2016/05/31

マミジロハエトリ♀(蜘蛛)の死骸を運ぶクロヤマアリ♀



2016年5月上旬

土手の草むらでクロヤマアリFormica japonica)のワーカーが♀死んだ虫を運搬していました。
獲物はマミジロハエトリ♀(Evarcha albaria)のようです。
アリが戦ってハエトリグモを倒したとしたら凄いですけど、死因は不明です。
アリは大顎で獲物を持ち上げて後ろ向きに巣へ運んでいます。
枯れ草などの障害物に獲物が絶え間なく引っかかり、運搬にとても苦労しています。
道中でもう一匹の仲間と遭遇。
出会って触角で挨拶しても喧嘩にならないので、同じ巣のワーカーと思われます。
協同で獲物を運搬を始めたかと思いきや、あまり手助けになっていません。
奪い合いのようになったり文字通り足を引っ張ったりして、むしろ運搬作業の邪魔になっています。



撮影後に採集しました。
クモの腹面に外雌器が見当たらないので幼体/亜成体のようです。





2016/05/30

ハンノキで高鳴き♪するモズ♂(野鳥)



2016年5月上旬・朝7:58

水辺に立つハンノキのてっぺんに止まったモズ♂(Lanius bucephalus)がキッキッキッ♪と元気に鳴いていました。
朝の縄張り宣言(高鳴き?)ですかね?
オオヨシキリなど様々な野鳥の鳴き声も聞こえます。
最後、百舌鳥♂は飛び去りました。



♂が離れた後も単独で産卵するオツネントンボ♀



2016年5月上旬
▼前回の記事
尾繋がりのオツネントンボ♀♂がヨシの葉に産卵開始

オツネントンボ♀(Sympecma paedisca)が産卵中でも♂ががっちり束縛するのは、ライバル♂に寝取られないようにガード(産卵警護)して確実に自分の精子で受精した卵を産んでもらおうという企みなのでしょう。
ところが私が少し目を離した隙に、♂が尾繋がりを解除して飛び立ち、近くの柳の低灌木の方へ飛び去りました。
てっきり♂は尾繋がりで産卵を最後まで見届けると思い込んでいたので、交尾後ガード解除の瞬間を撮り損ねてしまいました。残念無念…。
尾繋がりの状態で♂は後ろで行われている産卵の進展状況を見れないはずです(トンボの複眼の広い視野では真後ろも見えるのか?!)。
産卵を始めてある程度の時間が経過すると♂の交尾後ガードする衝動が減退消失するのでしょう。

交尾後ガードなどと難しい概念を持ち出さなくても♂の離脱を説明できそうです。
♀がヨシの葉の根元から上に登りつつ産卵するので、行き場所が無くなった♂が葉先から追い出されたというか、♀に場所を譲ったのかもしれません。(尾繋がりのまま♂だけ葉裏に回りこむのは無理なのか?)

それとも、空腹になった♂がどうしても我慢できず目の前に飛来した獲物を狩るために♀を残して飛び立った可能性もありますかね?

♂を見失ったものの、しばらくすると近くに生えたススキ枯れ茎に止まっているのを発見。
この状態でも近くで産卵している♀を警護しているという意図はあるのでしょうか?
別個体の♂が縄張りに侵入してきた時の♂の反応を見たかったのですが、そのような展開にはなりませんでした。
今の♀を警護しつつ、あわよくば次の♀が飛来したら交尾したいのかもしれません。

一方、取り残された♀は単独で産卵を続けます。
予備知識がなければ、この静止姿勢の単独♀を見つけても産卵行動とは思わないかもしれません。
♂の付き添いがあっても無くても♀の産卵の様子は特に変わりません。
腹端を葉身から離してしばらく休息してから、また産卵を再開しました。

産卵の完了を待たずに私の方が飽きてしまい、撮影終了。
三脚が無いと長時間の撮影は肉体的に疲れてしまい集中力も限界があります。
産卵地点を定規で測ると地面からの高さ約18cmでした。

wikipediaによると、オツネントンボの

卵の期間は1-2週間ほどで、年に1回の産卵を行う[3]。ヤゴ(幼虫)の期間は1.5-3か月[3]。7-9月にヤゴが羽化して成虫となり、未熟のまま越冬し翌年交尾して、植物の組織内に卵を産み付ける[5][1]。

卵から孵化するまで定点観察してみます。
ヨシの葉が大きく育つにつれて産卵痕の形状も少し変化するかもしれません。

つづく→ヨシの葉に残るオツネントンボの産卵痕

左に見える上に伸びた葉にも産卵痕
オツネントンボ♀@単独産卵@ヨシ葉

オツネントンボ♂@尾繋がり解除直後+ススキ枯れ茎




【おまけの動画】
単独産卵シーンの一部(@2:06〜)を6倍速の早回し映像に加工してみました。
ブログ限定で公開します。
三脚を使っていないので、手ブレはご容赦ください。


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