2018/05/08

アキノノゲシの花蜜を舐めるオオハナアブ♀



2017年10月下旬

稲刈りが済んだ刈田の畦道に咲いたアキノノゲシの群落でオオハナアブ♀(Phytomia zonata)が訪花していました。
左右の複眼がやや離れているので♀ですね。
伸ばした口吻で花蜜や花粉を舐めています。
少し飛んで隣の株へ移動すると、食事の合間に身繕いして体に付着した花粉を落として(食べて)います。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


オオハナアブ♀@アキノノゲシ訪花吸蜜
オオハナアブ♀@アキノノゲシ訪花吸蜜

リンゴ落果を食害するシダクロスズメバチ♀



2017年10月下旬・午後16:47〜16:49(日の入り時刻は16:47)

山麓のリンゴ園に沿った道端に赤く熟した果実が落ちていました。
その落果には大きくえぐれた食痕があり、中で2匹のシダクロスズメバチ♀(Vespula shidai)が食害していました。
餌資源を独り占めにしようと互いに喧嘩したりしないので、同じコロニー出身なのでしょう。
時期的に新女王かもしれませんが、私はワーカー♀との見分け方を知りません。(未採寸)
大顎で果肉を噛み、夢中になって甘い果汁を舐めています。

撮影中に右側の個体が飛び去りました。
ちょうど日没時刻でかなり薄暗いため、途中から補助照明を点灯しました。
眩しい光に照らされても、シダクロスズメバチ♀は逃げませんでした。
採集しようか思いと私がありあわせのビニール袋を用意していたら、私の殺気を感じたのか飛び去ってしまいました。


▼関連記事(3年前の撮影)
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するシダクロスズメバチ♀
剥いたリンゴの皮や芯を吸汁するクロスズメバチ♀

果樹の枝になっている状態のリンゴ果実を直接食害するクロスズメバチ類は未だ見たことがありません。
▼関連記事
リンゴの果実を食害するモンスズメバチ♀と待ち伏せるニホンアマガエル

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/05/07

ヒダリマキマイマイの交尾未遂



2016年5月中旬・午後23:11〜23:15

気温の下がる深夜に飼育容器内に霧吹きすると、ヒダリマキマイマイEuhadra quaesita)の徘徊活動が活発になりました。
移動しながら水滴を吸収しているのでしょう。

やがて2匹が容器壁面を徘徊中に遭遇しました。
思わせぶりに絡み合い始めたので交尾するかと期待して動画を撮り始めました。

2匹ともに生殖器の辺り(頭部の左側面)が隆起しているので、性的に興奮はしているようです。
その辺りで触れ合うものの、本格的な交尾は始まりません。
互いに巴陣形になりましたが、結局はすれ違って別れました。
なんとも艶めかしい触れ合いでした。

木村一貴「暴​走する愛 ― カタツムリの交​尾と恋の矢」によると、

性的興奮状態にあるカタツムリが判るのかと驚かれるかもしれないが、ここで用いられたヒダリマキマイマイはとても判りやすい。求愛されたり魅力的な個体と出会ったとき、性的に興奮すると目と目の間が瘤のように膨らむのである(これは頭瘤と呼ばれている)。また、生殖口も同様に膨らむことがある。 (『貝のストーリー: 「貝的生活」をめぐる7つの謎​解き』第1章p16より引用)

今回の映像で頭瘤の膨らみについては、素人の私にはよく分かりませんでした。
この同一ペアの交尾行動はこれまで何回か観察できましたが、出会う度にいつも交尾を始める訳ではありません。



【追記】
YouTubeのコメント欄にてMEGUMI ch KOTAさんより次のような解説をしてもらいました。
生殖器官が最高に出る時は、頭がもうひとつついてるくらい出てきます。
頭瘤は、フェロモンらしきものを発するようで、複数カタツムリがいる時に、これを出すと、寄ってくるものが現れて、気に入ったものと交尾したのを見たことがあります。
相手探しの為だと思います。この時は、ミスジマイマイでした。


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