2019/11/11

クズの花穂を食べるニホンザル



2019年7月下旬・午前6:20頃

早朝から里山の麓で野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れがミズキの樹上で採食しています。
林縁なのでクズの蔓がミズキに巻きついて伸び、高い枝も覆ってしまい、マント群落が形成されつつあります。

1頭の若いニホンザルに注目していたら、下から撮っている私を見つけた途端にザワザワと激しくミズキの枝葉を揺すり始めました。
これは私に対する軽い威嚇の誇示行動でしょう。


その後は枝上で立ち上がって手を上に伸ばし、クズの花穂を次々に採食し始めました。
クズの花を食べるニホンザルは今回が初見で、私にとっては嬉しい収穫でした。
今のところ、クズの葉を食べた例は見ていません。


▼関連記事
クズの蔓を食べる野生ニホンザルの群れ @3年前の撮影
クズの蔓を採食するニホンザルの群れ @7年前の撮影

香り高いクズの花は山菜好きなヒトにとっても食用になるらしいのですが、私は未だ口にしたことがありません。
今度トライしてみようかな?


※ 明暗差がきつい映像なので、いつものように動画編集時にコントラストを上げると木陰のクズの花が黒く潰れて見えなくなってしまいます。今回は代わりに彩度を少し上げました。

写真ならストロボを焚けば解決しますけど、動画で記録する場合は強い照明を使うと野生動物に逃げられてしまいますし、編集加工でなんとかするしかありません。
私が使っている動画編集ソフト(Kdenlive)にもHDR処理してくれるフィルターが欲しいところです。
実は現場では猿がクズの花を食べたことに私は全く気づかず、撮影を途中で止めてしまいました。


ニホンザル@ミズキ樹上+クズ花穂採食
ニホンザル@ミズキ樹上+クズ花穂採食


地中のコガネムシ幼虫を探し回るキオビツチバチ♀



2019年7月下旬

神社の境内の地表で活動するキオビツチバチ♀(Scolia oculata)を発見。
獲物となるコガネムシ(ハナムグリ?)の幼虫を探索しているようです。
落葉の下や庭木の根元などを徘徊したり、地中に潜り込んだりしています。
地面スレスレを低空で短く飛んで離着陸を繰り返し、探索場所を変えます。

今回も狩りおよび産卵のシーンを見届けられず残念でした。
確実に観察するためには、コガネムシ幼虫の飼育から始めないといけないかもしれません。

▼関連記事(5年前の撮影)
林床で獲物を探し歩くキオビツチバチ♀



キオビツチバチ♀@探餌徘徊
キオビツチバチ♀@探餌徘徊



2019/11/10

フタモンアシナガバチ♀の身繕いと探餌飛翔



2019年7月下旬

川沿いの堤防でクズ群落の奥を覗いてみると、萎れかけたヒメジョオンの茎に止まってフタモンアシナガバチPolistes chinensis antennalis)のワーカー♀が身繕いしていました。
化粧が済むと飛び立ち、草むらで獲物を探し始めました。(探餌飛翔)
辺りにはヒメジョオンやヤブカンゾウの花が咲いています。

フタモンアシナガバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
脚をだらんと垂らして飛ぶので空気抵抗が大きく、飛ぶスピードは遅いです。
未だ花が咲いていないメドハギの葉に寄り道したりして、イモムシ類を探しています。

アシナガバチが獲物を見つけて狩る決定的瞬間を動画に撮ってみたいのですけど、なかなか難しいです。
“その時”が来るまで愚直に探餌飛翔を撮り続けるしかありません。


フタモンアシナガバチ♀@ヒメジョオン茎+身繕い
フタモンアシナガバチ♀@探餌飛翔

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