2011/04/02
オオカマキリの産卵#2-1:@三脚&10倍速映像
2006年10月下旬
オオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)飼育個体が2回目の産卵を始めました。
前回の産卵から17日後、交尾から16日後。
所要時間は約2時間半。
前回の反省(手ぶれ)を生かし、途中からカメラを固定して撮影しました。
10倍速の早回し映像でお届けします。
(つづく→#2-2:産卵後の行動)
オオカマキリの産卵#1:10倍速動画
2006年10月中旬
夜いつものようにオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)を飼育ケースから出して卓上で遊ばせていたら、目を離した隙に電気スタンドの裏側で逆立ちして卵を産み始めました。
上半身は静止したまま尾部だけを繊細に動かして器用に泡立て、中の空洞に黄色い卵を産みつけます。
腹の先にある2本の突起(尾角)で触角のように探りながら卵鞘を作っていきます。
固まった卵鞘の傍から離れるまでの一部始終が4時間12分。
デジカメによる総撮影時間48分の動画を編集し、10倍速再生にてお届けします。
手ブレがお見苦しくてすみません。
オオカマキリ♀の排泄@飼育下
2006年10月下旬
ぽとん。
飼育中のオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)は排泄時に必ず尾端を左右どちらかに軽く曲げます。
カマキリは逆立ちの姿勢を好むので、自分の糞が体に落ちないようにしているのでしょう。
オオカマキリ♀に綿棒で水を与える
2006年10月中旬
オオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)を飼っていると水を欲しがるので、湿らせた綿棒を差し出して舐めさせました。
飼育ケース内に霧吹きすると不衛生になったりカマキリの体温が下がったりするので、教えてもらったこの方法が良さそうです。
満足すると鎌で綿棒を押しのけます。
【追記1】
カマキリ幼虫の脱皮には飼育ケース内の加湿が必要らしい。
【追記2】
飲み過ぎで下痢になることもあります。
「特に飲み水を与えなくても獲物の含有水分で充分」との意見もあります。
ジョロウグモを捕食するオオカマキリ♀#1:狩り
2006年10月上旬
飼育中のオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)に生き餌としてジョロウグモ♀(Nephila clavata)を給餌してみます。初めは及び腰でジャブを繰り出しますが...。
飼育ケース底面の大きさは14x20cm。
最後は、狩りの瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
(つづく→ジョロウグモを捕食するオオカマキリ♀#2:食餌)
コカマキリを食べるオオカマキリ♀
2006年10月上旬
飼育中のオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)。
本日のメニュー:コカマキリ♂ (Statilia maculata)
【注】カマキリの種類が違うので、交尾中の共食いではありません。
クサグモを捕食するオオカマキリ:後編(狩りのハイライト)
2006年10月上旬
オオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)vsクサグモ♀(Agelena silvatica)。 前編から狩りのハイライトシーンを抜粋してみました。
速度1 /10のスローモーションなど、動画編集ソフトの習作です。
獲物に電光石火で飛びかかる時に少し羽ばたいていることが見て取れます。
クサグモを捕食するオオカマキリ♀:前編
2006年10月上旬
飼育中のオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)。
本日のメニューはクサグモ♀(Agelena silvatica)。
飼育ケース底面の大きさは14x20cm。
(つづく→後編:狩りのハイライト)
身繕いするコカマキリ♂
2006年10月上旬
飼育中のコカマキリ♂(Statilia maculata)。
カマキリの仲間はきれい好きのようです。
触角、中脚の爪先(跗節)に付いた埃などを丁寧に舐め取ります。
狩りに備えて鎌の手入れも怠りません。
食後に身繕いするオオカマキリ♀:前編
2006年10月上旬
飼育中のオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)が蛾の鱗粉で汚れた体を順に舐めてきれいに掃除しています。
顔の動きとともに複眼上でグリグリ移動する黒い点(偽瞳孔)に御注目。
やがてカメラに気付いてレンズを登り始めます。
このとき胸部に見える前脚(鎌)の付け根が薄いオレンジ色な点がオオカマキリの特徴です。
(つづく→後編)
2011/04/01
蛾を食べるオオカマキリ♂
2006年9月中旬
飼育中のオオカマキリ♂(Tenodera aridifolia)。
本日のメニューはモモスズメ(Marumba gaschkewitschii echephron)とカシノシマメイガ(Pyralis farinalis)。
食後は満足気に鎌を掃除します。
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捕食
水滴を飲み干すオオカマキリ♂
2006年9月中旬
飼育中のオオカマキリ♂(Tenodera aridifolia)。
霧吹きした水滴をチューチュー。
肉食であるカマキリは水をよく飲むので、水分が足りなかったことも死亡原因のひとつかもしれない。(『完訳 ファーブル昆虫記 第5巻 下』p327訳注より引用)
2011/03/28
目の色を変えるオオカマキリ
2006年11月上旬
飼っていたオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)です。
明るい昼間は複眼上に偽瞳孔が目立ちます。
昼と夜では複眼の色が違います。
暗い所でも獲物がよく見えるように適応しており、目の色素細胞の大きさが変わるのだそうです。
文字通り「目の色を変えて」狩りをする訳で、虫の世界で食べて行くのも結構大変なようです。
ちなみに寿命が尽きたカマキリの複眼は真っ黒でした。
「あたいの目の黒いうちは、勝手な真似は許さへんで!」
2011/03/26
オオカマキリ♂の尻振りディスプレー
2006年9月中旬
飼育中のオオカマキリ♂(Tenodera aridifolia)。
尾部をぐにーと左右に曲げる謎の行動がよく見られました。
カマキリの掲示板で質問したところ、これは一部の♂が交尾前に示す求愛ディスプレーなのだそうです。
しかし単独飼育の個体なので、近くに♀は居ません。
欲求不満なのだろうか。
オオカマキリの孵化#4:一齢幼虫
2006年11月下旬
カマキリは不完全変態の昆虫なので、脱皮が済んだオオカマキリ(Tenodera aridifolia)一齢幼虫の体つきは華奢で翅が無い点を除けば成虫と変わりません。
前脚の鎌で顔や触角を拭う行動も既に見られました。
(シリーズ完)
オオカマキリの孵化#3:前幼虫の脱皮【三倍速映像】
2006年11月下旬
孵化したオオカマキリ(Tenodera aridifolia)前幼虫は頭を下にぶら下がったまま脱皮して一齢幼虫となります。
体をくねらせながら伸ばし、長い触角を抜くと、ようやく手足を動かせるようになります。
新しい外皮(クチクラ)が固まれば起き上がり、脱皮殻から尾端を引き抜いて歩き去ります。
ノンストップで撮影した映像で追跡観察すると、各個体が脱皮に要する時間は15分前後でした。
(「オオカマキリの孵化#4一齢幼虫」につづく)
【追記】
『ファーブル写真昆虫記11:おいのりする虫 カマキリ』を読んでいたら、驚きの事実を知りました。
卵のうの外にでた前幼虫は、脱皮をして幼虫になるとき、おしりから糸をだして、卵のうにぶらさがります。ちょっとだけ見ると、クモの糸のようです。しかし、この糸は、前幼虫の体の一部分で、クモの糸のようにおしりの糸いぼからつくりだされたものではありません。卵のうのなかで発生する途中、おしりの先だったところが、ほそながくのびて、糸のようになったものです。(p45より引用)
オオカマキリの孵化#2:前幼虫
2006年11月下旬
室内飼育でオオカマキリ(Tenodera aridifolia)の卵鞘が季節外れに孵化しました。
カマキリは前幼虫と呼ばれる状態で卵鞘を突き破って出て来ます(映像では出始めの例を矢印で示しました)。
黒く大きな複眼が目立ちます。
脱出し易いように流線型の体形で頭部が尖っています(卵歯)。
全身が薄い皮に包まれていて脚がまだ使えません。
芋虫のように卵鞘を這い下り、細い糸で尾端を固定してぶら下がると直ちに脱皮を始めます。
(「オオカマキリの孵化#3:前幼虫の脱皮@3倍速」へつづく)
【追記】
『ゲッチョ先生の卵探検記』p189-190より『動物系統分類学』を孫引きすると、
フ化直後に現れる幼虫は、蠕虫型幼虫と呼ぶ。頭頂は堅い革質の頭頂帽となっていおり、房室壁を破るのに有効である。卵鞘の外に出た蠕虫(ぜんちゅう)型幼虫のお尻には糸(孵化糸)がついていて、これで卵鞘からぶら下がる。
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