2018/02/06

丸木橋を渡り遊動する野生ニホンザルの群れ



2017年8月下旬・午後17:34〜17:43

山麓の水路をまたぐようにアカマツの大木が倒れていました。
少しずつ切り刻んで撤去している途中のようです。
画面左の里山から下りてきた野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが、この倒木を丸木橋として利用していました。
次々に丸木橋を渡ると、水路の柵から農道に飛び降りて右の林へ走り去ります。
右の林に入る際にも地面を歩くよりも、倒木の上を渡るのが好きなようです。

丸木橋の上で座り込み、親から子猿へ相互毛繕いを始めました。
テレメトリー調査のためにアンテナの付いた電波発信機(GPS?)の黒い小箱を首に装着した個体(若者)が登場しました。



丸木橋の端で座り込んでいる数頭の個体のせいで、群れの遊動が渋滞するようになりました。
どの個体を撮ろうか目移りしてしまうのですが、丸木橋を使わずに水路の対岸から一気にジャンプして飛び越える元気な個体(乳首の目立つ♀および子猿)もいます。
幅2.7mの水路を立ち幅跳びで軽々と飛び越えるとは、驚くべき身体能力ですね!

ここは水路がカーブしているのですが、向こう側から柵の鉄パイプ上を渡って来る個体も登場。
すっかり人馴れした群れのようで、私の姿を認めてもパニックにはならず、落ち着き払った様子で各々が自分の毛皮を掻いて身繕いしています。
丸木橋で休む母ザルの近くで遊び回る子猿たちが微笑ましいですね。

首輪を装着した個体は丸太を抱くように腹這いになり、別の個体から背中や腰のノミ取り(毛繕い)をしてもらうようになりました。
私が腹這いになって撮影しているので、その猿真似をしているのだとしたら愉快ですね。
(まぁ多分、私の考えすぎでしょう。)

ときどき遠くから銃声のような爆音(破裂音)が聞こえてきます。
田畑や果樹園の農作物を守るために設置された無人の爆音機か、あるいは里に下りてきたニホンザルを撃退しようと誰かが空砲を撃っているのかもしれません。
いずれにせよ、猿はすっかり慣れっこで、全く気にしていない様子です。


丸木橋の全体像を横から撮りたくて、後半は私が少し移動してアングルを変更しました。
サルの群れからも私の姿が丸見えになり、離れていても警戒されてしまいました。
不安そうな子猿を母猿が抱きしめています。
やがて群れのしんがりも丸木橋を渡り終え、右手の里に近い二次林(スギと雑木林の混合)に姿を消しました。

撮影後、私もニホンザルの群れを追って杉林に入ってみたものの、見失ってしまいました。
水路の幅を測ると2.7mでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


ニホンザル群れ@丸木橋:用水路
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い
ニホンザル群れ+首輪装着@丸木橋:用水路+相互毛繕い

スペアミントの花蜜を吸うオオチャバネセセリ



2017年8月下旬

民家の庭先に咲いたスペアミントの群落でオオチャバネセセリZinaida pellucida)が訪花していました。
なかなか飛び立たずに、夢中で吸蜜しています。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2018/02/05

ミカドトックリバチの化粧



2016年9月下旬・午前11:59

湿地帯に近いマルバハギの葉の上でミカドトックリバチEumenes micado)が身繕いしていました。
ちょうど正午ぐらいだったので日も高く、日光浴も兼ねていたのかもしれません。
…と思いきや、すぐに飛び去ってしまいました。

ミカドトックリバチの性別の見分け方を知りたいところです。
どうして蜂の図鑑には各種について性別判定法をきっちり記述した本格的なものが未だに刊行されないのでしょう? 
蝶の図鑑では実現しているのに…。
図鑑と銘打つからには、フィールドの生態観察で役立つ基本的なことを記述して欲しいものです。

私が知らないだけかもしれないので、オススメのハチ図鑑がありましたら教えてください。


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