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2018/04/02

ツリフネソウの花粉を食すコアオハナムグリ



2017年9月上旬

山麓の湿地帯(休耕田)に咲いたツリフネソウの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
花に潜り込んで花粉を食べているようです。
ツリフネソウの花蜜は、花の後部でくるりと巻いた距の先端にあるのですが、図体の太いコアオハナムグリは蜜腺までとても口が届きません。

とても長くてしなやかな口器を有するトラマルハナバチやスズメガ類を送粉者として指名するようにツリフネソウは花の形状を共進化させてきたのです。

一方、コアオハナムグリはツリフネソウの花粉を報酬にして送粉を助けていると言えそうです。


2018/03/25

カクトラノオの花に潜り込んで食事するコアオハナムグリ



2017年9月上旬

花壇に咲いたハナトラノオ(別名カクトラノオ)コアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
「ハナムグリ」の名前の通り、薄紫色の花筒にすっぽりと潜り込んで花粉や花蜜を食べています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/03/19

ハチミツソウの花で食餌する赤銅型コアオハナムグリ



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落で赤銅色型のコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
筒状花に潜り込んで花粉や花蜜を食べているようです。



▼関連記事 (通常の緑色型)
ハチミツソウの花で食事するコアオハナムグリ



2018/03/13

ミソハギを訪花するコアオハナムグリ



2017年9月上旬

山麓の小湿地帯(休耕田)に咲いたミソハギの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
茎を登ったり花から花へゆっくりと歩き回っていました。
花粉や花蜜を食べるシーンを撮りたかったのですが、花に静止しても口器は動いていません。

複数個体を撮影。

※ ラスト20秒のみ動画編集時に自動色調補正を施しています。


コアオハナムグリ@ミソハギ訪花
コアオハナムグリ@ミソハギ訪花
コアオハナムグリ@ミソハギ訪花

2018/02/23

ナガボノシロワレモコウの花で食事するコアオハナムグリ



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲いたナガボノシロワレモコウの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
花穂の先端部で雄しべの花粉や花蜜を食べているようです。
後半は花穂の根元(蕾の部分)に移動して休息。
飛び立つかと思いきや、再び先端に降りて食事を再開。

※ 背景をぼかしていても絶え間なく動く激しい流水のため、いつものように動画編集時に手ぶれ補正処理すると副作用が酷いことになりました。
仕方なく、今回はそのままお届けします。



2018/02/15

ミズキの花に来たクロハナムグリとコアオハナムグリ赤銅型



2016年5月中旬

沢筋に生えたミズキの高木でクロハナムグリGlycyphana fulvistemma)と赤銅型のコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
コアオハナムグリは通常の緑色型の個体も後半に写っています。

▼関連記事 (緑色型)
ミズキの花で食事をするコアオハナムグリ
今回の記事の主役はレアな赤銅型です。
白い花に潜り込んで花蜜や花粉を食べています。

頻繁に風が吹いて枝が激しく揺れるので、撮影に苦労しました。


コアオハナムグリ赤銅型@ミズキ訪花摂食
クロハナムグリ@ミズキ訪花摂食。上に通常型(緑色)のコアオハナムグリもいる。

2018/02/01

ハチミツソウの花で食事するコアオハナムグリ



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
頭状花に潜り込んで花蜜や花粉を食べています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


▼関連記事ハチミツソウの花で食餌する赤銅型コアオハナムグリ



2018/01/25

スペアミントの花で食餌をするコアオハナムグリ



2017年8月下旬

民家の庭に咲いたスペアミントの群落でコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。
花に頭を突っ込んで花粉や花蜜を食べています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


コアオハナムグリ@スペアミント訪花
コアオハナムグリ:側面@スペアミント訪花

2017/12/22

オオハナウドの花に群がるコアオハナムグリ



2016年6月上旬

農村部の用水路沿いに咲いたオオハナウドの花序にコアオハナムグリGametis jucunda)の群れが集まっていました。
花に潜り込んで花粉や花蜜を食べているようです。
餌場の奪い合いなのか、ときどき出会うと互いに小競り合いになります。



2017/12/02

獣糞を食べるオオヒラタシデムシ



2016年10月中旬

郊外の道端に落ちていた獣糞にオオヒラタシデムシNecrophila japonica)が来ていました。
採寸代わりに一円玉を並べて置きます。

飼い犬の糞かもしれませんが、この辺りだと野生動物の糞でもおかしくありません。
糞に獣毛が混じっているのは、自分で毛繕いした際に飲み込んでしまったのか、それとも肉食獣が食べた獲物の体毛かもしれません。

オオヒラタシデムシは、黒っぽい糞に胸部も頭も突っ込んで夢中で食糞しています。
触角だけが動いています。

小枝を使ってオオヒラタシデムシを裏返そうとしたら、慌てて逃げ出しました。
急いで仰向けに裏返すと、この個体の腹面にダニは寄生していませんでした。

▼関連記事
オオヒラタシデムシに便乗するダニ
すぐに横に寝返りを打って自力で起き上がると、道端の草むらに逃走。
とても元気な(健康な)個体でした。



2017/11/12

オオヒラタシデムシに便乗するダニ



2016年10月中旬

郊外の工場地帯でオオヒラタシデムシNecrophila japonica)を発見。
歩道をなぜか後退していました。
よくみると、胸背と鞘翅に赤いダニ(種名不詳)が何匹も寄生しています。

採寸代わりに直径2cmの一円玉を並べて置いてみました。
オオヒラタシデムシは立ち止まったまま後脚で腹部を掻いています。
昆虫にもダニに集られて「痒い」という感覚があるのでしょうか?

直接触れないように硬貨を使ってシデムシを仰向けに裏返してみました。
すると胸部の裏面にも大量のダニが付着していました。
シデムシの性別の見分け方を知らないのですけど、腹端が細長いのは♂の交尾器なのかそれとも♀の産卵管なのかな?
必死で暴れるものの、舗装路では足先が上手くひっかからず起き上がれないようです。
いつまで経っても自力では起き上がれないので、最後は手助けしてやりました。
道端の草むら(落ち葉)へ早足で逃げて行きました。

見事な精密画でヨツボシモンシデムシの生態を丹念に描いた本、舘野鴻『しでむし』を読むと、寄生ダニのことが書いてありました。
オオヒラタシデムシにつくダニはまた違う種類なのかもしれませんが、似たような生態なのでしょうか。

シデムシの成虫や幼虫の体には、必ずといっていいほどオレンジ色のダニがくっついています。このダニは、シデムシの体液を吸っているわけではなく、シデムシをタクシーのような移動手段として利用しているのです。ダニの狙いは死体。かれらもここで繁殖します。とても足が速く、シデムシが死体にたどりつくと、さっさと下車します。
生まれたダニの子どもたちは成虫だけでなく、巣をはなれる終齢幼虫にものっかっていきます。そのままさなぎのへやへも同行、新しく羽化したシデムシの成虫は、幼なじみのダニとまた旅をはじめます。 (p35より引用)


私も冒頭でこれを「寄生」ダニと書いてしまったのですが、それは間違いで片利共生の一例の「便乗」かもしれません。

片利共生
[英commensalism 仏commensalisme 独Kommensalismus, Karpose 露комменсализм]
種間相互関係の一形態で,それによって共生者の片方の適応度は増すが,他方の適応度は変わらない状態.ふつう前者をcommensal,guest,あるいはsymbiont,後者をhostとよぶ.(中略)相手の体に付着して移動のための利益を得ているような関係を運搬共生(phoresy)とよぶこともある. (『岩波生物学辞典 第4版』より引用)


後で思うと、折角の機会なのでマクロレンズでダニをしっかり接写すれば良かったですね。


2017/10/30

セマダラコガネを捕食吸汁するシオヤムシヒキ♂



2017年7月下旬・午前8:17

アベリア(別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)の生け垣で、シオヤムシヒキ♂(旧名シオヤアブ;Promachus yesonicus)が葉の上に止まっていました。
腹端に白い毛束があるので♂ですね。
抱えている獲物はセマダラコガネAnomala orientalis)でした。
その胸背(頭部?)から吸汁しているようですが、口器の状態はよく見えませんでした。
シオヤムシヒキ♂は腹部をヒクヒクさせて腹式呼吸しています。
最後は獲物を抱えてどこかに飛び去ってしまいました。

アベリアに訪花していたセマダラコガネを狩ったのでしょうか?
それとも横の芝生で狩ったのかもしれません。
いつか狩りの瞬間を観察してみたいものです。(飼育すれば見れるかな?)



2017/09/29

エゴノキから飛び立つジョウカイボン



2017年6月上旬

平地で満開に咲いたエゴノキの花でジョウカイボンLycocerus suturellus)を見つけました。
本種は肉食らしいので、花に来る昆虫を探していたのでしょう。
花から葉によじ登ると、翅を開いて飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/08/21

ハンノキカミキリを見つけた!



2017年5月下旬・午前6:40頃

朝の散歩をしていると、郊外の道端に生い茂ったススキの葉に見たことのないカミキリムシを発見。
赤と黒のツートンカラーで、かなり目立ちます。
帰ってから調べてみるとハンノキカミキリCagosima sanguinolenta)と判明。
この属名のCagosimaは鹿児島から来てるのですかね?(人名? 調べても分かりませんでした。)

じっとしているハンノカミキリに指を近づけると触角が動きました。
体に触れても方向転換するだけで、擬死落下したり飛んで逃げたりしませんでした。
気温が上がるまで日光浴していたのかもしれません。

すぐ近くに大規模な貯木場があるので、てっきりそこから来たのかと推測しました。
ところが本種のホストは「ヤマナラシ、シラカンバ、ヤシャブシ類、ハンノキ類、カキ」とあり、林業で伐採される樹種(スギ)とは違うようです。
横の河畔林などで発生したのかな?



2017/06/05

河川敷の芝生でコガネムシ幼虫を捕食するハシボソガラス(野鳥)



2016年10月中旬

夕方の河川敷でハシボソガラスCorvus corone)が芝生をほじくり返して虫を探していました。
橋桁の近くで2羽が付かず離れず地上採食しています。

松原始『カラスの教科書』によると、

・ハシボソガラスの文字通り「草の根分けても探し出す」というテクニックは農耕地や河川敷では大きな武器となる。 (p152)
「探りを入れる」行動はプロービングと呼ばれるが、くちばしでかきわける、くちばしを差し込んで押し開く、上を覆っているものをどける、ひっくり返す、と多岐にわたる。草の間には昆虫が潜んでいることがあるし、落葉の下には種子や昆虫やミミズ、石をひっくり返せばその下に何かがいる、かもしれないからである。ハシボソガラスの行動の基本は「かもしれない」なのだ。 (p148-149)


最後は相次いで飛び立ち、土手を越えて市街地の方へ向かいました。



【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読んでいたら、この採食行動の謎が解けました。
毎年春になると、コガネムシ類が産卵のために芝生に集合して芝生の土中に産卵するのです。初夏には孵化して幼虫が誕生します。コガネムシは(中略)幼虫は芝生の根を食べて成長し、そのまま越冬するのです。 カラスたちはこの幼虫に目がありません。特に9月以降になると、プリプリに成長した幼虫は動物性たんぱく質の塊になります。これを食べるためには、どうしても芝生をはがしてしまわないといけないわけです。 これがボソだと、嘴が細くて尖っているので、芝生の根の部分をうまく突き刺して幼虫を取り出すことができる(中略)カラスたちが幼虫を食べてくれることによって、コガネムシによる芝生の食害の拡大を食い止めている (p184より引用)

そう言われてから改めてこの動画を見直すと、確かに丸々と太った白い幼虫を次々と捕食していました。(@0:01、0:49、2:08、2:35、2:51、3:51、4:13
あちこちの芝生をほじくっているものの闇雲に探している訳でもなさそうで、捕食の成功率はかなり高いようです。
カラスはどうやってコガネムシ幼虫の隠れている居場所を突き止めるのでしょうね?
という訳で、曖昧だった記事のタイトルを「河川敷の芝生で採食するハシボソガラス(野鳥)」から変更します。



2017/05/28

草むらを徘徊するアカガネサルハムシ



2016年6月上旬

山裾の草むらで葉から葉へ歩き回るアカガネサルハムシAcrothinium gaschkevitchii gaschkevitchii)を接写してみました。
日光を浴びると金属光沢のグラデーションがひときわ美しく輝きます。

複数個体を撮影


2017/01/21

ヤブガラシの花蜜を吸うホソサビキコリとキイロスズメバチ♀の襲撃



2016年9月下旬

川の堤防に咲いたヤブガラシの群落でおそらくホソサビキコリ(Agrypnus fuliginosus)と思われる甲虫が訪花していました。
吸蜜シーンを撮っていたら、突然キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。(@0:55)
襲撃は一瞬の出来事なので、先ずは1/4倍速のスローモーションで御覧ください。
キイロスズメバチは花上の獲物に飛びついたものの、硬い鞘翅に身を包むホソサビキコリには歯が立たないと判断したようで、すぐに諦めて飛び去りました。
大型で頑強な大顎を有するオオスズメバチなら小型の甲虫もお構いなしにバリバリと噛み砕いたと思います。
サビキコリの仲間が天敵から身を守る毒液やガスを放出するという話は聞いたことがないのですけど、その可能性もひょっとしてありますかね?(毒があるのなら派手な警告色になっていそうなものです。)



2016/12/21

ナミハンミョウの狩り捕食



2016年9月上旬


▼前回の記事
ナミハンミョウの道教え【HD動画&ハイスピード動画】

舗装された峠道を走り回るナミハンミョウCicindela japonica)に注目していると、運良く狩りの瞬間を撮影することができました。
活動中のハンミョウは恐ろしげな鋭い大顎を常に開閉しています。
本で読んだ知識によるとハンミョウはアリを狩るらしいのですが、路上でクロアリと遭遇しても無視しています。


その代わりに、路上で蠢いている白っぽい(桃色?)微小の幼虫を繰り返し捕食しました。
獲物を見つけるとがっついて地面に牙を突き立てています。
ただし目の前で獲物が動いているのに見逃して捕食しないこともありました。
木漏れ日がチラチラして路面が非常に見えにくい上に、ハンミョウの背面を見下ろすアングルではちょっと分かり難いですね。
立ち止まって大顎を開閉していた斑猫が、なぜか食べかけの幼虫を吐き出して捨てるシーンも撮れました!(@3:38)
味が気に入らなかった、あるいは有毒の幼虫だったのでしょうか。

(意図的に吐き出したのか、それともうっかり口から落としてしまったのか、不明です。)

獲物の正体を明らかにするために、謎の幼虫をマクロレンズで接写すべきでしたね。
後でやろうと思いつつ、道教え行動の撮影の方に夢中になってしまい、ハンミョウを追い回していたらすっかり忘れてしまいました…。
白っぽい糸屑のような微小の幼虫でした。

2匹のハンミョウが遭遇したら何が起こるのかと期待して見守ったのですが、互いに無関心で別行動をとっていました。


※ 動画編集時にいつものように手ブレ補正しようとしたら、風で揺れる枝葉の影で不自然な映像になる(副作用)ので、今回は止めました。



2016/12/14

ナミハンミョウの道教え【HD動画&ハイスピード動画】



2016年9月上旬

峠道で路上を徘徊するナミハンミョウCicindela japonica)を見つけました。


人が近づくと飛んで逃げるが、1〜2m程度飛んですぐに着地し、度々後ろを振り返る。往々にしてこれが繰り返されるため、その様を道案内にたとえ「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名がある。(wikipediaより)

この有名な道教え行動を動画で記録するのが長年の課題でした。
なかなかイメージ通りの映像を撮れません。
特にハイスピード動画に撮るのが難しいのです。

広角で撮りながら斑猫を追いかけると飛んで逃げるのですが、飛距離が短いために(短距離しか飛べない)、結果的に思わせぶりな「道教え行動」になるようです。
ここは道幅が広いので、何度か飛ぶと向きが変わって元の場所に戻ってしまいます。(堂々巡り)

後半は、飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:07〜1:50)
ハンミョウが立ち止まっているときを狙って三脚を立てて画角を決めます。
固定焦点のハイスピード動画を撮り始めてからハンミョウに近寄れば、警戒して飛んでくれます。
もう一人助手がいればハンミョウを追いかけるのは助手に任せて、手持ちカメラでも簡単にハイスピード動画が撮れるのですが、独りで撮るには三脚を使うしかありません。
飛び立つ瞬間は身を屈めてジャンプすることが分かりました。
翅を広げて飛ぶ際の腹背もメタリックな青緑色で美しいですね。

複数個体を撮影。

※ 前半(〜1:07)のみ動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ナミハンミョウの狩り





2016/12/12

ノダケの花で食事するコアオハナムグリ



2016年9月上旬

用水路沿いに咲いたノダケの花にコアオハナムグリGametis jucunda)が2匹、集まっていました。
花粉や花蜜を食べています。

微小のクロアリもノダケの花に群がっていますが、種名不詳。(分かる方は教えて下さい。)



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