2015/12/01

ススキの葉を採食するニホンザル♀



2015年9月中旬

山の斜面を登って来た野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが車道(峠道)まで出て来ました。
1頭の♀(未発情、毛皮が白っぽい)がガードレールの下に生えたススキの葉先を手で千切り採食しています。
特に利き手は無いようで、両方の手を用いて道草を食っていました。
秋の森にはもっと栄養価の高い食物が他に幾らでもありそうなのに、どうして筋張ったススキの葉なんか食べているのか不思議に思いました。
たとえば整腸作用(便秘予防)があったりするのでしょうか?
ススキの薬効をインターネット検索で調べてみると、ヒトの漢方薬として用いられるのは専ら根や穂らしく、葉については不明です。


「ニホンザル ススキ 採食」でネット検索してみると、ヒットしたのは霊長類の採食行動を研究しておられる辻大和氏のホームページで「カメムシを採食するニホンザル」と題した記事だけでした。
草原でススキの葉についたカメムシを採食しているところ。他にもバッタやイナゴなどを捕らえて食べる。



手前に座っていた成獣♂がこちらを向いて後足だけで起立すると、発信機付きの首輪が見えました。
顔が紅潮し、睾丸が発達しているので、発情していますね。
ガードレールに登って私の背後を警戒しています。
(私も振り返りたい誘惑を我慢して撮影を続けます。)
首輪♂は車道を横断し、右手の斜面を見上げました。
右の森でうるさく鳴いているカケスの警戒声♪を気にしているようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワミドリ/クマツヅラ?の花蜜を吸うクロマルハナバチ♂



2015年9月中旬

峠道の道端(法面の草むら)に咲いたカワミドリ?にクロマルハナバチ♂(Bombus ignitus)が訪花していました。

蜜源植物の名前が自信ありません。
クマツヅラとかも混じってますかね?
どなたかお分かりの方は教えてください。




2015/11/30

ブナの実を樹上で採食するニホンザル



2015年9月中旬

雑木林で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れで1頭の若い個体に注目しました。
灌木に登り、枝から枝へ身軽に跳び移り、遊動しています。
やがてブナの枝に腰掛け、実(堅果)を採食し始めました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
中川尚史『サルの食卓―採食生態学入門 (平凡社 自然叢書)』によると、
1984年、金華山のブナは大豊作だった。9月にはまだ樹上に実が付いていたため樹上で採食していたが、その後しだいに地上に落ち、サルは木の下で落ち葉をかき分けては、落果を探して食べるようになった。 (p65より引用)
私はブナの落果を採食するニホンザルを未だ観察したことがありません。



ランダムに記事を読む