2019/11/13

コガタスズメバチ♀が狩場でハエに逃げられる



2019年7月下旬

川沿いの原っぱに咲いたイタドリの群落をコガタスズメバチVespa analis insularis)のワーカー♀が忙しなく飛び回っていました。
イタドリの花で吸蜜するのが目的ではなく、訪花昆虫を狩ろうと獲物を探索しているようです。
クズに覆われた茂みの奥にもホバリングしながら器用に侵入して獲物を探します。

コガタスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:55〜)
草むらの葉に止まって休んでいたハエ(ニクバエ科?種名不詳)を見つけるや否やコガタスズメバチ♀は飛びかかるものの、敏捷性で勝るハエは易々と逃げてしまいます。(@1:28, 1:59, 3:12)

イタドリの群落でコガタスズメバチ♀が狙っている獲物はコガネムシ類ではないかと予想しているのですが、狩りの瞬間は今回も撮れませんでした。


コガタスズメバチ♀@イタドリ訪花+探餌飛翔

2019/11/12

池の岩場に集まるカルガモの親子と亀(野鳥)



2019年7月中旬



▼前回の記事
ミシシッピアカミミガメとクサガメの甲羅干しと入水

約15分後に戻ってみると、カルガモAnas zonorhyncha)の家族群が岩場を取り囲むように集まり、賑やかになっていました。
どの個体に注目して動画に撮るべきか目移りしてしまいます。
親鳥1羽(おそらく母親♀?)が岩に乗り、羽繕いしたり頭を足で掻いたりしています。
その間にわんぱく盛りの幼鳥たち(計4羽の巣立ち雛)は元気に蓮池を遊泳し、自分で採食しています。
水浴びしようとする幼鳥を、黒い大きなコイ(鯉;Cyprinus carpio)が水中で邪魔をしています。


池の水面を泳ぎ回っている幼鳥が、大きな蓮の葉に乗ろうとすると、体重を支え切れず水没しそうになります。
水面に浮いている蓮の葉には乗れないことをカルガモ幼鳥は身を持って体験・学習しているのでしょう。

水かきの付いた足で岩場に上陸しようと奮闘している幼鳥もいます。
ツルツル滑る狭い岩の上でバランスを取るのに苦労した挙句、池に戻ってしまいました。
もう一度挑戦して危なっかしい足取りでなんとか岩に乗れました。
身震いして水気を切り、親鳥の真似をして羽繕いを始めます。

子ガモが可愛らしいので、岩場の横の岸には私も含め多くの観客が集まってきます。
このカルガモ家族はやけに人馴れしていて全く逃げません。
もしかすると池の鯉やカルガモにときどき給餌するヒトがいて、餌付けされているのかもしれません。
カルガモの幼鳥は巣立った後もしばらくは飛べないので、ネコやカラス、猛禽類などの天敵に襲われる危険があります。
なるべくヒトの近くに居れば安全だ(守ってもらえる)という計算がカルガモ親鳥にはありそうです。

一方、15分前に池の中に逃げ込んだクサガメMauremys reevesii)はいつの間にか岩場に戻っていて、ミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegans)と並んで甲羅干しを再開していました。

池の岩場でカルガモと2種類の亀は互いに寛容でした。
お気に入りの岩場を独り占めしたり相手を追い払ったりするような占有行動は全く見られませんでした。

もしも岩場が更に混雑したら喧嘩になるでしょうか?

カルガモ幼鳥2(野鳥)+コイ(鯉)@池:岩場
カルガモ幼鳥(野鳥)@蓮池:岩場
カルガモ幼鳥(野鳥)@蓮池+遊泳
ミシシッピアカミミガメ(手前)+クサガメ(奥)@池:岩場+甲羅干し

ハリギリの花に来たクマバチ



2019年7月下旬

池畔にそびえ立つハリギリ(別名センノキ)の大木で花が満開に咲いていました。
どんな昆虫が来るのか興味を持って対岸から見ていると、キムネクマバチXylocopa appendiculata circumvolans)が訪花していました。
後脚の花粉籠は空荷で、性別は不明です。
花にしっかり着地したものの、あまり採餌せずに飛び去りました。
残念ながらすぐに見失い、戻って来てくれませんでした。

1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
他には蝶も見かけたのですけど、忙しなく飛び回るために撮り損ねました。

余談ですが、林将之『葉っぱはなぜこんな形なのか?:植物の生きる戦略と森の生態系を考える』を読んでいたら、ハリギリについて面白いことが書いてありました。

ハリギリは林冠に達する高木でありながら、大型の葉をもつ珍しい木。(中略)ハリギリは切れ込みを入れることで強風対策をしていると考えられる。 (p96より引用)



クマバチ@ハリギリ訪花
ハリギリ花
ハリギリ花
ハリギリ花・全景
ハリギリ花・全景
ハリギリ幹(樹皮)


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