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2013/04/04

ニホンカモシカが冬の谷川を渡渉



2013年3月上旬

川岸で柳の枝先をひたすら食べ続けていたニホンカモシカCapricornis crispus)が上流側へ移動し始めました。
どこへ行くのかと思いきや、なんと谷川に入水しました。
決して私が驚かせたり追い立てたりした訳ではないのに、カモシカは自発的にジャブジャブと対岸に渡り始めました。
雪解け水で水温は身を切るように冷たいはずです。
残念ながら撮影地点から肝心の渡河シーンがあまりよく見えません。
(死角に入った際に谷川の水を飲んだ可能性もあります。)
水深も川幅も大したこと無いようですが、水流に押し流されるようにカモシカは斜めに渡渉しました。
対岸に辿り着くと雪の壁を苦労して登りました。
水に濡れても苦にしないらしく、毛皮の水を切るような仕草(身震いなど)は特に見られませんでした。
雪深い川原を歩き、再び潅木を採食しています。

さすがに私も同じように渡河する勇気はありません。
渡渉点と食痕の写真を撮ってから河岸を少し戻り、橋を渡りました。
欄干の高さまで雪に埋もれた橋を渡るのはスリル満点でした。
カモシカがこの橋を利用しなかったことも興味深く思いました。
実はこの数時間前、ニホンザルが遊動して群れの一部が橋の欄干を渡るのを目撃しています。
また、群れの多くの個体が橋を使わずに渡河したことを物語るニホンザルの足跡が河岸の雪面あちこちに残っていました。
猿の渡渉シーンも観察したかったのですが(ジャンプして谷川を飛び越えた?)、群れに追いつくのがひと足遅かったようです。
雪のない季節だったらカモシカも橋を渡る姿が見られたでしょうか?

渡り始めたら戻れないぐらい幅の狭い橋なので、身軽なニホンザルは平気でも、カモシカにとっては柵に閉じ込められたように感じて安心できないのかもしれません。
春先など谷川の水量が増せば泳いで渡ることもあるのでしょうか?

雪面に残された足跡を頼りに再びカモシカを追います。
険しい斜面ではなく平地なので、時間の許す限り河畔林をどこまでも追跡できるのです。

つづく→折れたツルマサキ枝葉を雪面採食


谷川の渡渉点

対岸を登った足跡


2013/02/20

川で水浴するカルガモ【冬の野鳥:ハイスピード動画】



2013年1月中旬

街中を流れる川でカルガモAnas poecilorhyncha zonorhyncha)が水浴びする様子を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
縦に並んで水面を進んできた2羽のうち、先行する個体がバシャバシャと激しく水しぶきを上げても後ろの個体は無関心。
緩やかな流れに逆行して水面を少し泳ぎましだ。
しばらくしたら、同じ個体が水浴を再開。
それにつられてもう一羽も水浴び開始。
いかにもスーパースローにふさわしい題材が撮れて満足です♪
前後の羽繕い行動は編集でカットしてあります。

真冬の川の水も冷たく感じないのですかね〜?
この川には人々が除雪した雪を大量に捨てるので水温は0度に近いはずです。

普通のヒトの感覚では寒中水泳など罰ゲームでしかありませんけど、きれい好きの水鳥は行水を欠かしません。


【追記1】

『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p189によれば、カモの水浴びの手順は

背中や翼の羽にも水をかけるためにバシャバシャやる。羽ばたいて一旦水を切るが、その際に体が水面に立って尾羽が水につかるので、お尻を横に振って尾羽の水を切る。


ところが、今回撮影したカルガモは尾羽の水切りを行いませんでした。
カルガモは例外なのでしょうか?
編集でカットした羽繕い行動に含まれていたのかどうか、もう一度確認しないといけませんね。


【追記2】
中川雄三『水中さつえい大作戦 (たくさんのふしぎ傑作集)』p30-31によると、
水浴びのときの羽ばたきには、羽の間に空気を取り入れる役目もあります。カモが水の上に浮いていられるのは、水をはじく油と、羽の間にとりこまれた空気のおかげなのです。油や空気は、寒さをしのぐのにも役立っています。



2012/12/18

ニホンザル子猿の水遊び



2012年8月下旬

コンクリート三面張りの深い用水路には万一水に落ちたヒトが自力で脱出するための様々な工夫が講じられています。
そうした安全策の一つとして、側面の壁に垂直の梯子が随所に設置してあります。
林縁を流れる用水路の岸を一列縦隊で歩いて来る野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れを撮っていたら、その梯子を子猿が独りでするすると最下段まで下りてぶら下がり、手を伸ばして流れる水面に触れました。

泳ぐのかな?と一瞬思いましたが、さすがに水には入りませんでした。
子育て中のお母さんが見たら思わず「危ない!!」と目を覆って悲鳴を上げたくなるような光景ですけど、野生の子猿の身体能力をもってすれば危険でもなんでもないようです。
ワイルドだろ〜?
母猿も特に心配するような素振りは見せませんでした。

サルの群れと遭遇するとあちこちで色んな事件が巻き起こるので、どの個体を撮るか目移りしてしまいます。



2012/09/29

行水後に羽繕いするクロツグミ♀幼鳥? 【野鳥】



2012年7月中旬

山中の池で水浴びする野鳥を観察するため、この日も朝から張り込みました。
梅雨なのに水量が減ってきているのが心配です。
お世辞にもきれいな水とは言えず、私の目には泥水に見えます。
それでも野鳥にとっては貴重な水場なのでしょう。


一羽の鳥が岸の茂みの下にこっそり隠れて羽繕いしています。
残念ながら行水シーンは撮り損ねました。
嘴が黄色っぽい他は全体が地味な色の鳥です。
何という鳥か全く分かりませんが、何かの幼鳥でしょうか?
最後は飛び立つ訳でもなく、跳んで茂みの奥に姿を消しました。


いつもお世話になっている「日本野鳥の会 宮城県支部・やまがた画像掲示板」にて質問したところ、httさんより「クロツグミ♀の幼鳥ではないか」とご教示頂きました。
クロツグミTurdus cardis)は初めて撮れたことになります。








2012/09/19

シジュウカラ/メジロ混群の行水と羽繕い【野鳥】



2012年7月上旬

山中の沼の畔に潜んで、水浴びに来る野鳥を隠し撮りしました。
「混群で飛来した」という状況を視野の狭いテレコン(望遠レンズ)で記録・表現するのはなかなか難しいのですけど、メジロシジュウカラが混浴する様子をなんとか撮れました。

シジュウカラは黄色っぽいので巣立ったばかりの幼鳥なのかな?


2012/09/17

シジュウカラ群れの水浴と羽繕い【野鳥】



2012年7月上旬

山中にひっそりと佇む池の畔に隠れ、水浴びに来る野鳥を待ち伏せしていると、シジュウカラParus minor)の群れが飛来しました。

巣立ちした大家族なのか、成鳥の他に幼鳥(若鳥)も混じっているようです。
浅瀬で何度も行水すると木の枝に戻って羽繕いします。
幼鳥は黄色っぽい。


『シジュウカラ (カラー版自然と科学19)』p28~29によると、
・カラ類はすべて(あさい水中にはいって)翼をバタつかせるやりかたで水浴します。 
・(シジュウカラの水浴は)全身を水につけるのではなく、つばさをつかって体に水をかける。




2012/09/14

コガラの行水と羽繕い【野鳥】




2012年7月上旬

山中にひっそりと佇む沼で水浴する野鳥を待ち構えて、こっそり撮影しました。
混群で飛来した中のコガラ篇です。

浅瀬で素早く行水すると岸の潅木に戻って羽繕い。
鳴きながらこれを何度も繰り返します。




2012/09/12

メジロの行水と羽繕い【野鳥】



2012年7月上旬

山中の沼で行水する野鳥を待ち伏せして隠し撮り。
混群で飛来したなかのメジロ篇です。
素早く行水すると岸に生えた潅木の枝に戻って羽繕いしています。
目白押しという程ではありませんが、少なくとも2羽が繰り返し水浴びしていました。





2012/09/10

ヒガラの水浴と羽繕い【野鳥】



2012年7月上旬

山中の沼で水浴びする野鳥を観察しました。

シジュウカラにしてはなんか変だなと思ったら、ヒガラPeriparus ater insularis
でした。
白い後頭部が目に付きます。
岸に近いところで水浴と羽繕いを何度も繰り返しています。
混群で沼に飛来した中の1羽です。




2012/08/13

モズの水浴、羽繕いと鳴き真似♪?【野鳥】




2012年6月中旬

山中の静かな池に飛来した野鳥がいきなり水面に飛び込みました。
全体に地味な色ですけど、黒く鋭い嘴が曲がっています。
これはモズですかね?
岸に生えた潅木の枝に止まり、水浴び後の羽繕いをしています。
少し飛んで対岸から手前の岸の枝に移動しました。
今度は近過ぎて、テレコンでは奥ピンになってしまいました。

モズはスギの高い枝に飛び移ると、急に大きな声で鳴き始めました。
ピヨピヨピヨ、チャッチャッチャ♪と聞こえます。

バードウォッチング歴が浅くて自信ないのですけど、モズの典型的な鳴き声とは明らかに違います…よね。
調べてみると、この鳴き声はオオルリのようです。
「百舌」という名前通り、鳴き真似をしたのでしょうか?

映像でモズの嘴の動き(リップシンクロ)を確認できなかったので、モズに驚いたオオルリが近くで鳴いた可能性もあります。

最後は飛んで逃げて行きました。


【追記】
実はオオルリ♀なんじゃないかという気がだんだんしてきました…。
これまでに知られた百舌の鳴き真似レパートリーの中にはオオルリが含まれるそうです。(『カルガモ親子はなぜ引っ越す』p121より)


野鳥の画像掲示板で質問したところ、まぐぴさんよりお墨付きを頂戴しました。
「動画から切り出した画面、拝見するとモズみたいに見ますね。」


映像から切り出した写真はブレブレ。



2012/07/27

ホオジロ♂の水浴と羽繕い2012【野鳥】



2012年6月上旬

山中の池からカエルの合唱に混じってホオジロEmberiza cioidesの鳴き声が聞こえてきます。
そっと覗いてみると、ホオジロ♂が池の浅瀬で水浴びしていました。
岸に上陸すると念入りに羽繕い。
この間、チチュチュン、チチュチュン♪と繰り返し鳴き続けています。
沼に戻って、再び水浴。
今度は葦の葉陰で死角となり、様子がよく見えません。
もしかすると隠し撮りしている私に気づいて警戒しているのかもしれません。
また岸に戻り羽繕い。
すっきりした顔で葦の枯れた茎から飛び去りました。
水も滴る良い男。








2011/12/28

カルガモ群れの水浴と羽繕い【野鳥】



2011年11月中旬

一山越えて湖に下りようとしたら、激しい水音が静かな山中に響き渡りました。
てっきり水鳥が天敵に襲われているのかと思いつつ静かに接近すると、カルガモの群れが水上で羽繕いしています。
湖畔の木陰からそっと覗くと、翼で激しく水面を打って水浴しているようです。
ときおり潜水する個体もいました(採食?)。

欲を出して更に近づこうとしたら目ざとく気づかれてしまい、カルガモは水面を泳いで対岸へと一斉に移動しました。

【追記】
『カルガモ親子はなぜ引っ越す』p208より
カルガモは、♂も♀も同じ黒褐色の羽色である。よく見ると、♂は、背中の方が♀より濃く、三列風切り羽がはっきりと白いというちがいはある。しかし、それでもじっくり見なければわからない程度の差でしかない。



2011/03/26

ムクドリ(野鳥)の行水



2008年5月上旬

中洲でムクドリSturnus cineraceus)の群れが水浴びしていました。
まだ川の水は冷たそう...。


今回デジカメの固定に初めて一脚を使ってみました。
なるほど確かにちょっと便利かも。

2011/02/17

セグロセキレイの水浴び



2008年11月中旬

川辺で飛び石を渡ってから水浴び開始。
近くにもう一羽居ました。
写真判定でセグロセキレイMotacilla grandisと分かりました。
光学12倍ズームでも未だ遠い。
欲を出して近寄ったら逃げられてしまいました。


《参考書》
 『科学の読み物:セキレイの歌』 小笠原昭夫

オナガガモ♂(野鳥)の採餌



2008年11月中旬

川に浮かんだオナガガモAnas acutaの♂が何度も逆立ちして採餌中でした。
図鑑によると水底の水草や根などを食べるのだそうです。
近くを通りがかったカルガモAnas poecilorhynchaが派手な潜水(水浴?)を二度披露してくれました。

2011/01/27

イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の卵嚢保護



2009年6月下旬

飼育中のイオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)が卵嚢ガードを続けています。
餌を全く捕らなくなりました。
容器に投入した虫が近付いても無視したり嫌がって逃げたり追い払うだけです。
水場周辺がお気に入りなのですけど、この日は常に抱えていた卵嚢を手放し、水に浮かべたまま身繕いしている珍しい光景に出会いました。
この卵嚢は無精卵(未受精卵)なので、♀の絶食および卵嚢保護が何時まで続くか興味深く見守っています。
つづく


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