2023/12/26

ニホンアナグマの単独毛繕いと相互毛繕い【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年5月上旬〜中旬 

ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)とヘルパー♂が夜に巣穴の外で互いに毛繕いしたり、単独で毛繕いする様子をまとめました。 
長くなるので、5倍速の早回し映像に加工しました。 


今回は相互毛繕いの最中に軽い小競り合いにシーンは記録されていませんでした。 

シーン1:5/6・午前1:36・(@0:00〜) 
広場の林縁で2頭が相互毛繕いしています。 


シーン2:5/6・午前1:37〜・気温15℃(@0:10〜) 
別アングルのトレイルカメラ(新機種)でも撮れていたので、5倍速の早回し映像でお届けします。 


シーン3:5/6・午前1:38〜・(@0:34〜) 
旧機種のカメラの電池が消耗してきたので、細切れ映像を続けてお届けします。 


シーン4:5/6・午前1:45〜・(@1:48〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に戻ります。 


シーン5:5/6・午前1:46〜・(@2:12〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
後半から2頭が少し離れました。 


シーン6:5/6・午前1:47〜・(@2:29〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に戻ります。 
後半から2頭が少し離れました。 
♀が入巣Rし、ヘルパー♂は左へ移動。 


シーン7:5/6・午前1:48〜・(@2:51〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
♀が入巣Rした後も、ヘルパー♂は巣口Lの近くで寝そべっています。 
やがて立ち上がると、セット内をうろつき始めました。 


シーン8:5/6・午前2:04〜・(@3:33〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に戻ります。 
広場で仰向けになって毛繕いしていたヘルパー♂が腹這いになってから立ち上がり、左へゆっくり歩き始めました。 


シーン9:5/6・午前3:37〜・(@3:49〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
広場でヘルパー♂が独りで毛繕いしています。 
途中から♀が巣穴から外に出てきたようで、ヘルパー♂と合流しました。 
仲良く相互毛繕いしています。(@4:42〜)

♀の後頭部(首の後ろ)には白斑があります。 
どうやら一時的な毛並みの乱れではなく、個体識別に使える特徴のようです。 
円形脱毛症のように丸く白髪化したのでしょうか? 
♂と交尾した際に、♂に背後から首筋の毛皮を強く噛まれて脱毛・変色したのかな? 

金子弥生『里山に暮らすアナグマたち: フィールドワーカーと野生動物』p74によると、交尾中に♂が♀の背部を強く噛むことによってできる傷は交尾痕と呼ばれるらしい。

この♀は正面からカメラ目線をくれたときに左右の目の大きさが不均等(右目<左目)という特徴がありますが、後ろ姿でも見分けられるようになれば非常に助かります。


シーン10:5/6・午前3:47〜・(@5:06〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に戻ります。 
♀とヘルパー♂が仲睦まじく相互毛繕いしています。 
各自でやる毛繕いと相互毛繕いを交互に繰り返しています。


シーン11:5/6・午前3:47〜・(@5:30〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 


シーン12:5/8・午後19:49・(@5:40〜) 
2日後の晩に撮れた旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
広場で体の手入れをしていた♀が入巣Rしました。 


シーン13:5/8・午後20:30・(@5:49〜) 
ヘルパー♂と思われる個体が、奥の獣道を左から右へやって来ました。 


シーン14:5/9・午後20:34・気温14℃(@5:56〜) 
翌日の晩も2頭がいつもの場所で相互毛繕いしています。 


シーン15:5/9・午後20:35・気温14℃(@6:04〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に戻ります。 


シーン16:5/9・午後20:35・(@6:28〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
♀が入巣Rすると同時に、ヘルパー♂が獣道を通って手前に立ち去りました。 


シーン17:5/10・午前0:13・(@6:34〜) 
旧機種の細切れ映像(等倍速)。 
日付が変わって深夜に自動センサーカメラが起動しました。 
♀が広場に立って右をじっと見て警戒しています。 
そのまま広場に座り込み、毛繕いをしたり体を掻いたりしてのんびり過ごしています。 


シーン18:5/11・午後19:20・(@6:54〜) 
翌日の晩も♀が単独で広場に座り、独りで毛繕いしています。 


シーン19:5/11・午後20:24・気温15℃(@7:40〜) 
別アングルの監視映像(5倍速)に切り替えました。 
独りで毛繕いしていた♀が入巣R。 



※ 一部の動画には、編集時に自動色調補正を施しています。 


同じことの繰り返しで退屈でしたが、次回からいよいよ新展開が起こります。



ゴマダラカミキリばらばら死体の謎

2022年8月中旬

里山の尾根道でゴマダラカミキリAnoplophora malasiaca)の死骸が転がっていました。
頭部、胸部、腹部とバラバラにされた部位が点々と散らばっています。
鞘翅を開げたまま死んでいるのも不思議です。
復元すればほぼ全身が残っているので、野鳥や野生動物が捕食した食べ残しにしては変です。
自然死した死骸がアリによって解体されて巣に運ばれる途中なのでしょうか?
アリの大群は居なかったものの、写真をよく見直すと、頭部の死骸に2匹の黒アリ(種名不詳)が写っていました。
(右触角の先と大顎の下)

スズメの巣を襲って雛を狩り、持ち去るハシボソガラス(野鳥)

 

2023年5月中旬・午後13:30頃・晴れ 

郊外で民家の軒下でハシボソガラスCorvus corone)が何か獲物を啄んでいました。 
近くでスズメPasser montanus)の親鳥が鳴き騒いでいます。 
どうやら、赤いトタン屋根の物置小屋(車庫?)の軒先にあったスズメの巣をカラスが襲い、雛鳥を狩ったようです。 
冒頭のシーンをスロー再生すると、カラスの目の前をスズメがホッピングで逃げて行きます。
おそらく親鳥と思われますが、パニック状態でもありませんし、カラスに反撃して追い払うこともありませんでした。 
スズメが去ると、ハシボソガラスは足で押さえつけていた獲物を嘴で咥え直しました。 
手前に生えたスイバの群落が邪魔で、カラスの口元がよく見えないのが残念です。 
こういうとき撮影アングルを確保しようとして私が下手に動くと鳥は警戒して逃げてしまうので、我慢して撮影を続けます。 
餌食となったスズメの雛は裸ではなく羽毛が生え揃った状態です。 
既に息絶えているようで、暴れたりしません。 

やがてカラスは獲物を咥えて左に飛び去りました。 
車道を渡り、最寄りの2階建ての民家の屋根に止まり直しました。 
撮影中は気づかなかったのですが、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、計3羽のスズメがカラスを追いかけていました。 
しかし屋根の上でもカラスを遠巻きにするだけで、スズメには為す術がありません。 
カラスを追い払うモビング行動(擬攻撃)には発展しませんでした。 

ハシボソガラスは獲物を屋根の上に一旦置いてから咥え直すと、少し歩いて屋根の縁へ移動しました。 
スズメの雛の頭が嘴から垂れ下がってブラブラしています。 
狩りの直後に獲物を断頭したり翅を毟ったりしないのが少し意外でした。 (近くで見ている私を気にしているのかな?) 
そのままカラスはどこかへ飛び去りました。 
獲物を喉袋には入れず、嘴で咥えたまま運んで行きます。 
行き先を見失いましたが、おそらく自分の巣に持ち帰り、腹を空かせた雛たちに給餌するのでしょう。 


※ 1/5倍速のスローモーションに加工したついでに、1.5倍に拡大しました。

 

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