2018/01/19

ナガボノシロワレモコウの花蜜を吸うスズバチ♂



2017年8月下旬

水田の畦道に咲いたナガボノシロワレモコウの群落で
スズバチ♂(Oreumenes decoratus)が訪花していました。
頭楯が白っぽい(レモン色、薄黄色)ので、♂だと思います。
忙しなく飛び回り、吸蜜しているようです。



【追記】
私は初めこの花をヘラオオバコかと思い込んでいたのですが、YouTubeのコメント欄で横室稜さんからナガボノシロワレモコウだとご指摘を受けましたので訂正しておきます。
私が持っている植物図鑑には載っていませんでした。
素人の思い込みというのは恐ろしいもので、しっかり検討せずにてっきりヘラオオバコかと。



ヘラオオバコは風媒花というよりも花蜜を分泌する虫媒花ではないかと個人的に疑問を抱いて調べているのですが、これでまた新たな傍証を一つ得ました。

▼関連記事のまとめ
ヘラオオバコは虫媒花ではないか?:ヘラオオバコを訪花する虫の謎


2018/01/18

川岸でパン屑を食べるオナガガモ♀♂とマガモ♂の群れ(冬の野鳥)



2016年12月中旬

川岸の桟橋で家族連れがカモ類にパンを千切って給餌していました。
オナガガモ♀♂(Anas acuta)とマガモ♂(Anas platyrhynchos)が群がり、やかましく鳴きながらパン屑を採食しています。
桟橋には雪がうっすらと積もっています。
プライバシーを考慮して、家族連れが映らないように気を使っています。(モザイク処理とか面倒なので)

この家族連れが帰ってからしばらくすると、カモ類が食べ残したパン屑をハクセキレイが拾い食いしていました。

▼関連記事 
パン屑を採食するハクセキレイ♂(冬の野鳥)

ハクセキレイがヒトから給餌されたパンをカモ類に混じって直接食べていたのかどうか気になって映像を見返したのですが、ヒトがいる間はハクセキレイは来ていなかったようです。



【追記】
今泉忠明『気がつけば動物学者三代』を読んでいたら、この2種の鴨について興味深いことを学びました。
マガモとオナガガモはDNAの比較にを比較するとあきらかに違います。種が違うからでしょう。しかし、この二種は、人間が飼育する環境の下では自由に交配し、雑種の子がでてきます。さらに、その雑種の子は一代、二代、三代間でも、また、それら雑種と両親の種との間で「戻し交配」をしても完全に子どもができます。 この二種の繁殖地は大部分重なり合っていますから、野生のものも自由に交雑し、この両種は完全に溶けあってしまいそうなものですが、実際はそうなっていません。両種間の雑種は数千羽に一羽という低い確率でしか現れず、戻し交配が起こったと思われる例も知られていません。雑種だけが集まって、ひとつの個体群を形成するようなこともありません。 つまり、マガモの集団とオナガガモの集団は、互いに遺伝子を交換することなく、はっきり違った集団として存在しているのです。 (p214より引用)




ハチミツソウを訪花するヤノトガリハナバチ♀の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】



2017年8月下旬

農業用水路沿いに咲き乱れるハチミツソウ(別名ハネミギク)の群落でヤノトガリハナバチ♀(Coelioxys yanonis)が訪花していました。
腹端が尖っているので♀ですね。
ハキリバチ科の♀であっても労働寄生種なので、当然ながら腹面に花粉を運ぶためのスコパは無く、集粉も行ないません。
訪花するのも自らの栄養源としての花蜜が目当てなのです。

後半は、花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。(@1:40〜)

複数個体を撮影。
本種の寄主として知られるスミスハキリバチも同じ群落で訪花していたのですが、2種が出会うシーンは撮れませんでした。
オオハキリバチとヤノトガリハナバチがニアミスしたときは、互いに無関心でした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


顔面の毛が黄褐色

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