2017/11/17

屋根で小枝を奪い合って遊ぶハシブトガラスの家族群(野鳥)



2017年7月下旬・午前7:28

某施設の三角屋根の天辺でハシブトガラスCorvus macrorhynchos)が3羽集まっていました。
1羽が小枝を嘴に咥えていたので、繁殖期も終わったはずなのに今さら巣材集めするのか?と不審に思いました。
ところが観察を続けると、互いに小枝を奪い合って遊んでいたのです。
三羽烏の内訳が気になります。
幼鳥の群れが遊んでいるのかと思いきや、2羽が1羽に対して餌乞いしたので、1羽は親鳥なのかもしれません。
(口の中の色を見れば成鳥か幼鳥か見分けられるのですが、やや遠い上に逆光気味のため無理でした。)

2羽が小枝を綱引きのように嘴で引っ張り合っています。
左の個体Lがこの遊びに参戦しないで傍観しているのは、成鳥だから落ち着いているのかな?
Lは静止時も嘴を半開きにしたままで、暑さに喘いでいるようです。
小枝の争奪戦で遊んでいた右の幼鳥?2羽が嘴でキスしました。(嘴の先を噛み合う遊び?)
遂にLが参戦して小枝を素早く奪うと、2羽の幼鳥は慌てて飛び退きました。
このとき幼鳥は餌乞い姿勢を取りました。(左右の翼を同時に持ち上げ、甘えた声で鳴いた。)
餌乞いではなく、親鳥に抗議の威嚇(「ひどいよ! 玩具を返してよ!」)なのかもしれません。
右端に居た個体Rが中央の親鳥に「うるさい!」と軽く追い払われ、少し飛ぶと屋根の左端に止まり直しました。
互いに少し離れた3羽がしきりに鳴き交わしています。
子どもの兄弟喧嘩を、親が「いい加減にしなさい!」と軽く叱ったのかな?と想像を逞しくしてしまいます。

親鳥(と思しき個体)はせっかく奪った小枝に執着せずその場に捨てると、右側へ歩き去りました。

続いて、2羽の幼鳥が屋根の左側で何かを採食し始めたようです。
今までの小枝よりも細い何かを嘴で摘み上げました。
これも争奪戦になり、軽い小競り合いになりました。
今回はただの遊びではなく、口移しで給餌しました。
もらった方は、特に餌乞いしなかったのに、兄弟姉妹から何か餌を分けてもらえたことになります。

これは幼鳥同士の「ままごと遊び」なのかもしれません。

最後は相次いで屋根から飛び去りました。
三角屋根の向こうから、ハシブトガラスが鳴き交わす澄んだ声が聞こえてきます。

額は出っ張っているのに嘴は未だ細く、素人目にはハシボソガラスと非常に紛らわしいです。
(もし幼鳥だけを見たら、ハシブトガラスだと見分けられる自信がありません。)
澄んだ鳴き声を聞いてようやくハシブトガラスと確信を得ました。


カラスの行動を見ていると、どうしても誘惑に負けて擬人化した解釈をしてしまいます。
少なくともヒトの幼児並みに知能が高いことは間違いありません。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



果樹園の枝で身繕いするコガタスズメバチ♂



2016年10月上旬

山麓の果樹園で洋梨(ラ・フランス)の枝にコガタスズメバチ♂(Vespa analis insularis)が来ていました。
触角と腹部が長いので雄蜂です。
身繕いすると飛び立ちました。
枝になったまま腐りかけている洋梨の果実がすぐ横にあったので、そこで吸汁するのを期待したのですが、残念でした。

▼関連記事
ラ・フランスの果実で吸汁するアカタテハ、ヒメスズメバチ、キタテハ秋型

山形県は西洋梨の生産量(収穫量)が断トツで全国ナンバーワンを誇ります(2015年のシェアは65.1%)。
サクランボと並んで山形県産の果物の代名詞となっています。



2017/11/16

池の岸で花を食べるカルガモ(野鳥)



2017年6月中旬

カルガモAnas zonorhyncha)2羽が公園の池の岸に上陸して休んでいました。
つがいなのかな?

私が歩道の柵の陰からカルガモの後姿を隠し撮りしていると、左の個体が雑草の白い花を嘴でちぎって採食しました。
カルガモが陸上で花を食べるとは意外でした。
その後は2羽ともその場に座り込みました。

背後に居る私の存在には気づいていないのか、それとも人馴れしていて気にしていないのかな?
この直後に私が横に移動して撮影アングルを変えたら、カルガモは警戒して濠へ逃げ込んでしまいました。
花の種類を同定すべきでしたね…。(横に写っているシロツメクサではなさそうです)



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