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2019/09/10

ハシブトガラス親鳥が墓地で警戒(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#17



▼前回の記事
ハシブトガラス親鳥に餌をもらい巣箱で羽ばたき練習をする雛【10倍速映像】(野鳥)

2019年6月中旬

5日ぶりに様子を見に来たら、巣箱のある鉄塔で見張っていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の親鳥が目敏く私を見つけて滑空し、近くの墓地に舞い降りました。
墓石の上に乗って右足で顔を掻いています。
私を警戒してカーカー♪と鳴き始めた口の中が真っ黒なので、成鳥と分かります。
やがて鳴きながらこちらに向かって飛んで来ました。
威嚇するように私のほぼ頭上を飛び越えて行きました。


巣から充分に離れた位置で動かずに撮影するだけだよ、ということを親鳥に毎回アピールして早目に私の存在を知ってもらった方が撮影がスムーズに行くようです。
下手にブラインドに隠れようとしても、賢くて警戒心の強いハシブトガラスはすぐに見つけてしまい、「見つけたぞ! 怪しいぞ!」と大騒ぎされてしまうのです。
親鳥に挨拶を済ませたので、巣箱の撮影を始めます。

つづく→#18:巣箱で羽ばたき練習するハシブトガラスの雛鳥(野鳥)


ハシブトガラス親鳥(野鳥)@墓石

ソメイヨシノの実を食べに来た2羽のムクドリ(野鳥)



2019年6月中旬

赤い実がなっているソメイヨシノの樹上にムクドリSturnus cineraceus)が2羽(以上?)来ていました。
黒く熟した果実を食べに来たようですが、なかなか上手く撮れません。
羽繕いもしています。

隠し撮りを試みても警戒心が強く、すぐに鳴きながら逃げてしまいます。


ソメイヨシノ果実(下端中央に黒く熟した果実)

2019/09/08

散歩中のネコ♂を襲うハシボソガラス♀♂(野鳥)



2019年6月中旬

街なかを流れる川の対岸で2羽のハシボソガラスCorvus corone)が嗄れ声で鳴き騒いでいます。
何事かと思いきや、川沿いの道を歩いているイエネコFelis silvestris catus)を追いかけながらモビング(擬攻撃)していました。
一方、猫はうるさいカラスを相手にせず、平然と歩き続けます。
このネコは、股間に睾丸が見えたので雄猫♂と判明。
去勢された飼い猫ではないようです。
やがてネコが立ち止まって尻尾を上げると雑草の茂みに排尿し、縄張りをマーキングしました。

鳴きながら飛び上がって空中から代わる代わる襲いかかるハシボソガラスが遂にネコの背中を背後から蹴りつけました。
まずは1/5倍速のスローモーションでご覧下さい。
ネコはやられても全くカラスに反撃しようとしないのが意外でした。
老いた個体なのかな?
ひたすら迷惑そうにゆっくり歩き去ります。
ネコがようやく川岸を離れて大きな栗の木の下の茂みに逃げ込むと、カラスもそれ以上は深追いしませんでした。
ハシボソガラスにとっても顔馴染みのネコが日課で縄張りをパトロール(散歩)していたのでしょう。

天敵の猫を追い払って満足したハシボソガラスは逆の住宅地の方へ飛び去りました。
川沿いには携帯電話の基地局(電波塔)が建っていて、そのてっぺんにカラスの古巣があります。
今回のハシボソガラスがそこに営巣したつがいなのかどうか、定かではありません。
巣立った幼鳥が近くにいるのかもしれません。

※ 動画編集時に前半部だけ音声を正規化して音量を強制的に上げています。


中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』を読むと、カラスとネコの攻防について記述がありました。

猫の場合は違います。威嚇体勢になって低空飛行を仕掛けたり、蹴ったりして攻撃します。猫は犬と違ってジャンプ力もあり、木登りもできます。都会のカラスにとって、猫は天敵なのです。時々、猫をリードに付けて散歩している人がいます。するとカラスが大騒ぎを始めて、飼い主の周りに集まります。 (飼い猫に対するモビング:しぐま註) (p178より引用)
繁殖期のカラスに猫が近付こうものなら、何羽も集まってきて大騒ぎをして、猫の姿が見えなくなるまで追い回し、低空飛行をして命がけで蹴りを入れています。さすがに猫に蹴りを入れられるのはベテランの成鳥だけです。
同じカラスでも、ボソの場合、頭をブトのように膨らませて低空飛行をし、最高レベルの怒りを表しますが、蹴りを入れるほどの勇気はないようです。
たかが猫と思うかもしれませんが、機敏なジャンプ力と音を立てずに忍び寄れる肉球によって器用に獲物を捕食するため油断はできません。成鳥なら逃げ切れますが、巣立ったばかりの雛だと、猫が天敵だということも知らないので、あっという間に捕食されてしまいます。 (p180-181より引用)



下線部については、今回私が撮影した動画はささやかながら反例となりそうです。
おそらく各地域の個体群によってカラスの習性や性格も少しずつ変わっているのでしょう。

私のフィールドではハシボソガラスが優占種で、ハシブトガラスはあまり居ません。


ハシボソガラス♀♂(野鳥)@モビングvsネコ@散歩

道端の草地で幼鳥に巣外給餌するスズメの親鳥(野鳥)



2019年6月中旬

車が通りかかると、車道に迷い出ていたスズメPasser montanus)の幼鳥が慌てて路肩に避難しました。
頬斑が薄くて嘴の端が黄色いのがスズメの幼鳥(巣立ち雛)の特徴です。
飛来した親鳥の後を追いかけるように飛んで道を渡ると、桜並木の下草へ移動しました。

シロツメクサやイネ科植物などが生えている原っぱで親鳥は餌を探し歩いています。
縁石で待っている幼鳥がときどき翼を小刻みに震わせて餌乞いしました。

親鳥が草の根際に何か虫を見つけたようです。
すかさず駆け寄った幼鳥は、親鳥が獲物を何度もつついて殺している間に、その背後で餌乞いしつつ待っています。
ようやく親鳥が振り向くと、幼鳥に口移しで巣外給餌しました。
その後も原っぱで親鳥の後をピョンピョン跳んでつきまとう幼鳥が可愛らしいですね。
ヒトの目には猫の額ほどの狭い草地でも、スズメの背丈よりも高く生い茂っているので、その中を進む幼鳥にとっては大冒険でしょう。
親鳥が1羽の幼鳥にマンツーマンで甲斐甲斐しく巣外給餌していますが、一緒に巣立った他の幼鳥はどうしているのかな?

最後、スズメの親子は私を警戒して飛び去りました。
幼鳥もなんとか自力で飛べるようです。


スズメ(野鳥)幼鳥+親鳥@道端草地+巣外給餌

2019/09/06

早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#10



▼前回の記事
夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)

2019年5月下旬・午前4:45頃(日の出時刻は午前4:20)

柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣を私が撮っている間に、左のポプラ樹間で親鳥がピィー、ピィー♪と甲高い声で鳴き続けています。
早朝の縄張り宣言なのでしょうか?
それに応えて巣内の雛が鳴くこともなく、全く動きがありませんでした。
ノスリ親鳥が鳴くリズムが急に崩れたので、何事かと思ってカメラを左に向けると、河畔林の上空でノスリ親鳥(左翼の風切羽が1枚抜け落ちた個体)とハシボソガラスCorvus corone)の空中戦が繰り広げられていました。
営巣木の周囲で縄張りの偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥がカラスを追い払おうとして返り討ちに遭ったようです。

情けなく悲鳴を上げて♪逃げるノスリをハシボソガラスがガーガー♪鳴きながらしつこく追いかけています。
この河畔林にはカラスの巣も幾つもありますから、ノスリとカラスは縄張り争いの緊張状態が続いているようです。
ノスリと出くわす度にカラスは擬攻撃(モビング)しています。
右に逃げたノスリは旋回して元のポプラ樹冠に戻り、一方カラスは深追いしてきませんでした。
その後もノスリはめげずにポプラ樹上でひたすら鳴き続けています♪(縄張り宣言?)。
しばらくすると再び右に飛び出し、一回りするとすぐに元のポプラ樹冠に引き返しました。
縄張りを誇示しながらの偵察飛行なのでしょうか?

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

つづく→#11:柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)


2019/09/03

夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#9



▼前回の記事
ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)

2019年5月下旬・午前4:08〜4:54(日の出時刻は午前4:20)

夜が明ける前に私がノスリButeo japonicus)の巣を撮っていると、近くで親鳥が鳴き始めました。
ピィーイ、ピィーイ♪と甲高い声でひたすら繰り返しています。
営巣木の柳から左に少し離れたところにポプラ(=セイヨウハコヤナギ)の大木が聳え立っています。
逆光でポプラ枝葉のシルエットしか見えませんが、その樹冠に望遠レンズを向けた途端に、そこから1羽のノスリが鳴きながら飛び出しました。
てっぺんよりも少し下の枝に止まっていたようです。

親鳥は巣内ではなく、近くのポプラ樹上で夜を過ごしたのでしょうか?
こちらに向かって一直線に飛んで来て、鳴きながら私の頭上を通過しました。
辺りを一回りした後でポプラ樹冠にバサバサと止まり直しました。

余談ですが、ポプラの樹間で何か昆虫が群飛していました。
蚊柱よりも大きな虫が飛び回っているのです。
ノスリ親鳥が貯食した獲物の死骸にハエが集ってるのでしょうか?
あるいはノスリ親鳥のねぐらにスズメバチの巣があったら面白いのですが、よく見ると鱗翅目が何頭も羽ばたいているようです。
もしかすると、美麗種として有名なゼフィルスの仲間かもしれません。
シルエットしか見えないのが残念です。
その後、あちこち移動するノスリの観察を続けると、河畔林の別の樹冠でも群飛している昆虫がいました。
この群飛をしっかり撮るには、対岸に渡って順光のアングルで狙う必要がありますね。

閑話休題。
ポプラ大木の天辺で鳴き続けるのは、朝の縄張り宣言(囀りさえずり)♪なのでしょうか?
川べりで暮らす野鳥たちも鳴き始め、素晴らしい朝のコーラスになりました。
私が聞き取れた鳴き声の野鳥を列挙すると、キジ♂、ホオジロ♂、ハシブトガラス、モズ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、スズメなど。

ノスリが止まり木から何度も飛び出して私の頭上を飛び回るのは、不審者に対する威嚇や偵察飛行なのかな?
巣の方を向いて長時間撮り続ける私を警戒しているのかもしれません。
観察歴の浅い私には未だノスリの性別を見分けられません。
もしかするとポプラ樹上で鳴いたり飛び回るのは♂の陽動作戦で、その間に♀がこっそり帰巣したのかもしれません。
気になった私が途中で巣の様子をチェックしても、相変わらず親鳥は不在のようで雛の動きもありませんでした。
ここで営巣する♀♂つがいのうちの1羽は、左翼の風切羽が欠損していることが分かっています。
この特徴は逆光で飛んでいるシルエットだけでも容易に見わけることができて、個体識別に便利です。
私の頭上を飛び越えた際によく見ると、今回も左翼の羽が欠けた個体でした。(@6:12)
(途中で入れ替わっている可能性は?)

やがて止まり木から飛び出したノスリが、鳴きながら羽ばたきと滑翔(グライディング)を交互に繰り返し、水平に飛び回るようになりました。
気温が低い早朝は上昇気流が未だありませんから、大型猛禽類のノスリにとって鳴きながら飛び回るのは結構大変な労力のはずです。
それにも関わらず何度も繰り返すということは、何か目的があるはずです。
早朝に飛び回ってパトロールする範囲が縄張りなのでしょうか?
しかし、ノスリの縄張りがまさかこんなに狭いはずがない気がします。
カラスなどの野鳥が領空侵犯する度に追い払いに行っているのかもしれません。

やがて、画面の左下から太陽が昇り始めました。
すると野鳥のコーラスが終わり、辺りが静かになりました。

後半になると、営巣木(柳)のすぐ隣にひょろっと聳え立つニセアカシア(別名ハリエンジュ)高木の天辺に止まってひたすら鳴き続けていました。
油断なく辺りをキョロキョロ見回しています
最後にニセアカシアの枝から左に飛び立ち、お気に入りのポプラ樹冠に飛び込みました。

この時間帯に観察するのは初めてでしたが、ノスリ親鳥の早朝の行動パターンがだいぶ分かってきました。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています


後々考えると、このとき私はノスリ親鳥を困らせていた(苛立たせていた)のかもしれません。
川を挟んで対岸に三脚を立てて長時間撮影(ブラインド未使用)している私を警戒して、親鳥が朝にやるルーチンが変わってしまった可能性が高いです。
言い訳になりますが、ノスリの鳴き声がバリエーションに乏しくて、素人の私にはその意味が正しく解釈できませんでした。
巣の近くで鳴き続けているのはノスリ♂が毎朝やってる囀りさえずり(縄張り宣言のモーニングコール)なのだろうか?と暢気に考えていたのです。
参考資料を読んで予習したときも、ノスリの営巣習性や鳴き声の意味について詳しい記録を見つけられませんでした。
後日になって別種の猛禽に関する専門書(§)を読み漁っていたら、もしかすると私が我流でやった初期の観察法がノスリの親鳥にストレスを与えていたのかもしれないと気付かされました。
(§ 特に氏原巨雄『オオタカ観察記』と宮崎学『鷲鷹ひとり旅』の2冊が非常に素晴らしく、観察ノウハウのバイブルとして今後の参考になりそうです。)


つづく→#10:早朝に営巣木の上空でノスリ親鳥を追い回すハシボソガラス(野鳥)


ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠
ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠・全景+日の出
ノスリ(野鳥)♪@ニセアカシア樹冠

2019/09/02

巣箱がある送電塔から見張り緊急発進するハシブトガラス親鳥(野鳥)



送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#15



▼前回の記事
巣箱の雛に餌を与え糞を始末するハシブトガラスの親鳥(野鳥)

2019年6月中旬

17日ぶりの定点観察です。
だいぶ間隔が空いてしまったので、ハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の雛が巣立ってしまったのではないかと心配でした。
鉄塔が見える場所に着くとすぐに望遠レンズで見ると、1羽の親鳥が巣箱の右横の鉄骨に止まり、油断なく左右を見張っていました。

もう少し近づいていつもの場所に三脚をセットし、本格的に撮り始めました。
すると鉄骨に止まってカーカー♪鳴いていた親鳥が鳴きながら右へ飛び去りました。
パートナーと協力して領空侵犯への対応を迫られたのかな?(私に対する警戒ではないと思います。)
この後、親鳥♀♂はしばらく巣箱を留守にしたまま戻って来ませんでした。
巣箱内で身動きする雛が見えたので、未だ巣立っていないことが分かり、一安心。

つづく→#16:ハシブトガラス親鳥に餌をもらい巣箱で羽ばたき練習をする雛【10倍速映像】(野鳥)


ハシブトガラス親鳥(野鳥)@巣:送電塔#KN7+見張り

2019/09/01

ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#8



▼前回の記事
ハシボソガラスにモビングされて逃げるノスリの親鳥(野鳥)

2019年5月下旬・午前3:57〜4:49(日の出時刻は午前4:20)

3日後の定点観察。
真っ暗な深夜から出撃して、夜明け前のノスリButeo japonicus)の巣の様子を調べに行きました。
東の空から太陽が登ると逆光のアングルになってしまうのですが、初めは暗くて柳樹上に作られた巣のシルエットが辛うじて見える程度でした。
早朝は無風で周囲の枝葉が全く動かないので、撮影しやすくて助かります。
巣内で動きはありません。

やがて夜明け前の野鳥のコーラスが始まりました。
辺りが白々と明るくなると、ニセアカシアの白い花が巣の周囲で満開に咲いていました。
長撮りした監視映像を5倍速に加工すれば、巣内の動きが検出しやすいかもしれません。(@0:15〜0:26、0:43〜1:53、2:28〜2:34、2:50〜3:00)
しかし早回し映像でも、巣内で雛鳥は全く動きませんでした。
親鳥が抱雛しているかどうかも不明です。
雛は巣内でぐっすり寝ているとか、雛が未だ小さくて巣内で動いてもこのアングルでは見えないだけなら良いのです。

最近カラスにノスリの雛が襲われてしまったのではないかとそれだけが心配です。

巣の近くで親鳥が鳴き始めました♪(@0:27〜)
ピィーイ、ピィーイ♪と甲高い声でひたすら繰り返すだけで単調です。
河畔林のどこで鳴いているのか、初め私には分かりませんでした。
どうやら親鳥はどこか巣の外で夜を過ごしていたようです。
たとえ夜間は巣内に親鳥が不在だとしても、朝一番に帰巣して雛の様子をチェックするだろうと私は予想していました。
(送電塔に営巣したハシボソガラスがそうでした。)

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。




つづく→#9:夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)



↑【おまけの動画】
同じ素材を早回しにせずに、そのままお届けします。(ブログ限定で公開)


ノスリ(野鳥)巣@夜明け前:柳樹上
ノスリ(野鳥)巣@夜明け後:柳樹上

2019/08/31

サクランボの熟果を食害するスズメ(野鳥)



2019年6月中旬

道端に植栽されたサクランボの木で赤く熟した果実が実っています。
この木にはなぜか鳥害対策のネットを被せられていないので野鳥の食べ放題になっていました。
スズメPasser montanus)の群れが居座って、熟果を啄んでいます。

路上から撮っている私を警戒して、スズメの群れは枝葉の陰に隠れるように採食しています。
ようやく表の枝に出てきてサクランボの熟した果肉を嘴でつついた個体は頬の黒斑が薄く、嘴の根元が黄色っぽいので幼鳥でした。
やはり私を警戒しているようで、すぐに飛び去ってしまい残念。

次に撮れた個体は頬の黒斑が濃い成鳥でした。
赤いサクランボに少し興味を示したものの、枝先に移動して頻りに鳴いています♪
スズメの頭部の羽毛が逆立つのはどんな意味があるのでしょう?

スズメの他にはムクドリも群れで来ていたのですが、私を警戒して常に枝葉の茂みに隠れていたので、サクランボの食害シーンを撮れませんでした。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

スズメがサクランボの実を食べるシーンをなかなか撮れなかったということは、サクランボの木の枝葉に付いた虫を主に捕食しているのではないか?と思われる方もいるかもしれません。
確かにそれもあると思うのですが、熟したサクランボの果肉がスズメは大好きだということが分かる決定的な映像も続けて撮れました。

つづく→路上に落ちたサクランボの果肉をついばむスズメ(野鳥)

スズメ(野鳥)@サクランボ樹上+熟果

サクランボ熟果@樹上
サクランボ熟果@樹上
サクランボ熟果@樹上・全景

ちなみに、周囲のサクランボ農家では、果樹園全体を鳥害対策のネット(防鳥網)で厳重に覆っていました。

サクランボ果樹園:ハウス栽培(鳥害対策ネット)・全景

サクランボ果樹園:ハウス栽培(鳥害対策ネット)・全景
サクランボ果樹園:ハウス栽培(鳥害対策ネット)

サクランボ果樹園:ハウス栽培(鳥害対策ネット)


電波塔のてっぺんで夕方に鳴く♪チゴハヤブサ?(野鳥)



2019年6月中旬・午後18:33(日の入り時刻は19:02)

夕方の帰り道で、遠くからキィキィキィ♪という聞き覚えのある甲高い鳴き声がかすかに聞こえました。
引き返して鳴き声の方へ向かうと、郊外にそびえ立つ携帯電話(ソフトバンク社)の電波塔の天辺に1羽の猛禽類が止まって鳴いていました。
夕焼け空を背景に浮かび上がる電波塔と猛禽類のシルエットが綺麗でした。
これはチゴハヤブサFalco subbuteo)ですかね?
(チョウゲンボウの可能性もありそうです。)

欲を出した私がもう少し近づいて撮ろうとしたら、警戒したチゴハヤブサ?は飛んで逃げてしまいました。
残念!
営巣地を突き止めたくて探し歩いているのですが、行動圏について情報が増えたと前向きに考えることにします。
現場は郊外の住宅地の端で、隣には田園地帯が広がっています。

それ以来、この電波塔の近くを通りかかる度にチェックするようにしているのですけど、猛禽類が止まっている姿はその後見れていません。


※ 今回は音声に関して少しトリッキーな編集しています。
まずは鳴き声だけでも録音しておこうと、止まり木をキョロキョロと探しながら録画しました。
ようやくチゴハヤブサ?を見つけて動画に撮ったときには、私が立っている道端の横が側溝でした。
用水路を流れる水の音で肝心の鳴き声がかき消されてしまいました。
私が更に近づいたら逃げられました。
という訳で、2番目の映像に1番目の音声を被せました。
動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
それでも通行人の話し声の方が大きくて、かなり集中して耳を澄まさないとキィキィキィ♪という甲高い鳴き声が聞き取れません。


チゴハヤブサ?(野鳥)@電波塔天辺♪

2019/08/28

ハシボソガラスにモビングされて逃げるノスリの親鳥(野鳥)




ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#7



▼前回の記事
ノスリの雛が孵化した!(野鳥)

2019年5月下旬

6日ぶりの定点観察。
ノスリButeo japonicus)の営巣地の上空で必死に羽ばたいて逃げる猛禽類をハシボソガラスCorvus corone)が嗄れ声で鳴きながら追いかけていました。
1対1のモビング(擬攻撃)です。

1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、情けなく逃げる猛禽類はノスリでした。
左の翼の風切羽が1枚欠損しています。
いつから抜け落ちているのか分かりませんが、カラスと喧嘩中に羽を引き抜かれたのでしょうか?
この分かりやすい特徴は、今後の個体識別で役立ちます。
私には性別が見分けられないのが残念です。
それから、欠けている羽は正確には初列風切なのか次列風切なのか、どなたか教えてもらえると助かります。

ハシボソガラスの方がノスリより速く飛んで猛追しています。
背後からカラスに追いつかれそうになると、ノスリは襲われる寸前に急上昇してカラスの攻撃をかわしました。
自分の巣がある縄張り空域のはずなのに、ノスリ親鳥は川の下流の方へ追い払われてしまいました。
その間、逃げるノスリの鳴き声は聞き取れませんでした。(鳴いていないと思う)
カラスもあまりしつこく追撃せずに、あっさり自分の縄張りに引き返しました。
この川の流域ではハシボソガラスやハシブトガラスの♀♂ペアが何組もニセアカシアやオニグルミの樹上に営巣しています。
この連載記事の#1でもノスリの親鳥(おそらく♂)がハシボソガラスにモビングされていました。



ノスリ親鳥:左翼風切羽欠損(野鳥)vsハシボソガラス@モビング飛翔
ノスリ親鳥:左翼風切羽欠損(野鳥)@飛翔  (逆光のため自動色調補正して翼の下面を見やすく加工)



ちなみに、この日はノスリの巣の様子を撮っても親鳥は不在のようで、雛の姿も見えませんでした。
「巣内に動きが見られなかった」という映像記録を見せられても視聴者にはつまらないでしょうから、ブログ限定で公開します。
巣の周りの木々の葉がどんどん茂り、ノスリの巣がますます隠されていきます。

巣を隠しつつある丸い木の葉の樹種は何ですかね?(蔓植物?)

カラスに連日執拗にモビングされたら、ノスリの親鳥は育雛を放棄してしまうのでしょうか?

カラスがノスリの巣を襲って幼い雛を殺したり捕食したりすることも、あり得ないことではありません。

つづく→#8:ノスリの巣:夜明け前後の様子(野鳥)


ノスリ(野鳥)巣@柳樹上
ノスリ(野鳥)巣@柳樹上

公園の街路樹に騒々しく♪塒入りしたムクドリの大群(野鳥)



2019年6月上旬・午後19:14〜19:47(日の入り時刻は午後19:00)

日没後、街なかの某交差点に通りかかると、公園の上空をムクドリSturnus cineraceus)の大群が飛び回っていました。
あまり大きくない公園の外周に植栽された複数の街路樹(常緑針葉樹および落葉広葉樹)にムクドリの集団塒があるようで、騒々しく鳴きながら分散して樹冠へ飛び込んでいました。
どうやらクライマックスの集団就塒(塒入り)が終わった直後らしく、ムクドリの群れは未だ落ち着き無く枝から枝へ飛び回っている状態です。
現場は交通量の多い交差点の近くなのですが、ムクドリ大群の発する凄まじい鳴き声が大音量で辺りに響き渡っていました。

こんな早い時期(6月上旬)にムクドリの集団就塒を見るのは初めてです。
もう繁殖期(育雛)が終わったのでしょうか?
それとも繁殖に参加しなかった若鳥の群れなのかな?


▼関連記事(まとめ)
ムクドリ(野鳥)の集団就塒:2016年
ムクドリ(野鳥)の集団ねぐら(塒):2017年

実はこの公園のケヤキ樹上に毎年ハシボソガラスが営巣しているのですが、暗くて確認できませんでした。

▼関連記事
ケヤキ樹上の巣で雛に給餌するハシボソガラス(野鳥)


公園にアナログ時計が設置されていたので、記録のため映像に写し込んだのですが、正しい時刻より10分も進んでいました。

25分後に現場を再訪すると、公園の周囲は真っ暗になっていました。
樹上のムクドリはだいぶ寝静まっていました。
少数のムクドリが単発的に鳴いているのは寝言かな?
撮影を打ち切ってしばらくすると、小雨が降り出しました。



※ 日没後の薄暗い映像に対して動画編集時に彩度を上げています。
真っ暗なラストシーンのみ音声を正規化して音量を強制的に上げています。

ムクドリが塒入りした樹種については、日を改めて明るい昼間に調査しました。


つづく→ムクドリの塒に猛禽類(ノスリ)の登場!


ムクドリ(野鳥)大群@集団就塒:公園街路樹

2019/08/25

救急車のサイレンに対する育雛中のハシブトガラス親鳥♀♂の反応(野鳥)




送電塔#KN7に営巣したハシブトガラスの観察記録#13



▼前回の記事
送電塔の巣箱で育雛する共働きのハシブトガラス親鳥♀♂【10倍速映像】(野鳥)

2019年6月上旬

ピーポーピーポー♪という救急車のサイレンを聞くと、多くの飼い犬は呼応するようにワォーン♪と遠吠えを始めます。
カラスはどう反応するのでしょう?

採餌後に帰巣したハシブトガラスCorvus macrorhynchos)親鳥が雛に給餌する前に、送電塔の下の大通りを救急車がサイレン♪を鳴らしながら何台も通過しました。
もう1羽の親鳥も続けて帰巣しました。
♀♂つがいが鉄骨に並んで、大通りを不安げに見下ろしています。
何か不穏な緊急事態が起きたことがカラスにも理解できるのでしょうか?
それでも雛に口移しで給餌したようです。
親鳥が2羽同時に巣に入って雛鳥に長いこと付き添っているということは、やはり救急車のサイレンを警戒しているのかもしれません。
サイレンの騒音に堪りかねたように1羽の親鳥が巣箱から横の鉄骨に跳び移り、大通りを見下ろしながらカーカー♪鳴き始めました。(@1:47)
そのまま鳴きながら右へ飛び去りました。
続けてもう1羽の親鳥は左へ出巣し、雛鳥だけで留守番することになりました。(@2:05)

18分後。
左から鉄塔に飛来した親鳥が巣箱に入らず、鉄骨から下の大通りを見下ろしています。
遠くから再び走って来る救急車のサイレンが次第に大きく聞こえるようになりました。
やはりこのサイレンの音を聞くと親鳥は不安(心配)になって、雛を守るために帰巣したのでしょう。
交差点に近づいた救急車が他の車輌に注意を促すために「救急車が通ります。ご注意下さい」というアナウンスも流し始めました。
あまりの騒音に堪りかねたように、鉄骨から見ているハシブトガラスもカーカー♪鳴き始めました。

「サイレンがうるさいぞ!」と抗議しているのかもしれません。
鳴き声を発する度に尾羽根が上下にピコピコ動きます。
巣箱の中の雛も身動きしているのが見えました。
ハシブトガラスの親子ともにストレスを感じていることは間違いないでしょう。
救急車が通り過ぎると、ドップラー効果でサイレンの音程が下がるので分かります。
サイレンが小さくなった後も再び親鳥が鉄骨から断続的にカーカー♪鳴きました。
ヒヨドリの群れもどこか近くで鳴き騒いでいるようです。

一難去ってまた一難。
しばらくすると、なんと更にもう一台の救急車がサイレンを大音量で鳴らしながらやって来ました。
今度はピーポーピーポー♪という救急車のサイレンだけでなく、ウーーーーー♪と鳴らすパトカーのサイレンも聞こえます。
全ての緊急車両が鉄塔の横を通り過ぎる前に、親鳥は鳴きながら右へ飛び去ってしまいました。

それにしても、こんな平和なド田舎で救急車が何台も続けて走るのは珍しいことです。
一体何事でしょう?
実は私が撮影地点に向かっている途中で、猛スピードで橋を渡る逃走車と追跡するパトカーを目撃しました。
しばらくすると救急車がサイレンを鳴らしながら続々と通るようになったので、無理なカーチェイスで多重衝突の交通事故でも起きたのかと想像しました。(無関係かもしれず、真相は藪の中。)


つづく→#14:巣箱の雛に餌を与え糞を始末するハシブトガラスの親鳥(野鳥)




キンキン声で鳴くホオジロ♂の地鳴き♪を声紋解析してみる(野鳥)



2019年6月上旬・午後17:30

私が川沿いの草むらにブラインドを張って潜んでいたら、夕方にホオジロ♂(Emberiza cioide)が柳の灌木の細い横枝に止まり、奇妙な声で鳴き始めました。
キン、キン♪と2声ずつに区切り(たまに3声)、非常に高音で鳴き続けています。
ホオジロのこんな鳴き方は初めて聴いたので、新鮮な驚きがありました。
鉄琴を叩く音を連想しました。
嘴の動きと鳴き声が一致するので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
囀りさえずりではなく地鳴きだと思いますが、私に対する警戒声なのでしょうか?
風で揺れる柳の枝でこちらを向いて止まり、鳴き続けています。

周囲でヒヨドリが鳴いても、ホオジロ♂は構わずにマイペースで鳴き続けています。
後半にカッコウの鳴き声が聞こえた途端に、心なしかホオジロ♂が神経質になり警戒する素振りを見せました。
ホオジロにとってカッコウは巣に托卵してくる憎き天敵だからですかね?

最後は柳の幼木から飛び去りました。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
画面の右奥を流れる川の水音などノイズも大きくなってしまうのは仕方がありません。




ホオジロ♂の地鳴きを声紋解析してみる

オリジナルの動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出してから、ホオジロ♂だけが鳴いている部分を切り出し、スペクトログラムを描いてみました。
9kHz付近に強い声紋が得られました。



ちなみに8分後には同一個体と思われるホオジロ♂が近くの立ち枯れしたニセアカシアの木に止まり、「一筆啓上仕候♪」と聞き馴染みのある鳴き方でさえずっていました。(映像なし)



2019/08/24

天高くさえずるヒバリ♂が河川敷に離着陸(野鳥)



2019年6月上旬

河原の上空を飛びながらヒバリ♂(雲雀;Alauda arvensis japonica)が朗らかに歌い上げています。
青い空、白い雲を背景に、美声で囀りさえずりながら天高く飛ぶ姿はまさに「美空ひばり」。

鳴いて縄張り宣言しながら青空を旋回していたヒバリ♂が急に羽ばたきを止めて滑翔開始。(@1:40)
急降下して河川敷の芝生に着陸しました。

草地で入巣するかと思いきや、私を警戒しているのでしょうか?
巣の位置は突き止められませんでした。
河川敷が小奇麗に短く草刈り(芝刈り)されているのは、ヒバリの営巣にとって悪影響じゃないかと思うのですけど…。(§追記参照)
(この点は未だ私の勉強不足で、はっきりしたことが言えません。ヒバリは意外と気にしない?)
だとすれば、営巣期の間だけでも草刈りを控えてもらいたいものです。
ヒバリ♂はまたすぐに飛び立つと(@2:46)、上昇しながら上流方向へ飛び去りました。

※ 肝心のヒバリの鳴き声が聞き取りにくかったので、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
風切り音などのノイズもうるさくなるのは仕方がありません。
周囲ではオオヨシキリやカラスも鳴いています♪


§【追記】
大田眞也『田んぼは野鳥の楽園だ』という本によると、

草丈が低い草地ではヒバリが、草丈が高いススキの原ではセッカや籠脱けしたベニスズメなども営巣している(p237より引用)
これが本当なら、ヒバリはむしろ草丈が低い方が好みのようです。
それでも、短く刈り込みすぎた草地ではヒバリは営巣できない気がします。




ヒバリ♂(野鳥)@河川敷

2019/08/21

送電塔の巣箱での営巣に失敗したハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)



2019年5月下旬・午前5:35

発電した電気を高圧線(送電線)で遠方まで届けるために送電塔が郊外に点々と建てられています。
一部の鉄塔の中段にカラス用の巣箱が設置されていることに気づきました。
ハシブトガラスが営巣した巣箱を今季は定点観察しているのですが、その近所の鉄塔も次々に見て回りました。
すると、ハシボソガラスCorvus corone)の♀♂つがいが出入りしている巣箱を見つけました。

早朝から巣箱に入った2羽のハシボソガラスが、お辞儀をしながら嗄れ声でガーガー♪と頻りに鳴き騒いでいます。
巣箱の中はなぜか巣材が少なくスカスカです。
果たして完成した巣なのか疑問です。
中に卵や雛が居るとは思えません。
巣箱内でカラスが巣材の小枝を置き直しているということは、今頃になって造巣を始めたのでしょうか?

やがて2羽のカラスは相次いで巣箱を離れました。(映像はここまで)
新たに巣材を運び込んで来るのかと思いきや、4時間後に私が再訪すると、ハシボソガラスの♀♂親鳥は不在でした。
ぐるっと回り込んで送電塔#KbT7にぐっと近づいて巣箱を調べてみると、やはり中には巣材の枯枝が少なく、明らかに手抜き状態です。
雛が居る気配もありません。

ちょうど1か月前に近くの河畔林で巣材としてツルウメモドキの蔓をせっせと集めていたハシボソガラスはこのつがいではないか?と考えました。
あの日に巣材を持って飛び去った方角と送電塔#Kb7の位置が合致するのです。

▼関連記事
ツルウメモドキの蔓を折って巣材を集めるハシボソガラス♀♂(野鳥)
しかし、巣箱に残されている巣材をよく見てもツルウメモドキの蔓らしくありません。(素人目には違う気がする…)

ハシボソガラスはハシブトガラスよりも営巣開始が早く、雛も早く巣立ちます。
実際にこの日も近くの河畔林で巣立ったばかりのハシボソガラス幼鳥を観察しています。

▼関連記事
ニセアカシアの枝に並んで親鳥を待つ2羽のハシボソガラス巣立ち雛(野鳥)
川沿いの林床で鳴く♪ハシボソガラスの巣立ち雛(野鳥)
したがって、この巣箱がハシボソガラスの巣だとすると、繁殖活動が著しく遅れているつがいになります。
別の場所に作った巣をヒトに撤去されたなど、何らかの理由で新たに巣を作り直しているのでしょうか?

作りかけで放棄された偽巣なのかな?
この送電塔は某公共施設の敷地の隅に立っているので、カラスは巣を作りかけたものの、人通りの多さが気に入らなかったのかもしれません。
逆に雛が巣立った後の空巣だとすると、もう巣箱に用が無いはずの親鳥が♀♂揃って早朝から巣箱に来ていた意味が分かりません。
今季は繁殖に参加できなかった若鳥が巣作りの真似事をしていたのかもしれませんが、私の想像に過ぎません。

さらに数日後に私がしつこく調べに来たときも、この巣箱は作りかけの巣材が少量残されたままで進展がありませんでした。
という訳で、送電塔の巣箱でハシボソガラスが繁殖に成功したことを私は確認できていません。
来季の宿題です。

(巣箱が設置されていない送電塔で営巣するハシボソガラスは毎年のように見ています。)

ハシボソガラス親鳥♀♂(野鳥)@巣:送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7
高圧線を通す上段の鉄骨にはカラスが営巣しないように様々な障害物が設置されている。
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7・全景
ハシボソガラス(野鳥)巣箱@送電塔#KbT7・全景

ちなみに、ハシブトガラスが営巣している巣箱がある送電塔#KN7の1つ隣り#KN8にもカラス用の巣箱が同様に設置されていました。

そちらはカラスに利用されておらず完全に空っぽでした。

親鳥はどういう基準で利用する巣箱を選ぶのでしょう?

カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8・全景
カラスspp(野鳥)巣箱:空巣@送電塔#KN8・全景

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