の瞬間は見れませんでした。
どうやら当地の個体群は残念ながら疑似餌漁を編み出していないようで、愚直に魚を狙っているだけです。
ササゴイが止まった桜の枝には葉が付いていないため、魚をおびき寄せる疑似餌の材料がササゴイの近くにありません。

ときどき小魚やコイ(鯉;Cyprinus carpio)が池の水面で跳ねています。
その水音に反応して、ササゴイが枝上で向きを変えました。

ササゴイは何度か水面に首を素早く伸ばしたものの、結局ためらって池に飛び込みませんでした。
もっと水面近くの枝先に移動した方が良さげですけど、おそらく細い枝先では体重を支え切れなくなるのでしょう。

ササゴイを嘲笑うかのように、嘴が届かない射程外の水面で小魚が何度も跳ねました。
2匹の鯉が池の中を悠然と泳ぎ、ササゴイの背後を通過しました。
ひょっとすると、水中の魚には天敵ササゴイの姿が見えていて、回避行動したのかな?


私は撮影を諦めてしまいましたが、忍耐強くササゴイにつきあったら漁の成功を見れたでしょうか?

もしかすると、この桜の木はササゴイのねぐらで、夜明けとともに下の枝に降りてきただけかもしれません。


ササゴイb(野鳥)@池畔:桜枝先+魚待ち伏せ
ササゴイb(野鳥)@池畔:桜枝先+魚待ち伏せ

2019/10/21

フタモンアシナガバチの初期巣を襲うヒメスズメバチ♀



2019年7月上旬

民家の軒下で外壁の角にアシナガバチの初期巣が作られていました。
壁面に対して巣柄が横向き(水平)に取り付けられています。
巣盤が外に丸見えで、きわめて無防備な状態です。

その初期巣に、アシナガバチにとって最大の天敵であるヒメスズメバチVespa ducalis)のワーカー♀が取り付いていました。
その周囲をフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)創設女王が飛び回っていました。
反撃を試みるというよりも、狼狽しているだけのようです。
毒針を使った死闘にはならず、すぐに逃げてしまいました。
ヒメスズメバチ♀は大顎を開き前脚で軽く払い除けただけで巣の主を追い払いました。

ヒメスズメバチ♀はフタモンアシナガバチの巣盤を調べ、卵や幼虫が入っている育房を大顎でバリバリと齧り始めました。
次に獲物を噛みほぐして体液をすすっていますが、意外に手間取っています。
他のスズメバチ類とは異なり、ヒメスズメバチは獲物で肉団子を作らずその場で体液だけをすすって肉は捨ててしまいます。
捕食後は口元や触角を手足で拭って身繕い。
巣から飛び立った直後、空中で巣の方へ向き直り、場所を記憶するために定位飛行を行いました。

ヒメスズメバチが飛び去った後に壊された巣盤の写真を撮ると、下部の育房に白い卵がわずかに残されていました。

苦労してアシナガバチの初期巣を襲った割に満腹になったとは思えないのですが、どうしてでしょう?
全滅を免れたものの、ヒメスズメバチ♀が定位飛行したということは、じきにまた襲撃に戻ってくるはずです。
あるいはヒメスズメバチは持続可能な狩りを行うために、餌資源であるアシナガバチの巣が全滅しないようにあえて手加減しているのだとしたら、面白いですね。

そのシナリオが成り立つためには、逃げたアシナガバチの女王が戻って来て営巣を続けてくれることが必要です。(それはあり得ないだろうと私は思い込んでいました。)

ヒメスズメバチ♀@フタモンアシナガバチ初期巣襲撃+卵/幼虫捕食
フタモンアシナガバチ初期巣@ヒメスズメバチ♀襲撃直後
フタモンアシナガバチ初期巣@ヒメスズメバチ♀襲撃直後
フタモンアシナガバチ初期巣@ヒメスズメバチ♀襲撃直後
フタモンアシナガバチ初期巣@ヒメスズメバチ♀襲撃直後・全景

今回の観察で、長年の謎だったミッシング・リンクがようやく繋がりました。
10年前にコアシナガバチの初期巣を破壊した犯人は、やはりヒメスズメバチだったようです。

▼関連記事(いずれも10年前に撮影)
天敵に襲われたコアシナガバチの初期巣
ヒメスズメバチ vs キアシナガバチ

8日後に現場を通りかかった際に調べると、驚いたことにフタモンアシナガバチ創設女王が初期巣に戻って来ていました。
巣盤にしがみついて休んでいます。
逃げた女王蜂はてっきり新天地で巣を作り直すと思っていたので、とても意外でした。
襲撃直後の写真と見比べると、ヒメスズメバチ♀に壊された育房を健気にも再建したようです。
巣盤のサイズは変わっていません。(育房の増設はしてはいない)
娘蜂(ワーカー♀)が羽化して巣の防衛力が上がるまでは、女王蜂が単独で巣を作り守らなければならないのです。
ただし多数のワーカーが居てもヒメスズメバチに対しては全く無力で、巣を襲われれば為す術がありません。


関連記事(3年後に現場の近所で撮影)▶ フタモンアシナガバチの巣を襲い老熟幼虫を捕食するヒメスズメバチ♀


フタモンアシナガバチ創設女王@初期巣:ヒメスズメバチ♀襲撃後再建
フタモンアシナガバチ創設女王@初期巣:ヒメスズメバチ♀襲撃後再建・全景

2019/10/11

河川敷でコメツキムシなどの虫を捕り幼鳥に給餌するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月下旬

河川敷の芝生に大量の昆虫が発生し、育雛期の野鳥にとって絶好の餌場・狩場になっています。
ハクセキレイMotacilla alba lugens)の親鳥♂が芝生の上で獲物を探し歩き、地面をつついて次々と捕虫します。
嘴に咥えていた獲物(おそらくコメツキムシ成虫)が暴れたので、一旦離して地面に置いた瞬間に高く跳ねて逃げました。
ハクセキレイ♂はすぐにおいかけて再び捕らえました。
このシーンは結構興味深いので、1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。


▼関連記事(7年前に220fpsで撮影)
オオシモフリコメツキの跳ね起き運動【ハイスピード動画】

次々に虫を捕らえるハクセキレイ♂は嘴に獲物を数匹貯め込んでいます。
巣立ったばかりの幼鳥が覚束ない足取りで親鳥♂の後をついて歩きます。
幼鳥は嘴が黄色っぽく、羽の色が♀っぽい灰色でした。
幼鳥が駆け寄って餌乞いすると、親鳥♂は口移しで巣外給餌してやります。
幼鳥が餌乞いする際は翼を軽く震わせるのですが、鳴き声は聞き取れませんでした。
近くを流れる川の音や他の野鳥の鳴き声でかき消されてしまいます。

口移し中に幼鳥がポロポロと獲物を落としてしまっても親鳥♂は甲斐甲斐しく給餌し直します。
幼鳥がすぐには食べ切れないほどの量の虫です。
待っている幼鳥の元へ親鳥の方から近寄って巣外給餌することもありました。

幼鳥に生き餌の殺し方(暴れる虫の処理方)を学んでもらうために、親鳥はあえてとどめを刺さず半殺し状態で給餌しているようです。
幼鳥が暴れるコメツキムシを地面に叩きつけて殺そうとした際に、嘴に咥えられた状態から跳ねて逃げのびました。
幼鳥はコメツキムシを相手にするのは初めてなのか、獲物を見失って呆然としています。
経験豊富な親鳥に対しては通用しませんでしたが、コメツキムシが跳ねる逃避戦略も意味があることが分かりました。

餌が豊富で幼鳥も満ち足りてきたようなので、後半は親鳥♂も捕らえた虫を自分で食べることが多くなりました。

私が少し近付こうとしたら警戒した幼鳥は、河川敷の芝生から川に近いコンクリート護岸の方へ少し飛んで移動しました。
芝生で虫を捕らえてきた親鳥♂が護岸沿いの縁石に止まり、幼鳥を探しています。
コンクリート護岸の斜面で待っていた幼鳥に巣外給餌してやります。
給餌後の親鳥は草などで嘴を拭いました。
親鳥の帰りを待つ間に幼鳥が辺りを探検し始め、川沿いの草むらに消えました。

河川敷の芝生に戻ったハクセキレイ♂はスズメ成鳥と一緒に採食しています。
採餌に忙しい親鳥は互いに無関心でした。
この二種の歩行法は対照的で、ハクセキレイはトコトコ歩き、スズメはピョンピョン跳んで歩きます(ホッピング)。
他にはムクドリの群れも河川敷の芝生で採餌していました。(映像なし)

親鳥♂が自分のために捕食した獲物はなんとなくセマダラコガネAnomala orientalis)ですかね?

コンクリート護岸の斜面を徘徊する幼鳥は上空を親鳥が飛ぶと反応して餌乞い♪を始めます。
親鳥♂が餌を運んで飛来し、草むらの陰で幼鳥に巣外給餌。
親鳥はすぐに狩場の芝生に戻ります。

ハクセキレイの親子が死角に隠れようとするので、私が少し無理して追いかけたり縁石に乗って背伸びしたら、飛んで対岸に逃げてしまいました。
幼鳥はもう普通に飛べることが分かりました。



さて、芝生で跳ねていた虫は本当にコメツキムシでしょうか?
ヨコバイなどの可能性も考えられます。
「芝生 コメツキムシ」でネット検索しても、信憑性の低い記事しかヒットしません。
私もハクセキレイ♂の真似して芝生で探し、獲物の正体をしっかり突き止めるべきでした。


▼関連記事(1年前の撮影)
川岸で幼鳥2羽にアメンボなどの虫を給餌するハクセキレイ親鳥♂(野鳥)

ハクセキレイの雛が巣立つと親鳥♀♂は面倒を見る幼鳥をどのように振り分けるのでしょう?
私は未だ親鳥♀が巣外給餌する様子を見かけたことがないのですけど、これはたまたまなのかな?
もしかして♀は次の抱卵しているのか?と想像したりします。



※ 以下の写真は必ずしも撮影順に並べたものではありません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷:芝生+捕虫
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+巣外給餌→幼鳥
ハクセキレイ♂(野鳥)@河原護岸+巣外給餌→幼鳥

2019/10/10

マメガキに訪花する獲物を狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀



2019年6月下旬

▼前回の記事
マメガキの花で探餌飛翔するコガタスズメバチ♀を追い払うクマバチ♀

民家の庭木として植栽されたマメガキの雄株の周囲をコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が獲物を探し求め飛び回っています。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

突然マメガキの枝葉に飛び込み、獲物を捕らえたようです。
その場ですぐに獲物を大顎で噛み砕いて殺し、肉団子を作り始めました。
獲物の脚?の破片がポロポロ落ちています。
狩りも肉団子作りも背面からではよく見えないのが残念です。
私も撮りながらゆっくりしゃがんで、なんとか撮影アングルを確保しました。
餌食となったのは、マメガキの雄花で採餌していた小型のハナバチ類でしょう。(ミツバチ♀?)

肉団子が完成すると、コガタスズメバチ♀は身繕い。
脚を滑らせた瞬間に黒っぽい肉団子が口元に見えたものの、もはや獲物は同定できなくなっていました。
完成した肉団子を抱えて巣に飛び去りました。


コガタスズメバチ♀@マメガキ葉裏+肉団子作り
コガタスズメバチ♀@マメガキ葉裏+肉団子作り



2019/09/30

川の中州でミミズを捕食するハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月下旬

街なかを流れる川でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が浅瀬を歩き回って餌を探していました。

上流に少し飛んで中州へ移動すると、水際の泥からミミズを見つけて捕食しました。
暴れるミミズをその場で飲み込むと、地面の枯れ草の茎で嘴を拭いました。

川から飛び出すと、コンクリート護岸の途中に一旦着陸。
壁面を徘徊していた黒い虫(クモ?)を見つけると、背伸びをしながら素早く捕食しました。
すぐにまた飛び上がって護岸を越え、対岸の路上に姿を消しました。
2回目の獲物はその場で飲み込まずに嘴で咥えたまま運んだようにも見えました。(自信なし)
だとすると、雛に給餌するための餌取りに切り替えたことになります。


ハクセキレイ♂(野鳥)@川+探餌

2019/09/29

キオビツチバチ♂を襲うナミツチスガリの謎



2019年6月下旬

道端の草むらでキオビツチバチ♂(Scolia oculata)がススキの葉に乗って化粧していました。
そこへナミツチスガリ♀(Cerceris hortivaga)が飛来すると、背後から突然襲いかかりました。
キオビツチバチ♂の胸背に飛びついた勢いで、2匹とも葉から転がり落ちました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。

不意をつかれたキオビツチバチ♀は無事で、すぐ下のススキの葉で身繕いを続けていました。
もんどり打って転げ落ちる際に、背中にしがみついたツチスガリ♀を振り落としたようです。
獲物を誤認したことに気付いたナミツチスガリ♀は既に飛び去っていました。

キオビツチバチ♂は左右の後脚で腹部側面を頻りに擦っています。
もしかして、ツチスガリ♀に一瞬で毒針を刺されたのでしょうか?
しかし結局キオビツチバチ♂は何事もなかったかのように飛び去ったので、毒液で麻酔されてはいないようです。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

圧倒的な体格差があるのに飛びついて狩りを試みるとは、ナミツチスガリ♀はなんと無謀なファイターでしょう。
しかも、本来ならばナミツチスガリ♀は小型のハナバチ類を狩るはずです。
ツチスガリが獲物を狩る様子は未見ですけど、こんな感じなのかな?
私にはツチスガリの性別を外見で見分けられないのですが、交尾相手と誤認した雄蜂♂である可能性もありそうです。
どちらにしても、そそっかしい狩蜂ですね。

本気で狩る気はなくて、ふざけて(茶目っ気を出して)後ろからワッ!と脅かしただけだとしたら面白いですね。
(さすがに昆虫でそれは無いでしょう。)



【おまけの動画】
インドの国立公園で撮影された、ナマケグマの背後から忍び寄って脅かす若いトラ。
狩りの練習?

不意をつかれた熊の慌てっぷりが見ものです。

キオビツチバチ♂@ススキ葉vsナミツチスガリ♀狩り未遂
キオビツチバチ♂@ススキ葉+身繕い

2019/09/20

不規則網にかかったオカダンゴムシ♀を捕食するオオヒメグモ♀(蜘蛛)



2019年6月中旬

道端に積み上げられた巨大な庭石の間に張られた不規則網でオオヒメグモ♀(Parasteatoda tepidariorum)がオカダンゴムシ♀(Armadillidium vulgare)を捕食していました。

獲物は糸でラッピングされ不規則網の中央に吊り下げられています。
黄色い斑点があるので、♀のオカダンゴムシと分かります。
ダンゴムシは体を固く丸めて防御姿勢になっていますが、隙間をクモに咬まれて毒液・消化液を注入されてしまうと万事休すです。
既にダンゴムシは全く動かなくなっていました。


庭石を歩いてきたダンゴムシがオオヒメグモの張った粘着糸に触れてから不規則網に吊るされるまでの一部始終を見てみたかったです。

オオヒメグモ♀(蜘蛛)@不規則網+オカダンゴムシ♀捕食macro
オオヒメグモ♀(蜘蛛)@不規則網+オカダンゴムシ♀捕食macro
オオヒメグモ♀(蜘蛛)@不規則網+オカダンゴムシ♀捕食
オオヒメグモ♀(蜘蛛)@不規則網+オカダンゴムシ♀捕食
オオヒメグモ♀(蜘蛛)不規則網@庭石・全景
オオヒメグモ♀(蜘蛛)不規則網@庭石・全景

9日後に現場を再訪すると、オオヒメグモ♀の姿は見当たらなかったものの、不規則網に食べ残しのダンゴムシ死骸が残されていました。



オカダンゴムシ♀死骸@オオヒメグモ♀(蜘蛛)不規則網:食べ残し
オカダンゴムシ♀死骸@オオヒメグモ♀(蜘蛛)不規則網:食べ残し・全景

2019/09/16

ショウジョウバエを捕らえて巣に運ぶヨツボシオオアリ♀



2019年6月中旬

生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器に集まったショウジョウバエの一種を捕らえたヨツボシオオアリCamponotus quadrinotatus)の小型ワーカー♀が巣に運ぼうとしています。
首元を咬まれながらも獲物は未だ生きていて、必死で逃れようと羽ばたいて暴れています。
マクロレンズを装着して接写しようか私が迷っているうちに、ヨツボシオオアリ♀は獲物もろともプラスチックの壁面から滑落してしまいました。


ショウジョウバエのような素早い虫をどうやって捕らえたのか、狩りの瞬間を見たかったです。

ヨツボシオオアリ♀@ショウジョウバエ捕食+運搬

2019/09/15

スズメがソメイヨシノの樹上で食餌(野鳥)



2019年6月中旬

実が熟し始めたソメイヨシノの木にスズメPasser montanus)が食餌に来ていました。
虫を捕食したのか、それともソメイヨシノの黒い熟果を啄んで食べたのか、不明です。

野鳥が桜の熟果を食べるシーンを撮りたいのですが、なかなか難しいです。


スズメ(野鳥)@桜:ソメイヨシノ樹上+果実採食?

2019/09/14

雛のために河川敷で幼虫を捕るハクセキレイ♂(野鳥)



2019年6月中旬

河川敷の草地でハクセキレイ♂(Motacilla alba lugens)が小走りで餌を探し回っています。
嘴には幼虫(イモムシ)を何匹も咥えているので、巣で待つ雛鳥に給餌するために採餌しているのでしょう。
芝生の根際などで次々と捕虫しています。

実は、すぐ横ではオオジシバリの実を食べ歩くカワラヒワ♂が居ました。
この2種は食性のニッチが全く違う(種子食と肉食)ので、出会っても喧嘩になりません。


ハクセキレイ♂(野鳥)@河川敷+捕虫運搬

2019/09/11

ケバエを捕食するアリグモ♀(蜘蛛)



2019年6月中旬

生ゴミを自然発酵させて堆肥にするコンポスト容器の蓋で捕食中のアリグモ♀(Myrmarachne japonica)を発見。
生ゴミに集まるハエ類を待ち伏せして狩る捕食戦略なのでしょう。

獲物は黒い微小な昆虫で触角が短く、おそらくケバエ科の一種だと思います。
アリグモ♀は獲物を噛み締めて吸汁しながら歩き回ります。

アリグモがアリにそっくりなのは、油断させておいてアリを狩るための攻撃的擬態ではないかと考えられていた時代もあったそうです。
しかし現在は否定されていて、むしろ捕食者対策のベーツ型擬態と考えられています。
実際に今回の観察でも、徘徊中のアリ(種名不詳)のワーカー♀が近寄ってくると、アリグモ♀は慌てて向きを変えて逃げ回っています。
第1歩脚を振り上げアリの触角のように動かしているのは、威嚇のつもりなのでしょうか。
しかし視力の弱いアリに対しては、ほとんど効果がありません。
アリグモ♀は右往左往して、終いにはコンポスト容器の蓋の取っ手の陰に逃げ込みました。
物陰に隠れたアリグモ♀が表に出て来るように指を使って追いやってから、撮影を続けます。
あちこち逃げ惑っても、アリグモ♀はしっかり噛み付いた獲物を手放しません。
肉団子のように丸めながら吸汁しています。(体外消化)

(映像に登場するアリの種類を見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。)


アリグモ♀(蜘蛛)顔@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食
アリグモ♀(蜘蛛)@コンポスト容器+ケバエsp捕食

川で潜水漁の後に上流へ飛び去るカワウ(野鳥)



2019年6月中旬

川面を横切るように遊泳してきたカワウPhalacrocorax carbo hanedae)が流れの中央部で潜水しました。
次に川面のどこから浮上するか予測できないので、見失ってしまいました。

倒木には1羽のアオサギArdea cinerea jouyi)が止まっていて、葉陰(日陰)に隠れるように佇んでいます。

しばらくすると、おそらく同一個体と思われるカワウが川の下流から飛び立ちました。

さっきは不漁だったのか、漁場を変えるのでしょう。
倒木を飛び越え、高度を上げながらこちらに向かってまっしぐらに飛んで来ます。
カワウは川に架かる橋を飛び越え、そのまま上流へ飛び去りました。
少しずつ高度を下げていますが、河畔林の陰に入ってしまい、着水シーンまで見届けられませんでした。

80分後に撮ったラストシーンは別個体かもしれません。
川の上空を下流に向かって飛んで来たカワウが橋を越えたところで急降下し、おそらく川面に着水しました。


カワウ(野鳥)@飛翔

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