2013年11月中旬
里山の雑木林でオオスズメバチ♂(Vespa mandarinia japonica)がコナラの幹に止まって日光浴をしていました。
長い触角だけがかすかに動いています。
体が暖まると、幹を歩いて降り始めました。
根元付近で樹液の滲み出るスポットを探しているのでしょう。
口元がよく見えませんけど、おそらく樹皮を齧り樹液を吸汁しているようです。
生け捕りにして雄蜂は毒針を持たないことを映像に撮りたかったのですが、ネットを持って近づいたら殺気を感じた蜂が飛んで逃げました。(飛び立ちのハイスピード動画はこちら。)
このコナラの木を調べてみると、根際付近に樹液が白く固まっていました。
いつも不思議に思うのは、樹液の白い塊自体には栄養価が低いのか虫が来ないみたいですね。(※追記参照)
実はクロスズメバチの一種♂?も同じコナラの樹液に来ていたのですが、そちらは撮り損ねました。
※【追記】
『樹液をめぐる昆虫たち (わたしの昆虫記)』によると、
・クヌギやコナラの樹液の成分について(中略)水に溶けないものは、白いペースト状に見え、この中にはタンパク質がふくまれていて、遊離アミノ酸もあることがわかっています。(p37)
・水に溶けない成分にはタンパク質や脂肪酸、それに遊離アミノ酸もふくまれていることがわかっています。これは、昆虫たちにとっては栄養豊かな貴重なえさです。(p40)
2013年11月中旬
山際のアカマツ並木道で見慣れない野鳥2羽と遭遇。
初雪が残る地上で採食していました。
帰ってから図鑑で調べると冬鳥のミヤマホオジロ(Emberiza elegans)と判明。
2羽は番なのかと思いきや、共に♂と分かりました。
♂は顔が黒く、眉と喉の黄色が目立ち、胸に黒班がある。(『山渓フィールドブックス4野鳥』p343より)
こちらが腰を下ろしてじっと撮影していると、徐々に慣れて向こうから近づいてくれました。
怖がらせなければ好奇心が旺盛というか、とても人懐っこい印象を受けました。
枯れた松葉を嘴でかきわけて虫を探し、捕食しています。
たまにチョッ、チョッ♪と鳴き交わしながら付かず離れず歩き回っています。
声紋解析してみる?
せっかくの初遭遇なのにレンズが結露してしまい、撮影に苦労しました。
YouTubeの動画編集で自動色調補正を施した結果、紗がかかったような映像がなんとか復活しました。
2013年9月上旬
里山の遊歩道に止まっていた蛾です。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
映像後半は更に1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
物を投げつけたら慌てて逃げ惑いました。
翅の形が独特ですぐに名前が分かるかと思ったのですが、てっきりシャクガ科と思いかなりてこずりました。
ツバメガ科フタオガ亜科の未同定種(Dysaethria sp.)ですかね?
未採集、未採寸。