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2016/12/06

トビ?(野鳥)3羽の空中戦



2016年8月下旬・午前11:44

低い山地の上空を3羽の猛禽類が帆翔しています。
遠いのにこのときは望遠レンズを使えず、姿形で鳥を見分けるのは無理そうです。
しかしピーヒョロロ♪という鳴き声が聞こえるので、トビMilvus migrans)ですかね?
直前に一羽の猛禽類が道端の法面の灌木から飛び立ったのが気になります。(撮り損ね)
一月前にサシバを目撃した地点に近いので、この空域はサシバの縄張りだったりして?

カラスにモビングされてるのかと一瞬思ったのですが、そうではありません。
猛禽類同士で空中戦を繰り広げている光景は初めて見ました。
巣立ったばかりの幼鳥同士で遊んだり空中戦の練習したりしているのか、それとも縄張り争いや子別れなのかな?
サシバの縄張りに侵入したトビをつがいが協力して追い払っているところ?



2016/12/04

池で喧嘩するアオサギ(野鳥)



2016年8月中旬・午前4:44〜5:00(日の出時刻は午前4:57)

早朝の溜池に集結している水鳥の中でアオサギArdea cinerea jouyi)に注目しました。
動きのある部分を編集でまとめましたが、実際はじっと佇んでいる時間が長かったです。

浅い池の中で生じる小競り合いはゴイサギ幼鳥同士だけではなく、アオサギもときどき周囲の鳥(ゴイサギおよびアオサギ)に喧嘩を売って追い払っています。

▼関連記事
ゴイサギ幼鳥同士の喧嘩と威嚇誇示
互いに適度なパーソナルスペースを確保するための争いなのでしょう。
小競り合いの際は低く下げた頭部の羽根が逆立っています。(威嚇誇示の姿勢?)
羽ばたきながら突進すると、どちらかがすぐ逃げ出して決着がつきます。
一羽のダイサギが池に飛来したときは、近くのゴイサギ幼鳥が慌てて飛び退きました。
連鎖反応で次々と喧嘩になり近くのアオサギが怒ってダイサギに向かって行くと、対決を避けるようにダイサギは慌てて空いてる場所に歩き去りました。
ブラインドの陰から見える範囲で数えると、池には最大で計8羽のアオサギが居ました。
ゴイサギ幼鳥が自分より大きなアオサギに喧嘩を売ることは一度もありませんでした。
カルガモが喧嘩に巻き込まれるシーンも見られませんでした。

たまにアオサギは嘴を水に突き刺していますが、獲物は捕食できていないようです。
この池は水深も浅くてドブ臭い状態です。
水鳥の数が多過ぎて、小魚や水生昆虫などの獲物はほとんど獲り尽くされて残っていない気がします。
(餌場としてこれだけ多数の水鳥を養えるのか疑問です。)
朝の水浴びをしに来た訳でもないですし、池に集まる理由が掴めていません。
コロニー(鷺山)が近くにあるので、この池は顔見知りに朝の挨拶をする社交場なのですかね?






2016/12/03

ゴイサギ幼鳥同士の喧嘩と威嚇誇示



2016年8月中旬・午前4:55〜5:03(日の出時刻は4:57)
▼前回の記事
朝、池の水を飲むゴイサギの幼鳥(野鳥)

浅い溜池に散開してのんびり採食中のゴイサギNycticorax nycticorax)幼鳥群で、早朝からときどき小競り合いが勃発します。

背中の羽毛を逆立てて体を大きく見せながら頭を低く下げ相手と対峙するのが威嚇の誇示行動なのでしょう。
その姿勢で近くの個体へ急に歩み寄って跳びかかり、追い払います。
このときグワッ♪という鳴き声が響きましたが、喧嘩中の個体の鳴き声かどうか不明です。(カルガモかも?)
決して嘴による突付き合いとか本格的な激しい喧嘩には発展せずに離れて終わります。

縄張り争いというほどではありませんが、池の中で互いに適度なパーソナルスペースを確保するための争いではないかと思います。
個体間距離が近過ぎると緊張が高まるのでしょう。
池全体を上から見下ろすアングルで微速度撮影してみたら、ゴイサギ幼鳥群の分布の時間的変化を可視化できそうです。




先日、同じ池でちらっと見かけた小競り合いと同じ行動が繰り返されたので、様式化された誇示行動なのでしょう。

▼関連記事
ゴイサギ幼鳥間の小競り合い

つづく→枯れたハンノキを登り実を甘噛みするゴイサギ幼鳥(野鳥)



【追記】
日高敏隆『群となわばりの経済学』p39によると、
餌をとるときになると、群は散開体勢をとってひろがる。争いの発生を避け、しかも獲物を脅かさずに近づける。群をつくる個体間の距離は、そのときどきでの彼らの収支のバランスを示しているのである。
この記述は「餌をとるフラミンゴの群」と題した見開き写真に付いた解説文なのですが、フラミンゴは塩湖の藻を食べる草食性なので、下線部については少しズレていますね。
むしろゴイサギのような肉食性の鳥に当てはまることだと思います。






2016/11/29

ゴイサギ幼鳥が群れる池の夜明け

2016年8月中旬

ゴイサギNycticorax nycticorax)は本当に夜行性なのかこの目で確かめようと、定点観察している溜池で深夜から朝まで徹夜の観察をしてみました。
ちなみに、この日は月齢16.3の満月が夜通し照らしていて、月の入り時刻は午前5:31。
日の出時刻は午前4:57。

我々ヒトの肉眼はなかなか暗視性能に優れていて、深夜の月明かりだけでも水鳥のシルエットは充分に見えます。
しかし、普通のカメラでは暗過ぎて闇しか写りません。
ストロボを焚いて写真に撮っても光が届かなそうですし、鳥がたちまち驚いて逃げてしまいそうな気がしたので、使いたくありません。
暗視カメラの赤外線投光機も非力で広い池では届かず、使い物になりません。
仕方がないので夜が明けるまでは池の畔にじっと座り込み、とにかく観察に専念しました。
蒸し暑い夜で、藪蚊の襲来に悩まされました。

溜池の北西より忍び寄ってみて分かったのは、夜でも水鳥の群れに近づくのは至難の業でした。
同じ池を集団塒としているカルガモAnas zonorhyncha)の警戒心がとにかく強く、すぐに私に気づくと大騒ぎして次々に飛び去ってしまいました。
新月の晩に忍者のような黒い服を着て行くべきかもしれません。
あるいは日中からブラインドを張って隠れ、夜の水鳥を待ち構えるしかなさそうです。




そのまま私がひたすらじっとしていると、逃げたゴイサギがときどき戻って来て、溜池の上空を偵察飛行しました。
池の畔に座っている私の姿を認めると、旋回してまた飛び去ってしまいます。
わざわざ私の様子を見に来て、その正体や危険性を確かめようとしているようです。
満月を背景にに飛ぶゴイサギのシルエットはとてもフォトジェニックでした。
これだけでも動画に撮りたかったです。

夜間、飛翔中に「クワッ」とカラスのような大きな声で鳴くことから「ヨガラス(夜烏)」と呼ぶ地方がある。昼も夜も周回飛翔をして、水辺の茂みに潜む。(wikipediaより)

夜も自由自在に飛べるゴイサギは、いわゆる鳥目(夜盲症)ではないことは明らかです。
ゴイサギの目に夜行性を実現するための解剖学的な秘密が隠されているのでしょうか?
ネット検索すると、やはりゴイサギはタペータム(輝板)を持っているようです。(参考ブログ:Backyard Biology)

徐々に水鳥が池に戻って来て、私から離れた池の中央または対岸近くに集まり始めました。
長時間粘って池を見張ってみたところ、本で読んだようなゴイサギの漁り火漁はここでは行われていませんでした。
この池には、水面を照らし魚が集まるような強い照明が無いのです。
そもそも池の状態に問題がありそうです。
雨が少ないせいか溜池の水位がかなり下がり、ほとんど泥沼の状態でした。
かなりドブ臭く、お世辞にも水質が良いとは言えません。
ここに集結する多数の水鳥(カルガモ、ゴイサギ、アオサギ、チュウサギなど)を養えるほど多数の餌や獲物(魚など)がこの池に生息するとはとても思えません。
水鳥がこの池に集まる理由が不思議でなりませんが、餌場というよりも比較的安全な集団塒として利用しているだけかもしれません。

午前2:40、明け方の撮影に備えて私は池の畔を東岸に移動しました。
すると池の水鳥は警戒して一羽残らず飛び去ってしまいました。
その間に柳の大木の下にブラインドを張って隠れました。(詳細は記事を改めて書きます。)
しばらくすると、逃げた水鳥が日の出前に続々と池に戻って来てくれました。
勇敢な初めの一羽が着水すると、それを見た後続の水鳥が安心して次々に飛来します。




動画の撮影時刻は午前4:34〜5:40。
ちなみに、この日の公式な日の出時刻は午前4:57、月の入り時刻は午前5:31。

ようやく夜が明けてきて水鳥が見分けられるほど明るくなると、未だかつて無いくらい多数のゴイサギ幼鳥を一度に観察することが出来ました。
初めて使ってみたブラインドの効果は抜群です。
昼間の定点観察で見ていたゴイサギの群れは氷山の一角でした。
優占種はゴイサギで、他にはアオサギ、チュウサギ、カルガモが居ました。
以前この池で営巣していたヨシゴイの姿は見当たりません。
ゴイサギの群れは幼鳥ばかりで、成鳥は一羽も居ないことが判明しました。
繁殖期を終えたゴイサギ成鳥は幼鳥を残して一足早く暖かい地域に渡りをするのですかね?
ゴイサギは留鳥とされていますが、寒い地域では冬に暖かい地域へ移動するらしい。

池の中を少し歩き回るゴイサギ幼鳥もいるものの、ほとんどの個体が呆然と佇んでいるだけです。
ゴイサギ幼鳥同士の小競り合いがときどき勃発します。
これだけ数が多いと、どの個体を撮るべきか目移りしてしまいます。
ゲッゲッ、ガッガッガッなどの鳴き声が聞こえますけど、どの鳥が鳴いているかよく分かりません。

後半になると水鳥の数がどんどん減っていくのは、池からどんどん飛び立って行くからです。
朝になって集団塒からの自然な離塒なのか、それとも私の存在に気づいて逃げて行ったのか、不明です。
苦しい体勢での長時間撮影に堪りかねて私がブラインドの陰で立ち上がったりしたからです。

つづく→池に飛来し、飛び去るゴイサギ幼鳥








2016/11/22

ゴイサギ幼鳥間の小競り合い



2016年8月中旬・午後17:23


▼前回の記事
池の岸辺で羽繕いや採食するゴイサギの幼鳥群

溜池の岸辺付近で採食していたゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥2羽が突然なぜか小競り合いを始めました。
翼を広げて威嚇誇示すると、対峙して睨み合います。
頭を下げ、羽根を逆立てて自らの体を大きく見せています。
このとき鳴き声を発しているかどうか興味があるのですけど、遠い上に風切り音が耳障りで聞き取れませんでした。
本格的な喧嘩にはならず、目を逸らした右の個体がその場を離れました。
兄弟喧嘩の原因は不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。







2016/11/16

オオヨシキリ(野鳥)の喧嘩と溜池で獲物の捕食



2016年8月上旬・午前7:44

朝、溜池の岸辺に広がるヨシ原で2羽のオオヨシキリAcrocephalus arundinaceus)が喧嘩していました。
縄張り争いなのかな?
あわや接近戦というときにジュジュッ♪と鳴きました。

喧嘩に負けた方が飛び去り、勝者が居残って獲物の探索を始めました。
やがて水面の獲物(水生昆虫?)を素早く捕食しました!(@0:59)
巣で待つ雛鳥に給餌するのではなく、すぐその場で自分で食べました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。





2016/11/06

ハシボソガラス(野鳥)高圧線鉄塔での決闘



2016年7月下旬・午後18:26

街中に聳え立つ高圧線鉄塔A#30のてっぺんから2羽のハシボソガラスCorvus corone)がもつれあうように落ちてきました。
喧嘩の原因は不明です。
シリアスな喧嘩とは限らず、遊びでふざけているのですかね?
鉄塔に残ったもう一羽が鳴いています。
しばらくすると喧嘩に勝った(?)個体が鉄塔に戻りました。

映像の後半は、激しい喧嘩シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
この鉄塔は、定点観察していたカラスの営巣地ではありません。



2016/10/08

タヌキの溜め糞で喧嘩するカメムシ



2016年7月上旬・午後18:49

堤防の階段にいつも残されているホンドタヌキの溜め糞でカメムシが二匹、激しく争っていました。
成虫なら♀を待つ間に♂同士が縄張り争いをしていると予想されます。
しかし幼虫なら、餌場を巡る喧嘩になります。
糞そのものを吸汁しに来たのか、それとも溜め糞に含まれる植物の種子から吸汁するのか、興味があるのですけどしっかり観察できませんでした。

映像を見直すと、昔観察した喧嘩カメムシと似ている気がしました。

▼関連記事
ヘビイチゴの果実で争うナガカメムシ科幼虫の群れ
今回もアムールシロヘリナガカメムシの幼虫ですかね?(当てずっぽうです)

動画の画質が粗いのは、夕方でかなり薄暗いためです。
あいにく赤外線の暗視カメラを持参していませんでした。
未採集、未採寸。
カメムシを同定するために採集すればよかったですね。
ビニール袋や手袋が無かったので、汚物に触れるのを躊躇してしまいました。(まだまだ修行が足りません。)
動画の次にストロボ写真を撮ろうとしたときには溜め糞に潜り込んで見失ってしまいました。

ちなみに、鳥獣の糞に集まり吸汁するカメムシを観察したのはこれが四度目です。
初回は意外で衝撃を受けましたけど、フィールドで注意しながら見て歩けば、実はそれほど珍しくないのかも?と思うようになりました。


▼関連記事




2016/10/04

威嚇姿勢で鳴く♪ハシボソガラス(野鳥)



2016年7月上旬

町外れでハシボソガラスCorvus corone)同士が小競り合いになり、喧しく鳴き交わしていました。
電線に止まった一羽に注目して撮影すると、口の中が黒いので成鳥でした。
鳴きながら車道の反対側の電柱のてっぺんのワイヤーに止まり直しました。
左右の翼を同時に持ち上げ、肩をすくめるような姿勢で鳴き騒いでいます。
この行動はおそらく威嚇誇示なのでしょう。
足元の電線に嘴を擦り付けて、攻撃性の捌け口としています。
どうやら近くに居る別個体と口論になっているようです。
2羽を同時にカメラの画角に収めることは無理でした。

私が通りかかる前から騒いでいたので、私に対する威嚇や攻撃性ではありません。



2016/10/02

クリの花で食餌するマメコガネ同士が威嚇牽制



2016年7月上旬

峠道の横に生えたクリの灌木で2匹のマメコガネPopillia japonica)が訪花していました。
なぜか枯れかけ(終わりかけ)の花に集まって、花蜜や花粉を食べているようです。
互いに近接しているので、初めは交尾中なのかと思いました。
(直前までマウントしていたのかも?)
互いに牽制するために後脚を大きく広げました。
片足ずつゆっくり伸ばすことが多いようです。
餌場での個体間距離を調節しているのでしょう。
直接的に相手を強く蹴る攻撃は見られませんでした。(おそらく、やらないのでは?)
私がカメラを近づけた時も同じポーズで威嚇しました。

これはマメコガネではよく知られた行動です。

人が近づいたり植物が揺れたりすると後脚を斜めに挙げる動作をとる。(wikipediaより)


2016/09/17

キササゲの花を食すイブキヒメギス♀と追い払うクロオオアリ♀



2016年7月上旬

峠の道端に見慣れない幼木の群落が自生していました。
黄色の花が咲いています。
帰ってから調べてみると、アブラギリと迷ったのですが帰化植物のキササゲのようです。
(秋になって細長い実がついたことからキササゲで確定しました。)※追記参照

イブキヒメギス♀(Eobiana japonica)がキササゲの花弁(花びら)をむしゃむしゃ食べていました。
ところが同じ花にクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀がやって来て、イブキヒメギス♀の足の先にあちこち噛み付き始めました。
アリの攻撃に堪らず花から退散しました。
横を向いた瞬間に腹端の産卵管と丸い翅先が見えたことから、イブキヒメギス♀と判明。
アリはキササゲの花でパトロールを続けます。
しばらく待ってもイブキヒメギス♀は花に戻って来ませんでした。

このアリの行動はとても興味深く思いました。
獲物になるかどうか、試しに攻撃してみたのですかね?
もしかすると、アリと共生関係にあるアブラムシのコロニーがあり、この花を食害する草食性昆虫から防衛したのでしょうか?
それとも、キササゲの葉の根元付近には花外蜜腺があるそうなので(参考サイト:松江の花図鑑)、だからアリはキササゲのボディーガードを務めたのかな?
いずれの可能性も後で思いついたことで、現場では確かめていません。

その代わりせっかくなのでキササゲの送粉者を突き止めようと、傍らでしばらく粘って待機したのですけど、訪花するハナバチ類は現れませんでした。




【追記】
9月上旬に同じ場所で撮影した実の写真。


更に2ヶ月後(11月中旬)、葉が枯れた後の実の写真。




2016/09/01

胡桃を取り合って遊び、猫をからかうハシボソガラスの家族群(野鳥)



2016年6月中旬・午前4:12〜4:18

早朝に郊外のだだっ広い駐車場で、ハシボソガラスCorvus corone)の群れが遊んでいました。
割れたクルミの殻の欠片を幼鳥同士で奪い合っています。
食べられる中身(実)は入っていないため、食料の真剣な争奪戦というよりも遊びなのでしょう。
クルミを奪われそうになると相手をヒョイと飛び越え、かわしました。
近くの電線に止まって居たもう一羽が途中から舞い降りて参戦。
クルミの実を持って仲間から遠ざかる途中で嘴から落としてしまい、慌てて拾い上げる様が微笑ましいです。

残る2羽も左手で別な欠片(小石?)で遊んでいます。
ガラガラ声の甘えたような鳴き声がガランとした屋外駐車場に響き渡ります。
更に2羽のカラスが飛来しました。
そのうちの一羽が明らかに大型で、おそらく親鳥なのでしょう。
計5羽の家族群になりました。
親鳥が右に移動すると、幼鳥たちがついて歩きます。
幼鳥が親鳥に向かって翼を持ち上げ、餌乞いの姿勢になりました。

家族水入らずで遊んでいたのに、鳴き声を聞きつけた茶トラのネコFelis silvestris catus)が奥の民家から登場しました。(@2:17)

親鳥が真っ先に猫の存在に気づき、左へ小走りで逃げました。
危険を回避して、さり気なく幼鳥を誘導します。
逃げ遅れた2羽に向かって猫が近づくと、ガー♪と警戒声を発して一斉に飛び立ちました。
画面の左では一羽だけ駐車場に居残っています。
一方、飛び立ったカラスは猫を馬鹿にしたように威嚇するようにグヮー、ガー♪と鳴きながら低空で旋回します。
挑発的にわざと猫の近くに2羽が舞い降りました。
(逃げ遅れた子ガラスと猫の間に親ガラスが立ちはだかったのかな?)
天敵の猫をカラスが集団でモビング(擬攻撃)するかと思いきや、座っていた猫が小走りで左へ逃げ始めました。
たまたま新聞配達のバイクが来たことも影響したようです。
それまで私は気づかなかったのですが、植え込みの陰に潜んでいた黒猫も茶トラと一緒に走り去りました。

平和が戻った駐車場でカラスの家族群は各々で採食を始めました。
幼鳥は親鳥に駆け寄り、催促しています。
駐車場の境界で車止めの柵に親子のカラスが相次いでひょいと飛び乗りました。
幼鳥はすぐに地面へ降りたり、また柵に飛び乗ったりと、落ち着きません。
最後は親鳥が飛び立つと近くの電線に止まって鳴きました。
明らかに家族群という印象を受けました。



2016/08/23

ヨシゴイ♂(野鳥)同士の喧嘩



2016年6月中旬・午前6:23


▼前回の記事
ヨシゴイ♂(野鳥)が葦原で活動開始
溜池の岸辺に飛来したヨシゴイ♂(Ixobrychus sinensis)を動画に撮り始めたら、右側にもう一羽のヨシゴイを見つけました。
こちらの個体も頭頂部が黒い♂でした。
互いにそっぽを向いていますけど、実は相手をかなり意識しています。
右側の個体Rが落ち着かず、枯れたヨシの茎を登り下りしています。
少しずつ飛んで左側の個体Lに急接近すると、葦原の茂みで激しい闘争を始めました。
ようやく離れると、残された個体Lは嘴にRの羽毛を咥えていました。
喧嘩の最中に相手の羽毛を毟り取ったのでしょう。
勝者Lも葦原の奥に姿を消しました。
おそらく縄張りを巡る闘争と思われますが、喧嘩中に鳴き声を発したかどうか、よく分かりませんでした。
周囲の葦原ではオオヨシキリが絶え間なくさえずっている上に、突然の喧嘩に驚いたカルガモの群れが警戒声を発しながら池から飛び去ったりして、ヨシゴイ♂の鳴き声かどうか自信がありません。

つづく→巣材を集めるヨシゴイ♂(野鳥)


1回目の喧嘩シーンは動画ではなく写真のシャッターを慌てて押してしまいました。
2回目の喧嘩(動画のスナップショット)

2016/08/21

トビ(野鳥)をモビングするカラス



2016年6月中旬

田園地帯の上空でトビMilvus migrans)が2羽のカラス(種名不詳)にモビング(擬攻撃)を受けていました。
滑空するトビに対してカラスが2対1で執拗に追い回し空中戦を挑んでいます。
カラスの巣が近くにあるのかもしれません。
トビは決して反撃せずにひたすら逃げ回っています。
遠くて鳴き声は聞き取れませんでした。



2016/08/17

モズ♀(野鳥)の縄張りでセグロセキレイが虫を捕食していると…



2016年6月中旬

溜池の岸辺でセグロセキレイMotacilla grandis)がせっせと虫を捕食していました。
ヒトを恐れないのか、それとも私に気づいていないのか、水際を小走りでどんどんこちらに近づいて来ます。

捕らえた虫をその場で食さず嘴に貯めているので、巣で待つ雛に給餌するのだろうと分かりました。
大きな虫も素早く捕らえました!
撮影中はカゲロウの仲間かと思ったのですが、動画のスナップショットを見直すとオツネントンボSympecma paedisca)のように見えます。

やがてセグロセキレイが嘴を閉じたままヂュン、ヂュン♪と大声で鳴き始めました。
最後は鳴きながら慌てて逃げ去りました。
何事かと思いきや、モズ♀(Lanius bucephalus bucephalus)がすぐ近くの岸で枯れたガマ群落の茎のてっぺんに止まりました。
この溜池一帯を縄張りとするモズ♀(映像公開予定)が、競合するライバルを狩場から追い払ったのでしょう。

▼関連記事枯木で羽繕いするモズ♀(野鳥)
あわよくばセグロセキレイを狩ろうと急襲を試みたのかもしれません。
最後は百舌鳥♀も飛び去りました。






2016/07/26

カラスに執拗な擬攻撃を受けるノスリ(野鳥):絶体絶命の空中戦で起死回生の秘策とは?



2016年6月上旬

今回のタイトルは大喜利のお題みたいですが、非常に興味深い映像が撮れました。

農村地帯の上空でカラスの群れが1羽の猛禽類を追い回していました。
カラスはモビング(擬攻撃)しながら鳴き騒いでいます。

必死で逃げている猛禽類の翼の下面を見るとノスリButeo japonicus)と判明。
一方、カラスの方はハシボソガラスとハシブトガラスのどちらなのか、遠過ぎて見分けられませんでした。
ちなみに、この辺りの優占種はハシボソガラスです。

モビングの最中に何か小さな物が一緒に写っています。
カラスが空中戦で毟り取ったノスリの羽根がひらひらと舞い落ちているでしょうか?
擬攻撃はあくまでも攻撃するふりだけの筈では?!
映像を見直すと、カラスと直接的な接触があった訳でもないのに突然、ノスリの羽が3枚抜け落ちて青空にパッと散りました。(@0:18)
ノスリが獲物を手放した可能性も検討しましたが、たぶん違うと思います。

2羽のカラスは勝ち誇ったように、落ちて行くノスリの羽根と空中で戯れ始めました。
これを見た私は、トカゲの尻尾切り(自切)を連想しました。
空中戦ということで、まるで現代の戦闘機が戦闘中に敵の目を逸らす欺瞞のため意図的にデコイフレアチャフなどを放出したようで、興味深く思いました。
犬猿の仲であるカラスの習性を熟知したノスリが咄嗟に尾羽根(?)を意図的に脱落させたのだとしたら非常に面白いのですが、おそらく空中戦で羽根の性能限界を超える無理な方向転換を繰り返したせいでしょう。

(直前にカラスの攻撃で羽根に直接ダメージを受けていた可能性もあります。)

そのまま2羽のカラスはモビングを止め、高圧線の鉄塔の方へ飛び去りました。
おそらく天敵の猛禽類から巣を守る防衛行動だったのでしょう。

その直後に別のカラスが単独でノスリへのモビングを始めました。
空高く帆翔・旋回するノスリは、行く先々でカラスに追われてるようです。

この空中戦でもあわや接触というタイミングでノスリが羽根を1枚放出しました。(@1:32;肝心の瞬間がピンぼけです)
しかし、今度のデコイ作戦はしつこいカラスに通用しませんでした。(カラスの気を逸らすには1枚の羽根では足りない?)


【追記】
YouTubeのコメント欄にてQuitLife氏より鋭い指摘を受けました。
I think the buzzard actually plucked those feathers from the crow.
スロー再生で何度も見直してみると、確かに直前の空中戦で接触した際に反転したノスリが足の爪で反撃しカラスの羽根を毟り取ったようにも見えました。
しばらく飛んでから掴んでいたカラスの羽根をノスリが意図的に放出したのでしょう。
このシナリオなら自然ですし、私も納得できます。
何かを掴んだまま飛んでいると変な空気抵抗を受けるので、危なくなったら手放すのかもしれません。


舞い落ちるノスリの羽根

2016/07/24

アカガネサルハムシとクロヤマアリ♀の喧嘩【ハイスピード動画】



2016年6月上旬

アカガネサルハムシAcrothinium gaschkevitchii gaschkevitchii)の飛び立ちを240-fpsのハイスピード動画で撮ろうとしていると、偶然に面白い対決シーンが記録されていました。
クロヤマアリFormica japonica)のワーカー♀がやって来て背後から大顎でつついたり噛み付こうとしています。
一方的に攻撃されても、硬い鞘翅で身を守られたアカガネサルハムシは動じません。
なぜか尻切れトンボの映像になってしまったのが残念です。


2016/07/20

ハシボソガラス(野鳥)の大喧嘩



2016年6月上旬

平地の水田、畑および溜池に囲まれたスギ林(林縁は雑木林)でハシボソガラスCorvus corone)の群れ(計3羽?)が激しく鳴き騒いでいました。
兄弟喧嘩なのか、林床で何か獲物を奪い合っているのか、争いの原因は不明です。
途中からもう一羽が加勢しに左から飛来しました。
実はこの近くにハシボソガラスが営巣しているので(動画を公開予定)、襲われた幼鳥を守ろうと親鳥が駆けつけたのかと想像したりしました。
あまりに動きが激しくて、成鳥/幼鳥を見分けられませんでした。
すぐに別れて各自が樹上に落ち着きました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2016/06/17

ムクドリを襲うハシボソガラス



2016年5月中旬


▼前回の記事
水張り中の田んぼで採食するハシボソガラス(野鳥)

田んぼで食事を済ませたハシボソガラスCorvus corone)が農道から飛び立ち、少し離れた畦道に降り立ちました。
着陸の間際に雑草の茂みに隠れていたムクドリSturnus cineraceus)と鉢合わせになり、一瞬だけ空中戦になりました。
映像の後半はニアミスしたシーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
不意をつかれたムクドリが慌てふためいて逃げる途中で、水を張ったばかりの田んぼにボチャンと落ちたのが可笑しくて笑ってしまいました。
ハシボソガラスは初めからあわよくばムクドリを狩るつもりだったのでしょうか?
カラスがムクドリをモビング(擬攻撃)する例は聞いたことがありませんし、なんとなく偶発的な攻撃のような気がします。


2016/06/09

スズメ(野鳥)の群れが雨樋の営巣地を巡り争奪戦♪



2016年5月上旬

2階建て民家のトタン屋根の軒下でスズメPasser montanus)の群れが鳴き騒いでいました。
いずれも頬が黒いので成鳥でした(巣立った幼鳥ではない)。
北東の角にある水平の雨樋の左端に枯れ草を詰め込み、営巣しているようです。
雨樋から緑の草も見えるのは、ここから生えてきたのか、それとも巣材として持ち込んだのかな?
どうやら、その営巣地を取り合って喧嘩している模様。
雨が降ったら忽ち水浸しになるような位置に巣を作って大丈夫なのか?と素人目には心配です。
これが争うほどの優良物件ということは、よほど住宅難なのでしょうか?
雨樋の巣に居る2羽がつがいなのかもしれません。
それにしては映像冒頭で、番の一羽が左横の個体(伴侶?)を嘴で軽くつつきました。
一羽は抱卵中なのかと思いきや、落ち着きなくあちこちへ少し移動します。
未だ巣に居座ってるだけのようです。
その巣を屋根の上から別個体が覗きこんでいます。
巣内から一羽がパッと飛び立って迎撃し、屋根の上から追い払いました。
番の2羽が組んで見張っていれば、一羽が積極的に戦って巣を防衛することが可能ですね。
ライバルの挑発や陽動作戦があっても大丈夫です。
屋根の上で激しく鳴きながら盛んに飛び回り、争っています。
巣への侵入者を追い払いました。
近所のスズメの群れを個体標識して調べれば面白そうです。

スズメが争う鳴き声を声紋解析してみる?



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