2014/07/08

イタドリハムシの食事と脱糞【10倍速映像】



2014年6月上旬

里山でイタドリハムシGallerucida bifasciata)がイタドリの葉に乗っていました。
食草を食害する様子を10倍速で微速度撮影してみました。
頭を葉縁に向け、葉縁から食べ進んでいます。
食休みには身繕いしています。
食事の合間に軟便を排泄しました。(@1:00)

生憎この日は風が強く吹くせいで、葉が激しく揺れてしまいます。
どうも期待していたような食欲旺盛!という映像にはなりませんでした。




肉団子を幼虫に給餌するフタモンアシナガバチ創設女王b



2014年5月下旬

堤防のコンクリート階段でフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)の初期巣をもう一つ見つけました。
こちらも雨が当たらないようオーバーハングの下面に営巣しています。
ここにも微小なアカダニがコンクリートの天井を徘徊していて気になります。

創設女王bは狩りから帰巣した直後のようで、白い肉団子を咀嚼しています。
噛みほぐした肉団子を7つの育房(7匹の幼虫)に給餌して回りました。
給餌を終えた女王蜂は身繕いし、全ての育房に頭を突っ込んで点検して回ります。
外からは見えませんが、育房内の幼虫と栄養交換しているのかもしれません。
綺麗好きの蜂は再び念入りにお化粧。

ところで、同じ階段で見つけた一個目の初期巣aも同じ高さ(9段目)に作られていました。
フタモンアシナガバチの二匹の創設女王(別個体)が同じ階段の同じ高さに営巣したのは果たして偶然でしょうか?
「九段下」を好む理由が何かあるのかな?
昼間に直射日光で熱せられたコンクリートが夜も放熱して暖かそうです(蓄熱効果)。



2014/07/07

ヤマトゴキブリ♂の翅上げ求愛行動



2014年6月上旬・室温24℃

早朝にヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)の飼育容器を覗いてみると、♂の求愛行動を初めて観察できました。
ようやく♀が性成熟したのでしょう。
本で読んでいた通り、長翅の♂は短翅の♀の横または前方に回り込み、翅を高く持ち上げて求愛しています。
♀は徘徊しつつ近づく♂を脚蹴りで牽制しています(交尾拒否)。
断られても♂は興奮したように激しくしつこく♀を追い回しています。
3匹のゴキブリ(♂2♀1)が一斉に走り回って落ち着きません。

通常ゴキブリは夜行性で明かりを嫌いますが、撮影のため照明を付けても影響はありませんでした。
(点灯前の薄暗い冒頭シーンのみ自動色調補正を施してあります。)
残念ながら♂の求愛は実らず、交尾までは観察していません。
私が見ていない間に既に交尾を済ませていたのかもしれません。

参考サイト:ゴキブリの繁殖


『日本動物大百科8昆虫I』によると

・ゴキブリ科の♀は成虫になって(およそ10日)から性フェロモンを生産するようになるが、それを♂成虫が受容して配偶行動が始まる。p92
・ゴキブリ目の配偶行動の特徴は、成熟した♂が成熟♀を認知したときに翅上げ行動をとることである。(中略)ヤマトゴキブリなどの♂は♀の発散するにおいフェロモン(セスキテルペン)をまず触角で感知している。翅上げ行動の後、♂は背面の分泌腺から♀を誘う物質を出し、♀は♂の分泌物を舐めながら背面にのり交尾が成立する。p92
・交尾の際に♀が♂の上に乗る姿勢は、♀上位と呼ばれ、原始的な交尾姿勢として知られている。p90
・♂の背板腺からは、背板への誘引物質と背板をなめさせる刺激物質が分泌される。p92



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