2018/06/04

アカオニグモ♀の卵嚢作り:その3(蜘蛛)【10倍速映像】



2017年11月上旬・午前7:10〜10:40
▼前回の記事
アカオニグモ♀の卵嚢作りと産卵:その2(蜘蛛)【10倍速映像】

橙色の丸い卵塊がフワフワの白い糸で包まれていきます。
アカオニグモ♀(Araneus pinguis)が卵嚢の下面にぶら下がった状態でグルグル回る動きを止めました。
遂に卵嚢が完成したようです。(@13:55;午前9:29)
大きさの比較として、画面右側で奥から手前に伸びている白い丸パイプの直径は12mm。
大仕事を終えたアカオニグモ♀は、その場でピクピクと身動きしています(身繕い?)。

♀クモが卵塊の下に潜り込んで作業できる(ギリギリの)高さを見込んで、初めに天幕を張り始めていることに感嘆しました。
産卵後は腹部がペシャンコに萎むことも織り込み済みのようです。


つづく→卵嚢作り:その4(卵嚢ガード)


アカオニグモ♀(蜘蛛)側面@卵嚢:完成直後

川の中洲で辛子チューブを拾うハシボソガラス(冬の野鳥)



2018年1月中旬

ハシボソガラスCorvus corone)が街中を流れる川の雪が積もった中洲で餌を探索中でした。
ゴミとして中洲に流れ着いた辛子チューブを拾い上げたものの、すぐに捨てました。
もし中身を味見したら、面白リアクション映像が撮れたかもしれません。


中洲の泥土を嘴でほじくってみても何も餌を見つけられなかったようです。
諦めたカラスが川から飛び上がりました。
近くの橋の欄干に止まり直した途端に液状の糞を排泄しました。(@0:31)
すぐにまたどこかへ飛び去りました。
私に見られているのを嫌ったのかもしれません。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/06/03

アカオニグモ♀の卵嚢作りと産卵:その2(蜘蛛)【10倍速映像】



2017年11月上旬・午前3:55〜7:09
▼前回の記事
アカオニグモ♀の卵嚢作り:その1(蜘蛛)【10倍速映像】


アカオニグモ♀(Araneus pinguis)の卵嚢作りが続いています。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
作りかけの天幕(卵嚢の天井部)にぶら下がって休んでいた前半部分は編集でカットしました。

明け方になると、糸を紡ぐ作業のピッチが急に上がりました。
アカオニグモ♀は休みなくグルグル回りながら天幕シートに糸疣を繰り返し打ち付けて糸を張り続けています。
サボりながら作業していたこれまでとは打って変わり、一気呵成に卵嚢上部を作り上げます。

私がようやく就寝したので、クモ♀が警戒を解いて本格的に作業するようになったのでしょうか。
やはり、最も無防備で危険な産卵行動のタイミングを天敵の活動が少ない夜明けに合わせるために、時間調節していた(サボっていた)のかもしれません。
だとすれば、どのようにして時刻を知るのか、気になります。
撮影用のLED照明を夜通し点灯しっぱなしだったので、視覚による日照情報では時刻を判断できないはずです。
クモが体内時計を持っているか、早朝の最低気温を感知して、時刻を判断したのだと思います。

ちなみに、この日の日の出時刻は午前6:07。
もちろん、この一例だけでは結論は出せません。

クモが作業を止めて静止したと思いきや、いよいよメインイベントの産卵が始まりました。(@9:21;時刻は日の出直後の午前6:20)
出来上がった白い天幕の下面に押し付けるように生殖口から産卵し、橙色の卵塊が少しずつ大きくなります。
オレンジ色のピンポン球を小さくしたような卵塊です。
大きさの比較として、画面右側で奥から手前に伸びている白い丸パイプの直径は12mm。

丸い卵塊がこぼれたり落ちたりしないで天幕にしっかり付着しているのは、卵が粘液で包まれていて粘着力があるためでしょう。
もしヒトが同じ課題を与えられたら、まず容器(卵嚢)の底を作ってから中に産卵し、次に上から蓋をするでしょう。
重力に縛られた発想しかできないのです。
クモのやり方は重力があるのに上下逆で、どうして進化したのかいつも不思議に思います。
もし無重力の宇宙ステーションで飼育したら、クモはどんな卵嚢を作るのでしょうね?

卵を産み終わったアカオニグモ♀は、卵塊の下面を糸で包み込み始めました。(@10:52〜)
卵塊を中心としてクモ自身が回転しながら丹念に糸を紡いでいます。
クモの回転の向きは時計回りだったり反時計回りだったりと、特に規則性は無いようです。
産卵前は丸々と膨らんでいた♀の腹部がペシャンコに萎んでいるのが印象的。


つづく→卵嚢作り:その3(完成)


ランダムに記事を読む