2017/11/17

果樹園の枝で身繕いするコガタスズメバチ♂



2016年10月上旬

山麓の果樹園で洋梨(ラ・フランス)の枝にコガタスズメバチ♂(Vespa analis insularis)が来ていました。
触角と腹部が長いので雄蜂です。
身繕いすると飛び立ちました。
枝になったまま腐りかけている洋梨の果実がすぐ横にあったので、そこで吸汁するのを期待したのですが、残念でした。

▼関連記事
ラ・フランスの果実で吸汁するアカタテハ、ヒメスズメバチ、キタテハ秋型

山形県は西洋梨の生産量(収穫量)が断トツで全国ナンバーワンを誇ります(2015年のシェアは65.1%)。
サクランボと並んで山形県産の果物の代名詞となっています。



2017/11/16

池の岸で花を食べるカルガモ(野鳥)



2017年6月中旬

カルガモAnas zonorhyncha)2羽が公園の池の岸に上陸して休んでいました。
つがいなのかな?

私が歩道の柵の陰からカルガモの後姿を隠し撮りしていると、左の個体が雑草の白い花を嘴でちぎって採食しました。
カルガモが陸上で花を食べるとは意外でした。
その後は2羽ともその場に座り込みました。

背後に居る私の存在には気づいていないのか、それとも人馴れしていて気にしていないのかな?
この直後に私が横に移動して撮影アングルを変えたら、カルガモは警戒して濠へ逃げ込んでしまいました。
花の種類を同定すべきでしたね…。(横に写っているシロツメクサではなさそうです)



ナミアゲハ♂の飛翔と吸水【HD動画&ハイスピード動画】



2017年7月下旬

雨上がりで砂利の空き地(駐車場)に大きな水溜りが出来ています。
ナミアゲハ♂(Papilio xuthus)が単独で、落ち着かない様子で飛び回っていました。

地面に降り立つと、砂利に対して保護色になっていて見失いがちです。
半開きの翅を羽ばたかせながら吸水を始めました。
意外と水のしっかり溜まった所には来ないで、少し濡れた土が好みのようです。

好みの水場を探すために飛んであちこち場所を変えるので、途中からは飛翔シーンを240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@0:23〜)
後半は羽ばたきも止めて翅を半開きにしたまま一心不乱に吸水を続けています。


ところで、この個体は夏型の♂だと思うのですが、どうでしょうか?
保育社『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』p16によると、ナミアゲハの雌雄の区別は

春型では♂♀の差はほとんどないが、夏型では♂のはねの地色は白身が強く(♀は汚黄色)、後ばねの前縁の黒色の丸い斑紋は強く鮮明(♀はあっても不鮮明)、肛角部の赤い斑点がない(♀には春型の♂♀と同様にあらわれる)。
ただし、下線部がどこを指すのか、よく分かりませんでした。


つづく→水を飲みながらおしっこを排泄し始めました。



【追記】
福田晴夫、高橋真弓『蝶の生態と観察』によると、
アゲハチョウ類が羽化直後に吸水(吸塩)し、成虫期の後半に花上で吸蜜する、といったことが経験的に知られている  (p26より引用)


したがって、今回のナミアゲハ♂は羽化直後の若い個体だったのかもしれません。


ランダムに記事を読む