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2018/02/06

丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ



2017年8月下旬・午後17:34〜17:43

山麓の水路をまたぐようにアカマツの大木が倒れていました。
少しずつ切り刻んで撤去している途中のようです。
画面左の里山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが、この倒木を丸木橋として利用していました。
次々に丸木橋を渡ると、水路の柵から農道に飛び降りて右の林へ走り去ります。
右の林に入る際にも地面を歩くよりも、倒木の上を渡るのが好きなようです。

丸木橋の上で座り込み、親から子猿へ相互毛繕いを始めました。
テレメトリー調査のためにアンテナの付いた電波発信機(GPS?)の黒い小箱を首に装着した個体(若者)が登場しました。



丸木橋の端で座り込んでいる数頭の個体のせいで、群れの遊動が渋滞するようになりました。
どの個体を撮ろうか目移りしてしまうのですが、丸木橋を使わずに水路の対岸から一気にジャンプして飛び越える元気な個体(乳首の目立つ♀および子猿)もいます。
幅2.7mの水路を立ち幅跳びで軽々と飛び越えるとは、驚くべき身体能力ですね!

ここは水路がカーブしているのですが、向こう側から柵の鉄パイプ上を渡って来る個体も登場。
すっかり人馴れした群れのようで、私の姿を認めてもパニックにはならず、落ち着き払った様子で各々が自分の毛皮を掻いて身繕いしています。
丸木橋で休む母ザルの近くで遊び回る子猿たちが微笑ましいですね。

首輪を装着した個体は丸太を抱くように腹這いになり、別の個体から背中や腰のノミ取り(毛繕い)をしてもらうようになりました。
私が腹這いになって撮影しているので、その猿真似をしているのだとしたら愉快ですね。
(まぁ多分、私の考えすぎでしょう。)

ときどき遠くから銃声のような爆音(破裂音)が聞こえてきます。
田畑や果樹園の農作物を守るために設置された無人の爆音機か、あるいは里に下りてきたニホンザルを撃退しようと誰かが空砲を撃っているのかもしれません。
いずれにせよ、猿はすっかり慣れっこで、全く気にしていない様子です。


丸木橋の全体像を横から撮りたくて、後半は私が少し移動してアングルを変更しました。
サルの群れからも私の姿が丸見えになり、離れていても警戒されてしまいました。
不安そうな子猿を母猿が抱きしめています。
やがて群れのしんがりも丸木橋を渡り終え、右手の里に近い二次林(スギと雑木林の混合)に姿を消しました。

撮影後、私もニホンザルの群れを追って杉林に入ってみたものの、見失ってしまいました。
水路の幅を測ると2.7mでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ニホンザル群れ@丸木橋:用水路
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い

2018/02/05

ミカドトックリバチの化粧



2016年9月下旬・午前11:59

湿地帯に近いマルバハギの葉の上でミカドトックリバチEumenes micado)が身繕いしていました。
ちょうど正午ぐらいだったので日も高く、日光浴も兼ねていたのかもしれません。
…と思いきや、すぐに飛び去ってしまいました。

ミカドトックリバチの性別の見分け方を知りたいところです。
どうして蜂の図鑑には各種について性別判定法をきっちり記述した本格的なものが未だに刊行されないのでしょう? 
蝶の図鑑では実現しているのに…。
図鑑と銘打つからには、フィールドの生態観察で役立つ基本的なことを記述して欲しいものです。

私が知らないだけかもしれないので、オススメのハチ図鑑がありましたら教えてください。


2018/02/03

ハチミツソウの花蜜を吸い身繕いするオオハキリバチ♂



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でオオハキリバチ♂(Megachile sculpturalis)が訪花していました。
顔の口元に口髭のような白い毛が密生しているので雄蜂ですね。
吸蜜するとそのチョビ髭が黄色の花粉で汚れるので、次の花を訪れた際に受粉を媒介することになります。

後半に登場する2匹目の個体は左の翅がなぜか捻れていました。(これで上手く飛べるのかな?)
舌状花の花弁が白い株の花上で翅を休め、身繕いしています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/01/29

キセキレイ♀の羽繕い(野鳥)



2016年11月下旬

夕方の山麓でフェンスの鉄パイプにキセキレイ♀(Motacilla cinerea)が止まっていました。
尾羽を上下しながら羽繕いに余念がありません。

柵の裏に水路が流れているため多数のユスリカ?が辺りを飛び回っているのですが(蚊柱ができかけている? あるいは雪虫だったりして?)、キセキレイ♀は飛びついて捕食しませんでした。(もう満腹なのかな?)


※ 薄暗い夕方で画質が粗いため、動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく(同一個体)→脱糞後に飛び立つキセキレイ♀【ハイスピード動画:野鳥】



2018/01/26

オオモンクロクモバチの探索徘徊と身繕い



2016年7月上旬

里山の麓の道端でオオモンクロクモバチAnoplius samariensis)を発見。
沢の水が流れている路肩の水路に沿って、まだ
草があまり生えていない土手があり、蜂はそこを重点的に歩き回っていました。
本種の性別の見分け方を知らないのですが、行動から見ておそらく、獲物となるクモを探索中の♀だろうと想像しました。

▼関連記事のまとめ (6年前に同じ場所で撮影)
オオモンクロクモバチ♀がスジアカハシリグモ♀を貯食するまで

蜂は路肩を重点的に調べています。
クロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀に出会うとオオモンクロクモバチの方が大きな体をしているのに、慌てたように逃げて行きました。
舗装路で立ち止まると、しばらく念入りに後脚を擦り合わせたりして身繕い(化粧)しました。
車道を足早に走り回る際は、ほぼ直線の動きです。(まっしぐら!)



2018/01/16

ツバメの巣立ち雛が羽ばたき練習(野鳥)



2017年7月上旬・午前4:17〜4:25(日の出時刻は4:22)


▼前回の記事
早朝の巣で親鳥の帰りを待つツバメの雛鳥(野鳥)

18日ぶりの早朝に様子を見に行くと、ツバメHirundo rustica)の雛は全て巣立った後でした。

完全に空っぽになった泥巣(空巣)の横の天井から吊り下げられた旗の上端に1羽のツバメが器用に止まっています。
巣立ち雛なのか、親鳥なのか、私には見分けられません。
赤い旗にしがみついて頻りに羽繕いと羽ばたき練習を繰り返しているので、なんとなく巣立ったばかりの幼鳥のような気がします。
親鳥が幼鳥に巣外給餌しに来るかと期待して、しばらく待ってみたのですが、警戒されたのか現れませんでした。
赤い旗をよく見ると、ツバメの白い糞が垂れて汚れています。
辺りから聞こえるのはハクセキレイとスズメの鳴き声で、ツバメは鳴いていません。
ツバメが夜を過ごすねぐらはどこにあるのか、いつか探してみたいものです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗いです)



シリーズ完。
今季はカラスの観察に全力投球したので、ツバメの定点観察にはとても手が回らず、かなり飛び飛びの記録になってしまいました。
今後のための予備調査ということで、不完全でも一応何でも記録しておくことにします。
もっと観察しやすい営巣地を見つけないといけません。


空巣の写真もストロボを焚けずにブレブレ。

2018/01/12

ワレモコウの花を舐めるキンバエ♀



2016年10月上旬

墓地の片隅に咲いたワレモコウで、おそらくキンバエ♀(Lucilia caesar)と思われる美しいメタリックグリーンの蝿が訪花していました。
花蜜や花粉を舐めています。
花から花へ飛び立つ直前に前脚を擦り合わせました。
横の車道を大型トラックが通り過ぎてもハエは逃げませんでした。

複数個体(2匹?)を撮影。

似たような見かけの蝿は他にもいるらしいのですが、採集して標本を精査しないとキンバエと確定できません。(参考サイト:キンバエの同定 by 廊下のむしさん)
しかし翅脈の写真から、少なくともイエバエ科のミドリイエバエではなくクロバエ科のキンバエまたはその仲間だろうということは分かりました。(参考サイト:平群庵昆虫写真館


少し角度が変わるだけで青い金属光沢(メタリックブルー)に見えるようになる。

今回、ワレモコウという花を初めて知りました。

2017/12/12

モミの樹幹で羽繕いするアオサギ(野鳥)



2017年8月上旬・午後17:35〜17:49

池の畔の崖の上におそらくモミと思われる針葉樹の高木がそびえ立っていて、その樹冠に一羽のアオサギArdea cinerea jouyi)を発見。
樹上で池を見下ろしながら、念入りに羽繕いしたり、足で頭を掻いたり(@4:19、5:35、7:49)していました。
風でなびく羽毛が夕日を浴びて美しいですね。

枝上でゆっくりと向きを変えた後で、目の前のモミの葉の束を嘴の先で甘噛みしました。(@5:05)
何か虫を捕食しようとしたのかもしれませんが、手持ち無沙汰の暇つぶしかもしれません。

鷺山やコロニーという感じではなく、近くに他の個体は見当たりませんでした。
アオサギがこのままここに塒入りして夜を過ごすのか興味があったのですけど、他に用事があったために観察を打ち切りました。

※ 動画編集時に冒頭のみ自動色調補正を施しています。



2017/12/01

早朝の巣で親鳥の帰りを待つツバメの雛鳥(野鳥)



2017年6月中旬・午前4:24〜4:34 (日の出時刻は午前4:15)


▼前回の記事
泥巣の中で羽繕いするツバメの雛(野鳥)

6日ぶりの定点観察です。
店先の軒下の天井に設置された細長い蛍光灯のカバーの端に営巣しています。
夜明け直後の早朝に、望遠レンズで監視してみました。

映像の冒頭で、巣の右端の縁に止まっていた親鳥が鳴きながら♪出巣しました。
在巣の雛は前回見たときは3羽でしたが、今回は4羽になっていました。
前回は隠れて見えなかった個体がいたのでしょう。

丸々と太った雛が狭い泥巣で押しくら饅頭しています。
隣の個体を嘴で突いたことをきっかけに、少し身動きしました。
兄弟喧嘩にはなりませんでした。
親鳥に餌乞いするときなど、こんな狭い巣でどうやって方向転換するのか、気になります。
やがて左端の個体が羽繕いを始めました。(@6:50)
10分強も粘って長撮りしてみても、親鳥は給餌に戻って来ませんでした。
やはり私が巣の近くで撮影していると親鳥に警戒されてしまうのかもしれません。
じっくり監視するには、やはり三脚が必要ですね。



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗いです)

つづく→ツバメの巣立ち雛が羽ばたき練習(野鳥)



2017/11/17

果樹園の枝で身繕いするコガタスズメバチ♂



2016年10月上旬

山麓の果樹園で洋梨(ラ・フランス)の枝にコガタスズメバチ♂(Vespa analis insularis)が来ていました。
触角と腹部が長いので雄蜂です。
身繕いすると飛び立ちました。
枝になったまま腐りかけている洋梨の果実がすぐ横にあったので、そこで吸汁するのを期待したのですが、残念でした。

▼関連記事
ラ・フランスの果実で吸汁するアカタテハ、ヒメスズメバチ、キタテハ秋型

山形県は西洋梨の生産量(収穫量)が断トツで全国ナンバーワンを誇ります(2015年のシェアは65.1%)。
サクランボと並んで山形県産の果物の代名詞となっています。



2017/11/13

泥巣の中で羽繕いするツバメの雛(野鳥)



2017年6月中旬

通りに面した某店舗の店先にツバメHirundo rustica)の泥巣を見つけました。
天井に設置された長い蛍光灯の上の端、というツバメがよく営巣する場所に泥巣がありました。
この日は店が定休日なのを幸いに、通りの反対側から望遠レンズで巣内の雛を狙ってみました。

雛は少なくとも3羽見えました。
まるまると太っています。
やがて中央の個体が羽繕いを始めました。(@1:55)
雛は互いに密着しているのに、相互羽繕いはしていません。
親鳥の帰巣・給餌シーンを撮りたくて粘ったものの、なかなか帰って来ないので諦めました。
私が巣の近くで撮っていると、親鳥が給餌したくても警戒して近寄らないのかもしれません。

※ 動画の編集時に自動色調補正を施しています。

今季はカラスの定点観察で手一杯ですけど、なるべく身近なツバメも気にしてみることにします。
断片的な観察でも、予備調査になるのです。
(近い将来、世の中の蛍光灯は次々と省電力でコンパクトなLEDライトに交換されるはずですから、ますますツバメの住宅難が進みそうです。)

つづく→早朝の巣で親鳥の帰りを待つツバメの雛鳥(野鳥)




同じ営巣地で丁度一ヶ月前(5月中旬)に撮影した写真もついでに載せておきます。
おそらく卵を産む前だと思います。
親鳥は不在でした。


2017/11/12

オオヒラタシデムシに便乗するダニ



2016年10月中旬

郊外の工場地帯でオオヒラタシデムシNecrophila japonica)を発見。
歩道をなぜか後退していました。
よくみると、胸背と鞘翅に赤いダニ(種名不詳)が何匹も寄生しています。

採寸代わりに直径2cmの一円玉を並べて置いてみました。
オオヒラタシデムシは立ち止まったまま後脚で腹部を掻いています。
昆虫にもダニに集られて「痒い」という感覚があるのでしょうか?

直接触れないように硬貨を使ってシデムシを仰向けに裏返してみました。
すると胸部の裏面にも大量のダニが付着していました。
シデムシの性別の見分け方を知らないのですけど、腹端が細長いのは♂の交尾器なのかそれとも♀の産卵管なのかな?
必死で暴れるものの、舗装路では足先が上手くひっかからず起き上がれないようです。
いつまで経っても自力では起き上がれないので、最後は手助けしてやりました。
道端の草むら(落ち葉)へ早足で逃げて行きました。

見事な精密画でヨツボシモンシデムシの生態を丹念に描いた本、舘野鴻『しでむし』を読むと、寄生ダニのことが書いてありました。
オオヒラタシデムシにつくダニはまた違う種類なのかもしれませんが、似たような生態なのでしょうか。

シデムシの成虫や幼虫の体には、必ずといっていいほどオレンジ色のダニがくっついています。このダニは、シデムシの体液を吸っているわけではなく、シデムシをタクシーのような移動手段として利用しているのです。ダニの狙いは死体。かれらもここで繁殖します。とても足が速く、シデムシが死体にたどりつくと、さっさと下車します。
生まれたダニの子どもたちは成虫だけでなく、巣をはなれる終齢幼虫にものっかっていきます。そのままさなぎのへやへも同行、新しく羽化したシデムシの成虫は、幼なじみのダニとまた旅をはじめます。 (p35より引用)


私も冒頭でこれを「寄生」ダニと書いてしまったのですが、それは間違いで片利共生の一例の「便乗」かもしれません。

片利共生
[英commensalism 仏commensalisme 独Kommensalismus, Karpose 露комменсализм]
種間相互関係の一形態で,それによって共生者の片方の適応度は増すが,他方の適応度は変わらない状態.ふつう前者をcommensal,guest,あるいはsymbiont,後者をhostとよぶ.(中略)相手の体に付着して移動のための利益を得ているような関係を運搬共生(phoresy)とよぶこともある. (『岩波生物学辞典 第4版』より引用)


後で思うと、折角の機会なのでマクロレンズでダニをしっかり接写すれば良かったですね。


2017/11/07

巣立ちが遅れた最後の雛に給餌するハシボソガラス親鳥【10倍速映像:野鳥】



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#34


2017年6月中旬・午後15:29〜17:02

最後まで巣に残ったハシボソガラスCorvus corone)雛に対する親鳥の給餌活動をまとめてみました。
冒頭は通常のHD動画で記録した1回の給餌シーンで、残りは(@1:57〜)微速度撮影した10倍速映像です。
90分間で親鳥は7回帰巣したものの、そのうちの一回は給餌せず雛の様子を見に来ただけでした。
親鳥を個体識別出来ていないので、つがいの2羽が相変わらず共働きで巣に通っているのかどうか不明です。(今回の映像では2羽の親鳥が同時に登場することはありませんでした。)
もしかすると育雛に分担が生じ、巣立ち前の雛の世話は親鳥の一羽が担当し、もう一羽の親鳥は既に巣立った3羽の幼鳥に給餌したり面倒を見ているのかも知れません。

この日は明らかに給餌頻度が減りました。
しかし雛1羽あたりの給餌頻度を比べれば、前日(4羽の雛に親鳥2羽が66分間で計12回の給餌)までとあまり変わりないようです。
餌の争奪戦をしていた兄弟姉妹の雛鳥が巣立った後は、親鳥が与える餌を独り占めにすることができます。
巣立ち前に親鳥が雛への給餌を控えてダイエットさせ巣立ちを促す、という話が本当なのかどうか、私にはよく分かりませんでした。
この問題を調べるには、雛も全て個体識別した上で給餌をしっかり記録する必要があるでしょう。

独りで留守番している間、1羽で取り残された雛は羽繕いしたり羽ばたき練習をしています。
やがて巣内で動きが見られなくなりました。
私がちょっと目を離した隙に最後の1羽も巣立ってしまったのかと焦りました。
しかし鉄骨の陰に隠れ、巣にうずくまって休んでいただけと分かり、一安心。

この雛はやはり発育が遅れている印象で、体つきが華奢に見えるだけでなく、巣から離れて鉄骨を登ったり歩き回ったりするやんちゃな独り遊び(冒険)もやりませんでした。
性格が臆病なのかも知れません。
高所から飛び降りる巣立ち(初飛行)は、鳥の雛にとっても、いきなりバンジージャンプするような恐怖感があるのでしょうか?
一方、親鳥が巣の右下に張り出した鉄骨の端に止まり、そのまま帰巣せず南の杉林の方へ滑空したことが一度ありました。
巣に残った雛に飛び方のお手本を見せているのかな?

さて、巣立ったばかりの3羽の雛は、どこに行ったのでしょう?
なんとなく、鉄塔の南の杉林に隠れていそうな気がしてきました。
親鳥がときどき鉄塔に帰巣せず、南にある杉林の方へ低空で飛んで行くのが怪しい…。
幼鳥へ巣外給餌しに行ったのでは?と予想したものの、実際に確かめた訳ではありません。

映像には写っていませんが、給餌後に排泄した雛の糞を親鳥が持ち去り、近くの屋根で捨てていました。(排糞行動)
また、親鳥が縄張り防衛するのを目撃しています。
溜池の北の電線まで急行して、侵入したカラスを追い払いました。



以下は微速度撮影した映像のメモ。

再生時間  行動
0:25   帰巣、給餌
0:30   出巣 鉄骨の右端に飛んで移動しただけ。
0:38   出巣 今度こそ出巣
0:51   帰巣、給餌
0:53   出巣
1:20   帰巣、給餌
1:34   出巣
3:30?   幼鳥が巣にうずくまり、完全に見えなくなった。ときどき風で煽られる羽毛がかすかに見えるだけ
6:40?   幼鳥が一瞬立ち上がった。昼寝から起きた? すぐにまた座り込み、 姿が見えなくなった。
7:18   帰巣? やや引きの絵にすると、親鳥が鉄骨の右端に止まっていた。
7:19   出巣 雛に給餌せず飛び去った。
7:23   帰巣、給餌
7:26   出巣
7:31   帰巣、給餌
7:36   出巣
8:23   帰巣、給餌
8:25   出巣
9:02   撮影終了





※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#35:ハシボソガラスの雛が全て巣立った後の空巣とその真下の糞(野鳥)



2017/11/06

巣立ちが遅れた最後のハシボソガラス雛が独りで羽ばたき練習(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#33


2017年6月中旬・午後15:23〜15:29

前日までハシボソガラスCorvus corone)の巣に4羽居た雛鳥がたった1羽になっていて焦りました。
成長の早い3羽は、昨日から今日にかけて既に巣立ってしまったようです。

まさか3羽が同じ日に巣立つとは予想外でした。
カラスの巣立つ瞬間を見届けるのは、やはりかなり難しそうです。

親鳥が給餌に戻って来るのを待つ間、独りぼっちで取り残された雛が羽繕いしたり跳んだり羽ばたき練習したりしています。
やはりこの個体は体つきも華奢で発育が遅れているという印象を受けます。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#34:巣立ちが遅れた最後の雛に給餌するハシボソガラス親鳥【10倍速映像:野鳥】



2017/11/05

ネジレバネに寄生されたキイロスズメバチ♂は飛べなくなる?



2016年10月上旬


▼前回の記事
ネジレバネに寄生されたキイロスズメバチ♂にブドウの果実を与えてみた

スズメバチネジレバネXenos moutoni)に寄生されたキイロスズメバチ♂(Vespa simillima xanthoptera)♂にブドウの実を給餌した後に透明プラスチック容器(苺パックを再利用)に入れると、蓋が無いのにいつまでたっても全然飛び立ちません。
ウロウロと容器内を徘徊するだけです。
脚力も弱っているようで、苺パックの壁面をよじ登れないでいます。

蜂は静止していても忙しなく腹式呼吸しています。
腹節の隙間から覗いて見えるネジレバネをようやくしっかり接写することができました。

キイロスズメバチ♂の運動能力に関しては、山中で見つけた時からずっと飛べないままで、飼育していると次第に歩行までも覚束なくなりました。
給餌して満腹になっても飛べないままなので、飢えて弱っていたのではなくて、やはりネジレバネに寄生されたことによる神経症状なのでしょうか。(寄主の行動操作?!)
それとも単純に、いくら餌を摂取しても寄生虫に栄養が横取りされてしまうのかな?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


そのまま飼い続けたところ、この3日後にキイロスズメバチ♂は死亡しました。(採集してから4日後)
以下は標本の写真。


寄主の死後、このアングルからはネジレバネが見えなくなった。

2017/11/04

ネジレバネに寄生されたキイロスズメバチ♂にブドウの果実を与えてみた



2016年10月上旬

▼前回の記事
ネジレバネに寄生され飛べないキイロスズメバチ♂

スズメバチネジレバネXenos moutoni)に寄生されたキイロスズメバチ♂(Vespa simillima xanthoptera)♂を山中で採集してきて、しばらく飼ってみることにしました。

苺パックを被せた中で、まずは蜂蜜を一滴与えてみたのですが、雄蜂は逃げ出そうとするのに必死で蜂蜜に気づきません。
蜂を採集した翌日、次は甘いブドウを与えてみました。(映像はここから)
食用シャインマスカットの実の皮を剥いてやり、ペットボトルの蓋を皿代わりに給餌してやりました。
すると今度は、喜んで甘い汁を舐め始めました。
果汁で汚れた体をときどき身繕いしています。



小野正人『スズメバチの科学』によると、
(スズメバチネジレバネの)最大の特徴として、成虫において雄と雌の形態がまったく異なる点があげられる。(中略)♀の体の大部分はスズメバチの膨腹部内に隠れ、体節の間より生殖器が顔をのぞかせている姿は不気味である。♀は♂を誘引する性フェロモンを分泌しているとされ、羽化後わずかしか生きられない♂が効率よく配偶者にたどり着けるシステムが進化している。ネジレバネの寄生を受けた個体は、働き蜂であれば労働をまったくしなくなってしまい、新女王蜂と雄蜂では生殖能力が失われるとされている。ただし、寄生を受けた新女王蜂に対して未寄生の雄蜂が交尾行動を起こすので、性フェロモンの生成はなされているとみなされる。(p136-137より引用)




※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→ネジレバネに寄生されたキイロスズメバチ♂は飛べなくなる?



ハスに訪花して採餌するクロマルハナバチ♀



2017年7月下旬・午前5:59〜6:57

蓮池で早朝に咲いたばかりのハス(蓮)の花にクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカー♀が何匹も来ていました。
セイヨウミツバチ♀に混じって花から花へ忙しなく飛び回っています。

胸背が花粉で真っ黄色に汚れている個体がいます。
後脚の花粉籠が初めは空荷でも、やがて橙色の花粉団子をつけて運ぶようになります。
吸蜜の合間に花弁にしがみついて身繕いし、体毛に付着した花粉を落として花粉籠にまとめています。



2017/11/01

ハスの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2017年7月下旬・午前5:11〜5:28

早朝の蓮池に咲いたハス(蓮)セイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。

開花直後の花に来ていた蜂は体中が大量の花粉で真っ黄色に汚れていて、初めは正体が全く分かりませんでした。
一瞬クロマルハナバチ♂か新種のハチかと見間違えたぐらいです。
同定のために謎の蜂を採集したくても捕虫網を持参しなかったのでどうしようか…と思案していたら、次第にハスの花粉の量が減るとセイヨウミツバチだと判明。

複数個体を撮影。
花に着陸したミツバチは、花糸の奥に潜り込んで吸蜜しています。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けている個体と空荷の個体が居ます。
採餌の合間に空中でホバリング(停空飛翔)しながら身繕いして、体に付着した花粉を花粉籠に移しています。

咲いているハスの花は他に幾らでもあるのに、同じ花でミツバチが小競り合いの空中戦を繰り広げることが時々ありました。
別な巣から来たワーカー♀間の餌場を巡る争い(占有行動)なのでしょうか?





2017/10/30

雛に餌を与えるハシボソガラス(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#29


2017年6月中旬・午後15:05〜15:10?

この日も未だ4羽のハシボソガラスCorvus corone)雛鳥は巣立っていませんでした。
この日に撮れた親鳥による2回分の給餌シーンをまとめてみました。
巣内の雛は各々で、羽繕いや羽ばたき練習をしています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#30:ハシボソガラスの巣の下で鳴く♪ヒヨドリ(野鳥)


2017/10/28

冬の川で水浴するオナガガモ♂【HD動画&ハイスピード動画】冬の野鳥



2016年12月中旬・午後15:22〜15:30

川面に浮かんでいるオナガガモ♀♂(Anas acuta)の群れを見ていると、頭から勢い良く水中に潜ったり水面を翼で叩いたりして水浴びする個体がときどきいます。
水浴の後は伸び上がりながら羽ばたき、身震いして水を切ると、羽繕いをします。

後半は水浴行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:26〜)
派手に水飛沫を上げる水浴シーンは、スーパースローで見るのに絶好のテーマです。
水浴を始める前兆が全く分からないので、適当に長撮りを繰り返した映像から水浴シーンを抜き出してまとめました。
岸辺に近いところで水浴することが多く、なかなか全身を見せてくれないのが残念でした。

まとめた映像を見直すと、水浴してる個体はなぜか全て♂でした。
これはただの偶然なのか、それとも何か理由があるのでしょうか?
たとえば♀に魅せつけるアピールまたは♂同士の誇示行動(ディスプレー)という一面もあったりするかもしれません。
♀よりも♂の方がきれい好きなのかな?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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