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2018/08/21

夕暮れにニセアカシアの樹上を跳んで移動するハシボソガラス巣立ち雛(野鳥)



2018年5月下旬・午後18:29(日の入り時刻は18:52)
▼前回の記事
ハシボソガラスの親鳥が路上で採食するも幼鳥に巣外給餌せず飛び去る(野鳥)

河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝に相変わらずハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛が単独で隠れていました。
夕日を浴びた枝上で羽繕いしています。
暇そうにニセアカシアの白い花を嘴で軽くつまんだりしていますが、花を食べているのではなさそうです。
足元が覚束ない様子だったのに突然、大きくジャンプして羽ばたき、枝先に移動しました。
これも飛ぶ練習の一環なのかな?
多分、しつこく見ている私から身を隠そうとしているのでしょう。
近くに親鳥の姿は見当たりません。

夜になっても幼鳥はここをねぐらとしてこのまま独りで寝たのでしょうか?
親鳥や先に巣立った幼鳥(3羽居るはず)が近くに付き添って一緒に寝るのかな?
翌日の早朝(夜明け前)に現場を再訪して確かめたかったのですが、うっかり寝過ごしてしまった私は修行が足りません…。
この営巣地での観察記録は以上で終わります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


昨年までは高圧線の鉄塔に営巣したハシボソガラスを定点観察しました。
今季は、より自然状態に近い樹上に作られたカラスの巣を観察しました。
樹上の巣は春になって花や葉が茂ると隠されてしまう、という難しさがあります。
また風が吹くと樹上の巣は揺れて、やや撮影しにくくなります。
という訳で、初心者には高圧線鉄塔などの人工物に作られたカラスの巣を観察することをお勧めします。


ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@夕方:ニセアカシア枝

2018/08/19

ハシボソガラスの親鳥が路上で採食するも幼鳥に巣外給餌せず飛び去る(野鳥)



2018年5月下旬


▼前回の記事
ハシボソガラスの親鳥♀♂が協力してノスリ?を縄張りから追い払う(野鳥)

ハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛が単独で隠れているニセアカシア(別名ハリエンジュ)河畔林に向かって私が戻る途中に親鳥の1羽と遭遇しました。
堤内地の電線に止まって川の方を眺めていました。
近くから私に撮られていることを嫌ったのか、飛んで少し離れた電線に止まり直しました。
堤防を挟んでニセアカシアの河畔林が満開の花を咲かせていて、その枝に1羽の巣立ち雛が隠れているのです。

親鳥が電線でお辞儀をしながらガーガー♪と嗄れ声で鳴きました♪(@0:32〜)。
これはハシボソガラスの鳴き方の特徴です。
何事か?(どんな意図で鳴いたのだろう)と思い辺りの様子を伺うと、堤防上の歩道を2人連れのヒトが上流方向へ散歩していました。
近くに居る幼鳥に対して親鳥が警戒声♪を発したのだろうと分かりました。
これがもしハシブトガラスなら、幼鳥を守ろうとして親鳥が通行人に激しく襲いかかることがよくあるのだそうです。
それに比べるとハシボソガラスは気性が穏健で、特にこのつがいははある程度ヒトに馴れているようです。
(そうでなければ、歩道に程近い堤外地のニセアカシア樹上に営巣しないでしょう。)

いつの間にか親鳥は電線から路上に降り立ち、歩きながら道端(ハルジオンの花が咲き乱れる土手)の草むらで採食を始めました。
遠くて採食メニューはよく見えませんでしたが、細長いのでもしかするとミミズの死骸かな?(@0:47)
親鳥は舗装路をトコトコと歩き去ります。
対向車が来ると小走りで路肩にどいてから飛び立ち、堤防上の歩道のガードレールに着陸。
すぐに嘴を足元のガードレールで拭いました。
親鳥の喉袋が膨らんでいるので、先程採食した餌をこれから幼鳥に巣外給餌するのでしょう。
今にもガードレールから左に飛んで巣立ち雛が待つニセアカシアの木に飛び込むぞ…と予測しながら撮っていたのに、親鳥は逆に(右に)飛び去りました。
先に巣立った幼鳥が他にも3羽居るはずなので、木が茂った右手の公園内に潜んでいるのかもしれません。(未確認)
それとも親鳥は私の存在を警戒して、巣外給餌を絶対に見られたくなくて(幼鳥の隠れ場所を天敵に知られたくない)フェイントをかけたのかな?

あるいは、縄張り内でもう少し採食を続けて餌を喉袋に溜め込み、後にまとめて幼鳥へ巣外給餌するつもりなのでしょうか。
この様子を巣立ち雛も近くのニセアカシア樹上から見ていたはずですが、餌乞いの鳴き声を発して親鳥を呼び寄せることはありませんでした。(少なくとも私には聞こえませんでした)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→夕暮れにニセアカシアの樹上を跳んで移動するハシボソガラス巣立ち雛(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)親鳥@路上採食

2018/08/18

細い枝先からイラガ(蛾)繭を剥がして持ち去るアカゲラ♂(冬の野鳥)



2018年2月上旬・午後12:15

小雪がちらつく正午過ぎ、平地の庭でアカゲラ♂(Dendrocopos major)がケヤキの樹上に居ました。
小枝の先に作られたイラガMonema flavescens)の硬い繭を嘴で熱心に突いています。
アカゲラ♂は逆さまにぶら下がる体勢になり、鳴かずに黙って破壊工作に従事しています。
よく見ると繭の本体に直接穿孔するのではなく、小枝との接着面を集中的につついていることが分かります。
(細い枝先にぶら下がる姿勢では力が入らず、イラガの硬い繭が割れないので、中身を捕食するには工夫が必要になるのです。)
剥がした繭を咥えて飛び降りました。
右隣に立つメタセコイア(=アケボノスギ)の幹に移り、幹を登り始めました。
落ち着いて繭を割る場所を探しているようですが、幹の陰に隠れ見失ってしまいました。


▼関連記事
イラガ(蛾)の繭を割る名手アカゲラ♂(冬の野鳥)♪

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


アカゲラ♂(冬の野鳥)@ケヤキ枝先+イラガ(蛾)繭剥がし

2018/08/17

ハシボソガラスの親鳥♀♂が協力してノスリ?を縄張りから追い払う(野鳥)



2018年5月下旬・午後18:18


▼前回の記事
電柱で空中戦を繰り広げるハシボソガラス(野鳥)

ハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛が隠れていたニセアカシアの樹に再び近寄ってみました。
すると、先程とほぼ同じ場所に一羽で止まっていました。
やはり、未だ上手く飛べないのでしょう。

樹上の幼鳥が急に翼を広げてガーガー♪鳴いたので、飛来した親鳥に餌乞いしたのかと思いきや、全く違う展開になりました。
河畔林の背後から一羽の親鳥が凄い剣幕で鳴きながら川の方へまっしぐらに高速で飛んで行きます。
左に流し撮りすると対岸の河畔林上空で猛禽類をモビング(擬攻撃)中のカラスが居ました。
おそらく♀♂くつがいのパートナーなのでしょう。
これに加勢して2:1の空中戦になりました。
2羽のカラスが代わる代わる猛禽類に襲いかかります。
松原始『カラス先生のはじめてのいきもの観察』という本で最近読んだ通りのモビング作戦でした。

相手の頭上に占位し、交互に降下して攻撃をしかけるという無敵のコンボ技だ。(p174より引用)



遠くて猛禽類の翼の下面がよく見えません。
なんとなくノスリかな?と思うものの、トビかもしれません。
親鳥♀♂の共同戦線で天敵の猛禽類を縄張りの下流へ追い払いました。
そろそろカラスの繁殖期も終盤ですが、幼鳥や縄張りを守る意識は未だ強いようです。
カラスの親鳥が油断していると、飛べない雛鳥が猛禽類に狙われて捕食されたりするのでしょう。
しかしカラスも雛に給餌するために他の野鳥の雛を襲って捕食するので、食う食われるの自然界はお互い様で真剣勝負なのです。

ハシボソガラスの親鳥の行動を長時間観察していると、縄張りから追い払うのはカラスと猛禽類だけのようです。
(サギ類などの水鳥は無害と判断し、黙認しています。)
つまり親鳥は領空侵犯した鳥の飛影を瞬時に見分けて、迎撃すべきか対象かどうか決めていることになります。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→ハシボソガラスの親鳥が路上で採食するも幼鳥に巣外給餌せず飛び去る(野鳥)

ハシボソガラス(野鳥)親鳥2 vs ノスリ?@モビング空中戦

2018/08/15

電柱で空中戦を繰り広げるハシボソガラス(野鳥)



2018年5月下旬


▼前回の記事
ニセアカシア樹上のハシボソガラス幼鳥に巣外給餌しに通う親鳥(野鳥)

ハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛に巣外給餌する合間に一羽のハシボソガラスが川の堤防の横にある電柱の天辺の外灯カバーに止まりました。
定点観察している縄張り内で親鳥がよく使わう止まり木の一つなので、おそらく親鳥のうちの一羽αだろうと思いました。
動画に撮っていると、もう一羽βが飛来しました。
襲われる寸前にαは身を交わして逃げ、飛び去りました。

堤防の陰に飛び去ってしまったので、小競り合いの結末は不明です。
喧嘩中に鳴き声は聞こえませんでした。(鳴いていないと思うのですが…)

私の勝手な第一印象では、家族群の中の2羽のカラスが遊んでいる微笑ましい光景に見えました。
先に巣立った幼鳥同士が遊んでいるのかな?
あるいは、育雛が一段落した♀♂つがいが、ふざけて模擬戦をやってるだけ(遊びの空中戦)なのかと想像しました。
少し遠いので、幼鳥なのか成鳥なのか、見分けられていません。

しかし一瞬の空中戦を1/5倍速のスローモーションで見直すと、空中ですれ違いざまに互いに足の爪を相手に向けていました。
縄張りに侵入した別個体を追い払う闘争行動なのかもしれません。

カラスを個体識別できれば、観察した一挙手一投足にもっと深い解釈ができて更に面白くなるのになぁ…。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ハシボソガラスの親鳥♀♂が協力してノスリ?を縄張りから追い払う(野鳥)


2018/08/13

ニセアカシア樹上のハシボソガラス幼鳥に巣外給餌しに通う親鳥(野鳥)



2018年5月下旬・午後17:33〜17:50
▼前回の記事
観察者を警戒したハシボソガラス親鳥から巣外給餌のお預けを食う巣立ち雛(野鳥)


ハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛が隠れているニセアカシア(別名ハリエンジュ)の木から充分に離れ、河川敷に三脚を立て望遠レンズで狙うことにしました。
ここは20日前にもカラスの巣を狙って撮影した同じ場所です。
河畔林のニセアカシアの花が満開に咲き誇り枝に葉が茂ったことで、樹上にあったハシボソガラスの巣が隠されて、どこにあったのか位置がすっかり分からなくなってしまいました。
前回に撮った写真と見比べても、ニセアカシアの枝先が葉や花の重みでしなっていて、営巣地の周りの河畔林の風景が変わってしまっています。
背後に見える山の残雪もほぼ消えました。

しつこく観察を続ける私の姿は親鳥から見えているはずですが、かなり遠く離れたことで安心したようです。

巣立ち雛への巣外給餌をようやく再開してくれました。
親鳥はもう巣に帰らなくなったので、全ての雛鳥が無事に巣立った後なのでしょう。
巣の近くのニセアカシアの枝に一羽だけ残っているこの幼鳥は、おそらく最後の巣立ち雛だと思われます。

映像の冒頭で音声(鳥の鳴き声)が間延びして聞こえるのは、スローモーションに加工したからです。
撮影中は巣の位置が分からず闇雲にカメラを振り回したので、巣が写っている一瞬をスローモーションにしました。
それから私の一瞬の隙をついて、巣立ち雛が隠れている枝に親鳥がこっそり(素早く)飛び込んだ瞬間もスローモーションにしました。
親鳥の行動は明らかに、巣外給餌を私に見つからないよう意識している印象を受けました。
やがて慣れてくると親鳥も堂々と巣外給餌に行き来してくれるようになりました。

花や葉の茂ったニセアカシアの枝に隠れて親鳥が来てくれるまでじっと待っている巣立ち雛の姿が、この撮影アングルでは残念ながらほとんど見えなくなってしまいました。
巣外給餌の直前に幼鳥が親鳥に向かって餌乞いするシーンも撮れません。
しかし、私が近くに居ると親鳥が警戒して巣外給餌に来なくなってしまうので、仕方がありません。
親鳥の行動から幼鳥が巣外給餌を繰り返し受けていることが想像できます。

巣外給餌を済ませた親鳥は近くの電線に止まり直すと嘴を足元の電線に擦り付けています。
巣立ち雛に対して親鳥はもうしもの世話(排糞行動)をしなくなると予想されますが、この点をしっかり観察で確かめられていません。

先に巣立った他の幼鳥(3羽)も縄張り内のどこかに居て親鳥から同様に巣外給餌を受けているはずですが、居場所を見つけられませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→電柱で空中戦を繰り広げるハシボソガラス(野鳥)


ハシボソガラス親鳥(野鳥)@電線+空巣@ニセアカシア樹上・全景
ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@ニセアカシア樹上・全景(動画とは別アングルで撮影)
ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@ニセアカシア樹上

2018/08/12

池で水浴びするカルガモの群れ(野鳥)



2017年10月下旬・午後14:29

平地の溜池に4羽のカルガモAnas zonorhyncha)が群れていました。
水面を泳ぎ回りながら水浴びを始めました。
激しく羽ばたき、頭をザブンと水中に漬け、身震いして水を切ります。
その後は念入りに羽繕いします。

カルガモによる池での水浴シーンは初見です。

▼関連記事(6年前に山中の池で撮影)
カルガモ群れの水浴と羽繕い【野鳥】


※ 動画編集時に自動色調補正。

ハイスピード動画でも撮りたかったのですが、撮影モードを切り替えたときにはもうカルガモの水浴は終わっていました。
ちなみに、このとき近くからカワセミらしき鳴き声が聞こえたのですけど、姿は見つけられませんでした。


カルガモ(野鳥)群れ@溜池+水浴

2018/08/11

観察者を警戒したハシボソガラス親鳥から巣外給餌のお預けを食う巣立ち雛(野鳥)



2018年5月下旬
▼前回の記事
ハシボソガラスの巣立ち雛(幼鳥)がニセアカシアの枝で羽繕い、羽ばたき練習、脱糞(野鳥)

満開の花が咲いたニセアカシアの枝に止まってのんびりしていたハシボソガラスCorvus corone)の巣立ち雛が急に川の方を向いて餌乞い行動を始めました。
肩をすくめるように左右の翼を同時に持ち上げ、甘えるようにガーガー♪鳴いたので、餌乞いと分かります。
親鳥が近くに来ているはずだと思った私は、動画を撮りながら横に歩いて探しました。
左にパンすると案の定、河畔林のすぐ横を走る電線に一羽の親鳥が来ていました。
親鳥は幼鳥の横に行って巣外給餌したいはずなのに、私を警戒しているようで近づきません。
空腹で待っている幼鳥は、欲求不満で足元の枝を嘴で啄んだり足で体を掻いたりしています。
巣外給餌に来た親鳥を迎えに行くために幼鳥が飛ぶことはありませんでした。(未だ上手く飛べない?)

これがもしハシブトガラスなら、親鳥は怒り狂って巣立ち雛に近づく通行人や撮影者を追い払おうと襲い掛かってくるはずです。
それに対してハシボソガラスは気性がだいぶ穏健なようで(ヒトを恐れている?)、今回の親鳥の抗議行動も横目で私の方を見ながら電線からガーガー♪鳴くだけでした。(警戒声?)
私は「すまん、すまん」と親鳥に謝り、営巣地と巣立ち雛から距離を取ることにしました。
立ち去る途中で振り返ると、電線で待機している親鳥は喉袋が膨らんでおり、巣立ち雛に与える餌を運んでいるようです。
苛立たしそうに「早く出ていけ! 出てけ!」と鳴いています。
喉袋に餌を入れていても、鳴くのに支障がないことが分かりました。

しばらくすると、もう一羽の親鳥がどこからともなく飛来し、川の上を横断する電線に止まりました。
先程の親鳥も同じケーブルで互いに離れて止まっています。
配偶者を呼び寄せる鳴き声だったのかな?
私が巣立ち雛から更に離れたら、親鳥はもう鳴かなくなりました。
親鳥♀♂つがいの背後は、ニセアカシアの河畔林が白い花を満開に咲かせています。

離れると巣立ち雛が隠れている枝をちょっと見失ってしまいました。(映像の最後にはちらっと写っています)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→ニセアカシア樹上のハシボソガラス幼鳥に巣外給餌しに通う親鳥(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@ニセアカシア樹上
ハシボソガラス(野鳥)親鳥@電線♪+警戒:巣外給餌断念
ハシボソガラス(野鳥)親鳥@電線♪+警戒:巣外給餌断念

2018/08/10

川の堰を横断し飛び去るアオサギ(野鳥)



2018年5月中旬

川の中洲付近に設置された堰※にアオサギArdea cinerea jouyi)が佇んでいました。
魚を捕るシーンが見れるのではないかと期待してかなり離れたところから望遠レンズで狙ったのですが、どうやらアオサギを警戒させてしまったようです。

長い足で川を横切るようにゆっくりと渡渉し始め、ヨシの茂みの陰に隠れようと移動しました。
最後は上流へ飛び去ってしまいました。

※ 正しい用語じゃないかも?
魚道ではないと思うんですけど、階段状の瀬。
魚梯ぎょてい


アオサギ(野鳥)@川堰+渡渉

2018/08/09

ハシボソガラスの巣立ち雛(幼鳥)がニセアカシアの枝で羽繕い、羽ばたき練習、脱糞(野鳥)



2018年5月下旬


▼前回の記事
給餌後に雛の糞をニセアカシア樹上の巣から外に捨てに行くハシボソガラス(野鳥)

定点観察の間隔が空いて20日ぶりになってしまいました。
河畔林のニセアカシア(別名ハリエンジュ)の白い花が満開に咲いて、独特の強い芳香が辺りに漂い、むせ返りそうです。
枝には花だけでなく葉も茂り、樹上に作られた巣がすっかり隠されて正確な位置が全く分からなくなってしまいました。
家を出る間際に過去の動画で巣の位置を復習してから来るべきでした。

巣があるはずのニセアカシア河畔林の手前の枝に一羽のハシボソガラスCorvus corone)幼鳥が止まっていました。
どうやら私が観察していた巣から最後に巣立ったばかりの幼鳥のようです。
嘴の中が赤いのがカラス幼鳥の特徴です。

親鳥が通って巣外給餌してくれるはずですが、それまで幼鳥は暇そうに待っています。
ときどき危なっかしい足取りで横枝を歩き回るものの、あまり移動しません。
暇潰しで花や枝をつつくこともありましたが、いくら好奇心旺盛なカラスの幼鳥とは言え、さすがにニセアカシアの花を食べることはありませんでした。

冒頭で、ハシボソガラス幼鳥は羽繕いしています。
続いてその場でバサバサと羽ばたきの練習をしました。(@0:40)
(枝上でバランスを崩しただけかも?)

やがて枝上で少し身を屈めると、白い糞を排泄しました。(@1:15)
私に見られていることを警戒して隠れたいのか、危なっかしい足取りで横枝を伝い歩きしています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→観察者を警戒したハシボソガラス親鳥から巣外給餌のお預けを食う巣立ち雛(野鳥)


ハシボソガラス(野鳥)巣立ち雛@ニセアカシア枝

2018/08/07

「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシボソガラスの群れ【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2018年6月下旬・17:08〜17:45・気温25℃(@17:06)


▼関連記事
「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシブトガラスの群れ#1【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】

暑かった午後の河原も気温が少し下がり、過ごしやすくなりました。
ハシブトガラスと入れ替わるようにハシボソガラスCorvus corone)の群れが続々と集まり、川で水浴していました。
「カラスの行水」と言えば、短い水浴(入浴)を表す有名な慣用句です。
しかし、実際の水浴行動は決して短時間ではなくて、何度も念入りに行うことが分かりました。


水浴シーンを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@4:11〜)

今回観察したハシボソガラスの行水の作法は次の通りで、ハシブトガラスとの違いは特に見出せませんでした。
川岸近くの浅い所に歩いて入ると、水面に嘴を差し込んで首を左右に激しく回し、顔を濡らします。
次は、それと同時に翼を水面に強く叩きつけるようになり、バシャバシャと水を跳ね上げて体を濡らします。
全身を濡らしたいのならもっと川の深い所に入って行ってザブンと水に潜れば手っ取り早いと思うのですが、カワガラスのように泳いだり(潜水)はしませんでした。


カラスは水鳥ではないので、お腹が水に浸る程度の水深までしか入りません。 (中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』p16より引用)


水浴が一段落するとピョンと跳んで近くの岩に上がり、大きく身震いして羽から水を切り、濡れた羽根を嘴で手入れします。
(飲水→)水浴→身震い、水切り→羽繕いと順番にやる行動が1セットらしく、このルーチンを何度も繰り返していました。
せっかく羽繕いまでしたのに、どうして再び水浴するのか、ちょっと不思議です。

スーパースローの最後に登場する個体は、水浴後に水切りしただけで羽繕いをせずに飛び去りました。

余談ですが、

濡烏(ぬれがらす・濡れ烏)とは、女性の髪の色彩を形容する言葉。また、その髪のもつ黒の色名。
日本人女性の理想美であり、もっと一般的には烏羽色、濡れ羽色、烏の濡れ羽色とも言う。青みを帯びた黒を指す。(wikipediaより引用)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

2羽が仲良く並んで行水しているシーン(@3:43〜4:10)は、もしかするとハシブトの幼鳥だったりしますかね?
普通種なのにカラスの近縁二種を見分けるのがときどき自信がなくなるのが困りものです。


ハシボソガラス(野鳥)@川+水浴
ハシボソガラス(野鳥)@川+水浴

2018/08/05

流木で独り遊びするハシボソガラス(野鳥)



2018年6月下旬

河原の水辺で一羽のハシボソガラスCorvus corone)が岩と岩の間で何かを嘴でつついていました。
お辞儀をしながら嬉しそうに鳴き声♪を上げました。
見つけた流木の枝を岩に拾い上げ、足で押さえつけると啄んで遊んでいます。
つついたはずみで岩から滑って枯れ枝を落としていまいました。
照れ隠しで(悔し紛れ?)またしゃがれ声で鳴きました♪。
再び流木を拾い上げ嘴でつつきます。
流木の中に何か獲物となる虫が潜んでいるのですかね?
よく鳴くので、てっきり空腹の巣立ち雛が暇つぶししながら親鳥を呼んでいるのかと初めは思いました。
ところが、開いた嘴の中が黒いので成鳥と判明。
流木を嘴に咥えたまま、隣の岩へピョンと跳び移りました。
岩の隙間から別の小枝を拾い上げたものの、すぐに捨てました(@1:42)。
やがて流木で独り遊びするのに飽きてしまったのか、ハシボソガラスは餌を探して岩から岩へ跳んで歩き始めました。
立ち止まっては頻りに鳴いています。
群れの仲間を呼び寄せたいのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシボソガラス(野鳥)@川岸:岩♪

2018/08/04

春の田んぼを歩いて採食するキジ♂(野鳥)



2018年5月中旬
▼前回の記事
田起こし後の畦道で縄張り宣言の母衣打ち♪を繰り返すキジ♂a(野鳥)
キジ♂aが畦道で羽繕いし、耕された田んぼを歩いて採食(野鳥)

田起こしが進む広大な田んぼで、もう一羽のキジ♂b(Phasianus versicolor)を見つけました。
耕された土を歩きながら喋んで採食しています。
ときどき立ち止まっては辺りの縄張りを見渡しています。

一段高い畦道に登り、いかにも縄張り宣言の母衣打ちをしそうな雰囲気だったのに、私の存在に気づいてしまったようです。
勇ましくケンケーン♪と鳴く気が削がれてしまった様子が手に取るように分かりました。
畦道から隣の田んぼに降りて死角に消えました。
私も急いで回り込んで撮影アングルを確保しようとしたものの、キジ♂bの姿を見失ってしまいました。
隣り合う縄張りで♂同士が牽制し合って鳴き交わす様子を動画に撮りたかったのに、残念でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/08/03

竹藪で虫を捕食するハシブトガラス(野鳥)



2018年6月下旬

郊外の交差点近くにある竹藪にハシブトガラスCorvus macrorhynchos)がバサバサと飛び込んで何か大型の獲物を捕らえ、すかさず歩道の手摺に止まり直しました。
狩りの決定的瞬間を撮り損ねたのが悔やまれます。
(映像はここから)
獲物の正体は不明ですが昆虫のようで、ハシブトガラスはまず翅を毟って捨てています。
緑色の細長い獲物はキリギリス類のように見えたのですが、定かではありません。
旨そうに平らげたハシブトガラスは、足元の手摺の鉄パイプに太い嘴を擦り付け、後ろ向きになり休息。
背後の竹藪にもう2羽のカラスが止まっています。

電柱(信号機のボックス)の陰に隠れてしまったので、私が横に少し動いてから撮影再開。
食休み中のハシブトガラスの半開きにした口の中が黒いので、成鳥と判明しました。
瞬きする度に目を白黒させているのは、瞬膜が白いからです。
最後は近くの河原の方へ飛び去りました。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシブトガラス(野鳥)@竹藪→歩道手摺+昆虫捕食
嘴の中が黒いのは成鳥の特徴

2018/08/02

池で水を飲むスズメ幼鳥(野鳥)



2018年6月中旬

住宅地から飛んできたスズメPasser montanus)が池を飛び越えて対岸に渡りました。
岸に育った木の太い枝が折れて池に突き刺さった落枝に止まると、スズメは水面まで下りて池の水を繰り返し飲みました。
頬の黒班が薄いので幼鳥ですね。

水を飲み終えると落枝をピョンピョンと登り、濡れた嘴を足元の枝で拭いました。
最後は枝葉の茂みの陰から飛び去ったようです。
手前に見えていた木の葉は、岸から伸びていた別の木(桜?)の枝です。

水を飲むスズメは珍しく、撮れて嬉しかったのですがやや遠く、望遠レンズを装着していなかったことを後悔しました。


スズメ幼鳥(野鳥)@池:落枝+飲水

2018/08/01

しゃっくりが止まらないハシボソガラス(野鳥)



2018年6月下旬

夕方に川原の岸でハシボソガラスCorvus corone)が単独で餌を探し歩いています。
何やらずっとえづいています。
私の背後を走る車道の騒音や風切り音がうるさいのですが、耳をよく澄ますと、この個体は小声でしゃっくりのような変な鳴き声を繰り返しています。
カラスもしゃっくりが止まらなくて苦しむことがあるのか、と親近感が湧きました。
それとも何か変な物を食べて吐き気がするとか、逆流性食道炎で胸焼けがするのですかね?

残念ながら環境のノイズが多過ぎて、声紋解析には使えそうにありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/07/31

庭でイチゴの実を食べるヒヨドリ(野鳥)



2018年6月中旬

きれいに造園された民家の庭で丹精込めて育てた苺の実が赤く熟していました。
ヒヨドリHypsipetes amaurotis)が住宅地の庭に忍び込むと、赤く熟したイチゴの実をその場で3粒食べ(飲み込み)ました。
私のことを警戒しながらも大胆に採食すると、飛び去りました。

私はイチゴについて詳しくないのですが、市街地で大きな庭石の手前に生えているのは不自然なので、野草(野イチゴ)ではなくおそらく栽培品種だと思います。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


【追記】
藤岡正博、中村和雄『鳥害の防ぎ方』によると、イチゴ農家にとってもヒヨドリは頭の痛い問題になっているようです。

冬期間にハウス内で栽培されるイチゴは、換気のために開けたハウスの側面からヒヨドリやツグミが侵入し、加害します。このため、側面に防鳥網を張る必要があります。 (p193より引用)



ヒヨドリ(野鳥)@庭+イチゴ実採食
ヒヨドリ(野鳥)@庭+イチゴ実採食
イチゴ実@庭

2018/07/30

水浴する川に脱糞するハシブトガラス(野鳥)



2018年6月下旬

川原で水浴びをしていたハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が近くの岩に跳び乗ると、糞を排泄しました。(@0:08)
カラスは賢いはずなのに、自分が沐浴したり飲んだりする水を糞で汚しても気にしないのか!と衛生概念の欠如に驚きました。
カラスが水浴の合間に川で脱糞する行動は、同じ日に他の個体でも何度か観察しました。(映像公開予定)

最後は飛び立つと橋の下をくぐって下流へ飛び去りました。
飛び立つ前に川を水洗トイレとして使った訳で、「立つ鳥跡を濁さず」と昔から言われている諺・慣用句は正しくないことになります。
(実際は「飛ぶ鳥跡を濁す」。)


たつとりあとをにごさず【立つ鳥跡を濁さず】
《慣用句・ことわざなど》飛び去る水鳥が水面をよごさないように、人がある所を離れるとき、そのあとを見苦しくないようにして行くこと。何事も後始末をきれいにすべきであるというたとえ。「飛ぶ鳥跡を濁さず」とも。(学研『Super日本語大辞典』より引用)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ハシブトガラス(野鳥)@川岸+水浴

2018/07/29

耕運機を利用して虫を捕食するムクドリの群れ:オートライシズム(野鳥)



2018年5月中旬

田起こしをしている大型トラクター(耕運機)の周りにムクドリSturnus cineraceus)が群がっていました。
トラクターの騒音などを恐れるはずなのに続々と集まってくるのは、耕された土に交じって露出したミミズやケラなどの土壌生物をいち早く捕食するためです。
片利共生の一種で、オートライシズムと呼ばれる行動です。

畑を耕している耕運機の後をムクドリ・ハクセキレイなどがついて歩き、掘り起こされた土の中にいる虫を探していることがあります。 鳥が自分の生活のために、他の動物や人の活動を積極的に利用することを「オートライシズム」と呼んでいます。 (平塚市博物館サイトの解説より引用)
以前の撮影ではムクドリの群れがほとんど逃げてしまい、満足のいく動画になりませんでした。
▼関連記事(3年前の撮影)
ムクドリ(野鳥)のオートライシズム
3年ぶりに、ようやく念願のチャンスが再び巡ってきました。
映像を見るとムクドリに交じってハシボソガラスも来ていたようですが、撮影中は気づきませんでした。

働いているトラクターの運転手の顔が写ってしまうと失礼になりますし、プライバシー保護に気を使います。
モザイク処理するのが面倒で、細切れの映像になりました。


ムクドリ(野鳥)群れ@採食:耕運機オートライシズム

2018/07/28

「カラスの行水」は短くない: 川で水浴びするハシブトガラスの群れ#1【HD動画&ハイスピード動画:野鳥】



2018年6月下旬・午後16:01〜16:21・くもり・気温30℃→29℃

暑中見舞い申し上げます。
酷暑が続くので、予定を変更してカラスの納涼動画を紹介します。

夕方の川でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)の群れが集まり、水浴していました。
普段私のフィールドでは北方系のハシボソガラスが優占種なので、これほど多数のハシブトガラスを見たのは、これが初めてかもしれません。
この映像にはハシボソガラスも少し登場しますが、ハシブトガラスが近くに居る間は少し遠慮しているような印象を受けました。
河原に散開した群れのどの個体を撮るべきか、目移りしてしまいました。

「カラスの行水」と言えば、短い水浴(入浴)を表す有名な慣用句です。

○烏の行水ぎようずい
入浴をあわててすますこと、また、入浴時間の短いことのたとえ。(『広辞苑・第5版』より引用)
烏の行水ギヨウズイ〔=カラスの水浴びのように、入ったかと思うとすぐ出る入浴の仕方〕 (『新明解国語辞典・第5版』より引用)
からすのぎょうずい【烏の行水】
《慣用句・ことわざなど》〔からすが水浴びをするときのようすから〕入浴している時間が短いことのたとえ。 (『Super日本語大辞典』より引用)

しかし、実際の水浴行動は決して短時間ではなくて、何度も念入りに行うことが分かりました。
この日は暑かったせいでしょうか?(撮影時の気温は、30℃→29℃)



今回観察したハシブトガラスの行水の作法は次の通りです。
川岸近くの浅い所に歩いて入ると、水面に嘴を差し込んで首を左右に激しく回し、顔を濡らします。
次は、それと同時に翼を水面に強く叩きつけるようになり、バシャバシャと水を跳ね上げて体を濡らします。
見ているだけで気持ちよさそうです。
全身を濡らしたいのならもっと川の深い所に入って行ってザブンと水に潜れば手っ取り早いと思うのですが、泳ぐことはありませんでした。
水浴が一段落するとピョンと跳んで近くの岩に上がり、大きく身震いして羽の水を切り、濡れた羽根を嘴で手入れします。
(飲水→)水浴→身震い、水切り→羽繕いと順番にやる行動が1セットらしく、このルーチンを何度も繰り返していました。
せっかく羽繕いまでしたのに、どうして再び水浴するのか、ちょっと不思議です。
ちなみに、「〔水にぬれたからすの羽のように〕黒くてつやつやした色」のことを「濡れ羽色」(ぬればいろ)と言います。

動物の水浴び行動と言えば、ハイスピード動画が活躍する絶好の題材です。
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@2:39〜)
躍動するカラスと水飛沫をスーパースローで堪能して下さい。
水浴の他にも華麗な跳躍や飛び立つ瞬間がハイスピード動画で撮れており、なかなか見応えがあります。(自画自賛♪)
水浴びする前に、先ず川の水を飲む個体もいました。(@5:30)
さっぱりしたカラスは川から飛び去りました。
羽根が水を含んで重くなったはずですが、普通に飛び立てるようです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ハイスピード動画のスローモーションでは、ただでさえ長くなるので、羽繕いシーンを編集でカットしました。

この日は一脚が大活躍しました。
重い望遠レンズを装着し最大ズームでハイスピード動画を撮っても手ブレがかなり抑えられ、長時間の撮影でも疲れにくいです。
(ハイスピード動画撮影時は、カメラ内蔵の手ブレ補正機能がオフになってしまいます。)
三脚よりも一脚の方が、被写体の急な動きにも対応しやすいです。



つづく→#2

ハシブトガラス(野鳥)@川+水浴
ハシブトガラス2(野鳥)@川+水浴

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