2017/08/15

アカマツ樹冠の巣で抱卵するハシブトガラスと警戒声♪(野鳥)



2017年5月上旬

アカマツ樹上でのハシブトガラス営巣記録#1


郊外でアカマツの樹幹にカラスの巣を新たに見つけました。
かなりの高木です。
巣材は多数の小枝を組み合わせてお椀状に作られています。
巣に座っている親鳥は、抱卵中の♀なのでしょう。

ところが在巣の♀が急に飛び立ち、旋回して左手の針葉樹に止まりました。
その枝には先客のカラス(恐らく番の♂)が居て、下で見ている私に対して「カァカァカァカァ♪」と切迫した警戒声を発していました。
澄んだ声なのでハシブトガラスCorvus macrorhynchos)のようです。

なぜか♀はまたすぐに飛び立ち、アカマツの左横の雑木林の樹冠に止まり直しました。
他のカラスの領空侵犯があったのかもしれません。(縄張り防衛の行動?)
その後は、怪しいヒト(=私)が見ている間は帰巣したくない(巣の位置をヒトに悟られたくない)というハシブトガラス♀の意志を感じました。(この日だけでなく後日の観察でもそのような印象を受けました。)
これだけ嫌がっているのにしつこく撮影して営巣放棄されては私も困るので、このまま撤退しました。

私のフィールドでカラスと言えば北方系のハシボソガラスの方が圧倒的に優占種で、南方系のハシブトガラスは滅多に見かけません。
同時期に営巣中のハシボソガラスよりもハシブトガラスの番(つがい)の方がバードウォッチャー(私)に対する警戒心がかなり強い印象を受けました。
これはカラスに関する本で読んでいた通りで、この後の定点観察でも毎回悩まされることになります。

例えば松原始『カラスの教科書』によると、

・特にハシブトガラスは巣が丸見えになるのを嫌うらしく、針葉樹・広葉樹を問わず常緑樹に営巣することが多い。(p47より引用)
・ハシブトガラスは巣の位置を秘匿することに非常に気を遣う。(p52より)
・カラスは巣や雛を見る視線に非常に敏感である。野生動物の世界にはバードウォッチャーとか研究者とかいうおかしな奴はいないので、巣をジロジロ見る者は「巣を狙っている敵」と見なして差し支えないからである。まして巣立ち雛の方を見ていたり、巣立ち雛の近くにいたりすれば、確実に「我が子に迫る危険」と認定される。(p287より)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→#2:縄張り防衛に余念がない繁殖中のハシブトガラス♀♂(野鳥)



キリの枝を登り身繕いするツマジロカメムシ



2017年5月中旬

橋の下にそびえ立つキリ(桐)の高木の花を更に観察すると、もう一匹のツマジロカメムシMenida violacea)が 枝先に止まって足を擦り合わせ身繕いしていました。
やがてせかせかと早足で徘徊を始め、太い枝に達すると一休み。
また少しだけ登り、枝の反対側に回りこむと、飛び立ちました。
枝からも吸汁していたのかどうか、不明です。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



2017/08/14

イソシギを見つけた!:羽繕いからの飛び立ち(野鳥)



2017年5月下旬

川の中の枯木の天辺に鳥が止まっていたのでカワセミかと思い動画に撮ってみると、初見のイソシギActitis hypoleucos)でした。
当地では夏鳥らしい。

それまで甲高い寂しげな声で鳴いていたのに、カメラを向けると鳴き止んでしまい残念。

▼関連記事 
川岸で採食するイソシギの鳴き声を声紋解析してみる(野鳥)
川岸から斜め上に伸びた細い枯れ木の天辺に止まって下流を向き、川面をキョロキョロ見ています。
やがて羽繕いを始めました。

最後はなぜか急にその場で翼を大きく広げてくれて、翼下面がバッチリ見えました。
サービス精神旺盛で助かります。
羽根を伸ばした直後に飛び立ちました。
イソシギは飛翔法が独特らしいのですが、残念ながらすぐに見失ってしまい、確認できませんでした。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



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