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2017/06/07

農道で虫を捕食するハクセキレイ♀♂(野鳥)



2016年10月上旬

田んぼに沿った農道でハクセキレイMotacilla alba lugens)の♀♂番(つがい)が小走りに歩きながら地面を啄んでいました。
草の種子ではなく、虫を捕食しているようです。
私を警戒して、どんどん遠ざかって行きます。


2017/06/05

河川敷の芝生でコガネムシ幼虫を捕食するハシボソガラス(野鳥)



2016年10月中旬

夕方の河川敷でハシボソガラスCorvus corone)が芝生をほじくり返して虫を探していました。
橋桁の近くで2羽が付かず離れず地上採食しています。

松原始『カラスの教科書』によると、

・ハシボソガラスの文字通り「草の根分けても探し出す」というテクニックは農耕地や河川敷では大きな武器となる。 (p152)
「探りを入れる」行動はプロービングと呼ばれるが、くちばしでかきわける、くちばしを差し込んで押し開く、上を覆っているものをどける、ひっくり返す、と多岐にわたる。草の間には昆虫が潜んでいることがあるし、落葉の下には種子や昆虫やミミズ、石をひっくり返せばその下に何かがいる、かもしれないからである。ハシボソガラスの行動の基本は「かもしれない」なのだ。 (p148-149)


最後は相次いで飛び立ち、土手を越えて市街地の方へ向かいました。



【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』という本を読んでいたら、この採食行動の謎が解けました。
毎年春になると、コガネムシ類が産卵のために芝生に集合して芝生の土中に産卵するのです。初夏には孵化して幼虫が誕生します。コガネムシは(中略)幼虫は芝生の根を食べて成長し、そのまま越冬するのです。 カラスたちはこの幼虫に目がありません。特に9月以降になると、プリプリに成長した幼虫は動物性たんぱく質の塊になります。これを食べるためには、どうしても芝生をはがしてしまわないといけないわけです。 これがボソだと、嘴が細くて尖っているので、芝生の根の部分をうまく突き刺して幼虫を取り出すことができる(中略)カラスたちが幼虫を食べてくれることによって、コガネムシによる芝生の食害の拡大を食い止めている (p184より引用)

そう言われてから改めてこの動画を見直すと、確かに丸々と太った白い幼虫を次々と捕食していました。(@0:01、0:49、2:08、2:35、2:51、3:51、4:13
あちこちの芝生をほじくっているものの闇雲に探している訳でもなさそうで、捕食の成功率はかなり高いようです。
カラスはどうやってコガネムシ幼虫の隠れている居場所を突き止めるのでしょうね?
という訳で、曖昧だった記事のタイトルを「河川敷の芝生で採食するハシボソガラス(野鳥)」から変更します。



2017/05/28

川で小魚を捕食するダイサギ(冬の野鳥)



2016年12月下旬
▼前回の記事
川の滝壺とダイサギ(冬の野鳥)

飛び去った個体を追いかけて少し下流で見つけた冬鳥ダイサギArdea alba)は、街中を流れる川の護岸沿いを下流に向かってゆっくり歩いていました。
(おそらく同一個体だと思っています。)

やがて、苔むした護岸の一点(梯子の下)をじっと見つめていたダイサギが嘴を一閃。(@2:48)
漁に成功したのに後ろ姿で残念。
獲物の小魚を一呑しました。
その後も「二匹目のドジョウ」を狙って同じ場所をしばらくは覗き込んでいました。
ちなみに後日、「ダイサギが足を揺らして川底を掻いて魚を追い出す行動」を観察したのですが(映像公開予定)この個体はしていませんでした。
捕食戦略の違いは個体差なのか、それとも川底の状況によって使い分けるのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→川の滝壺に集まるダイサギ(冬の野鳥)





2017/01/21

ヤブガラシの花蜜を吸うホソサビキコリとキイロスズメバチ♀の襲撃



2016年9月下旬

川の堤防に咲いたヤブガラシの群落でおそらくホソサビキコリ(Agrypnus fuliginosus)と思われる甲虫が訪花していました。
吸蜜シーンを撮っていたら、突然キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が飛来しました。(@0:55)
襲撃は一瞬の出来事なので、先ずは1/4倍速のスローモーションで御覧ください。
キイロスズメバチは花上の獲物に飛びついたものの、硬い鞘翅に身を包むホソサビキコリには歯が立たないと判断したようで、すぐに諦めて飛び去りました。
大型で頑強な大顎を有するオオスズメバチなら小型の甲虫もお構いなしにバリバリと噛み砕いたと思います。
サビキコリの仲間が天敵から身を守る毒液やガスを放出するという話は聞いたことがないのですけど、その可能性もひょっとしてありますかね?(毒があるのなら派手な警告色になっていそうなものです。)



2017/01/07

フキバッタの幼虫を捕食するニホンカナヘビ【ハイスピード動画】




▼前回の記事
巣口周辺の雑草を避けて飛ぶクロマルハナバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】


クロマルハナバチの巣:定点観察#8


2016年7月上旬

クロマルハナバチBombus ignitus)の巣穴に出入りする蜂を240-fpsのハイスピード動画で記録するために長撮りを繰り返していたら、非常に興味深いスクープ映像が撮れてしまいました。
峠道の側溝に繁茂した雑草(ハナタデ??)が伸びて巣穴をすっかり覆い隠しています。




画面右上隅からフキバッタの一種の幼虫が雑草の葉に飛び降りて来ました。
やがて、コンクリート壁面の排水口から出巣してきたクロマルハナバチのワーカー♀が雑草を避けつつ、フキバッタの頭上を通過して外役に飛び去りました。
それに驚いたフキバッタは、葉上を少しだけ前進。
またしばらくすると、フキバッタは壁に向かって自発的に跳び付きました。
その後はじっと休んでいます。

コンクリート壁面を覆う雑草が突然、不自然に揺れたと思ったら小動物が駆け上がってフキバッタを捕食しました。
スローモーションで見直すと、捕食者の正体はニホンカナヘビTakydromus tachydromoides)でした。
茂みに覆われて私は気づかなかったのですが、クロマルハナバチの巣穴の右横下にカナヘビがずっと潜んでいたようです。

コンクリート壁面に止まっていたフキバッタの幼虫を目がけてニホンカナヘビが垂直の壁を一気に走って登り、見事に口で咥えました。
バッタが跳んで逃げる暇を与えませんでした。
カナヘビは獲物を咥えたまま側溝に落下。
狩りの瞬間だけリアルタイム映像に加工してリプレイすると、電光石火の早業であることが実感できます。

もしかするとカナヘビは、巣穴に出入りする蜂を狩ろうと待ち伏せしていたのかもしれません。
巣口近辺の草むらがそれまでにもときどき不自然に揺れているのが気になっていたのですが、その理由がようやく分かりました。
もしカナヘビが巣穴に押し入ったら、クロマルハナバチは集団で防衛・撃退したでしょうか?

ニホンカナヘビが狩りをする瞬間を運良く観察できたのはもちろん初めてで、この日一番嬉しい収穫でした。
偶然撮れた映像ですので、画角の不満はご勘弁願います。

▼関連記事
ハチを捕食するニホンカナヘビ
カメムシの幼虫を捕食するニホンカナヘビ


つづく→#9:帰巣時に渋滞・追突するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】







2016/12/31

網に給餌したアキアカネ♀を捕食するアカオニグモ♀亜成体(蜘蛛)



2016年9月上旬
▼前回の記事
交尾前ガード中のアカオニグモ♀♂(蜘蛛)の網にムラサキツメクサの花を給餌すると…?


イヌタデを糸で綴った隠れ家に潜んでいるアカオニグモ♀♂(Araneus pinguis)が本当に食欲が無いのか確かめるために、近くで採集したアキアカネ♀(Sympetrum frequens)を給餌してみました。
なぜか昆虫の数がひどく少なくなっていて、捕虫網を持参しなかった私は生け捕りにするのに苦労しました。
(コオロギの幼虫、キタキチョウには逃げられました。)
もしかすると近くの水田で農薬散布された影響かもしれない、と疑ってしまいます。(未確認)




暴れすぎて網を壊したり逃げたりしないようにアキアカネ♀の前翅を半分毟り取っておきます。
垂直円網に付けた瞬間、トンボは擬死状態になり(死んだふり)、隠れ家のクモも無反応でした。
しばらくして網で獲物が暴れた途端に隠れ家からアカオニグモ♀が駆けつけました。
その一方で、近くに居たアカオニグモ♂は無反応でした。
交接前ガード中の♂はもう食欲が無いのでしょう。
先ほど試しに給餌してみたムラサキツメクサの花が未だ網に付着したままぶら下がっています。

アカオニグモ♀は必死に暴れる獲物に噛み付き、毒液を注入しました。
アカオニグモ♀の腹背は薄い黄色で(未だ赤くない)腹面の外雌器に垂体が残っているので、性的に未成熟な亜成体だろうと判明。
獲物が麻痺すると、未だ少し暴れるのも構わずにアカオニグモ♀は捕帯でラッピングを開始。
次に、網に付着したトンボの翅の周囲の糸を噛み切っています。
網のこしきを経由して、隠れ家に素早く獲物を持ち帰りました。
糸で吊り下げた獲物を引き上げ、捕食開始。
♀に食欲があるということは、脱皮するにはまだ早いということになります。

その間、アカオニグモ♂に全く動きはありませんでした。
♀が捕食中なら性的共食いのリスクを避けつつ♂は忍び寄って♀と交接するかな?と期待したのですが、♂は無反応でした。
♀が脱皮して成体になるまで♂は傍らでひたすら絶食・待機するのでしょう。

クモにずっと無視されていたムラサキツメクサの花はいつの間にか網から落ちていました。
自然に落ちたのか、それともクモが網から外して捨てたのか、見落としてしまいました。

※ 後半だけ(@4.13〜)動画編集時に自動色調補正を施しています。

ここまでが、アカオニグモ♀♂を見つけた初日の観察記録でした。

つづく



2016/12/21

ナミハンミョウの狩り捕食



2016年9月上旬


▼前回の記事
ナミハンミョウの道教え【HD動画&ハイスピード動画】

舗装された峠道を走り回るナミハンミョウCicindela japonica)に注目していると、運良く狩りの瞬間を撮影することができました。
活動中のハンミョウは恐ろしげな鋭い大顎を常に開閉しています。
本で読んだ知識によるとハンミョウはアリを狩るらしいのですが、路上でクロアリと遭遇しても無視しています。


その代わりに、路上で蠢いている白っぽい(桃色?)微小の幼虫を繰り返し捕食しました。
獲物を見つけるとがっついて地面に牙を突き立てています。
ただし目の前で獲物が動いているのに見逃して捕食しないこともありました。
木漏れ日がチラチラして路面が非常に見えにくい上に、ハンミョウの背面を見下ろすアングルではちょっと分かり難いですね。
立ち止まって大顎を開閉していた斑猫が、なぜか食べかけの幼虫を吐き出して捨てるシーンも撮れました!(@3:38)
味が気に入らなかった、あるいは有毒の幼虫だったのでしょうか。

(意図的に吐き出したのか、それともうっかり口から落としてしまったのか、不明です。)

獲物の正体を明らかにするために、謎の幼虫をマクロレンズで接写すべきでしたね。
後でやろうと思いつつ、道教え行動の撮影の方に夢中になってしまい、ハンミョウを追い回していたらすっかり忘れてしまいました…。
白っぽい糸屑のような微小の幼虫でした。

2匹のハンミョウが遭遇したら何が起こるのかと期待して見守ったのですが、互いに無関心で別行動をとっていました。


※ 動画編集時にいつものように手ブレ補正しようとしたら、風で揺れる枝葉の影で不自然な映像になる(副作用)ので、今回は止めました。



2016/11/18

浅い池の泥で虫を捕食するセグロセキレイ若鳥(野鳥)



2016年8月上旬・午前7:52〜7:58

溜池でセグロセキレイMotacilla grandis)の若鳥と思われる個体が採餌していました。
池の中央も水深が浅く、今にも干上がりそうです。
セグロセキレイは水辺の泥を歩き回り、何か虫を捕食しています。
後半は近くで頻りに鳴いているアオサギの声が聞こえてきます。

灰色の斑模様なので、セグロセキレイ/ハクセキレイで迷いました。
若鳥なのか、♀なのかな?
白変種というほど白くありません。



2016/11/17

アオサギ(野鳥)の飛翔、着水と漁失敗【HD動画&ハイスピード動画】



2016年8月上旬・午前8:00頃

溜池に流れ込む用水路に一羽のアオサギArdea cinerea)が飛来しました。
着水寸前にグヮッ♪と一声鳴きました。(他個体の鳴き声かもしれません)

すぐにカメラに気づいて飛び立つだろうと予想し、240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。

アオサギは浅い用水路を渡渉しながら獲物に狙いを定めると、嘴を一閃しました。
しかし獲物に逃げられたようで、捕食に失敗しました。
水中に嘴を突き刺した瞬間につんのめり、バランスを取るために不格好に翼を広げています。
漁の技量が未熟なので、なんとなく若鳥のような気がしました。
成鳥ならこんなヘマはしないのでは?

つづけて飛び立ちのシーンもハイスピード動画にばっちり撮れました!
用水路の上流に少し飛んだだけで、すぐに着水しました。
低速の低空飛翔中に翼上面の羽毛(初列雨覆と大雨覆)が逆立つようになびく様子が非常に印象的です。
着陸寸前のストール(失速)で翼の上面に乱流が発生したのがよく分かりますね。
最後は水辺のヨシ原の死角に隠れてしまい、残念でした。

※ 全編、動画編集時に自動色調補正を施しています。



2016/11/16

オオヨシキリ(野鳥)の喧嘩と溜池で獲物の捕食



2016年8月上旬・午前7:44

朝、溜池の岸辺に広がるヨシ原で2羽のオオヨシキリAcrocephalus arundinaceus)が喧嘩していました。
縄張り争いなのかな?
あわや接近戦というときにジュジュッ♪と鳴きました。

喧嘩に負けた方が飛び去り、勝者が居残って獲物の探索を始めました。
やがて水面の獲物(水生昆虫?)を素早く捕食しました!(@0:59)
巣で待つ雛鳥に給餌するのではなく、すぐその場で自分で食べました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。





2016/11/01

小枝で漁の特訓をするゴイサギ幼鳥(野鳥)



2016年7月下旬・午後16:50頃

溜池でゴイサギNycticorax nycticorax)の幼鳥が岸に近い浅い所で佇み、興味深い行動をしていました。
池底から拾い上げた短い枯れ枝を何度も啄んでいます。
同じ小枝を水中に落としては素早く嘴で咥えて拾い上げる、という動作を飽きずに繰り返しています。
好奇心旺盛な子供(幼鳥)が退屈しのぎに遊んでいるように見えますが、おそらく捕食行動の自主練なのでしょう。

映像の冒頭でヨシゴイ成鳥♂がゴイサギ幼鳥をかすめるように飛来し、近くのヨシ原に姿を消しました。(@0:03)
ゴイサギ幼鳥はさほど驚いた様子もなく、捕食の練習を続けています。
アオサギやカルガモが近くに来た時にもゴイサギ幼鳥はほぼ無関心でした。
この池では互いに顔馴染みの水鳥なのでしょう。

やがてゴイサギ幼鳥は小枝を捨て、池の中を歩き回りながら自力で採食しようと試み始めました。
頻繁に水中に嘴を突っ込んでいるものの、獲物を捕らえているようには見えません。
アメンボぐらいは捕食しても良さそうな気がして期待したのですが、毎回空振りでした。

最後、ゴイサギ幼鳥は急に池から飛び立つと、立ち枯れしたハンノキの枝に止まりました。
右にパンすると、別個体が同様にハンノキの枯れ枝で羽繕いしています。(前回の記事で紹介した個体)

▼関連記事
飛んで木に隠れるゴイサギ幼鳥(野鳥)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


同じサギ科のササゴイは撒き餌漁をすることで有名です。
魚を誘き寄せるための餌や疑似餌を目の前の水面に浮かべておいて待ち伏せし、寄ってきた魚を素早く捕食するという賢い捕食戦略です。
ゴイサギも似たような撒き餌漁をするとしたら面白いですけど、そのような話は見聞きしたことがありません。
ゴイサギの親鳥(成鳥)は夜行性なので採餌行動を観察するのが困難ですし、暗い夜の池で疑似餌を撒いても魚には通用しない気がします。
余談ですが、夜の魚に有効なのは漁り火漁です。
都会のゴイサギ成鳥はネオン街に近い夜の川で光に集まる魚群を狙うのだそうです。(『マン・ウォッチングする都会の鳥たち』p133-より)


幼鳥の期間だけでも撒き餌漁をマスターする個体が現れるでしょうか?
この池は水深が浅い割に水鳥の生息密度が高く池の魚はほとんど獲り尽くされているため、漁を観察するのは無理そうです。
ゴイサギの親鳥(成鳥)を私は未だ一度も見たことがありません。
隠れて寝ている昼間の塒を突き止めたいものです。




▼関連記事(1年後に撮影)
ゴイサギ幼鳥の群れが池の岸で小枝を相手に捕食の自主練(野鳥)






2016/10/17

小川の堤防で採食するハクセキレイ♀(野鳥)



2016年7月中旬

小雨が降る中、田園地帯のコンクリートで護岸された川の畔でハクセキレイ♀(Motacilla alba lugens)を見つけました。
初めは水辺に降りて行きそうだったので、水浴や飲水するかと期待して撮り始めました。
しかし対岸から撮っている私を警戒したのか、護岸を登り返しどんどん歩き去ってしまいます。
後半は堤防の草むらや地面をときどき啄んでいます。
おそらく虫を捕食しているのでしょう。



2016/10/16

クモの卵嚢を捕食するシジュウカラ♂(野鳥)



2016年7月中旬・午前7:20

住宅地でシジュウカラ♂(Parus minor)が電柱側面のボルトに止まって見下ろしていました。
斜めに張られたケーブルを伝ってピョンピョン跳びはねるように登ると、電柱に取り付けられた金具の奥から糸屑のような白い物を引っ張り出しました。
白いフワフワの中にはオレンジ色の丸い物体が見えます。
蛾の繭かもしれませんが、おそらくクモの卵嚢だと思います。
クモの糸を巣材に使うのかと思いきや、捕食でした。
シジュウカラ♂は足で産室を押さえつけながら嘴で糸を引っ張ります。
左足に白い糸が絡み付いてしまいました。
卵嚢はその場で食べてしまったようです。
最後はツピッ♪と一声鳴いて、庭木の樹冠へ飛んで行きました。
貴重な捕食シーンを偶然撮影することができて、ラッキーでした♪
野鳥がクモの天敵であるという実例を初めて観察しました。
近くにシジュウカラの巣がありそうな気がするのですけど、あちこち樹上を眺めても見つけられません。






2016/10/11

カブラハバチの幼虫を狩るフタモンアシナガバチ♀



2016年7月上旬

▼前回の記事
イヌガラシの葉を食すカブラハバチの幼虫

水田の畦道に咲いたイヌガラシの群落で葉を食害する2匹のカブラハバチAthalia rosae japonensis)の幼虫を接写していたら、フタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が飛来しました。
カブラハバチの幼虫にいきなり噛み付いて狩る瞬間が撮れました!
噛まれた傷口から青緑色の体液が滲んでいます。
(血が赤くないので、ヘモグロビンを含んでいないようです。)
難を逃れたもう一匹の幼虫は葉から擬死落下して緊急避難。
一方フタモンアシナガバチ♀は、落ち着いて肉団子を作れる場所を探して徘徊を始めました。
座っている私の足元に登って来たので窮屈な体勢になり堪らず私が動いたら、蜂は咥えていた獲物を離して飛び去ってしまいました。

刺される!とか身の危険を感じて動いた訳ではありません。(この状況で蜂の方から私を攻撃することはありません)
虎口を逃れたハバチの幼虫は、致命傷からの出血が激しく、助からないでしょう。

短時間に食物連鎖の実例を目の当たりにして、ちょっとした感動を味わいました。

逃げたアシナガバチも、獲物の豊富なこの狩場に繰り返し通って来ることでしょう。


2016/10/09

網に付けたヒメジョオンの花を取り除くオニグモ♀(蜘蛛)



2016年7月上旬・午後19:05〜19:08

マンションの下の電柱の脇に張られた正常円網のこしきオニグモ♀亜成体(Araneus ventricosus)が下向きに占座し、食事中でした。
体外消化された獲物は黒変していて、もはや原型を留めていません。
網に多数のゴミ(蚊などの微小な昆虫)が付いていることから、造網の直後ではないことが分かります。
ちょうど日が沈んだので、これから網を張り替えるのでしょう。(日の入り時刻は19:05)

さて、昨年からの懸案事項(未解決問題)で花を食べるクモがずっと気になっています。

▼関連記事
花を食べる造網性クモの謎:2015年

そこで近くの道端に生えていたヒメジョオンの頭花を採取して、オニグモ♀の網に給餌してみることにしました。
網の下部に投げつけると、クモは直ちに駆けつけました。
捕帯で軽くラッピングしてから、花に噛みつきました。
毒液を注入しつつ、味見したようです。
すぐに獲物ではないと気づいたようで、オニグモ♀は異物を網から外して勢い良く投げ捨てました。
甑に戻り、下向きに占座すると身繕い。
残念ながら、花を食べる行動は見られませんでした。
もちろん肉食性のクモは花など食べないのが普通です。
ごく稀に食べるのは一体どういう条件のときなのか、気になって調べています。(再現性に乏しいのが悩みです。)


腹面の外雌器に垂体が見えます。

2016/10/08

虫を捕食するイブキヒメギス♂



2016年7月中旬

山間部の道端に生い茂ったヨシの葉にイブキヒメギス♂(Eobiana japonica)が乗っていました。
よく見ると何か黒っぽい虫を捕食していました。
獲物の正体は不明です。
次はそっと近づいてマクロレンズで接写しようとしたら運悪く車が通りかかり、イブキヒメギス♂は跳んで逃げ、見失ってしまいました。



2016/10/06

セマダラコガネを狩り肉団子を作るコガタスズメバチ♀



2016年7月上旬・午後18:37

堤防の土手に咲いたネムノキの灌木にコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が訪花していました。
花蜜が目当てではなく、獲物を探して飛び回っています。
未だ明るいのに、ネムノキの葉が閉じかけています。

蜂が花の陰で何か獲物を捕らえました。
近くに生えたススキの群落に飛んで移動し、枯れ茎にぶら下がると、獲物を解体して肉団子を作り始めました。
コガタスズメバチ♀は左後脚の跗節を引っ掛けただけで器用にぶら下がっています。
獲物はおそらくセマダラコガネExomala orientalis)だと思います。

▼関連記事
ウツギの花で食事するセマダラコガネ
獲物の翅を毟り取って捨て、邪魔な脚も切り落としているようです。
セマダラコガネの筋肉を噛みほぐして肉団子が出来上がりましたが、かなり粗挽きの挽肉です。
コガタスズメバチはこれを咥えて巣に向かって飛び去りました。



2016/09/15

枯れたハンノキでさえずり♪虫を捕食するオオヨシキリ♂(野鳥)



2016年6月中旬

池の畔で立ち枯れしたハンノキオオヨシキリ♂(Acrocephalus arundinaceus)が枝から枝へ飛び回り、枝を啄んでいました。
早朝(午前6:33)から餌となる虫を探索しているようです。
やがて樹冠へ登り囀り始めたので、♂と判明。

ラストシーン(午前7:20)は別個体かもしれませんが、嘴に何か虫を咥えたまますぐにハンノキから飛び去りました。
巣で待つ雛に給餌するのでしょう。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2016/09/08

青虫で肉団子を作るコアシナガバチ♀



2016年6月下旬

平地の道端の草むらでコアシナガバチPolistes snelleni)のワーカー♀が青虫を狩りました。
イネ科の草の葉先に止まると、獲物を噛み解してせっせと肉団子に丸めています。
最後は住宅地の方へ飛び去ったので、そちらに巣があり自分たちの幼虫に給餌するのでしょう。



2016/09/04

蛾を捕食するオオヨシキリ(野鳥)



2016年6月中旬・午前7:50

溜池の岸に生えたヨシ原で獲物を探していたオオヨシキリAcrocephalus arundinaceus)が水際の根元付近で白い蛾(種名不詳)を捕らえました。
その場で自分で食べずに嘴に貯めて、巣で待つ雛に給餌するようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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