2021/01/29

山道で吸水・ミネラル摂取するメスグロヒョウモン♀

 

2020年10月上旬・午前11:55頃・晴れ 

急坂の登山道に沢の水が流れ込んで、舗装路の轍が濡れていました。 
水溜りというほど深くはないのですが、メスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が全開にした翅をやや開閉しながら濡れた路面で吸水していました。 
水を飲むだけでなく、ミネラル摂取も兼ねていると思われます。 
一瞬ルリタテハかと思って撮り始めたのですけど、メスグロヒョウモン♀でした。 
♀の吸水シーンは初見です。
▼関連記事(6年前の撮影) 
傘の柄を舐めるメスグロヒョウモン♂(ミネラル摂取)
翅の縁が前翅も後翅もボロボロに破損した個体です。 
山道を歩き回ったり向きを変えたりしながら、口吻を伸ばして濡れた路面を舐め続けています。 
乾いた路面に口吻の先が触れたときは、すぐに濡れた路面に移動して落ち着きました。 
もう少し水深の深い溝も近くにあるのに、地面が少し濡れているだけで充分なようです。 

私がもう少し近付こうと一歩踏み出しただけで、警戒したメスグロヒョウモン♀は飛び去ってしまいました。


2021/01/28

マリーゴールドの花を舐めるスズキフタモンハナアブ♀

 

2020年10月中下旬・午後15:00頃・晴れ 

山際の家庭菜園の片隅に咲いた色とりどりのマリーゴールドの花で見慣れない双翅目が訪花していました。 
図鑑『札幌の昆虫』で名前を調べてみると、スズキフタモンハナアブ♀(Ferdinandea cuprea)と判明。 
口吻を伸縮させて花粉や花蜜を舐めています。 
マリーゴールドの花から飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

『あおもり昆虫記』のサイトに掲載されたスズキフタモンハナアブのページには「ブナ林に依存性があるアブのようだ」と記されています。 
幼虫の食性を知りたくなって調べてみると、英語版wikipediaに本種の独立したページが作られていました。 
それを読むと、ブナ科コナラ属やトネリコなどの樹洞や樹液に幼虫が見つかるらしく、腐食性またはスカベンジャーと考えられているそうです。 
今回の撮影現場はミズナラやコナラなどの雑木林が広がる里山の麓なので、納得しました。 (私のフィールドでトネリコは見た記憶がありません。) 
山地性のハナアブなのでしょう。

ヒトの汗を摂取するウラギンシジミ♂

 

2020年9月上旬・午前10:40頃・晴れ 

郊外の路地裏を私が歩いていると、飛来したウラギンシジミ♂(Curetis acuta paracuta)が私の黒い靴下に止まりました。 
実はすぐ横の庭でクサギボタンの花が咲いていたので、もしかすると直前まで訪花していたのかもしれません。 
翅をしっかり閉じたまま吸汁を初めたようですが、肝心の口吻がよく見えません。 
蝶の口吻の動きをしっかり撮ろうとすると体を無理にひねった窮屈な体勢になる上に、被写体が太陽を背にした私の影に入ってしまうので、非常にもどかしい撮影でした。 
蝶を足首に乗せたまま私が少し移動しても、私の汗に夢中のウラギンシジミ♂は逃げませんでした。 
真夏の日差しが強いので、体温調節のために自分の影が最小になるように蝶は体を向けているのかもしれません。 

吸汁後の飛翔シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。 
その後に等倍速でリプレイ。 
羽ばたく際に翅表の橙赤色が見えたので、♂と分かります。 
(私は本種の♀を未だ見たことがありません。) 
すぐに舞い戻ってきてくれて、今度は迷彩柄の短パンに止まりました。 
しかし私がカメラを近づけると、すぐに逃げてしまいました。 
汗ばんだ衣類からナトリウムなどのミネラル成分を摂取しているのでしょう。 
今回は私の素肌から汗を直接舐めてくれませんでした。
▼関連記事(1年前の撮影) 
汗を舐めに飛来するウラギンシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】 
砂地を舐めてミネラル摂取するウラギンシジミ♂【HD動画&ハイスピード動画】
ちょうど山から降りてきたばかりなので、綿の黒靴下に緑色の「ひっつき虫」が数個付着しています。(動物散布型の種子)

 

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