2017/10/11

ソヨゴの雄花でハナバチを狩るツチスガリ♀



2017年6月下旬

街路樹として植栽されたソヨゴの雄株で地味な花が咲いていました。
雄花の盛りは過ぎているものの、小さな黒い狩蜂が訪花していました。
体節がごつごつと節くれだっていて、腹部に黄色のストライプが一本あります。
吸蜜目的ではなく、獲物を探索しているようです。

花上で獲物(ミツバチ♀?)の胸背を噛んで仕留めると、葉に移動して身繕いを始めました。
獲物を抱えると馬乗りに跨っています。
最初は探餌飛行していたのに、毒針で獲物に麻酔する瞬間をしっかり撮れなかったのは残念無念…。
最後は獲物を抱えて巣へ飛び去りました。

スナップショット写真を見直すと、この狩蜂はナミツチスガリ♀(Cerceris hortivaga)またはその仲間だと思われます。
だとすると獲物はコハナバチの一種でしょう。

こんな平地の街中(中心街)に単独性狩蜂がいるとは驚きです。
意外に自然が残っているのでしょう。
今までナミツチスガリとは山道でしか出会ったことがないのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



ソヨゴ雄花
ソヨゴ雄株の花

ちなみに、同じ通りの20mぐらい離れた地点にソヨゴ雌株の花も咲いていました。

▼関連記事
ソヨゴの雌花で吸蜜するクロマルハナバチ♀


2017/10/10

アメリカセンダングサの花蜜を吸うモンシロチョウ



2016年9月下旬

湿地帯に近い遊歩道の道端に咲いたアメリカセンダングサモンシロチョウPieris rapae)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見でした。



2017/10/09

夜明け前の巣で目覚めるハシボソガラスの雛(野鳥)



高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#18


2017年6月中旬・午前3:48〜4:11(日の出時刻は4:15)

ハシボソガラスCorvus corone)雛の巣立ちを見届けたくてしつこく通っているのですけど、さすがに飽きてきました。
そこで、撮影時刻をがらっと変えてみました。
夜明け前に出陣すると、晴れた夜空に明るい満月(月齢16.3)が出ていました。

いつもの撮影ポイントに着いて確認すると、3羽の雛鳥は未だ巣立ちしていなくて一安心。
前日は夕方まで雨が降ったので、定点観察をさぼってしまいました。
そろそろ梅雨入りしそうです。

朝露の降りた地面に座ると濡れるので、小さな折り畳み椅子と座布団を持参しました。
じっと座っていると冷えるため、冬のように防寒具を着こみます。

予想した通り、夜間は親鳥が巣に居ないことが分かりました。
親鳥のねぐらは別な所にあるようです。(※追記参照)
雛が孵化したばかりで体温調節できない時期は親鳥♀が夜通し抱雛すると思われますが、未だ自分の目で確かめてはいません。

やがて東の空がきれいな朝焼けになりました。
親鳥が朝一でいつ帰巣するか分からないので、フォトジェニックな朝焼けを撮りたい誘惑を抑えつつ、三脚のカメラは巣にズームしたまま監視を続けます。

未明から巣内で雛が身動きしています。
白々と夜が明けてくると、目覚めた雛が羽根を伸ばし、羽繕いを始めました。
この撮影アングルだと朝は逆光になり、カラスのシルエットがくっきり見えます。

周囲で聞こえる野鳥の早朝コーラス♪が素晴らしいですね。
キジ♂も近くで縄張り宣言♪の母衣打ちを繰り返しています。
カラスの鳴き声も聞こえるようになりましたが、居場所は分かりません。

つづく→#19:日の出から巣に通い雛に給餌するハシボソガラス♀♂(野鳥)




※【追記】
中村眞樹子『なんでそうなの 札幌のカラス』によると、
春から夏は繁殖期なので、縄張りを持っている成鳥は、ねぐらへは行かずに自分の縄張り内で寝ます。つまりその時期に(集団)ねぐらを利用しているのは、まだ縄張りを持たない若いカラスということ。 @p19-20より引用
北日本(東北地方の積雪地域)のカラスを観察している者としては、関東や西日本の観察記録よりも『札幌のカラス』の方が参考になります。


3:48 am

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