2018/01/17

クロマルハナバチの巣に侵入して獲物を探索するクモバチ♀



2016年6月下旬
▼前回の記事
帰巣時に渋滞・追突するクロマルハナバチ♀【ハイスピード動画】


クロマルハナバチの巣:定点観察#10

(連載で記事にする順序が実際の時系列とは逆になってしまいました。)


峠道の法面を補強するコンクリート壁面でクロマルハナバチBombus ignitus)の営巣地を見張っていると、おそらくクモバチ科の一種と思われる真っ黒な蜂が現れました。
コンクリート壁面で思わせぶりに徘徊しています。
クロマルハナバチの巣がある排水口にも大胆不敵に侵入したものの、すぐに出て来ました。(侵入シーンは撮り損ね)

まさに、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」。
このとき巣の主(クロマルハナバチ)が積極的に巣を防衛したり侵入者を撃退したようには見えませんでした。

排水口のかなり奥にクロマルハナバチの巣があるのかもしれません。(未確認)

引き続きクモバチはコンクリート壁面の下の側溝内に生えた雑草の群落で獲物を探索しています。
興味深いことに、すぐ近くに網を構えているシロカネグモの仲間に対してこのクモバチ♀は攻撃しませんでした。
一方、シロカネグモは、危険なクモバチ科の接近に気づいているはずですけど、網から逃げようともしません。
羽音の周波数を聞いて、このクモバチは造網性クモは狩らない種類だと知っているのでしょうか?
クロマルハナバチの巣の近くなので、出入りするクロマルハナバチの羽音は無害だと学習しているようです。(先天的に知っている?)


やがてクモバチ♀は草むらで褐色の徘徊性クモを仕留めると、自分の巣へ向かって運搬を開始。
残念ながら、肝心の狩りのシーンも撮り損ねてしまいました。(痛恨のミス!)
私がもたもたしている間に、クモバチ♀を側溝の草むらで見失ってしまいました。
映像ネタとしては何重にも撮影失敗を重ねており、お蔵入りにしようかと思ったのですが、一応何でも記録に残しておきます。

つづく→クロマルハナバチ:コロニー衰退の謎【HD動画&ハイスピード動画】


スペアミントの花蜜を吸うオオウラギンスジヒョウモン♂



2017年8月下旬

民家の庭に咲いたスペアミントの群落でオオウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome ruslana lysippe)が訪花していました。
翅を開閉しながら口吻を伸ばして吸蜜しています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




2018/01/16

ツバメの巣立ち雛が羽ばたき練習(野鳥)



2017年7月上旬・午前4:17〜4:25(日の出時刻は4:22)


▼前回の記事
早朝の巣で親鳥の帰りを待つツバメの雛鳥(野鳥)

18日ぶりの早朝に様子を見に行くと、ツバメHirundo rustica)の雛は全て巣立った後でした。

完全に空っぽになった泥巣(空巣)の横の天井から吊り下げられた旗の上端に1羽のツバメが器用に止まっています。
巣立ち雛なのか、親鳥なのか、私には見分けられません。
赤い旗にしがみついて頻りに羽繕いと羽ばたき練習を繰り返しているので、なんとなく巣立ったばかりの幼鳥のような気がします。
親鳥が幼鳥に巣外給餌しに来るかと期待して、しばらく待ってみたのですが、警戒されたのか現れませんでした。
赤い旗をよく見ると、ツバメの白い糞が垂れて汚れています。
辺りから聞こえるのはハクセキレイとスズメの鳴き声で、ツバメは鳴いていません。
ツバメが夜を過ごすねぐらはどこにあるのか、いつか探してみたいものです。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗いです)



シリーズ完。
今季はカラスの観察に全力投球したので、ツバメの定点観察にはとても手が回らず、かなり飛び飛びの記録になってしまいました。
今後のための予備調査ということで、不完全でも一応何でも記録しておくことにします。
もっと観察しやすい営巣地を見つけないといけません。


空巣の写真もストロボを焚けずにブレブレ。

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