2021/11/27

下藪で活動するヤブサメ?(野鳥)

 

2021年8月下旬・午後15:30頃・晴れ 

低山の尾根道の横に広がる灌木の藪に地味な鳥が隠れていました。 
明瞭な白い眉斑があるのでウグイスは除外できます。 
ヤブサメUrosphena squameiceps)かムシクイ類だと思うのですが、尾羽の長さをしっかり見せてくれません。 
謎の鳥は下藪をピョンピョン跳び回りつつも、全く鳴かずに黙っています。
風で茂みがざわざわと揺れる音でかき消されそうですけど、周囲で聞こえる鳴き声は、ヤブサメではなくチッチゼミ♂のものです。
(ヤブサメは)白く明瞭な眉斑、短い尾で、ウグイスやムシクイ類と区別できる。ムシクイ類とは棲息場所も違い、ムシクイ類が林の中層から上層で生活するのに対し、ヤブサメは下層で生活している。山渓カラー名鑑『日本の野鳥』p454より引用)
現場近くで早春の時期にヤブサメ♂の鳴き声を聞いているので、今回見つけた鳥もヤブサメではないかと思います。
関連記事(4ヶ月前の撮影@)▶ 春の山で虫のようにさえずる♪ヤブサメ♂(野鳥)鳴き声の声紋解析

ハッカに訪花する労働寄生ハナバチ:ハラアカヤドリハキリバチとトガリハナバチ♀

 

2021年8月下旬・午後13:20頃・晴れ 

山腹の林道沿いに咲いた、おそらくニホンハッカと思われる花にハラアカヤドリハキリバチ(旧名ハラアカハキリバチヤドリ)Euaspis basalis)が吸蜜に訪れていました。 
それと入れ替わるように、一瞬だけトガリハナバチの一種♀(Coelioxys sp.)も飛来しました。 
こちらはハッカの花には着陸せず、すぐに飛び去りました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

偶然だと思いますが、共に労働寄生種のハナバチなのが興味深く思いました。 
労働寄生種が見られるということは、比較的自然度が高く保たれている環境ということなので、嬉しくなります。 
(ちなみに、この日は社会寄生種のチャイロスズメバチ♀も近くで見かけました。) 

撮影後に花の名前を知るために花や葉の付き方などをしっかり調べたかったのですが、現場は多数のキイロスズメバチ♀がひっきり無しに飛び回る巣の眼の前にあり、私は怖くて近寄れませんでした。

2021/11/26

ヨコジマオオハリバエ♀♂の交尾未遂?

 

2021年8月中旬・午後15:50頃・くもり

 道端の雑草が生い茂った休耕地に咲いたヒメジョオンヨコジマオオハリバエTachina jakovlevi)が訪花していました。 
動画に撮り始めた途端に、別の昆虫が高速で飛来し、背後から飛びかかりました。 
1/5倍速のスローモーションでリプレイしても、電光石火の出来事で何が起きているのかよく分かりません。 
襲われる直前にセスジハリバエは気づいてヒメジョオンの花から飛び立とうとしていました。 
しかし逃げるのが間に合わず、空中でぶつかった2匹はもんどりうって花から転がり落ちました。 
ハエ類を狩る狩蜂なのかと初めは思ったのですが、おそらく同種のハエが求愛したのではないかと思います。 
蜜源植物の占有行動(縄張り争い)とは考えにくいでしょう。 
ヨコジマオオハリバエは鱗翅目の幼虫に寄生するらしいのですが、それに寄生する別種のハエがいるとしたら面白い話です。

その後、別れたヨコジマオオハリバエTachina jakovlevi)のうち1匹が近くに自生するアカジソ(赤紫蘇)の葉に止まりました。 
両手両足を擦り合わせ、顔も前脚で拭って念入りに身繕いしています。 
前足に付着していたキク科植物の種子の冠毛(白い綿毛)を払い落としました。 
化粧が済むと飛び立ち、近くに咲いた別のヒメジョオン群落に向かったようですが、見失いました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

 

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