2021/12/02

タヌキの溜め糞に来た謎の微小な寄生蜂?【名前を教えて】

 

2021年8月下旬・午後15:10頃・晴れ 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が山道に残した溜め糞に来る昆虫を観察していると、撮影中は全く気づかなかったのですが、微小な蜂が動画に写っていました。 

シーン1: 
画面右上でメタリックカラー(構造色)に輝く微小な蜂が思わせぶりに活動しています。 
糞の上に止まって羽ばたきながら何かしています。 

シーン2: 
タヌキの溜め糞の横で身繕いしているニクバエの一種を撮っていると、画面左上で同一個体と思われる例の微小な蜂が写っていました。 
やはり溜め糞上で何やら活動していて気になります。 

これは寄生蜂の一種なのでしょうか? 
なんとなく、腹端を突き立てて産卵しているように見えました。 
寄主はハエの卵ではないかと想像しています。 
「タヌキの溜め糞に来るメタリックカラーの微小な蜂」をネット検索しても情報がありません。
もしかして、蜂ではなくハエ(双翅目)の仲間ですかね?
小さ過ぎて翅の枚数は数えられませんが、腰がくびれていることから蜂ではないかと予想しました。(双翅目でも蜂にベーツ擬態して腰がくびれた種類がいます。)
これの正体をご存知の方がいらっしゃいましたら、名前を教えて下さい。

以前、別のタヌキ溜め糞でも謎めいたメタリックカラーの微小な寄生蜂を見かけています。 
このときはキバネセセリ成虫を寄主としているのではないか?という大胆過ぎる仮説を立てました。
関連記事(1月前の撮影)▶ 獣糞で吸い戻し中のキバネセセリ♂の翅に寄生蜂が産卵?!
次にタヌキの溜め糞で金属光沢に輝く微小蜂を見つけたら、同定のために採集してみるつもりです。 
しかし捕虫網を振り回すと、まず間違いなく獣糞で捕虫網を汚しそうなのが嫌ですね。 
だからこそ、今まで誰も注目してこなかった(報告がない)のでしょう。 
マクロレンズで接写したくても、ヒトの気配で蜂はすぐ逃げてしまいそうです。 

【追記】
翌年、注意してタヌキ溜め糞を見て回ると、メタリックに輝く微小昆虫の正体はハエでした。

したがって、この記事の映像に写っているのも寄生蜂ではなさそうです。
ただし、体型が違うので別種のようです。

2021/12/01

リンゴの梢でホオジロ♂が脱糞・羽繕い(野鳥)

 

2021年8月下旬・午前7:05頃・晴れ 

山麓のリンゴ園で木の天辺にホオジロ♂(Emberiza cioide)が止まっていました。 
私が通りかかるまで地上に居たような気もするのですが、定かではありません。 
腐りかけたリンゴ落果(摘果)に集るハエを捕食していたのでは?と想像したものの、実際には観察できていません。 

夏の青空を背景に、辺りをキョロキョロ見渡しています。 
ホオジロの繁殖期は既に終了したようで、長撮りしても全く鳴きませんでした。 
縄張り宣言の囀りさえずりどころか地鳴きの警戒声も発しなかったのはちょっと不思議です。 
ときどき嘴が開閉したので小声で呟いていたのかもしれませんが、私には聞き取れませんでした。
周囲ではミンミンゼミ♂およびエゾゼミ♂が喧しく鳴いています♪(蝉しぐれ)。 
カラスやコオロギ♂の鳴き声も聞こえます。

止まり木でホオジロ♂が目の前の葉を啄んだらバランスを崩しかけました。(@1:36) 
尾羽を持ち上げ、白い糞を下の葉に少量ポトリと排泄しました(@3:32)。 
鳥が脱糞したら飛ぶ前兆(軽量化)というのがバードウォッチングの常識なのに、このホオジロ♂は飛び立ちませんでした。 
やがて羽繕いしながら足で掻きました。(@4:36) 
しかし羽毛が整うどころか逆に逆立ってしまいました。 

飛んでくれないので、痺れを切らした私はズームアウトして引きの絵で状況説明。 
リンゴの木の枝には青りんご(未熟果)がたくさん実っています。 
野生動物が果樹園に侵入して食害するのを防止するために、電気柵が敷地の境界に何本も張り巡らされていました。 
近年、あちこちのリンゴ園で電気柵が一気に普及した印象です。 

タヌキの溜め糞で徘徊するアカバトガリオオズハネカクシ

 

2021年8月下旬・午後14:30〜15:00頃・晴れ 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が山道(尾根道W)に残した溜め糞場cでハネカクシの一種を見つけました。 
胸部の小さな鞘翅だけ赤っぽく、他は全身黒色です。 
糞の上をチョロチョロと徘徊してから隙間に潜り込みました。 
ハネカクシは神出鬼没で、一旦糞塊の中に潜り込むと、次にいつ現れるか動きが予測できません。 
動画の長撮りを繰り返して、ようやく記録することが出来ました。 
糞食性というよりもおそらく肉食性で、溜め糞の中に育つウジ虫(ハエ類の幼虫)やダニ類などを捕食していると思われます。 

手元の図鑑で調べてみると、どうやらアカバトガリオオズハネカクシ(旧名アカバハネカクシPlatydracus brevicornis)らしい。
関連記事(1年前の撮影)▶ 腐ったカボチャに湧いたウジ虫?を捕食するアカバトガリオオズハネカクシ

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