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2018/03/18

路地裏で遊ぶ2羽のハシボソガラス(野鳥)幼鳥?



2017年7月中旬

路地裏の用水路沿いで出会った2羽のハシボソガラスCorvus corone)です。

栗の花が散乱している小路を小柄なカラスが一羽トコトコ歩き回っていました。
この華奢な個体は、なんとなく
巣立ったばかりの幼鳥ではないかと思うのですが、口の中の色を見せてくれなかったので分からずじまいでした。
小路の向こうからもう1羽が歩いて来ました。
体格に少し差があるので、初めは親子なのかと思いました。
ところが合流しても幼鳥?は餌乞いしなかったので、幼鳥の兄弟姉妹なのだろうと思い直しました。

2羽のカラスは用水路沿いの柵をくぐって側溝を見下ろしていますが、以前のように側溝内(流水の中)に入って探検(採食?)することはありませんでした。

▼関連記事
側溝内を探検するハシボソガラス(野鳥)

道端の雑草の陰に隠れて根元を調べたりしているものの、積極的に採食しているようには見えません。
親鳥が巣外給餌に来るのを待っている幼鳥なのかな?

私が動画を撮りながら少しずつ近づくと、一羽は側溝の白い鉄柵の上に飛び乗りました。
やがて嗄れ声の警戒声を発しながら相次いで飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/03/16

アスナロ?の梢で鳴く♪イカル(野鳥)



2017年8月下旬

平地の川沿いで針葉樹の梢に止まったイカルEophona personata)がキョロキョロと辺りを見回しながら頻りに鳴いていました。
川の対岸から撮影したのですが、風切り音が耳障りで肝心の鳴き声がうまく録音されていませんでした。
せっかく途中から望遠レンズを装着したのに、残念ながらすぐに2羽のイカルが飛び去ってしまいました。
たまたまカラスが飛来したせいで驚いて逃げたのかもしれません。
イカルは私のフィールドでは滅多に見れない野鳥なので、じっくり撮れず残念でした。

実は、数時間前にも同じ川沿いの河畔林の樹冠でイカルの鳴き声と思われる奇妙な声を聞いていたので、気になっていました。(姿は見れず)
イカルが群れで居たようです。



▼関連記事(3年前の撮影:今回聞いた鳴き方とは違いました。)
イカル(野鳥)の鳴き声♪



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




樹種について。
イカルが止まり木としていたのは、民家の防風林として植栽されている針葉樹の高木でした。
後で樹種を調べに行ってみると、おそらくアスナロのようです。


2018/03/14

杉林から聞こえる野生ニホンザルの鳴き声♪



2017年8月下旬・午後18:01


▼前回の記事
丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ

山から里に下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)がスギ(杉)林に遊動するのを観察した後、群れを見失ってしまいました。
諦めかけたものの、集落に一旦下りて帰り際に、目星をつけた杉林に反対側から近づいてみました。
すると杉林の奥からニホンザルが静かに鳴き交わしている声が聞こえました。
(ヘッドフォン推奨。音量を上げてください。)

日の入り時刻(18:16)が近かったので、おそらくこのまま塒入りするのではないかと想像しました。
そうでなければ、餌の少ない杉林にわざわざニホンザルの群れが長く留まる意味が分かりません。
もしかすると、これから集落の畑に出没して農作物を食い荒らすのかもしれませんが、実際に夜の活動を見届けた訳ではありません。
(一部の農家の家庭菜園は獣害対策のネットで覆われ、リンゴ果樹園の境界には延々と電気柵が張り巡らせてありました。)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実際はもう少し薄暗かったです。


2018/03/11

高圧線鉄塔に塒入りするムクドリの大群(野鳥)



2017年8月上旬・午後18:52〜19:48 (日の入り時刻は18:49)

ムクドリSturnus cineraceus)の繁殖期が一段落したのでしょう。
昨年もねぐらとして使われた同じ高圧線鉄塔#30に夕方になると大群で集団就塒するようになりました。※

日没直後に通りかかると、高圧線鉄塔#30だけでなく、すぐ横の交差点の電柱および電線にも多数のムクドリが鈴なりに並んで鳴き騒いでいました。
最大の集団塒である高圧線鉄塔#30には既に多数の個体が集結していました。
場所取りのために騒々しく鳴き交わしながら、一部の個体は鉄骨の周囲で未だ元気にホバリング(停空飛翔)しています。
大通りでは水銀灯が既に点灯しています。

30分間ほど経って完全に暗くなってから現場を再訪すると、ムクドリの飛翔活動は収まり落ち着いていました。
塒内の場所取りを終えたムクドリは相変わらず高圧線鉄塔#30とそれに隣接する電柱、電線に分散したままでした。
高圧線鉄塔#30以外は就塒前集合なのかと思いきや、違いました。(この一帯で多少分散したまま夜を過ごすようです)
肉眼では夜空を背景にしてもムクドリのシルエットが見えるのですが、このカメラに暗視機能は無いので夜空の月(月齢8.7)しか映像に写っていません。
それでも「ムクドリは暗くなっても寝静まることはなく相変わらずやかましく鳴き騒いでいた」、という状況を記録(録音)するために撮影しました。
たとえ暗視可能な赤外線カメラを持参していたとしても、高所過ぎてカメラの赤外線が全く届かず、何も写らなかったでしょう。
月明かりや星明りでも動画が撮れる超高感度ビデオカメラや野鳥の体温を可視化するサーモグラフィー・カメラが欲しいものです。(高嶺の花)

前年の観察とは異なり、この日のムクドリが近くのケヤキ並木には集団就塒しなかったのが少し不思議です。
しかし、少し離れたヒマラヤスギの並木からは夜ムクドリ小群の鳴き声が聞こえたので(暗くて姿は見えず)、一部はここにも塒入りしたようです。
ムクドリの集団就塒は細かい点になると決して本に書いてあるほど単純ではない、とつくづく痛感しました。

ちなみに、この翌日に東北南部の梅雨明け宣言が出されました。
(平年より8日遅く、前年より4日遅い)

※ 塒の使用状況をまめにチェックしていた訳ではありませんが、10日前(7月下旬)の夜にも通りかかった際に、この鉄塔#30からムクドリのすさまじい鳴き声を耳にしています。


つづく→


2018/02/26

人懐こく挨拶しに来るハシボソガラス(野鳥)



2017年5月上旬

郊外にある町工場は休日休業で静まり返っていました。
その敷地内で見つけたハシボソガラスCorvus corone)が水溜りの横で鳴いていました。
嗄れ声で鳴き喚きながらなぜか私に向かってどんどん歩いて来ます。

ヒトを恐れない巣立ち雛(幼鳥)だとしたら幼鳥を守るために今にも親鳥が私の背後から襲ってきそうな状況です。
撮りながら私はかなり焦り、「来るな、来るな…」と内心で祈りました。
しかし、口の中が黒いので成鳥と判明。(幼鳥は口の中が赤いのです。)
繁殖に未だ参加できない若鳥なのでしょう。

私に対して威嚇しているつもりなのですかね?
(「なんだよ、こっち見てんじゃねーよ! あっち行けよ!」と虚勢を張る血気盛んな若鳥?)
撮影を始める直前まで水溜りで水を飲んでいた気がするのですけど、定かではありません。

やたらと人懐こい人馴れした個体と解釈することもできそうです。
もしかすると、普段は工場のヒトに餌付けされているのかもしれません。
私に対して給餌を催促する鳴き声にしては、カラス幼鳥による餌乞いとは鳴き方も翼の動かし方も明らかに違いました。


つづく→水溜りの水を飲む2羽のハシボソガラス(野鳥)



2018/02/17

鳴き止んだ♪アブラゼミ♂が電柱から飛び立つ【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月下旬

市街地の歩道を歩いていたら近くの電柱からアブラゼミ♂(Graptopsaltria nigrofuscata)が飛んで逃げ、交差点を渡って反対側の電柱に止まり直しました。
(映像はここから)

その場でジー♪と鳴き始めたので、♂と判明。
ところがジリジリジリ…♪と尻すぼみに鳴き止んでしまいました。

今にも飛び立ちそうだと思ったので、240-fpsのハイスピード動画に切り替えてみました。(@0:30〜)
最後は更に1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
案の定、しばらくすると斜め上方に飛び立ちました。
前後の羽根(前翅と後翅)をフックで一体化させて羽ばたいていることが分かります。
ハイスピード動画の仕様により音声は録音されていませんが、鳴き止んでいたアブラゼミ♂は最後に一声ジッ♪と発して飛び去りました。
セミのおしっこをハイスピード動画で撮るのが長年の課題なのですけど、今回も飛び立つ瞬間に排尿していませんでした。
電柱からは樹液を吸汁できませんから当然ですね。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/01/18

川岸でパン屑を食べるオナガガモ♀♂とマガモ♂の群れ(冬の野鳥)



2016年12月中旬

川岸の桟橋で家族連れがカモ類にパンを千切って給餌していました。
オナガガモ♀♂(Anas acuta)とマガモ♂(Anas platyrhynchos)が群がり、やかましく鳴きながらパン屑を採食しています。
桟橋には雪がうっすらと積もっています。
プライバシーを考慮して、家族連れが映らないように気を使っています。(モザイク処理とか面倒なので)

この家族連れが帰ってからしばらくすると、カモ類が食べ残したパン屑をハクセキレイが拾い食いしていました。

▼関連記事 
パン屑を採食するハクセキレイ♂(冬の野鳥)

ハクセキレイがヒトから給餌されたパンをカモ類に混じって直接食べていたのかどうか気になって映像を見返したのですが、ヒトがいる間はハクセキレイは来ていなかったようです。



【追記】
今泉忠明『気がつけば動物学者三代』を読んでいたら、この2種の鴨について興味深いことを学びました。
マガモとオナガガモはDNAの比較にを比較するとあきらかに違います。種が違うからでしょう。しかし、この二種は、人間が飼育する環境の下では自由に交配し、雑種の子がでてきます。さらに、その雑種の子は一代、二代、三代間でも、また、それら雑種と両親の種との間で「戻し交配」をしても完全に子どもができます。 この二種の繁殖地は大部分重なり合っていますから、野生のものも自由に交雑し、この両種は完全に溶けあってしまいそうなものですが、実際はそうなっていません。両種間の雑種は数千羽に一羽という低い確率でしか現れず、戻し交配が起こったと思われる例も知られていません。雑種だけが集まって、ひとつの個体群を形成するようなこともありません。 つまり、マガモの集団とオナガガモの集団は、互いに遺伝子を交換することなく、はっきり違った集団として存在しているのです。 (p214より引用)




2018/01/10

ハクセキレイ♀♂繁殖期後の集団塒(電柱とケヤキ並木)(野鳥)



2017年7月中旬・午後18:57〜20:09(日の入り時刻は午後19:01)

ここ数年、定点観察を続けているハクセキレイMotacilla alba lugens)の集団塒があるケヤキ並木を久しぶり(約4ヶ月ぶり)に見に来ました。
繁殖期が終わったらハクセキレイは夏の集団塒から居なくなるのかどうか(解散する?)、宿題が残っているのです。


▼関連記事のまとめ
ハクセキレイ(野鳥)の集団塒:定点観察2017年
ハクセキレイ(野鳥)の集団塒:定点観察2016年

冒頭に登場するのは、大通り沿いの某店舗の屋上に止まっていたハクセキレイ♂です。
塒入りが始まる前に、辺りによく響く声で鳴いていました。
屋根から飛んで大通り沿いの電線に止まり直しました。(就塒前集合場所に一番乗りの個体)
このように日没が近くなると各自が少しずつ集団塒に合流するのです。


この日の観察でまず意外だったのは、集団塒の位置がなぜか大通りに沿って少しだけ東に移動していたことです。
日没時刻の直前にハクセキレイが集まり始めた電柱は、従来の集団塒の一つである電柱Nの一つ東隣りの電柱Neでした。
カメラをズームインしてみると、背中の黒い♂だけでなく背中が灰色の♀も集まっていました。
繁殖期は♂しかここに塒入りしなかったので(♀は夜も巣に留まり抱卵・抱雛するらしい)、雌雄が集団塒に同居している点も大きな違いです。(性比の偏りが回復した)
やはり繁殖期が終わったとみなして良いでしょう。
恥ずかしながら私は未だハクセキレイの成鳥♀と若鳥の区別があやふやなので、灰色の個体は巣立ったばかりの幼鳥や若鳥である可能性もあります。

(幼鳥は全体にぼやけた灰色で、胸の黒斑が小さいらしい。)

これまでの観察から、「この群れは就塒前集合で、どこか近くにある集団塒にやがて移動するのだろう」と予想しました。
この予測は一部外れることになります。
昨年のハクセキレイは大通り沿いの赤い三角屋根に就塒前集合していたのですけど、今回そこには一羽も集まりませんでした。

しばらくすると、電柱Neのほぼ真下(東側)に植栽されたケヤキ街路樹の茂みに移動を始めました。
多数の個体が一気に飛び込む集団就塒ではなく、五月雨式に飛び込んでいます。
ケヤキの葉が生い茂っているため、外灯に煌々と照らされていてもハクセキレイが樹幹のどこに隠れたのか分からなくなってしまいました。(個体数をカウントできず)
しかし群れの一部の個体は夜になっても電柱Neの中段付近に居残っていました。(少なくとも17羽。なぜか電柱の最上部には不在 少ない。)
電柱を登るための太いボルトに止まっている個体も居ます。
昨年の観察では、春になってケヤキの葉が茂ると電柱よりもケヤキの樹冠に塒入りするようになりました。
樹幹の方が葉に身を隠しやすくて安心なのだろうと当時はすんなり理解したのですが、今回の塒入りでケヤキ並木よりも電柱を選択した個体の存在は謎です。

ケヤキ樹幹の塒が満員状態とは思えませんし、たとえそうであっても、現場はケヤキの並木道なので、他にもケヤキの木は等間隔で立っています。
真夏の寝苦しい夜は、ケヤキ樹冠よりも電柱の塒の方が風通しが良くて涼しかったりするのでしょうか?

ちなみに昨年のハクセキレイが塒入りしていたケヤキ並木は、通りを挟んで反対側の街路樹でした。

私が近くで撮影しているからハクセキレイは警戒してケヤキ樹幹に全個体が塒入りしなかったのだろうか?と考えたりもしました。

しかし、30分ほど現場を離れ戻って来ても、一部のハクセキレイは電柱に居残ったままでした。
日がすっかり沈んで空が真っ暗になると、鳴き声も聞こえなくなり辺りは静かになりました。
電柱Neの塒で未だ起きている個体は尾羽を上下に動かしています。
尾羽も動かさずじっとしている個体は寝静まっているのでしょう。

素人考えでは「電柱の中途半端な高さ(中段付近)よりも最上部で夜を過ごす方が天敵から襲われるリスクが低いのでは?」と心配になりますが、ハクセキレイなりの事情や理由が何かあるのでしょう。

この群れがいつ集団塒を少し東に移動したのか、そして理由も気になります。
何者か(捕食者やヒト)に追い立てられ、危険を感じたのでしょうか?
今季は他の撮影で忙しくて、定点観察の空白期間が生じてしまいました。
昨年の定点観察で、ハクセキレイの塒入りについては大体分かったつもりでいました。(本で得た知識をなぞっただけ)
ところが今回は細かい点で就塒行動に幾つか新展開がありました。
野鳥の生態は本に書いてあるよりも奥が深く一筋縄では掴めない(混沌としている?)、と改めて実感しました。

撮影の合間に測定した気温の変化は、
午後19:17で28.4℃、湿度61%。
午後19:27で28.2℃、湿度64%。
午後20:11で27.9℃、湿度63%。


撮影を終えて帰宅すると、夜からやや強い雨が降り出しました。
夏は気温が高いので、ハクセキレイは夜に雨が降って濡れても気にせず朝まで耐え忍ぶのでしょう。
もしも雨宿りが可能な場所に集団塒を変えるのなら、それはそれで面白い行動です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと暗いのですが、ハクセキレイの雌雄を見分けるために彩度を上げました)



つづく→15日後の定点観察

20:08 pm
20:10 pm

2018/01/05

夜道でアブラゼミ♂を拾う



2017年8月中旬・午後19:36

夜の歩道でアブラゼミGraptopsaltria nigrofuscata)を2匹見つけました。
右側の一匹は死んで仰向けに転がっています。
発音器官の腹弁が見えるので、♂ですね。
寿命なのでしょう。

左側の個体を手掴みで拾い上げると、ビービー、ジージー♪と鳴き騒ぎ、激しく羽ばたいて暴れました。
このままだと歩行者や自転車に踏み潰されそうなので、近くの街路樹の幹に移してやろうとしました。

ところがアブラゼミ♂はすぐに飛び立ち、また歩道に落下してしまいました。


セミの雑学をまとめたインターネット記事(執筆・監修:Mr. Fox)によると、

死んだセミの簡単な見分け方: セミが道端で死んでいると思い、近づいたらいきなり暴れだして驚いた経験は誰もがお持ちでしょう。いわゆる「セミ爆弾」と言われるこのトラップですが、実は見分け方があります。ひっくり返っているセミの脚が閉じている場合は死んでいる確率が高いので安全で、脚が開いている場合は生きている確率が高く、近寄ると急に暴れることがあるので要注意です。

怪しい出典ですけど、確かに今回路上でひっくり返って死んでいた右側の個体は、脚を閉じていました。


枯れ葦原で母衣打ち♪するキジ♂(野鳥)



2017年5月中旬・午後18:18〜18:36
▼前回の記事
列車の通過音に驚いて逃げるキジ♂(野鳥)

枯れた葦原に覆われた広大な湿地帯でキジ♂b(Phasianus versicolor)が縄張りをパトロールする合間に、立ち止まってはケンケーン♪と絶叫していました。
毎回鳴き終わると翼を激しく羽ばたかせてドドドド♪と音を立てます。
これをドラミングとか母衣ほろ打ちと呼びます。

同一個体をそっと尾行すると、鳴くシーン♪を3回撮ることができました。
撮影には望遠レンズを使いましたが、肉眼で見ると遠いせいかキジは意外に小さな鳥という印象を受けます。
尾羽根が長いだけ?

この日は♀の姿を1羽も見つけられませんでした。
巣で抱卵、抱雛しているのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/12/20

電線に群れるムクドリを牽制するハシブトガラス(野鳥)



2017年8月中旬・午後17:49

夕方、田園地帯の電柱および前後の電線にムクドリSturnus cineraceus)の群れがびっしり鈴なりに並んでいました。
就塒前集合の先駆けでしょうか。

そこへ一羽のハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が飛来し、わざわざ近くの電線に止まりました。
ムクドリが鳴き騒ぐ中をハシブトガラスは電線から電線に少し飛んで移動したり、嘴を足元の電線に擦り付けたりしています。
なんとなく、ムクドリを牽制するような動きに感じました。(意地悪なカラスがムクドリに嫌がらせの神経戦を仕掛けて縄張りから追い払いたい?)
しかし、あからさまな攻撃やモビングはしませんでした。

この後、通りかかったスクーターのエンジン音に驚いて、ムクドリの群れはほとんど飛び去りました。(映像無し)
残ったカラスにズームインして、ハシブトであることを確認しました。

ちなみに、日の入り時刻(午後18:34)まで45分も前の出来事でした。
ムクドリが群飛を始めたり集団就塒したりするには未だ早い時間帯です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/12/16

ホオジロ♂が柳の枝先で鳴きつつ脱糞♪(野鳥)



2017年6月中旬

川原に生い茂ったススキの穂からホオジロ♂(Emberiza cioide)が少し飛んで、柳の灌木の細い枝先に止まり直しました。
そこでひたすら囀り続けます。
これまで私が(主に山地で)聞き馴染みのあるホオジロ♂の囀りと比べて、この個体はさえずりが少し独特だと感じました。
個体差や方言(地域差)がありそうですが、声紋解析したくてもこの日は川のせせらぎだけでなく風切り音のノイズが耳障りだったため、諦めました。

さえずりの合間に白い糞をポトリと排泄しました。(@1:54)

▼関連記事
オニグルミの樹上で鳴きながら♪脱糞するホオジロ♂(野鳥)

一向に飛び立たないので、最後は引きの絵で状況説明。



2017/12/08

朝ムクドリの大群が高圧線鉄塔の集団塒から飛び去るまで【中編:野鳥】



2017年8月上旬・午前4:50〜5:27(日の出時刻は午前4:49)
▼前回の記事
朝ムクドリの大群が高圧線鉄塔の集団塒から飛び去るまで【前編:野鳥】

長撮りした定点動画の、日の出直後からのつづきになります。
ムクドリSturnus cineraceus)の群れが集団塒内で木の葉落としのように下へ下へと移動しているのは、左右に走る高圧線の一番上に止まっているハシボソガラスがムクドリを鉄塔から追い出そうと圧力をかけているのでしょうか?
画面には写っていませんが、鉄塔の左側の高圧線にもカラスが止まっていました。
ところが、しばらくするとカラスは高圧線から飛び去りました。
カラスが居なくなってもムクドリの群れの全体的な動きに変化は無かった(鉄塔の上部に戻らなかった)ので、カラスの存在は別に気にしていなかったようです。

画面右下に少しだけ見えているケヤキ並木の樹冠に、相変わらず群れの一部が次々に飛び込んで行きます。
もしかすると、葉の茂った枝で毛虫を捕食するなどの採餌活動があるのかもしれませんが、未確認です。
ケヤキ並木に集合していた群れが何かに驚いて一斉に飛び立ち、再びすぐ上の電線や鉄塔に戻りました。(@6:01)
ほとぼりが冷めると、また群れの一部が続々とケヤキ並木の樹冠に飛び込み始めました。
早朝から集団塒内で上下に飛び回る移動は、本格的な離塒に備えて各自が朝の準備運動をしているのかもしれません。
休みなくひたすら鳴き続けるムクドリの大群は我々の耳にはただうるさいだけですけど、例えば夜の間にはぐれてしまった家族群が互いの鳴き声を個体認識して、家族群を単位として少しずつ再集合している可能性も考えられます。

(もちろん常識的に考えれば、繁殖期が終われば家族は解散してしまう気がします。)

鉄塔#30から右に伸びた一番上の高圧線に止まっていた2羽のハシボソガラスが急に飛び立ち、鳴きながら鉄塔の最上部に止まり直しました。(@6:53)
これに驚いたムクドリの群れが鉄塔の天辺から一斉に飛び立って少し下の鉄骨に避難しました。
そのハシボソガラスもお山の大将のように鉄塔の頂上部を占拠する訳でもなく、すぐに飛び去ってしまいました。
いかにも性格の悪いカラスらしい行動(ムクドリに対するただの嫌がらせ)ですね。
ムクドリのことはあまり眼中になくて、2羽のカラス同士で追いかけっこのように遊んでいるだけのような印象も受けました。

ムクドリが集団塒から出て行く際は、夕方に見られるような派手な(誇示的な)群飛をやりませんでした。

▼関連記事 
日没と同時に就塒前群飛を始めるムクドリ(野鳥)の大群 
ムクドリ(野鳥)大群の飛翔乱舞
小群あるいは単独で四方に散って行くだけで、まとまりがありません。
日中の活動域は各所に広く分散しているのでしょう。
鶴の一声のようにリーダーが合図して一斉に離塒するのでも無さそうです。



菅原光二・丸武志『カラー版自然と科学:ムクドリ』によると、
 夜があけると、ムクドリたちはす早くねぐらをとびたちます。大群となるねぐらでも、ムクドリたちはほとんどいっせいにといえるほど短時間に、いくつもの群れにわかれ、つぎつぎにねぐらからでていきます。 
 ムクドリは、行動範囲がとてもひろく、ねぐらから40キロぐらいまででかけるものがいます。(中略) 
 ねぐらの場所は、えさ場の変化や落葉、はんしょく場所などにえいきょうされて季節とともにかわります。 (p34-35より引用)


水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』でムクドリの項目を読むと、

 朝のねぐら離れも見事で、羽音と鳴き声でゴーッという音を立てて黒煙が吹き出るように次々と舞い上がり、採食地へと飛び去って行く。(p16より引用)
先人の観察記録ではどれも、ムクドリの離塒は一斉に飛び立つと書いてあり、私の観察結果とは違います。
おそらく私が見ている集団塒は、規模が小さい(個体数が少ない)のでしょう。



野鳥が群れで塒を取る理由の一つとして、塒内で互いに餌場の情報交換をするために集まるのだという説があります。

翌朝に採餌場へ飛んで行く際に、餌の豊富な採餌場を知っている個体について行くというのです。
しかし今回、五月雨式の離塒を眺めていると、そんな「情報センター仮説」がムクドリに成り立つとはとても思えませんでした。
仮説を否定するにしろ、科学的にきっちり実証するのが困難だというのも実感できました。
ムクドリの大群を一網打尽にして多数の個体にGPSや電波発信機を装着して行動を逐一追跡すれば、はっきりするでしょう。


【参考図書】
上田恵介『鳥はなぜ集まる? 群れの行動生態学』 第2章:ねぐらはエサの情報センター


遂にムクドリが一斉に飛び立ちました。(@15:12)
その直前に響いた空気銃のような乾いた発砲音が引き金になったようです。
誰か近所のヒトが喧しいムクドリを追い払おうとしたのか?と思ったりもしたのですが(被害妄想?)、たまたま近くを走る車のマフラーから破裂音がしただけかもしれません。
今までで最大規模の集団離塒が数回に分けて波状に行われました。
飛び立った群れの一部は上空で旋回しただけで、すぐに鉄塔へ戻って来ました。
依然として数多くの個体が集団塒に居残って鳴き騒いでいます。
空腹の個体から先に飛び立ったのか、それとも餌場が遠い個体群から順に塒から飛び去るのでしょうか?


午前5:09頃、東の山から太陽が昇り、高圧線鉄塔#30も朝日を浴び始めました。(盆地のため、地平線から朝日が昇る公式な日の出時刻から少し遅れます)

愚直に長撮りを繰り返したのですが、途中で私のうっかり操作ミスで空白の時間帯があります。(午前5:11に1分10秒間の痛恨のタイムロス。動画では@20:57)
肝心の離塒シーンを一部撮り損ねてしまいました。


下の電線に鈴なりになっていたムクドリの群れが、今までとは逆に上の高圧線鉄塔に移動を始めました。
群れ全体の数が減ると心細くなって、再集合するのでしょうか?
集団塒に残っている数が減ると、ムクドリの鳴き声がかなり静かになりました。

最後は鉄塔や電柱、電線にズームインしてみて、ムクドリが集団塒に一羽も残っていないことを確認しました。(@34:19-)
鉄骨には、白い鳥糞が付着して若干汚れていました。
しかし、集団就塒していたムクドリの数に対して意外に糞の汚れは少ないのではないか、と私は思います。

ちなみに撮影地点でときどき測定した気温データは、以下の通りです。
午前4:53 気温20.1℃、湿度89%
午前5:03 気温20.0℃、湿度90%
午前5:16 気温20.1℃、湿度100%
午前5:26 気温20.0℃、湿度90%


ムクドリの群れが完全に飛び去った後で、すっかり静まり返った鉄塔#30の真下に立ち寄ってみました。(@35:13-)
もちろん立入禁止の区画なのですが、柵の隙間から覗いてみると、意外にも真下のコンクリート地面は鳥の糞であまり汚れてはいませんでした。
糞の色があまり目立たないだけかもしれません。
その一方で、鉄塔の近辺で群れの一部が塒にしていた電柱や電線の真下には白い鳥糞が大量に散乱していました。
雨が降れば路上の鳥糞は洗い流されるのでしょうけど、近隣住民は深刻な糞害に悩まされているのかもしれません。
ただし不思議なことに、この場所(高圧線鉄塔#30周辺)にムクドリが毎日塒入りするとは限りません。
集団塒の場所を頻繁に(気紛れに?)変えているのは、ムクドリもヒトとのトラブルを学習してあまり長居しないようにしていたりして…?


※ 終盤だけ、動画編集時に自動色調補正を施しています。(@34:19-)

つづく→後編:10倍速映像


鳥糞で汚れた鉄骨
高圧線鉄塔の直下
電柱の直下に大量の鳥糞
電線の直下に大量の鳥糞

2017/12/07

朝ムクドリの大群が高圧線鉄塔の集団塒から飛び去るまで【前編:野鳥】



2017年8月上旬・午前4:12〜4:50(日の出時刻は午前4:49)

街中にそびえ立つ高圧線鉄塔#30にねぐらとしてムクドリSturnus cineraceus)の大群が賑やかに鳴いているのを前夜に確認しています。(映像公開予定)
この鉄塔に
昨年の夏から秋にかけてムクドリの大群が塒入りするのを観察していますが、気紛れなのか、毎日塒として使われるとは限りません。

早朝にムクドリが集団塒から飛び去る(離塒りじ)までの一部始終を撮影するために、夜明け前の深夜から再訪しました。
晴れた夜空にほぼ満月が出ていました。(月齢17.7)

現場で撮影アングルや画角を決めるのが難しく、苦労しました。
前夜にロケハンしたものの、どうしても高圧線や電線が邪魔になってしまいがちです。
個人的には国策として電柱の地中化を早く進めて欲しいのですけど、電柱や高圧線鉄塔を利用している野鳥を観察している身としては、ジレンマもあります。
道端に三脚を立て、鉄塔の東から狙うことにしました。
朝日が昇ると順光になるはずです。
広角レンズが欲しくなりました。

映像の冒頭はほとんど真っ暗で、遠くからムクドリの鳴き声だけが聞こえます。
住宅地でこんなに喧しく一晩中鳴き続けるのでは、確かに近所迷惑ですね。(騒音公害)
白々と夜が明けて次第に明るくなると、高圧線の鉄塔だけでなく、その直下の電柱および電線にもムクドリが鈴なりに群がっていることが分かります。
日の出を待ちかねた個体が、この集団塒内を飛んであちこち移動し始めました。
群れ全体として見ると、鉄塔に居た個体が木の葉落としのように下へ下へ(低い電線に)移動しているようです。

ハシボソガラスCorvus corone)はムクドリよりも早い時刻に離塒するようで、どこか近くのねぐらから三々五々と飛来したカラスが高圧線に止まりました。
カラス同士で鳴き交わしていますが、ムクドリの大群に遠慮しているような印象を受けました。(多勢に無勢)
一方ムクドリは、カラスの存在をあまり気にしていないようです。


後半になると、画面右下のケヤキ並木の樹冠に飛び込む個体が続々と増えてきました。
この動きは昨年の夕方にムクドリが塒入りするときに見た群れの運動と似ています。(今回ムクドリはなぜかこのケヤキ並木に塒入りしませんでした。)
しかしケヤキ並木に集まっていた群れが何かに驚いて飛び立ち、近くの電線や鉄塔に避難しました。(@34:43)
(もしかすると、通行人や走行車に対する驚きや警戒ではなくて自発的な衝動に駆られた飛翔行動かもしれません。)

ちなみに撮影地点でときどき測定した気温データは、以下の通りです。
午前4:07 気温22.5℃、湿度70%
午前4:19 気温21.2℃、湿度77%
午前4:44 気温20.2℃、湿度87%


つづく→中編


2017/12/02

高圧線鉄塔に運んだ獲物をついばむノスリ(野鳥)



2017年7月上旬・午前4:28〜4:40 (日の出時刻は午前4:22)

早朝の田園地帯で、1羽の大型の猛禽類αが奇妙な飛び方をして(ヒラヒラとチョウゲンボウみたいな飛び方)道端の電柱(いわゆる普通の高さの電柱)に止まりました。
(映像はここから)
私を警戒してそこから更に飛び立ち、近くの高圧線鉄塔#23に向かいました。
このとき、力強く飛び去る猛禽類が足の鉤爪で何か獲物を掴んで運んでいることに気づきました。
空輸する獲物が重くて、いつものように上手く飛べないのでしょう。
映像冒頭は1/4倍速のスローモーションで始まります。
獲物は自分で狩りをして仕留めた小動物(哺乳類)なのか、それとも夜に車がはねた死骸(ロードキル)を見つけただけなのか、正体不明です。
死肉食ならノスリよりもトビMilvus migrans)の可能性が高まります。

私も急いで追いかけると、おそらくノスリButeo japonicus)と思われる猛禽類が高圧線鉄塔#23の鉄骨中段に止まり、足元の獲物を食い千切って捕食していました。
獲物が重くてこれ以上高く運び上げられなかったのかな?
この時点でカメラを上にパンしても、この鉄塔に他の野鳥は止まっていませんでした。
(鉄塔の最上部まで確認していないのが痛恨のミス)
ノスリ?αはキョロキョロと辺りを警戒してから朝食を摂り始めました。
獲物を足で押さえつけながら鋭い嘴で細かく引きちぎり飲み込んでいます。
やがて、どこからともなくピーエ♪という甲高い鳴き声が繰り返し聞こえるようになりました。
食事中のノスリ?αはこの鳴き声を聞いてもあまり気にせずに、獲物を食べ続けます。

鳴き声の主を探して私がカメラを上にパンすると、鉄塔の天辺にもう1羽のノスリβを発見。
私が知らぬ間に飛来したようです。
実はここはノスリのお気に入りの止まり場所なので、通りがかる度に気にして見るようにしています。(ノスリの定点観察)

▼関連記事
高圧線の鉄塔で羽繕いするノスリ(野鳥)
高圧線の鉄塔から見張るノスリ(野鳥)
高圧線の鉄塔で鳴いて♀を呼び寄せるノスリ♂(野鳥)

ピーエ、ピーエ♪という甲高い鳴き声と嘴の動きが一致したので(リップシンクロ)、鳴いていたのはこの個体βで間違いありません。
早朝から縄張り宣言の囀り♪(モーニングコール)でしょうか。
餌乞いの際は違う鳴き方をするような気がします。
鳴いているノスリβはときどき下を見ているのに、獲物をねだったり奪いに行かないのが不思議でなりません。
鉄塔は末広がりの構造なので、天辺から見下ろせば確実に食事中のノスリαの存在に気づくはずです。
この2羽はつがいの関係なのか、それとも親子なのかな?
その間、鉄骨中段でノスリ?αは黙って小動物を食べ続けています。

ここで私が欲を出して、真横からのアングルを確保しようと少し動いたら、警戒したノスリαに飛んで逃げられてしまいました。(痛恨のミス)
慌てて飛び去る姿をスローモーションで見直すと、今度は足の鉤爪に何も運んでいませんでした。
獲物はもう食べ尽くしてから飛び去ったのでしょう。
実は捕食シーンを撮影した個体αもノスリだと思っているのですが、識別点である翼の下面の模様を確認できていませんし、特徴的な鳴き声も発しませんでした。(例えば、実はトビだったのかもしれません。)

一方、鉄塔の天辺には相変わらずノスリβが残って鳴き続けています。
αが飛び去った方角をちょっと振り返って見ただけです。

私が更にもう少し横にずれると、ノスリβが再び鳴き始めました。
ピーエ、ピーエ♪と寂しげな鳴き声を何度も繰り返しています。


ノスリの捕食シーンを観察したのは、これが二回目です。

次は獲物を狩る瞬間を撮影してみたいものです。
▼関連記事
ノスリの狩り・捕食と飛翔(冬の野鳥)


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもう少し薄暗いです。)



【追記】
宮崎学 『野生動物の首をしめるゴミ (かわりゆく環境 日本生き物レポート)』という本(写真集)を読んでいたら、ノスリも動物の死がいを食べることがあると知りました。
ネコの死がいを食べるノスリの生態写真が掲載されていて、
 ふだんはノウサギをはじめ、イタチ、リス、野ネズミ、ヘビ、カエルなどを狩って生きている。そのノスリが死んだネコを食べているということは、気位の高いタカとしては不似合いにうつる。 しかし、冬の時期はノスリといえども獲物をとりにくいから、たとえ死んだイヌでもネコでもシカでも、そこにありさえすればごちそうなのである。 (p108より引用)





2017/11/29

スギの枝で仲間と鳴き交わす♪ハシブトガラス(野鳥)



2017年8月上旬

神社の鎮守の森でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がスギの横枝に止まり、辺りの様子をうかがっています。
やがてカーカー♪と澄んだ声で鳴き始めました。
近くにいる別個体と鳴き交わしています。
最後はどこかへ飛び去りました。



2017/11/17

屋根で小枝を奪い合って遊ぶハシブトガラスの家族群(野鳥)



2017年7月下旬・午前7:28

某施設の三角屋根の天辺でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が3羽集まっていました。
1羽が小枝を嘴に咥えていたので、繁殖期も終わったはずなのに今さら巣材集めするのか?と不審に思いました。
ところが観察を続けると、互いに小枝を奪い合って遊んでいたのです。
三羽烏の内訳が気になります。
幼鳥の群れが遊んでいるのかと思いきや、2羽が1羽に対して餌乞いしたので、1羽は親鳥なのかもしれません。
(口の中の色を見れば成鳥か幼鳥か見分けられるのですが、やや遠い上に逆光気味のため無理でした。)

2羽が小枝を綱引きのように嘴で引っ張り合っています。
左の個体Lがこの遊びに参戦しないで傍観しているのは、成鳥だから落ち着いているのかな?
Lは静止時も嘴を半開きにしたままで、暑さに喘いでいるようです。
小枝の争奪戦で遊んでいた右の幼鳥?2羽が嘴でキスしました。(嘴の先を噛み合う遊び?)
遂にLが参戦して小枝を素早く奪うと、2羽の幼鳥は慌てて飛び退きました。
このとき幼鳥は餌乞い姿勢を取りました。(左右の翼を同時に持ち上げ、甘えた声で鳴いた。)
餌乞いではなく、親鳥に抗議の威嚇(「ひどいよ! 玩具を返してよ!」)なのかもしれません。
右端に居た個体Rが中央の親鳥に「うるさい!」と軽く追い払われ、少し飛ぶと屋根の左端に止まり直しました。
互いに少し離れた3羽がしきりに鳴き交わしています。
子どもの兄弟喧嘩を、親が「いい加減にしなさい!」と軽く叱ったのかな?と想像を逞しくしてしまいます。

親鳥(と思しき個体)はせっかく奪った小枝に執着せずその場に捨てると、右側へ歩き去りました。

続いて、2羽の幼鳥が屋根の左側で何かを採食し始めたようです。
今までの小枝よりも細い何かを嘴で摘み上げました。
これも争奪戦になり、軽い小競り合いになりました。
今回はただの遊びではなく、口移しで給餌しました。
もらった方は、特に餌乞いしなかったのに、兄弟姉妹から何か餌を分けてもらえたことになります。

これは幼鳥同士の「ままごと遊び」なのかもしれません。

最後は相次いで屋根から飛び去りました。
三角屋根の向こうから、ハシブトガラスが鳴き交わす澄んだ声が聞こえてきます。

額は出っ張っているのに嘴は未だ細く、素人目にはハシボソガラスと非常に紛らわしいです。
(もし幼鳥だけを見たら、ハシブトガラスだと見分けられる自信がありません。)
澄んだ鳴き声を聞いてようやくハシブトガラスと確信を得ました。


カラスの行動を見ていると、どうしても誘惑に負けて擬人化した解釈をしてしまいます。
少なくともヒトの幼児並みに知能が高いことは間違いありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/10/31

ハシボソガラスの巣の下で鳴く♪ヒヨドリ(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#30


2017年6月中旬・午後14:55

いつもの撮影ポイントへ向かっていると、ハシボソガラスCorvus corone)の巣がある高圧線鉄塔#21で一羽のヒヨドリHypsipetes amaurotis)が居ました。
鉄塔の中段に止まって辺りを見回しています。
ヒヨドリにしてはあまり聞き慣れない鳴き方を始めました。
嘴の動きと鳴き声が一致したので(リップシンクロ)、この個体の鳴き声で間違いありません。
カワラヒワの鳴き声も一緒に聞こえて紛らわしいのですけど、これはヒヨドリが縄張り宣言しているさえずり(囀り)なのですかね?

あまり面白くもない映像を長々と撮り続けたのは理由があって、ハシボソガラスの親鳥が縄張りへ侵入したヒヨドリに気づいたらどんな反応をするのか、興味があったからです。
すごい剣幕でヒヨドリを追い払うでしょうか?
例えばカラスの天敵の猛禽類がハシボソガラスの巣の近くに飛来すると、カラスの親鳥はすごい剣幕で急行し、モビングして縄張りから追い払ってしまいます。
ヒヨドリはカラスの雛を襲う天敵でもありませんし、ニッチもおそらく違うので、カラスの縄張りに侵入しても黙認するでしょうか?
ところがハシボソガラスのつがいは採餌に出掛けて辺りに不在で、ヒヨドリはカラスの巣の下でひたすら鳴き続けています。
自発的に飛び立つ気配もありません。
私も先を急ぐので、痺れを切らして撮影を打ち切ってしまいました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#31:巣立ちの近いハシボソガラス雛の冒険(その2)前編【10倍速映像:野鳥】



2017/10/14

早朝に電線で鳴くドバト(野鳥)♪



2017年7月上旬・午前5:17 (日の出時刻は4:22)

カワラバト(=ドバト;Columba livia)が単独で電線にとまり、東を向いて朝日を浴びていました。
胸元の羽毛が構造色(メタリック)で虹色に美しく輝いています。

耳を澄ませると、喉と美しい胸を大きく膨らませて小声でクークー♪鳴いていました。

私は鳩の性別を見分けられないのですけど、これは♂の囀り(さえずり)なんですかね?
近くからカメラに撮られているのを嫌ったようで、すぐに飛んで逃げてしまいました。



2017/10/07

ハシブトガラス家族群の朝礼♪(野鳥)



2017年6月中旬・午前5:11〜5:15

早朝から民家の屋根にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)巣立ち雛の群れが集まっていました。
集団塒から出てきて、朝日を浴びた屋根の上で日光浴しているようです。
嘴の中が赤いのがカラスの雛や幼鳥の特徴です。
成鳥になると口の中が黒くなります。

1羽の幼鳥が何気なく屋根を嘴で突くと、残りの2羽が餌か!と勘違いして近寄って来ます。
途中からもう1羽の幼鳥が飛来し、計4羽になりました。(@0:52)

私が幼鳥の群れを撮り続けている間、近くの電線で親鳥が鳴いていました。
腹立たし気に嘴を足元の電線に擦り付けているのは、幼鳥を心配し、私を警戒しているのでしょう。
電線上で向きを変えて鳴いた直後に脱糞しました。(@1:38)
やかましく鳴きながら飛んで常緑樹(ヒバ?)の梢に止まりました。
我が子(幼鳥)に向かって「人間だ! 気をつけろ!」と教えているのかもしれません。
口の中が黒いので成鳥と確認できました。
カメラを右にパンすると屋根の上に居た幼鳥の群れが親鳥の方へほとんど飛び立ちました。
1羽の幼鳥だけが屋根に居残り、呑気に歩き回っています。
樹幹の親鳥が「ほら、早く逃げろ! 逃げろ!」と警戒声を発し続けています。
あまりにうるさいので、再びカメラを親鳥に向けました。
するとガーガー♪切迫した鳴き声を上げながら、こちらに飛んで来ました。
その隙に、屋根の幼鳥は居なくなっていました。

近くの鎮守の森にハシブトガラスの巣や塒があるのではないかと睨んでいるのですが、未だ確かめてはいません。

今回は親鳥が一緒に居たのでハシブトガラスだと分かりましたけど、もし幼鳥を単独で見ていたら、ハシボソガラスと見間違いそうです…。
これまでも誤同定してそう…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




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