2013/06/08

巣口に出入りするアカヤマアリ♀と奴隷クロヤマアリ♀



2013年5月上旬

アカヤマアリFormica sanguinea)の巣の定点観察。

暖かくなり巣外を活動するワーカーの個体数が増えていました。
舗装された路肩と地面の境界にある巣口は複数あるようです。

映像冒頭に登場するようないかにも巣口らしい穴以外にも、地面の裂け目のような巣口が並んでいるようで、全部で幾つあるのかはっきりしません。
前回の観察でゴミや砂粒をせっせと巣口に運ぶという謎の行動をしていましたが、近縁種のエゾアカヤマアリが作るような蟻塚は見当たりませんでした。

エゾアカヤマアリの門番は巣口に近づく者に対して腹端を前方に曲げて蟻酸攻撃をしかけるらしいのですが(『里山昆虫ガイドブック』p76より)、この巣で私にそのような攻撃姿勢を取るアリは見られませんでした。


ワーカーの労働は奴隷アリに使役させるだけではなく、アカヤマアリ♀自身も働いています。



奴隷の黒アリワーカーを3匹採集して帰りました。
クロヤマアリ♀(Formica japonica)と思うのですがどうでしょう。



クロヤマアリ♀標本a:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本a:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本a:腹背@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:側面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:顔@方眼紙

クロヤマアリ♀標本b:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:側面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:背面@方眼紙

クロヤマアリ♀標本c:腹面@方眼紙

飛べ!ハクセキレイ【野鳥:ハイスピード動画】



2013年5月上旬

ハクセキレイMotacilla alba lugens)が電線に止まって羽繕いしていました。
飛び立つ瞬間を240 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
電線上で回れ右してから羽ばたいて離陸しました。
長い尾羽根を激しく左右に振りながら飛んでいることが分かります。

これは偶然の動きなのか、それとも「離陸の激しい動きで揺れてしまっているだけ」なのでしょうか。
もし意図した動きだとしたら飛行力学的にどのような効果をもたらすのでしょう?
一種の飛翔ディスプレーだったりして?

後半は更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。




2013/06/07

アカヤマアリ♀と奴隷アリが死んだエゾハサミムシ♂を運ぶ



2013年5月上旬

アカヤマアリFormica sanguinea)の巣の定点観察に行きました。
山道の路肩に沿ってアスファルトの境目に幾つか巣口がある様子。
大きなハサミムシの死骸を運んでいるワーカーが居ます。
ところが巣口に獲物が引っかかって入らず苦労しており、何度も搬入をやり直します。
奴隷のクロヤマアリFormica japonica
も出てきて、たまに運搬を手伝います。

獲物の正体は、ハサミが真っ直ぐで細長く、前翅の肩に黄色い紋があることから、エゾハサミムシ♂(Eparchus yezoensis)だと思います。



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