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2016/10/07

タヌキの溜め糞とオカダンゴムシ♀



2016年7月上旬

堤防の階段の同じ場所にホンドタヌキの溜め糞が年中、残されています。
ときどき通りかかる度に何か面白い虫が来ていないかチェックしています。
この日は雨で溶けて糞の原型をほぼ留めていませんでした。
かなり悪臭を放っています。
古い糞に混じった種子から植物が芽生えていました。(タヌキによる種子散布



オカダンゴムシ♀(Armadillidium vulgare)が一匹、頭を糞に突っ込んでいました。
背中の黄色い斑点が♀の特徴です。
徘徊して最後は糞の凹んだ穴に潜り込みました。

画質が粗いのは夕方でかなり薄暗いためです。
赤外線の暗視カメラは持参していませんでした。


関連記事(6年後の撮影)▶ 河畔林でタヌキの溜め糞に群がるオカダンゴムシ♀♂


※ この糞塊が本当にタヌキの溜め糞かどうか、実は疑問に思い始めました。
プロは糞を見ただけで判別できるのかもしれませんが、私は未だ自信がありません。
この辺りに生息する野生動物として他にニホンアナグマとハクビシン(†追記参照)も目撃している上に、飼い犬が散歩のついでに排便している可能性もあるからです。
カメラトラップ(トレイルカメラ)を仕掛けて無人の赤外線カメラで溜め糞を監視すればたちどころに解決するはずですけど、機材を買い揃えるまでお預けです。



†【追記】
古谷益朗『なぜハクビシン・アライグマは急にふえたの? (シリーズ鳥獣害を考える―ハクビシン・アライグマ)』によると、
ハクビシンは「ためふん」といって、一定の場所にふんをまとめてする習性があります。ねぐらなどでは、よくこの「ためふん」が見つかります。(p10より引用)



2016/07/31

壁を登って隙間に隠れるヤマトシミ【暗視映像】



2016年6月上旬

晩(午後18:10)に押入れ内の壁をヤマトシミCtenolepisma villosa)がウロウロと徘徊していました。
赤外線の暗視カメラで撮影してみます。
どんどん上に登り、天井付近の隙間に潜り込んで姿を消しました。
体が薄っぺらいので、こんな狭い隙間にも侵入できるのですね。
未採寸、未採集。

▼関連記事
ヤマトシミ♀の食事






2016/02/02

宿主キイロスズメバチ♂から脱出したハリガネムシ



2015年10月中旬

キイロスズメバチ巣の定点観察#7


巣の下で弱々しく徘徊していたキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)♂を生け捕りにして持ち帰りました。

▼前回の記事 
体内寄生されて弱ったキイロスズメバチ♂
毒瓶は使用していませんが、翌日には採集容器内で息絶えていました。
死骸の傍らでハリガネムシの一種が蠢いていて仰天しました!
生きているハリガネムシを見るのはこれが初めてです。
宿主から脱出したハリガネムシ(おそらく成虫)の色は乳白色で、表面は艶があります。
ちなみに円形プラスチック容器の直径は3cm。
ハリガネムシは宿主の体長の何倍あるでしょうか。
やがてハリガネムシはとぐろを巻きました。
活発に動いている方が頭部なのでしょうか。
頭部に目はあるのかな?と思い、マクロレンズで強拡大しても眼点などは見つかりませんでした。
できれば宿主の腹端から脱出する様子を見たかったですね。

キイロスズメバチの営巣地の横には渓流が流れていました。
ハリガネムシの生活史から、次のようなストーリーが考えられます。
ハリガネムシに寄生された中間宿主の水生昆虫や直翅類(コオロギやカマドウマなど)をキイロスズメバチのワーカー♀が狩って、その肉団子を給餌された蜂の子が体内寄生されたまま成虫♂まで育ったと思われます。
スズメバチの成虫の主食は巣内の幼虫から貰う栄養交換液であって、固形の獲物を自らは食べられません。
また、雄蜂は狩りを行いません。
したがって、ハリガネムシに寄生されたのは成虫の時期ではなく、その前からに違いありません。
もし中間宿主内のハリガネムシが成虫だったら肉団子にする際に噛み殺されてしまったはずです。
ハリガネムシの小さな幼虫が運良くキイロスズメバチ♂幼虫に飲み込まれたのでしょう。

キイロスズメバチが蛹になっても変態が完了するまでハリガネムシは身を潜めていて、成虫になってから一気に成長したと思われます。
巣の外に捨てていた多数のキイロスズメバチ幼虫も同じくハリガネムシに体内寄生されていたのかもしれない、と想像しました。
(もちろん、キイロスズメバチ幼虫の大量遺棄事件とハリガネムシの寄生は無関係である可能性もあります。)

もし私が採集しなければ、ハリガネムシに寄生されたキイロスズメバチ♂はヨロヨロと渓流に向かい、入水自殺したでしょうか?
川沿いで待ち構えていれば、そのような宿主操作による異常行動が観察できるのかな?

成虫になったハリガネムシは宿主の脳にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主の尻から出る。(wikipediaより)

ハリガネムシに寄生された昆虫は生殖能力を失うらしい。
死んだキイロスズメバチ♂を解剖して精巣の状態を調べるべきでしたね。(乾燥標本にしてしまったので無理かも…?)
今回は動揺してしまったので(正直言って確かにグロい!)、次回の宿題です。

ハリガネムシを記念にエタノール液浸標本として保存してみることにしました。
するとハリガネムシはコイル状に丸まりコンパクトになりました。
死んで乾燥すれば針金のようにカチカチに硬くなるらしい。

▼関連記事 
カマドウマ♀に寄生したハリガネムシの最期

エタノール漬けにした後で思ったのですが、脱出したハリガネムシを水槽で飼うことは可能ですかね?
1匹だけでは交尾・産卵行動を見るのは無理ですけど、水中で泳ぐシーンだけでも動画に撮れば良かったですね。(ハリガネムシは皮膚呼吸なのかな?)

『スズメバチの科学』を紐解いてみると、スズメバチの天敵のひとつとしてセンチュウが紹介されていました。
しかし、p65に掲載された写真「キイロスズメバチの体内から現れたセンチュウ」はハリガネムシの間違いではないでしょうか?



陰山大輔『消えるオス:昆虫の性をあやつる微生物の戦略 (DOJIN選書)』p43によると、
ハリガネムシ(線虫とは分類学的には少し異なる類線形動物門に属する寄生虫)も宿主の行動を操作して水辺に向かうことが知られており…(後略)。




つづく→#8:キイロスズメバチ♀による外被の増築と巣口の拡張【6倍速映像】





2016/02/01

体内寄生されて弱ったキイロスズメバチ♂



2015年10月上旬

キイロスズメバチ巣の定点観察#6


巣の下の壁際でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)♂が地面を弱々しく徘徊していました。
日光浴しているようにも見えますが、飛べなかったり歩行がぎこちなく前脚が震えています。
交尾を済ませ寿命が近いのでしょうか?
それとも体内寄生による神経症状なのかな?

撮影後に捕獲し、持ち帰りました。
スズメバチ好きとしては、手元に置いておくための雄蜂の標本を一匹ぐらい欲しかったからです。
そして翌日、私の予想は的中しました!
捨てずに良かった。
この雄蜂を採集したのは「虫の知らせ」だったのかもしれません。
果たして獅子身中の虫の正体は…?

つづく→#7:宿主キイロスズメバチ♂から脱出したハリガネムシ


2015/12/23

夜キアシナガバチの巣に侵入するワラジムシ【暗視映像】



2015年9月中旬・午前3:10

キアシナガバチ巣の定点観察@トウカエデ枝#10


深夜にキアシナガバチPolistes rothneyi)の巣を訪れ、いつものように赤外線の暗視カメラで撮り始めました。
巣上で寝ている蜂の数は激減して♀2匹のみになっていました。
巣盤の幹に近い側に2匹並んでしがみついています。
新女王かもしれません。

巣盤上を徘徊する怪しい虫を見つけて、一気に緊迫(興奮)しました。
スズメバチ科の巣を訪れる虫、同居する虫に最近興味がある私は、寄生蛾♀が産卵しに来たのか?、それともゴキブリか?と期待しました。

▼関連記事コガタスズメバチの巣に居候するゴキブリ【暗視映像】
予想は外れ、侵入者の正体は新たな珍客ワラジムシPorcellio scaber)でした。
好蟻性昆虫は非常に繁栄していますけど、好蜂性生物の研究はどの程度進んでいるのですかね? 

巣盤を下から見上げると、ワラジムシが育房を活発に這い回っています。
並んで寝ていた2匹のキアシナガバチ♀が同時にぴくりと動いたので、ワラジムシが脚先に触れたようです。
不審な侵入者を見つけて積極的に攻撃したり追い払ったりする様子は見られませんでした。

さて、ワラジムシがアシナガバチの巣で何の用があるのでしょうか?
共生関係とは思いませんが、ワラジムシは雑食性ですから蜂の巣を食害していたら面白いですね。
蜂の子(前蛹)が排泄した糞も育房内に残されているはずです。
確証を得るには、飼育下でアシナガバチの古巣を餌として与えてワラジムシが育つかどうか調べればよいでしょう。
しかし、営巣地のトウカエデの幹には普段からワラジムシが多く見つかることに気づきました。
ワラジムシはあまりにも普通種なので眼中になく見過ごしていましたが、7月下旬の昼間にキアシナガバチの巣を撮った写真でトウカエデの枝先にワラジムシが偶然写っていました。



トウカエデの剥がれかけた樹皮の隙間などに潜んで暮らしている、と考えるのが自然でしょう。
蜂の巣に居候しているというよりも、深夜徘徊中にたまたま蜂の巣に迷い込んだのだと思います。

白色LEDを点灯すると、蜂の足元に潜り込もうとしていたワラジムシは眩しい光を嫌って巣盤天井部に隠れてしまいました。
一方、蜂は照明に対して無反応で、触角を動かしただけでした。
寝ている蜂の目の前をワラジムシが横切っても、キアシナガバチ♀は攻撃しません。
別個体のワラジムシが手前の幹を徘徊しています。
巣に侵入したワラジムシをキアシナガバチが襲わないのは、暗闇で目が見えないからというよりも、ワラジムシを敵視していない(無害という認識で眼中にない)印象です。
屁理屈を言えば、ワラジムシが蜂の巣に安全に潜入するために体表を化学擬態している可能性もありますけど、さすがに妄想が過ぎますかね?
明るい昼間にアシナガバチの巣にワラジムシを乗せてみて排除されるかどうか、導入実験が必要です。
定点観察で巣上のワラジムシを見たのはこの一度きりでした。(昼間は一度も気づきませんでした)

つづく→#11:台風の大雨を巣で耐え忍ぶキアシナガバチ♀


2015/11/11

カマドウマ♀に寄生したハリガネムシの最期

2015年8月中旬

山間部の峠道でカマドウマの仲間(種名不詳)の死骸をヒメギスが食べていました。
いそいそと近づいたらヒメギスは逃げてしまいました。(撮り損ね)
車に轢かれたロードキルのようですが、死骸の横にハリガネムシが干からびて死んでいました。
本で読んだり噂ではかねがね聞いていましたが、憧れのハリガネムシを実際に見るのはこれが初めてでした。
これほど長いハリガネムシがカマドウマの体内に寄生していたとは驚きです。
寄主のカマドウマは産卵管がある♀でした。
カマドウマ死骸のほとんどは、ヒメギスなど屍肉掃除屋(scavenger)に食い荒らされていました。

※ 今日は珍しく動画ネタはお休みで、写真のみです。

【参考リンク】
カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る
森と川をつなぐ細い糸:寄生者による宿主操作が生態系間相互作用を駆動する



2015/11/01

夜のムラサキトビケラと美しい後翅


2015年8月下旬・深夜4:00頃

山麓にあるキャンプ場の灯火下でムラサキトビケラEubasilissa regina)を見つけました。
指で触れると逃げ回り、羽ばたいて少し飛びました。
飛翔力が弱いのは、気温が低いせいかもしれません。
最後に一時捕獲し、紫色の後翅に美しい黄色の帯があることを確認できました。
地味な前翅と対照的です。

前後半で別個体(2匹)を撮影。





2015/09/06

稲妻のハイスピード動画



2015年7月下旬

よく晴れて酷暑の日でした。
夕方から遠雷の雷鳴がずっとゴロゴロ♪聞こえるようになりました。
の稲妻も頻繁に光って見えます。

240-fpsのハイスピード動画でも落雷を撮ってみました。(@1:51〜)
一度落雷すると、わだちのようにその通り道に沿って繰り返し落ちる傾向があるようです。
本格的に放電現象を解明するにはたかが1/8倍速のスローモーションでは太刀打ち出来無いのですけど、それなりに楽しめました。

ついでに風で落ち葉が降って来る様子や、波打つような独特の飛び方で画面を横切るヒヨドリ?(@3:35〜4:03)もスローモーションで撮れました。

カメラを雷雨で濡らしたくなくてヒヤヒヤしながらの撮影でした。
やがて雨が降り始めたのですけど、雨雲が逸れてくれたようです。
幸い小雨で済み、激しい夕立にはなりませんでした。






2015/07/03

夜道を走るゲジ終齢幼虫【暗視映像】



2015年6月上旬・午後22:53

農村部の夜道で遭遇したゲジThereuonema tuberculata)終齢幼虫が疾走する様子をシーンを赤外線の暗視動画に撮りました。
指で触れると慌てて逃走するのですけど、持久力がないのかすぐに止まってしまいます。
もしかしてクモと同じく呼吸器官が原始的なのですかね?

白色LEDの照明を点灯してもすぐには逃げません。
採寸代わりに指を並べて写しこみました。
触角を除き歩脚が14対しかないので、成体ではありません。
(ちなみに脚が15対あれば成体です。)

『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』でゲジを調べると、

孵化した幼虫は4対の歩脚をもち,第2期幼虫で5対,その後脱皮ごとに2対ずつ歩脚を増し,第6期幼虫で 13対となる。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』によると、

3週間ぐらいで孵化(ふか)した幼虫は4対の歩肢しかないが、脱皮ごとに胴節数と歩肢対数が増えてゆき、約2年を経て成体になる。

という訳で、終齢幼虫だろうと判明しました。(昆虫と違って「齢」で数えないのかな?)

▼関連記事(室内で撮った成体)
夜のゲジ逃走中!【暗視映像】



2015/06/12

緊急アピール!【助言があればお待ちしています】

2015年6月中旬

私事ですが、sigma1920の名義で長年開設してきたYouTubeチャンネルが著作権絡みの?言いがかりをつけられて強制的に閉鎖されてしまいました。

This account has been suspended due to multiple or severe violations of YouTube's policy against spam, gaming, misleading content or other Terms of Service violations.
このアカウントは次の YouTube ポリシーに対する度重なる違反または重大な違反のため停止されています: スパム、誤解を招くコンテンツなどの利用規約違反 

大ショックで怒り心頭ですが、頭を冷やして反論をまとめるために、これからここに下書きを記録しておきます。(推敲中)
二番目に開設したYouTubeチャンネル(sigma1920HD)は幸い無事です。

私の公開した動画がスパムですか? 
身近な生き物の生態動画やハイスピード動画コレクションの一体どこが誤解を招く内容なのでしょうか?
理由がさっぱり分かりません。
心当たりがあるとすれば、著作権絡みの間違った不当クレームの数々です。

映像は全て私の完全オリジナルで、たまに付けるBGMはYouTube側が提供するもの(著作権処理済みの楽曲)を選んだだけなのに…。
BGMを付ける場合、私はいつも動画をアップロードした後で、YouTube上のaudioswapプログラムで音声を入れ替えてきました。
(私はYouTubeの古参ユーザーなので、audioswapという呼び方は古いかもしれません。)
YouTube上での私の活動は全てログに残っているはずですから、私のオリジナル動画にはBGMが一切含まれていないこと、audioswapを利用したことをYouTube側で調べたらすぐに分かるはずです。
楽曲でクレームの付いたYouTube動画からBGMを取り除いたりオリジナルの音声に戻す機能が最近になって提供されました。
「私が求めていた機能はこれだ!」と喜んで、忙しい合間に少しずつ復旧作業をしている最中に突然、最後通告が届いたのです。
皆さんも動画にBGMをつける際はくれぐれもお気をつけ下さい。
著作権処理の済んだ楽曲だと信じてaudioswapを利用したのに、楽曲提供者の都合や気紛れで後日クレームをつけられてしまうのでは堪りません。
「楽曲をこの中から自由に選んで」と言われたから喜んで選んだのに、後になって訴えるとはなんというマッチポンプですかね?
私を狙い撃ちにしたおとり捜査だとしても悪質で、全く意味が分かりません。
私の映像と組み合わせて曲を使われたくないという意向なら、尊重して元の音源に粛々と戻すだけです。

著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、これまで色々と問題を生じています。
過去に問題になったのは、虫や鳥の鳴き声とかカメラをズームする際のノイズ音です。
動物の鳴き声や羽音は種によってワンパターンで個体差があまりなく、多かれ少なかれ似ています。
たとえば音楽CDなどで鳴き声を効果音として含む曲があります。
おそらくそういう曲と似ているとして、私の撮った生態動画が問題になったことが何度もあります。
動物の鳴き声に著作権や特許が認められてしまうと、動物行動学で音声コミュニーケーションを自由に研究することが不可能になってしまいます。
ヒトの場合でもたとえば、赤ちゃんの泣き声や、拍手の音、扉をノックする音などは誰がやっても似てしまいます。

(最後の二例は、拍手やノックを独創的なリズムに乗せれば立派な演奏とみなされ著作権が発生するでしょう。私がここで言いたいのは拍手やノック音を一発だけで比べる場合、という意味です。)
赤ちゃんの泣き声や猫の鳴き声に対して誰か早い者勝ちで著作権を主張してしまうと、とんでもないことになるでしょう。
この点は改善されたようで、難癖をつけられることは最近減りました。

音声の次は映像について。
テレビ番組やDVD、他人のYouTube作品などから映像をコピーしたり編集して私のチャンネルにアップロードしたことは一切ありません。
「下手の横好き」でも生き物の行動を「自分で撮って動画に記録する」ことを一番の喜びとしているのに、他人の作品を盗用する理由がありません。
個人的に撮った大量の生態動画のアーカイブ(保管庫)としてYouTubeを利用しているので、チャンネルを閉鎖させられるようなリスクを負う理由がありません。
私が開設したYouTubeチャンネル内の動画は全て、私しぐまが撮影、編集、アップロードしたものです。
著作権コンテンツとのマッチング判定はYouTubeが機械的かつ自動的に行っているようですが、色々と問題を生じていることがこれまで分かっています。
もし仮に音声ではなく私の動画そのものが第三者の映像コンテンツとマッチングしているという判定なら、完全に冤罪です。
海外・国内のTV番組に映像素材を提供したことがこれまで何度かあるので、もしかしたらその番組で一部使われた映像を元に本家の私を間違って訴えてきたのでしょうか?
クレームをつけてくる人は、どの番組のどこがどう似ているのか、あるいは一致するのか、ご自身の作品(と称するもの)を具体的に見せてもらいたいです。
比べるものがないと反論のしようがありません。

真の著作権所有者である証拠として、YouTubeにアップロードする前のオリジナルの動画ファイルを提供できます。
私がYouTubeで一般公開している動画の多くは手ブレ補正処理を施した後のバージョンです。
未編集のオリジナル・バージョンにはやや手ブレが残っています。
これを持っているのは世界で私だけです。
当時の撮影メモ(フィールドノート)も提供できます。(クラウド上の文書ファイルなので、いつでも編集可能なため証拠としては弱いですけど、編集履歴が記録として残っているかもしれません。)
「ここで撮った」と覚えているものについては、現地に案内することもできます。
動画と一緒に写真も撮った場合は、その写真データ(EXIF付き)も提供できます。

場合によっては被写体の標本も保存してあります。
以上のような圧倒的な物証を元に、「私が撮った動画である」と主張します。
不当にクレームをつけてくる人には、これは出来ません。

私の動画に広告を付けるようにしている理由は、無料で管理してくれるYouTube(Google)に感謝を示すためです。
大量の知的財産を預けている身としては、YouTubeが倒産したりサービスを停止することが一番困ります。
色々な手練手管を駆使して莫大なPVを稼がない限り、広告収入が雀の涙にもならないことは皆さんご存知の通りです。
私の動画ブログは一般受けのしないマニアックな内容を扱っていますから、毎日ほそぼそと更新したところで閲覧数もたかが知れています。
毎日地道にオリジナルの動画コンテンツを更新することがスパム扱いされるのでしょうか?

2015/03/22

猿害対策としてロケット花火を発射



2014年11月中旬

▼前回の記事
刈田で落穂拾いするニホンザルの群れ【後編】

イネの落ち穂を採食する野生ニホンザルMacaca fuscata)の群れはのどかな光景に見えましたが、夕方になり私が撮影を終えて帰りかけると状況は一変しました。
ニホンザルを山へ追い払うため1台の軽トラックが集落からやって来ました。
農道を走る車の窓から山に向かってロケット花火を発射しています。
既に田んぼには猿の群れの姿は見えず、山へ逃げ帰ったようです。
それでも山の端で停車して何発も連射すると、ロケット花火の白煙が辺りに立ち込めます。
※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。




晩秋の落ち穂拾いという行為そのものに実害はありません。
しかし調子に乗って里に出没されると近くに野菜畑もありますし、農作物を食い荒らされて深刻な猿害となってしまいます。

どうしても山に帰ってもらわなくてはなりません。
賢い猿を相手にロケット花火を射っても、すぐに慣れが生じてしまって(無害と学習して)
イタチごっこになるのでは?と気の毒になります。
▼関連記事 
猿害対策の爆竹の効果
野生ニホンザル♂の爆竹音に対する反応
広い農地の境界に電気柵を張り巡らすのは莫大な費用がかかるでしょう。
「犬猿の仲」を利用して、農村部だけでも犬の
放し飼いを認めてもらえれば一番安上がりに猿害対策できそうな気がするのですけど、何事につけ反対派がいるのでしょう。
ヒトがイヌに咬まれる事故が起きるコストの問題。



宮崎学、小原真史『森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然』によると、
つい50年前までは中山間地の村では、イヌは放し飼いにされているのが普通で、山から村にやって来る野生動物たちを追い返すのは、重要な役割のひとつでした。(中略)だから獣害の増加というのは、イヌの飼われ方の変遷に原因の一端があると僕は思っています。長野県のように放し飼いの特区を設けた自治体があったり、猿追い犬の「モンキードッグ」の育成をしているところもあるけれど、まだまだ認識不足でしょう。これだけ獣害が増えてきているわけだから、イヌの存在を見直す時代に入ってきているはずです。 p271〜275より引用)
長野県に番犬を放し飼いできる特区があるというのは初耳でした。
私もこの方策に賛成です。



都会の方々にお願いしたいことは、田舎にドライブに来て観光地などの道端や山林で野生ニホンザルに出会っても「かわいい〜♪」と餌を与えたり安易に「ふれあい」を求めたりすることは絶対にしないで下さい。



【追記】
あんずゆき『モンキードッグの挑戦: 野生動物と人間の共存』を読むと、ロケット花火にニホンザル防除効果はあまり期待できないようです。
ロケット花火でサルが逃げるのは、その時だけ。人間が徹底して追い払わないと、サルはまたやって来る。 (p123より引用)

里に下りれば、畑にはクズ野菜が残っていて、それはサルにはご馳走。野生動物の食害を防ぐためには、畑にクズ野菜を残したり、ゴルフ場で生ゴミを捨てたりといった、無意識の餌付けを止めることが大切 (p125より)


ふつう、サルは火薬の匂いや、銃の音で逃げるんですけど、少し離れて様子を見ているサルがいて、それがまた戻って来る。 (p128より)

電気柵。サルも最初は針金にふれて、一瞬、びっくりするけど、「大丈夫だ」って学習すると、平気で入ってくる。 (p71-72より)



2015/02/24

杉林の斜光



2014年11月上旬

朝の静謐なスギ林に斜光が射していました。
私にしては珍しく(柄にもなく)フォトジェニック路線のスナップショット映像です。
微速度撮影するとか、林内をゆっくり水平移動しながら撮れば更にドラマチックな映像になりそうです。






2015/01/10

ヤマトクロスジヘビトンボを捕まえた!



2014年6月上旬

山麓に建つ神社の境内でヘビトンボの仲間を見つけました。
祠の柱に止まっていたので、指で押さえると難なく捕獲できました。

捕らえようとすると、大顎でかみついてくる。その攻撃的な姿はまるでヘビが鎌首をもたげるよう。(ヤマケイポケットガイド18『水辺の昆虫』p220より)


このとき実際に手を噛まれたかどうか、覚えていません。
(覚えていないということは噛まれていない気がしますけど、映像では噛まれたので慌てて離したようにも見えます。)
離してやると神社の軒先を元気に飛び去りました。
どうせなら飛び立ちをハイスピード動画で撮ればよかったですね。

帰ってから調べてみると、いわゆるヘビトンボという種類ではなく、ヤマトクロスジヘビトンボParachauliodes japonicus)のようです。
タイリククロスジヘビトンボとの相違点は翅脈で見分けるらしい。



2014/12/27

夜のゲジ逃走中!【暗視映像】



2014年9月上旬

夜の給湯室で(〜22:30 pm)タイル張りの壁面にゲジThereuonema tuberculata)が張り付いていました。

夜行性らしいので、暗視ビデオカメラの出番です。
赤外線で接写しても、左脚の一本がぴくりと動いただけで逃げませんでした。

次に写真を撮り、採寸したタイルの一辺の長さから比例計算すると、ゲジの体長は23mmと算出されました。
脚が15対あるので成体と判明。
しかしストロボを焚くと閃光を嫌って、張り紙の裏面の縁に隠れてしまいました。
紙に触れると右往左往逃げ惑います。
しつこくやると流し(シンク)に逃走し、見失いました。
次に機会があれば暗闇で獲物を捕食する瞬間を飼育下で観察してみたいものです。

歩行時の歩脚の動かし方をハイスピード動画に撮ってみるのも面白そうです。






2014/06/06

柱を登るモンカゲロウ♀



2014年5月中旬

神社の床下にカゲロウの仲間がひっそり止まっていました。
近くの沢(渓流)から羽化したのかもしれません。
カゲロウ類には全く疎いのですけど、『カゲロウ観察事典』p2,3,7を調べてモンカゲロウ♀(Ephemera strigata)と判明。
複眼が大きくなく、前脚も短いので♀。
亜成虫の可能性は?

木の柱を少し登りました。
静止姿勢で黒い触角だと思ったのは前脚でした。





2014/05/09

魚露目8号レンズのテスト:カワゲラの仲間?



2014年4月上旬

魚露目8号という名前の魚眼レンズを買ってみたので、カメラ(Panasonic LUMIX DMC-FZ200)に取り付けて試し撮りしてみました。
被写界深度が深いので小さな虫と同時に背景を写し込める、という触れ込みです。

山裾で残雪の上を活発に歩き回るカワゲラの一種?を接写してみました。
有翅なので、セッケイカワゲラではありません。
映像後半に登場するガードレールに居たのは別個体です。
飛び立つ瞬間を撮り損ねてしまいました。

カメラの目線を雪面まで下げて撮ると、確かに魚眼効果を生かして遠くの背景まで写せました。
ただし、従来のマクロレンズと比べて画質が落ちることと色の滲みが気になります。
カメラの設定をどこかいじったら多少は改善されるのかな?
レンズの着脱が面倒臭いのもネックです。(通常の使い方からレンズフィルターごと外さないといけない)
もっと練習しないと、使い道というか適した被写体がよく分かりません…。
例えば羽ばたいて飛び去る虫のハイスピード動画に使えるかな?と期待しています。




2014/04/29

満月にかかる雲【10倍速映像】



2014年4月中旬

満月(月齢15.3)の晩に程よい量の雲が流れています。
満月そのものよりも月光に照らされた雲の動きに注目して微速度撮影してみました。
ジオラマモードの動画撮影で10倍速の微速度撮影したら、意図せずしてモノクロみたいになってしまいました。
それでも刻々と月が動いていることを実感できました。

天体撮影のノウハウを全く知らないので、単に望遠レンズでズームしただけでは月面の色やクレーターを上手く表現できず自分でも不満です…。
きっとカメラの設定に凝ったり特殊なレンズ・フィルターを装着してインターバル撮影しないといけないのでしょう。




2014/03/22

ツチスガリの巣かミミズ塚か?



2013年7月下旬

里山の砂利道にナミツチスガリCerceris hortivaga)の営巣地があります。
この夏初めて様子を見に行くと、あちこちで土が盛り上がっていました。
活動中のナミツチスガリの姿は見かけず、なんとなく未だ営巣を始めていないような気がしました。
このミミズ塚のような土の盛り上がりは、在巣のナミツチスガリが巣口を一時閉鎖した盛り土なのか、それともミミズの排泄物なのか、いまいち自信がありません。
(ミミズ塚にしては形状や質感が違うような…?)

ときどき地中からモコモコと動いているので気になり、動画に記録してみました。
採寸代わりに一円玉を並べて置いています。
もしかすると蜂が羽化する瞬間かと期待したものの、巣穴の主は一向に姿を現しません。
もし私が素早く土を払いのけたら、正体が判明したでしょうか。
(排泄中のミミズを捕獲できたかな?)

微速度撮影しつつ、この「ミミズ塚」の監視を続けたら面白かったかもしれませんね。
しかしこの日は三脚を持参しておらず、雨も降ってきたので帰りました。
結局、謎は未解決のままです。
気になるなー。


【追記】
フトミミズ類は夜、地面の穴から泥のフンをする。フンの塊の大きさや形が、セミの塔によく似ている(6月) (p132より引用)

セミの羽化穴(セミの塔)という可能性があることもこの本で初めて知りました。

(ニイニイゼミ幼虫の作)掘った土が地面に盛り上がってできた「セミの塔」(6月)(p132より引用) 






2014/01/28

飛べ!ヤマトシリアゲ♂【ハイスピード動画】



2013年6月上旬

薄暗い林床の下草にヤマトシリアゲ♂(Panorpa japonica)が止まっていました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。



2013/12/30

飛べ!プライアシリアゲ♀【ハイスピード動画】



2013年5月下旬

里山で下草に止まっていたプライアシリアゲ♀(Panorpa pryeri)が羽ばたいて飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。

ラストはNGシーン。
離陸に失敗して葉上で転び、慌てふためいて起き上がり葉裏に隠れる姿がなんとも可笑しいですね。

複数個体(3匹?)を撮影。



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