2014/06/03

吸水に通うキイロスズメバチ創設女王



2014年5月中旬

山腹の林道の轍にできた水溜まりが千客万来の水場になっていました。
キイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)の♀が吸水しながら腹部を忙しなく伸縮させています。
時期的にワーカーではなく単独営巣期の創設女王と思われます。
初回は蜂がスイバの葉に隠れて撮影アングルがいまいちでした。
巣作りの作業中だとすれば巣材集めの合間に定期的に吸水に訪れるだろうと予想し、その場で待機することにしました。
すると案の定、同一個体と思われる蜂が戻ってきました。
計3回撮れたので満足♪

お気に入りの水場の位置を明らかに記憶しているようで、水溜まりを訪れるキイロスズメバチ♀は大体いつも同じ場所で吸水しています。
吸水が済むと毎回同じ方角(南)に飛び去りました。
帰巣する前に巣材集めに向かったと予想したものの、見失いました。



電線から飛び立つチョウゲンボウ(野鳥)



2014年5月中旬

田園地帯の電線に小型の見慣れない猛禽類が止まっていました。
その正体はハヤブサ科のチョウゲンボウFalco tinnunculus)でした。
姿をちゃんと撮れたのは初です♪
すぐに電線から飛び立って、水入れを始めた田んぼの上空を飛び回りました。
旋回して高度を上げているようです。

飛翔シーンを1/8倍速のスローモーションでリプレイしてみたのですけど、ハイスピード撮影してないのでいまいちですね。
トビやノスリの飛び方とは異なり、ひらひらと羽ばたく独特の飛び方が印象に残りました。

▼関連記事▼
ホバリングから獲物を狩るチョウゲンボウ(野鳥)





2014/06/02

スズバチの蛹化【微速度撮影】



2014年5月中旬・脱皮中の室温24℃→23℃

▼前回の記事▼
脱皮に備えて蠕動するスズバチ前蛹【微速度撮影】#2

泥巣から採集し繭から出して飼育しているスズバチOreumenes decoratus)前蛹の脱皮(蛹化)を見逃さないように、連日10秒間隔のインターバル撮影で監視を続けてきました。
油断して撮影を中断していたら遂に脱皮を始めました!
慌てて10倍速の微速度撮影(ジオラマモード)に切り替えて記録しました。(@3:25〜)

腹部を蠕動することで白い皺々の薄皮を腹端の方へ脱いでいきます。
蛹は鮮やかな黄色で、複眼は薄いピンク色。
脱皮するにつれて気管の抜け殻が白い糸のように伸びます。
繭よりも広いプラスチック容器(直径30mm)で飼っているため、蠕動する蛹が容器内で激しく移動します。
寝返りを打った際に左の翅原基が容器の底に少しへばり付き、そのせいで翅が横に飛び出たように根元から捻れてしまいました。
飛べなくなるのではないかと心配ですけど、体が柔らかいうちは下手に手出しすると余計にまずい気がします。
やがて蛹は横向きからうつ伏せになりました。
左脚を一本伸ばして体を支えています。

蛹化が終わった晩、蛹に色素沈着する過程を記録しようと30秒間隔のインターバル撮影を続けました。(@9:07〜)
しかし黒化するのはもっと時間がかかるようです。
(改めて蛹のスライドショーを製作予定です。)
ドロバチの仲間は一般に雄性先熟なので、3匹目(一番発生の遅い)の本個体は体長も大きいことから、おそらく♀と予想されます。

今回採集した小さな泥巣は全く寄生を受けておらず、3室の育房からスズバチが3匹育ちました。

▼つづく
スズバチ♀の変態:蛹から羽化まで【スライドショー】


抜け殻@方眼紙

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