2015/09/23

水滴を飲むネコハエトリ♀(蜘蛛)



2015年7月下旬

ハエトリグモ類は飢餓耐性が強く飼育は容易ですが、水分補給が大切です。
飼育容器の蓋代わりに、観察しやすいよう透明なサランラップを輪ゴムでピンと張り、裏面に霧吹きしてやりました。
ネコハエトリCarrhotus xanthogramma)♀成体が住居網から出てくると早速、水滴を飲み始めました。
大小幾つかの水滴を次々に飲み干すと、最後はサランラップから滑落しました。(自分で跳び下りたのかも?)
満足したネコハエトリは住居網に戻りました。

※ YouTubeの動画編集時に自動色調補正を施してあります。


キボシアシナガバチ:夜の栄養交換【暗視映像】



2015年7月中旬・夜19:33

キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#13


三脚から外した手持ちビデオカメラでキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の巣盤下から撮ってみました。
赤外線の暗視動画で成虫・幼虫間の栄養交換を記録しました。
暗闇でも触角で育房内の幼虫を探り当てることが出来ます。
巣上の蜂が落ち着かないのは、ヒトの接近を気配で感じて警戒しているのでしょう。
キボシアシナガバチは攻撃性が強く、明るい昼間なら危なくてこれほど巣に近づけません。

引き続きビデオカメラの白色LEDの光を照射しても蜂は襲って来ませんでした。
光が眩し過ぎて目くらましのようになっているのでしょうか。
暗い夜は飛べないので攻撃性が下がるようです。
巣盤の下面には創設女王と思われる♀と、♂(早期羽化雄)の1匹ずつしか居なくなりました。
女王は翅をやや持ち上げ、警戒しています。

つづく→#14:夜の排水行動【暗視映像】


2015/09/22

アカソの葉を蚕食するフクラスズメ(蛾)幼虫【微速度撮影】



2015年7月下旬

フクラスズメArcte coerula)の幼虫が山間部の道端でアカソの葉を食害する様子を10倍速の微速度撮影動画で記録しました。
食べ進むに連れて、しがみついている葉柄を少しずつ後退して行きます。
アングルを変えて葉表から狙うと、葉がみるみる小さくなる様が面白く、食欲旺盛な食べっぷりに惚れ惚れします。
排便シーンも撮れていましたが、別の記事で既に紹介しました。

途中から近くにもう一頭(2匹目)を発見しました。(@5:23〜)
片方の幼虫が食休みしたら、その間に別の幼虫の摂食シーンを撮れば良いので捗ります。

アカソの葉を一枚完食すると、下を向いていた幼虫は方向転換し、茎を登り上の葉へ移動しました。
葉の主脈もきれいに食べ尽くしたものの、葉柄は食べ残しました。

幸い車も通らず、暑くても無風で助かりました。
絶好の微速度撮影日和でした。

飼育しようか迷った挙句、結局は採集せずに帰りました。
幼虫の行動はあらかた野外で撮れましたし、本種は繭を紡がずに地中で蛹化するので動画ネタにしにくく、個人的にあまり面白くないのです。



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