2024/04/17

スギ防風林で倒木横の溜め糞場にホンドタヌキが通って排便【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年8月上旬 

スギの防風林の中に溜め糞場phを新たに見つけ、ときどき定点観察しています。 


おそらくタヌキの溜め糞場だと思うのですけど、自動センサーカメラを設置して確かめることにしました。
限られた台数のトレイルカメラで複数のプロジェクトをやり繰りするのは大変なのですが、 なんとか1台確保しました。


シーン0:8/4・午後12:06(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。 
スギの木の根本に黒々とした糞塊がこんもり残っています。 
すぐ横に放置されているスギの倒木が目印です。 
真夏の林床にはシダ植物(種名不詳)が繁茂しています。 
カメラをもう少し下に傾けて設置すべきでしたね…。 


シーン1:8/8・午前3:24(@0:04〜) 
溜め糞場phに単独で来たホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が右を向いて排便していました。 
用を足すと、そのまま右下に立ち去りました。 


シーン2:8/10・午前1:13(@0:13〜) 
カメラが起動したときには既にタヌキが単独で溜め糞に跨り、左下(南西)を向いて排便中でした。 
排泄後は左下に立ち去りました。 

尻尾の先の少し下に黒毛の部分(滴状の黒斑▼?)がある個体でした。 
垂れ尾ではなく、排便中もカールした尻尾を上げていました。 




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キジバトは有毒植物ナニワズの赤い実を食べるか?【野鳥:トレイルカメラ】

 

2023年7月下旬・午後12:50頃・ 

二次林の中にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地をトレイルカメラで監視していると、とある昼下がりにキジバトStreptopelia orientalis)が登場しました。 
林床をトコトコ歩き回り、あちこちで地面を啄んでいます。 
種子食性のキジバトは夏の森で何を食べているのでしょうか? 

後半はミズキの根本に回り込んで採食を続けています。 
その辺りには冬緑性の小低木ナニワズ(別名エゾナニワズ、エゾナツボウズ)が群落を形成していて、この時期には落葉が始まり赤い実がなります。 
有毒植物ナニワズの赤く熟した果実をキジバトが食べたかどうか、気になります。 
毒をものともせずナニワズの熟果を食べたとしても、キジバトは種子捕食者ですから、ナニワズの種子散布には貢献しません。
むしろ、そのような種子捕食者に対抗する防衛戦略としてナニワズは毒を溜め込んでいると考えられます。
追加したトレイルカメラでナニワズの群落を監視して種子散布者を調べるのも面白そうです。 
ナニワズの含む有毒物質daphninは鳥類に対して毒性が無いらしく、果実食性のヒヨドリが赤い実を丸呑みして未消化の種子を含む糞をすることで種子散布を助けていることが予想されます。




※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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2024/04/16

ニホンアナグマの諸活動:7月下旬〜8月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年7月下旬〜8月上旬

二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の巣穴LRを新旧2台のトレイルカメラで監視しています。 
何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですが、とりとめもない残り物の行動シーンをまとめました。 
全て夜の活動です。
転出した後の旧営巣地(セット)に一時帰還してうろついたり、巣穴に出入りしたり、など。 
観察歴の浅い私が見落としている行動がありそうですし、念の為に撮れた動画を全て残しておきます。 (我ながら貧乏性ですね…)


シーン0:7/22・午後13:19・晴れ・気温38℃?(@0:00〜) 
シーン1:7/22・午後14:07・晴れ・(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 


シーン2:7/22・午後21:52・(@0:07〜) 右下へ 


シーン3:7/22・午後21:59・気温24℃(@0:16〜) 左へ 


シーン4:7/22・午後21:58・(@0:22〜) 
二次林の林縁を右往左往し、最後は足早に右へ。
腹面に乳首が見えるので、母親♀のようです。 


シーン5:7/24・午後20:01・気温27℃(@0:58〜) 
2日後の晩にニホンアナグマ幼獣が単独でうろついています。 


シーン6:7/24・午後20:01(@1:22〜) 
別アングルの広角映像でも撮れていました。 
左奥の林内を左へ走り去りました。 
その後、左から登場しかけたのに、引き返してしまいました。 


シーン7:7/24・午後20:07・(@1:39〜) 
左へ。


シーン8:7/24・午後20:06・(@1:39〜) 
別アングルの広角映像でも撮れていました。 
奥の灌木林を右から左へ。 
途中でぶつかった灌木が揺れています。 


シーン9:7/26・午前2:59(@1:56〜) 
2日後の未明に登場した成獣は、左右の目のサイズが同じぐらいなので、母親♀ではなくヘルパー♂のようです。 
巣口Rに顔を突っ込んで匂いを嗅ぎ、中を点検してから右へ立ち去りました。 


シーン10:7/28・午後20:41・気温27℃(@2:29〜) 
2日後の晩。 
もしかすると、巣穴Lから外に出てきたばかりなのかもしれません。 
獣道を通って右上奥へ。 
幼獣かな? 


シーン11:7/29・午前4:14・気温22℃(@2:58〜) 
幼獣2頭が巣口Lに並んで匂いを嗅いでいました。 
1頭が身を翻して左へ走り、別の兄弟(姉妹)と遊び始めたようです。 
もう1頭も巣口Lから左へ駆け出しました。 


シーン12:8/1・午前2:39(@3:20〜)
長い落枝がアナグマに踏まれて動くことで、左端の死角でうろついているアナグマの動きが、予想できます。 
巣口Rの手前まで来たのに、急に何かに驚いて身を翻し、左へ走り去りました。 
股間に睾丸が見えたので、ヘルパー♂のようです。 


シーン13:8/1・午前2:40・気温24℃(@3:20〜) 
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。 
左から来て巣口Rの匂いを嗅いだヘルパー♂が、左へ戻って行きました。 
落枝に股間が触れたのはたまたまなのか、それともスクワットマーキング(匂い付け)したのか、よく分かりません。 
しばらくすると、何かに驚いたアナグマ♂が全力疾走で左から右へ横切りました。 
よほど慌てていたのか、獣道の途中で細い灌木の枝にぶつかりポキッと折れる音が聞こえました。 


シーン14:8/3・午後19:23・(@4:00〜) 
2日後の晩に、はしゃぎ回る幼獣3頭の群れが写りました。 
1頭は巣口Rの匂いをクンクン嗅いでいます。 
右へ次々と駆け出しました。 


シーン15:8/3・午後19:33・気温29℃(@4:27〜) 
やんちゃな幼獣2頭が巣穴Lへ戻ってきたと思いきや、再び追いかけっこしながら獣道を走り去りました。 


シーン16:8/3・午後20:01・気温26℃(@4:27〜) 
幼獣?の単独個体が出巣Lしたばかりのように見えますが、走って巣口Lに戻ってきて中を点検しただけかもしれません。 
右へ。 


シーン17:8/4・午前0:53・気温23℃(@4:51〜) 
翌日の深夜に幼獣が単独で左へ。 
どこから現れたのか不明です。(出巣L直後なのか?) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




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