2014/10/22

ミズナラの幹を徘徊するキマワリ


2014年8月上旬

里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの木に集まる昆虫を観察していると、幹を登り下りするキマワリPlesiophthalmus nigrocyaneus)も見つけました。
ところが樹液酒場には来ずに、木を下りてしまいました。
この夏は何度も定点観察に通ったものの、キマワリは一度も樹液に訪れませんでした。
キマワリ成虫の食性を知らなかったのですが、幼虫・成虫共に朽木を食べるのだそうです。(wikipediaより)
飼育したら摂食シーンを観察できるかな?



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クリの樹皮を噛り幹を登るキマワリ

クロオオアリ♀出会い頭の挨拶



2014年8月上旬
▼前回の記事
クロオオアリ♀の喧嘩は蟻酸を噴射する
山道の休憩処(東屋)のコンクリート床面をクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀(働きアリ)が餌を探して何匹も徘徊しています。
同じ巣(コロニー)出身の2匹が出会うと、喧嘩にはならずに触角で盛んに叩いて挨拶を交わしています。
体表の匂いで出身コロニーを見分けています。
口付けで栄養交換のような挨拶をするときもありました。
頻繁に行う身繕いは各自がやり、相互身繕いは行いません。
童謡「お使いアリさん」の歌詞「あんまり急いでこっつんこ、アリさんとアリさんとこっつんこ♪」にある通りの光景でした。

複数個体を撮影。


【追記】
『アリからのメッセージ (ポピュラーサイエンス)』p46によると、

クロオオアリは、数匹でグループを組んで餌探しに出かけることが知られている。よく観察すると、常に先頭にいる一匹が、チョンチョンチョンと尻を地面につけながら小刻みに進むのがわかる。他の仲間は、そのアリの少し後の方を前後左右に忙しく動きまわりながらついて行く。そして餌場までくると、突然全員がばらばらに散って、餌探しを始めるのである。




2014/10/21

翔べ!モズ♂【ハイスピード動画】




2014年7月中旬

農地脇の電線にモズ♂(Lanius bucephalus)が停まっていました。
長い尾羽根を上下させながら下の草地(畑?)を見下ろしています。
獲物を探しているのでしょう。
電線の上空を飛ぶ昆虫には目もくれません。
逆光で翼の色がよく見えないので、冒頭部(@〜0:12)のみ動画編集時に自動色調補正を施してあります。
鋭く尖った上嘴は下向きに湾曲しています。
顎の下に嘴毛が生え揃っていることが分かります。

モズの長いヒゲも空中動物の捕獲に役だっているといえよう。(『モズの話:よみもの動物記』p18より)

飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮影を続けました。(@0:12〜)
やがて電線で軽く飛び上がりながら向きを変えました。
最後に再び電線で軽快にジャンプし向きを変えてから飛び去りました。
隣の墓地まで少し飛ぶと、鉄柱の天辺に止まりました。
しばらく辺りを見回してから飛び立ちました。

飛翔時には翼を開閉するので、そのたびにこの白色斑が点滅して注意をひくことになる。(『モズの話:よみもの動物記』p19より)
この白斑は♂だけにあります。

今回の観察中に百舌鳥は鳴き声を全く発しませんでした。


【追記】
『モズの話:よみもの動物記』p119によると、
モズが止り木から次の止り木へ、短距離飛翔をする場合には、モズ特有の飛翔法がみられる。直線的にまっすぐに飛翔するのではなく、飛びおりるように急降下してスタートし地面すれすれに飛んで、次の止り木近くで急上昇するのである。(中略)モズは頭部がやや大きいので、翼を閉じて落下するように下降する方が、えものに襲いかかるにしても、次の止り木に向うにしてもスピードを増すのに有効なのかもしれない。
モズ特有の短距離飛翔法をいつか引きの絵で動画に記録してみたいものです。
行き先(次の止り木)を予測できていないと引きの絵の画角が決められないので、難しいところです。



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