2017/09/21

ハシボソガラスの排糞場(野鳥):路上の糞害



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#11


2017年6月上旬・午後18:51〜18:52(日の入り時刻は18:59)


ハシボソガラスCorvus corone)の親鳥が雛の糞を捨てに通っていたと思われる場所(排糞スポット)の一つを、見に行ってみました。

すると予想通り、高圧線鉄塔#21に近い住宅地の路上が大量の鳥の糞で汚れていました。
電線に止まった親鳥が真下に排糞したようで、白っぽい尿酸混じりの糞があちこちに落ちています。




日没直前の鉄塔の背後には白い月が出ていました。(月齢11.3)
月夜の鉄塔は、なかなかフォトジェニックですね。

ふと視線を感じて鉄塔の右を見ると、高圧線に止まった親鳥の♀♂つがいが私の様子を油断なく見張っていました。
送電線に嘴を擦り付けているのは、威嚇や苛立ちを表しているのかもしれません。
夜になると親鳥はおそらく雛の居る巣ではなくて近くの塒で寝ると思われますが、確認できていません。




街中で大量の鳥糞が路上に落ちていたら、その上がねぐらなのだと今までは思っていました。
繁殖(育雛)期なら排糞スポットの可能性も考えるべきですね。


雨が降れば路上の鳥の糞は洗い流されるでしょう。
しかし糞の数がもっと増えたり駐車している車体に付着したりしたら大変です。(糞害)
鳥の糞を集めるとグアノと呼ばれ、良質の肥料になります。
もし指定した場所に排泄してくれるように野鳥を何らかの方法で誘導できれば(トイレ・トレーニング)、糞害のご近所トラブルも解消されて一石二鳥なんですけどねー。
そんな夢のような話が仮に実現しても、鳥は種子散布にも寄与しているので、生態系に思わぬ悪影響が出るかもしれません。
糞害対策グッズと称する物は、野鳥を追い払う狙いの物しか売られていないのが現状です。



巣が作られた鉄塔の真下は雛の糞で汚れているのか、それとも意外にきれいなのか、見に行きたいところです。
しかし鉄塔に無闇に近づくと神経質な親鳥へ悪影響を及ぼしそうなので、雛が巣立つまでは我慢しています。


つづく→#12:ハシボソガラス(野鳥)雨天のクルミ割り行動


ヒナゲシの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2017年6月中旬

民家の花壇に咲いた真っ赤なヒナゲシセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を少し付けています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




2017/09/20

三羽の雛に給餌するハシボソガラス親鳥(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#10


2017年6月上旬・午後16:42〜16:56

ハシボソガラスCorvus corone親鳥の給餌活動を微速度撮影で記録する前に、通常のHD動画でも給餌シーンを4回撮影しています。

シーン1:
鉄塔の左にある住宅地の電柱の天辺に親鳥の一羽が止まっているのに気づき、撮影開始。
採餌を終えて帰巣する前に電柱で羽根を休めていたのでしょう。(周囲の安全を確かめていたのかもしれません)
カラスはすぐに飛び立つと旋回し、鉄塔へ帰りました。
巣の左下の鉄骨に一旦着地して周囲の安全を確かめてから改めて飛び上がって帰巣しました。
待っていた雛が一斉に伸び上がって餌乞いすると、その必死さに応じて親鳥は口移しで餌を与えます。
その後、親鳥は右下へ滑空して巣を離れました。

シーン2:
次に右下から巣に飛来した親鳥も雛に給餌しました。
しばらく巣に居残っているのは、おそらく食後の雛が排便するのを待っているのでしょう。
鉄骨が邪魔で見えませんが、親鳥は出巣するついでに雛の糞を咥えて捨てに行ってると思われます。
またもや親鳥は右下へ滑空して巣を離れました。

シーン3:
次も親鳥の帰巣ルートは右下からでした。
餌乞い反応した雛鳥は3羽カウントできました。(カラスの子は三羽烏)
嘴の内側が赤いのがカラスの幼鳥の特徴です。
巣まで遠いのに、給餌の際は餌乞いする雛鳥の鳴き声が撮影地点まで聞こえました。
しかし動画では風切り音がうるさいこともあって、雛の鳴き声は録音されていませんでした。
出巣した親鳥を追ってカメラを左に向けたのですが時既に遅く、排糞行動は撮り損ねました。
住宅地の電線から雛の糞を捨てたようです。
親鳥が警戒して、いつも私がギリギリ見えない死角の場所で排糞するので困ります。

シーン4:
帰巣シーンを撮り損ねました。
給餌後の親鳥はこちらに向かって(西に)飛び立ち、鉄塔から伸びる高圧線に止まりました。
慌ててカメラを向けた時には嘴を高圧線で拭っていて、排糞シーンを観察できませんでした。
三脚に固定したカメラでは、どうしても突発的な動きへの対応が遅れてしまいます。
どうやら親鳥が排糞するスポットは何箇所かあることが私にも分かってきました。


親鳥は高圧線から辺りをしばらく監視してから、最後は右へ飛び去り採餌へ出かけました。
親鳥の採餌行動を未だ観察できていないのですが、鉄塔の西には滅多に来ない点が気になりました。
縄張り内で良質な餌場は東側に集中しているのかな?
カメラを持った私が陣取っているせいで、親鳥が警戒して西には近づかないだけですかね?

カラスの親鳥は梅雨入りする前に繁殖・育雛を完了するつもりなのかもしれません。



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


つづく→#11:ハシボソガラスの排糞場(野鳥):路上の糞害


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