2019/12/31

エクリプスのマガモ♂♀が夏の水路で採食(野鳥)



2019年8月下旬・午後12:30頃

街なかから川の本流に流れ込む水路で見慣れない地味なカモが2羽遊泳していました。
カモ類のつがいならば通常、外見で性的二型があるはずです。
よく見ると、1羽は嘴が黄色っぽいのでマガモAnas platyrhynchos)のエクリプス♂と判明しました。
もう1羽の嘴は橙と黒で汚れたような色をしているので、マガモ♀でした。
そもそも私にとってマガモは冬鳥という認識で、夏に見かけるのは初めかもしれません。

エクリプスとは、

天体の日食などの、食という意味。もともとは輝きを失うことだが、鳥ではカモ類の♂の夏から秋にかけての非生殖羽を指す。 (『マルチメディア超類図鑑』より引用)



カモ類の雄は派手な体色をするものが多いが、繁殖期を過ぎた後、一時的に雌のような地味な羽色になるものがおり、その状態を指す。エクリプス羽(英:eclipse plumage)。もともとは日食や月食などの食を意味する。 (wikipediaより引用)

マガモの場合、

非繁殖期のオスはメスとよく似た羽色(エクリプス)になるが、くちばしの黄色が残るので区別できる。 (wikipediaより引用)


ところで、この水路はいつも洗剤の人工的な匂いが漂い、水面が泡立っています。
水質汚染が環境や生き物に及ぼす悪影響が気がかりでなりません。
工場や銭湯の排水が川に垂れ流されている違法状態ではないかと疑っているのですけど、どこに通報すれば良いのですかね?
告発・通報する前に、自分でもCOD(化学的酸素要求量)BOD(生物化学的酸素要求量)などを測って水質調査してみたいところです。



繁殖期が終わったのに、2羽のマガモは付かず離れずクルクルと川面を泳ぎ回っていました。
マガモ♀♂は洗剤で白い泡だらけの水面を嘴でつついています。
水面の白い泡を何か餌だと誤認しているのかもしれません。
逆立ちしての潜水採食をしないのが不思議でした。
どうして水質のきれいな(ましな)本流で採食しないのでしょう?
水質汚濁による富栄養化で食植性の水鳥が集まってきてしまうのかな?
汚水とともに流れてくる虫の死骸を食べているのだとしたら最悪です(生物濃縮が心配)。

しかしマガモは草食性のはずですし、泡立つ水面で実際に何を啄んでいたのか採食メニューは不明です。
鳥は羽繕いの際に尾腺から分泌する脂分を羽根に塗り広げます。
水鳥が洗剤で汚染された川で活動していたら、その脂分が洗い落とされて羽根の撥水性が失われてしまうのではないでしょうか?

私がそっと近づいて撮ろうとすると、警戒したマガモ♀♂は川の流れに乗って逃げてしまいました。


マガモ♀(野鳥)@川面遊泳
マガモ♂エクリプス(野鳥)@川面遊泳+採食

池で単独産卵するギンヤンマ♀



2019年8月下旬・午後13:25頃

ギンヤンマ♀(Anax parthenope julius)が公園の池で単独で産卵していました。
池から生えた枯枝に掴まり、腹端だけを水中に浸しています。
腹端の産卵管で探っているものの、細い枯枝(枯死植物)の樹皮にうまく突き刺せないようです。
翅が黒っぽく染まっていないということは、老熟個体ではなくて産卵経験が浅い個体なのでしょう。
側面から見ると、脚の腿節は赤褐色で、複眼および胸部は鮮やかな黄緑色でした。

枯枝から急に飛び立つと、近くで縄張りを張っていたシオカラトンボ♂が背後から追いかけて来ました。
ギンヤンマ♀は少し飛んでから、池の岸の草むらに止まり直しました。
岸から垂れ下がったイネ科の草の葉にしがみ付くと、水面に浮いているイネ科の落葉に産卵管を突き刺そうとしています。
すぐにまた飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

今回、単独産卵中の♀を警護する♂の姿を近くで見かけませんでした。


図鑑『日本のトンボ』でギンヤンマの産卵について調べると、

産卵(Oviposition) 交尾を終えたペアは連結態のまま水面に飛来し、浮葉植物の葉や浮いた枯死植物などに産卵する。♀単独での産卵も行う。 (p207より引用)

▼関連記事(6年前の撮影)
ギンヤンマ♂♀の連結産卵


ギンヤンマ♀@池:枯枝+単独産卵
ギンヤンマ♀@池岸:イネ科草葉+単独産卵

2019/12/30

倒木に腰掛け体を掻くニホンザル



2019年7月下旬・午後7:45頃

野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)が林縁の倒木に座って右腿をポリポリ掻いていました。
私に気づくと警戒して山林へ移動し身を隠しました。


ニホンザル@倒木

ランダムに記事を読む