2013/06/11

柳の若葉に産卵するコマユバチの一種♀



2013年5月上旬

山間部の道端に生えた柳(種名不詳)の潅木で若葉を探索中の蜂がいました。
産卵に備えた姿勢なのか、腹端の長い産卵管を腹の下から前方に向けて歩き回ります。
やがて若葉の根本付近に産卵管を突き刺しました。
マクロレンズを装着する余裕がなく、マクロモードのままで動画に記録しました。
太陽を背にしているためカメラが影を作ってしまい、もどかしいです。
やがて蜂は風に揺れる枝から産卵管を引き抜くと、再び歩き回り始めました。

2回目の産卵行動を観察したい気持ちもあったのですけど蜂が飛び立つのをおそれ、同定してもらうためにすぐ採集しました。
虫こぶを作る蜂なのか、それとも柳の若葉を食す芋虫に寄生する蜂なのでしょうか?
後で思うと、産卵痕を確認すべきでしたね…。



柳の花

柳の若葉

ところが帰宅後は急に忙しくなってしまい、1週間も放置していたら容器内で蜂の死骸にカビが生えてしまいました。
せっかく採集した標本が劣化してひどい有様です。
左の触角は折れ、右翅はくしゃくしゃになってしまいました。
せめて左の翅脈だけでもしっかり記録することにします。

てっきりヒメバチ科と思ったのですけど、前翅の翅脈を見ると違うようです。
コマユバチ科ですかね?

参考図解:「ヒメバチ科とコマユバチ科の簡単な見分け方

【追記】
いつもお世話になっている「蜂類情報交換BBS」にて問い合わせたところ、青蜂@管理人さんより以下のコメントを頂きました。
写真のハチは、ご推察の通りコマユバチの仲間です。ヤナギの若葉をめくってみれば、そこに寄主がいたかもしれないですね。












コゲラ(野鳥)の樹上採食



2013年5月中旬

雑木林で出会ったコゲラDendrocopos kizuki )です。
折れた枝を嘴でつついて採食していました。





2013/06/10

ムラサキケマンの葉を食すウスバアゲハ♂終齢幼虫



2013年5月中旬

ウスバアゲハ♂の飼育記録2

採集したウスバアゲハ(旧名ウスバシロチョウ;Parnassius citrinarius)終齢(5齢)幼虫は食欲旺盛です。
食草のムラサキケマンは土から掘り出した根を濡れティッシュに包み、更にアルミホイルを巻いておけば、しばらくは萎れません。
ムラサキケマンはプロトピンというアルカロイドを含むため、これを摂食したウスバアゲハも有毒になるらしい。
有毒物質を体内に蓄えることで捕食者から身を守る戦略なのでしょう。

つづく→「繭を紡ぐウスバアゲハ♂終齢幼虫




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