2016/05/19

瀕死のクリストフコトラカミキリ



2016年4月下旬

郊外の路上で美しいカミキリムシがひっくり返っていました。
黄色と黒の模様で蜂っぽく、なかなか見事なベーツ擬態です。
腰に一対の黄紋があるので、フタモンアシナガバチにしては変だな?と一瞬騙されかけました。
見たことのないカミキリムシなので帰ってから調べてみると、クリストフコトラカミキリPlagionotus christophi)と判明。
接写するために静かな場所に持って行きました。
地面に置くとアリが集ってくるので、望遠レンズを台として横倒しで置きました。
死骸かと思いきや、摘み上げると弱々しく脚を動かしました。
顔を見ると、大顎があまり発達しない種類のようです。
ときどき脚がぴくぴくと動くだけで、死にかけています。
飛んでいるときに車に衝突されたのでしょうか?



2016/05/18

ニホンカモシカとの出会い:鼻息威嚇♪



2016年4月下旬

下山していると、私の足音に驚いた野生ニホンカモシカCapricornis crispus)が林道の前方に現れました。
カモシカは振り返って静止したまま、こちらの様子を窺っています。
本当は身動きせずに撮影するのが鉄則ですけど、手前の灌木でカモシカの顔が隠れていたので、撮りながらそっと横にずれました。
個体識別できる特徴の有無をチェックしたかったのです。
私の動きに反応したカモシカは鼻息を鋭く吐いて威嚇しつつ、林道の脇の茂みへ逃げ込みました。
斜面を下って行った模様。

夕方で薄暗い時間帯なので(午後17:08)、直前に望遠レンズを外していたのが残念。



カメノコテントウ♀♂の交尾と食卵



2016年4月下旬

柳の枝でカメノコテントウAiolocaria hexaspilota)の♀♂ペアが交尾していました。
側面から接写すると、交尾器の結合を確認できました。
交尾しながら♀が柳の葉表に付着した何か真紅のゼリー状の塊を食べています。
手前にある葉が邪魔で捕食メニューがよく見えないのですけど、これはクルミハムシの卵ですかね?
本種はクルミハムシの幼虫を捕食することが知られています。
クルミハムシの卵の色を知らない私は「クルミハムシの産卵」でインターネット検索してみると、白色であることがわかりました。(参考サイト1
柳でよく見かけるヤナギハムシの卵も白色でした。(参考サイト2
一方、カメノコテントウの卵塊がこのような赤色をしているそうです。(参考サイト3
一種の共食いになりますが、別個体の♀が産んだ卵なら構わずに見つけ次第、食べてしまうのでしょうか。(食卵)

参考:海野和男のデジタル昆虫記より
ヤナギハムシの卵を食べるカメノコテントウ
ヤナギハムシとカメノコテントウの卵



赤い卵を食べ終えた♀は♂を背負ったまま(交尾器を結合したまま)、柳の小枝をウロウロし始めました。
「色気より食い気」の♀は次の獲物を探しているのでしょう。

※ 逆光気味の接写パートのみ、動画編集時に自動色調補正を施しています。



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