2018/03/01

柳の葉を蚕食するセグロシャチホコ♂(蛾)終齢幼虫



2017年8月下旬

湿地帯に自生する柳の灌木で毛虫を見つけました。

派手な色彩で、背中に瘤があります。
てっきりドクガの仲間かと思いきや、帰ってから調べてみるとシャチホコガ科セグロシャチホコ♂(Clostera anastomosis orientalis)の終齢幼虫でした。
柳の細長い葉をもりもりと食べ進みます。
食樹の葉から枝に移りかけたものの、結局は食事を再開。

この幼虫を飼育するために、柳の小枝ごと切り取って採集しました。
ノギスで採寸すると体長25mm。
(資料によると、終齢の体長は35mmらしい)
この時点で性別を見分けられた訳ではありませんが、飼育下で後日♂成虫が羽化してきました。

私は柳の種類を見分けるのがいつまで経っても苦手です。
なんとなく、これはカワヤナギまたはオノエヤナギですかね?
お勧めの良い図鑑をご存知でしたら教えてください。
ヤナギ属の検索表サイトを見つけたので、今度は自力で同定してみます。

つづく→繭を紡ぐセグロシャチホコ♂(蛾)終齢幼虫



2018/02/28

コバネイナゴ♀@スイバの葉



2016年9月下旬

猫の額ほどの広さの原っぱ(休耕地)のスイバの葉でコバネイナゴOxya yezoensis)を発見。

遠目からは葉に口を付けているように見えました。
コバネイナゴはイネ科植物を食べるはずなので、「蓼食う虫も好き好き」という諺を実写で撮れたらスクープか!と思いカメラを向けました。

しかし、ただ休んでいた(日光浴?)だけかもしれません。
先を急ぐ用事があった私はじっくり粘れず、スイバ(タデ科)の葉を食べる摂食シーンは結局撮れませんでした。
左側の後脚が何か事故で根元から欠損していますね。

腹端の形状で性別を見分けられる筈なのですが、未だマスターしていません。
交尾中の写真と腹端を見比べたところ、この個体はおそらく♀だろうと分かりました。



コバネイナゴ♀-L3@スイバの葉

ハチミツソウの花で採餌するスミゾメハキリバチ♀



2017年8月下旬

用水路沿いに咲いたハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落で全身真っ黒なハキリバチ、スミゾメハキリバチ♀(Megachile willughbiella sumizome)が訪花していました。
吸蜜しながら集めた橙色の花粉を腹部下面のスコパに付けて運んでいます。

本種はムナカタハキリバチ(Megachile willughbiella munakatai)の亜種なのだそうです。



この個体は直後に蜜源植物を切り替えました。
▼関連記事キンミズヒキの花で採餌するスミゾメハキリバチ♀

スミゾメハキリバチ♀:側面@ハチミツソウ訪花採餌
スミゾメハキリバチ♀:背面@ハチミツソウ訪花採餌

ランダムに記事を読む