2016/02/18

アオクチブトカメムシがリンゴの果実を吸汁



2015年10月下旬

山麓の神社でアオクチブトカメムシDinorhynchus dybowskyi)を見つけました。
側角がなで肩なので、ツノアオカメムシではなくアオクチブトカメムシです。
リンゴを丸ごと食べ終えた後の芯を試しに与えてみました。


初めは嫌がったものの、やがて口吻を伸ばして吸汁を開始。
しかし太い口吻を深く突き刺しているようには見えず、先端で果肉の表面に触れ探っているだけかもしれません。
(側面からも口針が見えないのはどうしてかな?)
リンゴの皮が残っている部分からは吸汁出来ないようです。
家に帰ってから食性を調べてみると、本種は鱗翅目の幼虫を捕食するらしい。(『札幌の昆虫』p80より)


肉食性のアオクチブトカメムシが果実を吸汁するのがもし異例の出来事であれば、本当に摂取していることを実証するには胃内容物にリンゴ由来の果糖が検出されるかどうか調べるしかないでしょう。

(今回リンゴにカメムシが自発的に誘引されたのではなく、リンゴの上に乗せてから撮影しました。)

カメムシに指で軽く触れたら、ゆっくり逃避行動(移動)を始めました。
悪臭は放ちませんでした。



2016/02/17

軒下に見つけたキアシナガバチの巣



2015年7月下旬


キアシナガバチ巣の定点観察@軒下#1


東向きの軒下にキアシナガバチPolistes rothneyi)のコロニーを新たに見つけました。
結構大きく発達した巣ですが、残念ながら梯子がないと近づけない高さです。

在巣のワーカー♀はのんびり身繕いしたり、育房を点検したりしています。
巣盤中央の育房に上半身を深く突っ込んでいる蜂が居ますね。(栄養交換ではないようです)

帰巣した蜂に姉妹が殺到したので、もしかすると肉団子を分配したのかもしれません。
ズーム性能が弱いハンディカムでは、よく分かりません。
蜂の巣の近くに張られたクモの網が蜂の出入りを妨げているかどうか、興味があります。

つづく→#2:巣上で餌を分配するキアシナガバチ♀♂


カワミドリの花蜜を吸うキタキチョウ



2015年10月下旬

山間部の道端でカワミドリの群落に2頭のキタキチョウEurema mandarina)が訪花していました。
花が散りかけで分かりにくいのですけど、時期を遡ってここに咲いている花を思い出すと、おそらくカワミドリだと思います。
この蝶は常に翅を閉じて止まり、滅多に翅表を見せてくれません。
翅裏が日光で白飛びしてしまうのが悩みです。

ハナバチの仲間も飛来してニアミスしました。


翅表の紋様をチラ見せ(奇跡の写真)。
葉で休むとき(日光浴?)も翅を閉じたままです。

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