2018/07/03

ヒマラヤスギの完熟した球果から剥落する果鱗



2018年1月上旬
▼前回の記事
自然乾燥で開くヒマラヤスギ球果の果鱗【9000倍速映像】

自然乾燥させ果鱗が開いたヒマラヤスギの球果(松ぼっくり)をそのまま室内に放置すると、更に19日後の12月中旬、急に球果の上部が自然に落ちてガシャンと物音を立てました。
きれいな薔薇の花のように見えることから、この部分は「シダーローズ」と呼ばれドライフラワーなどの装飾として使われるそうです。

ヒマラヤスギの大木の下をよく探すと、シダーローズがいくつも転がっているかもしれません。
本当はここまでを微速度撮影で記録したかったのですが、シダーローズが落ちる時期を予測できませんでした。

残りの球果に軽く触れたり傾けたり軸を持って回したりするだけで、乾燥した果鱗がバラバラと剥落しました。
剥がれた果鱗は更に種鱗(種子に薄くて大きな翼が付いている)と苞鱗(干し椎茸のような形)へと自然に分解します。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→回転翼を持つヒマラヤスギ種鱗の回転落下【ハイスピード動画】風による種子散布


シダーローズ
シダーローズが脱落した残りのヒマラヤスギ球果
剥がれた果鱗は更に種鱗と苞鱗に分解する
種鱗(左2つ)と苞鱗(右)
種鱗(下)と苞鱗(上)



小動物の死骸を食べて歩道をきれいにしてくれるハシブトガラス(野鳥)



2018年4月下旬

きれいに刈り込んだ植込みの樹上から一羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が歩道に舞い降りました。
小型哺乳類の死骸を見つけると、嬉しそうに嘴で咥えました。
車に轢かれたロードキルなのかな?
獲物は灰色の毛皮をしており、フサフサの尻尾が見えます。
郊外とは言え、こんな平地で野生のリスが生息しているのか?と驚きました。(裏手は木が多い公園になっています)
近くの川やゴミ処理場で発生したネズミなら、尻尾に毛は生えていないはずです。

ハシブトガラスはすぐ横のコンクリート塀に飛び上がり、小動物の死骸を丸呑みにしました。
繁殖期なので、巣で待つ雛鳥に給餌するつもりなら、喉袋に入れたのでしょう。(それとも独身の個体が自分のために食べたのかな?)
最後は飛び立つと近くの電線に止まり直し、嘴を足元の電線で拭いました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/07/02

砂地で吸水するキアゲハ♂



2018年5月上旬

前日の雨が上がり、晴れました。
道端でキアゲハ♂(Papilio machaon hippocrates)が落ち着きなく低空で飛び回っていました。
やがてガードレールのすぐ脇に砂で盛土をした路肩に降り立ちました。
やや風がやや強いのですが、キアゲハ♂は翅を開いたまま口吻を伸ばすと、前日の雨で湿った砂から吸水し始めました。
ついでにミネラルを摂取しているのでしょう。
もしかすると吸水しながら余分な水分を排尿していたかもしれません。
しかし今回は腹端を見せてくれなかったので、オシッコしている証拠映像が撮れませんでした。
すぐ横の車道をひっきりなしに車が通ってもキアゲハは気にせず、あちこち場所を微妙に変えながら夢中になって吸水していました。

この空き地は、町工場が最近取り壊されて更地になったのです。


キアゲハ♂@砂地+吸水
キアゲハ♂@砂地+吸水

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