2015年6月上旬
公園に植栽されたソメイヨシノ?の大木でマイマイガ(Lymantria dispar japonica)の終齢幼虫が私の胸の辺りの高さの葉を糸で綴って軽く巻き、その中で繭を紡いでいました。
繭内に見える脱皮殻は別個体のものなのか、謎です。
マイマイガの飼育経験はあるものの、野外での営繭シーンは初見でした。
▼関連記事
マイマイガ(蛾)終齢幼虫cの繭作り【50倍速映像】
この公園でマイマイガ幼虫(=ブランコケムシ)が大量発生しており、少し上の葉には別個体の幼虫がいます。
2015年6月中旬
ムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)のワーカー♀が多数コンクリートのポーチを徘徊しています。
2匹のアリが出会うと口づけすることがあります。
出会い頭にキスしながら触角で互いに頭部を叩き合っています。
互いに首を傾げ、広げた大顎を奥まで咬み合わせています(実際には噛んでいません)。
喧嘩している訳ではなさそうなので、同じコロニー出身のワーカー同士が栄養交換しているのでしょう。
♀同士のディープキスというとどうしても生々しい(艶かしい)と感じがちですが、擬人化してはいけません。
「アリ飼いのための知識ノート」サイト内のアリ単語帳によると、
栄養交換 【えいようこうかん】 (=吐き戻し【はきもどし】、 =反吐【へど・はんと?】)
嗉嚢に貯めた栄養を他のアリに与える行為。
与える側が大きく大アゴを開き、受け取る側がその中に大アゴをつっこむようにして液を受け取る。
触角で相手の大アゴを叩くことによって相手に栄養交換を要求するといわれる。(後略)
ノシメマダラメイガの飼育記録#12
▼前回の記事
チョコレートを食すノシメマダラメイガ(蛾)若齢幼虫
2015年6月中旬
ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)幼虫が育ってくると、胴体(腹部)の中央部が赤っぽい(ピンク色、ココア色)個体が居ました。
穀類(押麦とゴマ)よりもチョコレートを好んで食べているので、消化管内のカカオの色が透けて見えているのでしょうか?
チョコレート抜きの餌で育てても、同じくピンク色になるのかな?(図鑑の写真では白色です)
周囲に点在する赤褐色の粒々は、幼虫が排泄した糞と思われます。
脱皮シーンなど細かい観察をする余裕がないので、何齢幼虫なのか把握していません。
今思うと、白色の個体と対比して撮るべきでしたね。
※ チョコレートの表面が凸凹なのは食害の結果ではなく、刻印された商品ロゴを隠すためにチョコレートを裏返したからです。
室温で柔らかくなったチョコを穀類の上に置いた跡が残っています。
つづく→#13:分散移動を始めたノシメマダラメイガ(蛾)終齢幼虫
|
産毛のような毛が疎らに生えています。 |