2017/07/14
交差点にクルミを落として割るハシボソガラス(野鳥)
2017年5月上旬
ハシボソガラス(Corvus corone)が交差点でクルミ割りを繰り返していました。
歩道縁石付近でクルミの実を咥えると飛び立ち、交差点の真上の電線に止まりました。
すぐにクルミをポトリと落とします。
空中からの投げ落としではなく、電線の高さから離して自由落下させ、舗装された道にぶつけています。
落としたクルミが交差点から転がってしまい、カラスは慌てて追いかけました。
しばらくすると、いつの間にか交差点の中央にカラスが戻ってクルミを啄んでいました。
大型バンが近づいても路上のカラスは恐れません。
車線の違いと赤信号で停車することを理解しているようです。
クルミを咥えて飛び立つと急上昇し、交差点の真上の電線に止まりました。
信号が青に変わった直後、クルミを落としました。
発進したバンの真ん前に落ちればタイヤで踏んで割れたはずですが、残念ながらクルミは少しずれて反対車線に落ちました。
カラスは拾ったクルミを咥えて道の横にどきました。
ようやく固い殻が割れたのかな?
当地のハシボソガラスも遂に仙台のカラスみたいにクルミの殻を車に轢かせて割る方法を編み出したのか?と興奮したのですが、残念ながら一歩手前の未だ不完全な手法でした。
試行錯誤の途上らしい。
一度獲得した「投げ落とし」の技を捨てて、「一時停車中の車のタイヤの前に置く」方法を編み出すのは、かなり難しい知的ミッションなのでしょう。
この田舎道は交通量がさほど多くないので、車を利用したクルミ割り法を新たに獲得するのは不利かもしれません。
大型車に踏まれるとクルミが粉々に割れてしまいかえって中の実を食べづらくなるので、クルミを車に割らせる食文化はあまり広まらない、という説も聞いたことがあります。(だから仙台のカラスが車に轢かせてクルミを割るのは、遊びやゲームの要素が強いのではないか?という説)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
▼関連記事
交差点で車にクルミを割らせようとするハシボソガラス(野鳥)
約2年前に観察した記録です。
今回撮影した交差点とは同じ道の一つ隣の交差点で、約460mしか離れていません。
場所が近いので、この辺りを縄張りとする同一個体(またはその子孫)の可能性もありますね。
2017/07/13
白梅の開花【1800倍速映像】
2017年4月中旬
3日前に蕾(花芽)のついた白梅の枝を採取していきました。
水を入れたペットボトルに生けると、野外は寒の戻りで冷え込んでも暖かい室内で蕾が続々と開花してきます。
蕾がほころんで開花する様子を20秒間隔で約24時間インターバル撮影してみました。
得られた連続写真から15fpsの設定で動画化してから、更に6倍速に加工しました。
つまり、計算するとリアルタイムに対して20*15*6=1800倍速の早回し映像ということになります。
【おまけの動画】
↑1200倍速映像
↑オリジナルの映像素材(300倍速映像)
早回し速度を落としたバージョンをブログ限定で公開します。
5月の刈田で採食する渡去直前のツグミ(冬の野鳥)
2017年5月上旬
郊外の休耕地でツグミ(Turdus eunomus)の群れが採食していました。
ツグミの地上採食シーンを見たのは初めてかもしれません。
最後は警戒声を発して奥の灌木へ飛び去りました。
何よりも驚いたのは、冬鳥のツグミを5月のGWに目撃したことです。
一瞬ホオジロかと思ったのですが、よく見ると下面(お腹)が白く鱗状の斑点があることからツグミですね。
地球温暖化でも説明できない、むしろ逆ですね。
春になっても北へ渡りをせず日本に居残る個体群なのでしょうか?
日本大百科全書(ニッポニカ)を紐解いてツグミの解説を読むと、
冬には群れは分解して、耕地や川原など開けた場所で単独で生活するようになる。5月に小群をつくり、渡り去る。
日本を北上してきて渡去する直前のツグミを運良く見れたのだと分かりました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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